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聖女降臨? 編
ミラクル5 ドラ息子のトラ息子
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「ミタラーイ! お話聞かせてー!」
「聞かせてー! あくやくれーじょーの奴ー!」
「はいはい、ちょっと待ってくださいねー」
族長の賓客である魔術師ミタライは暇人である。彼女の本業は水を売買することであって、それは数日に一度村の各所にある樽に水を補充する作業があれば事足りる。よって、実質的には週休4日か5日みたいなものだ。
日本にいた頃の土曜出勤は当たり前、場合によっては日曜も、というブラック地獄とは比べものにならないレベルの快適さである。が、ネット浸りの可能な前世ならばともかく、ネットも繋がらずパソコンも娯楽もない異世界における暇は、日本のいた頃の何倍も苦痛である
そんな暇人ミタライを、『いつでも遊んでくれる大人』と認識した子供達は、彼女に懐くようになった。彼女は子供嫌いだったが、ここにいる子供達は皆動くヌイグルミのようなフワフワモコモコの毛玉っぽい子猫ちゃん達である。厳密には虎だが。よって、相手をするのはそこまで苦痛ではなかった。
「えーと、前回はどこまで話したんでしたっけ?」
「学園ににゅーがくしたところ!」
「ヒロインちゃんって悪い奴が出てきたとこまでー!」
「ああ、そうでしたね、それじゃあ続きを……」
子供の相手といってもいい歳の大人が鬼ゴッコやかくれんぼをする気にもなれず、適当に日本で読んだネット小説の話を絵本の読み聞かせ代わりに行ってみたところ、それがとても好評だったため、こうして紙芝居屋のお婆さんよろしく、子供達に読み聞かせならぬ読んだ聞かせを行う聖女様。
「――すると第3王子様は言いました。『もう限界だ! アリーヴェ・デ・ルッチ公爵令嬢! 貴様との婚約は今日限り破棄する!』と。すると」
「邪魔するぞ」
聖女様によるお話が盛り上がってきて、子供達が固唾を呑んだその時。テントに入る許可もなく乱入してきた無粋な部外者は、族長ロアによく似た虎獣人の若者だった。父に比べややスリムな細マッチョの虎獣人は、頬に赤い化粧をしておりどこか軽薄な印象を抱かせる。
「ガレット兄ちゃんだー!」
「ガレット兄様!」
「ガレットもミタライのお話聞きに来たの?」
「いや。お前ら、俺はそいつに大事な話がある。話の邪魔になるから出ていけ」
彼は族長の息子、ガレットである。つまりは、清美が揉めた4人の族長夫人達のいずれかの息子だ。ガレットは嘲笑を浮かべ、威圧するように牙を剥いた。清美のことを舐め腐ったあからさまな喧嘩腰に、彼女のぶっ〇すぞセンサーが即座に反応する。
えー!? と子供達からブーイングが上がるが、彼は「うるさい! いいから出ていけ!」と高圧的に怒鳴る。よって、真っ先に文句を言ったのは清美であった。
「は? いきなりアポなしで押しかけてきて何アホなこと言ってるわけ? ここは私のテント。出ていくのはアンタ。お解り?」
「ハッ! 相変わらず礼儀のなっていない不躾な女だな! おい女! 親父が大目に見ているからといって付け上がるなよ! 所詮は信用の置けない人間風情が!」
「礼儀知らずのバカはどっちよ。パパの威光を振りかざして、僕ちゃんは族長の息子なんだぞー偉いんだぞーってこんな小さい子達相手に得意げに威張り散らそうってわけ? あーみっともない。一体どんな育て方されたらこうなるのかしら」
「貴様!」
「あーらごめんなさいね。悔しかったらおうちに帰ってママのおっぱいなりパパの雄っぱいなりしゃぶりながら慰めてもらえば?」
一触即発のムードで火花を散らしながら睨み合う清美と族長の息子ガレット。そんなふたりを周囲に座っている子供達はおお! と歓声を上げながら見上げる。
「ミタライ、凄い迫力!」
「あくやくれーじょーみたい!」
子供達が謎の盛り上がりを見せる前で清美とガレットが今にも殴り合いを始めんばかりに睨み合っていると、テントの外から何事かとテオが駆け込んできた。
「なんの騒ぎだ!」
「チッ! お前には関係ない! すっこんでろ!」
「すっこんでるのはアンタだって言ってるのが聞こえなかったかしら? これだから頭も顔も育ち態度も悪いクソガキは嫌いなのよ!」
「ミタライよせ! 怒っているのは分かるが、それ以上無為に挑発するな!」
テオは彼女を背に庇うように、清美とガレットの間に割って入った。族長ほどではないが、テオも筋骨逞しい屈強な虎獣人である。目の前に現れた肉の壁に、双方の視界からお互いが消える。
「すまないガレット。俺は族長から彼女の警護を任されている。今の君と彼女とふたりきりにすることはできない」
「俺が、その女を害するとでも?」
「せめてその爪をしまってから言ってくれ。ミタライ、君も何を言われたのかは分からないが、すぐに喧嘩腰になるのはよくない癖だ。互いに大人なのだから」
「大人だからこそ引けない時もあるのよ!」
ブラック勤務時代。舐められた奴から潰されていった。付き合った彼氏がモラハラパワハラ男であることが判明した時は、キッチリアナライズして復讐したアナリストガール御手洗清美(ガールと言える年齢ではない)。だからこそクビにクビを重ねて、ブラック企業のホップステップジャンパーになってしまったわけだが。
「……それで? なんの用かしら? くだらない用事だったら叩き出すわよ?」
「上等だ! その細腕で、できるものならやってみるがいい! この口先だけの口だけ女が!」
「ふたりとも! よさないかと言っているだろう!」
遂にはテオの雷が落ちた。子供達はうひゃー! と一目散にテントの外へと逃げていく。普段優しい人ほど怒ると恐いとは言うが、今のテオはまさにその典型例だろう。
「ガレット! 族長の君が族長の客人である彼女に喧嘩を売ってどうする! そもそも年下の女性を相手に」
「誰が年下よ! 私これでも二十(ピー)歳なんですけど!?」
清美がそう怒鳴ると、ふたりは信じ難いものを見るような目で彼女を見下ろした。あまりの驚きに、怒りすらも一瞬忘れてしまったようだ。外国人の目には日本人は若く映るというが、異世界人もそうなのだろうか。
「なんだと?」
「え? そ、そうなのか?」
「そうよ! 悪い!?」
「悪いとは言わないが、十代ならばともかく、二十(ピー)歳でその落ち着きのなさはどうなんだ……?」
「それ、悪いって言ってるようなもんじゃない!」
しばらく呆気に取られていた様子のガレットだったが、不意にフン! と鼻を鳴らした。
「それで合点がいったぞ。愚かだな、女。人間の分際でありながら折角族長に見初められたというのに、歳の近い男を選ぶとは」
「は?」
ひとり勝手に納得した様子で、ガレットは清美のテントを出ていった。後に残された清美とガレットは、キョトンした顔を見合わせる。
「アイツなんなの? まさか私がアイツのパパの愛人になるのを拒んでテオさんを選んだかのように見えたからって、それで文句言いに来たわけ?」
「あり得ない……ことではないな。ンノカジ族の女にとって、族長の子を産むことは何よりの名誉とされているから、族長の座というものを何よりも神聖視している若者達にとっては、族長ではなく側近の男を選ぶ……選んだように見える理由が理解できなかった可能性は、十分にある」
そのまさかである。族長であるロアの訪問を頑なに拒んでいる魔術師ミタライが、ロアではなくただの族長の側近しかないテオを選ぶ理由が全く理解できなかったガレットとその取り巻き達は、どういうつもりだ女! と清美を問い質しに来たのであった。
「勝手に勘違いして、勝手に納得して、勝手に帰ってったのだとしたら、アイツ、相当な大バカヤローね。あんなのが息子で、本当に大丈夫なの?」
「大丈夫、と、思いたいが。ガレットもまだまだ成人したばかりの16歳だからな。若気の至りということで、大目に見てもらえると助かる」
秘宝、召喚聖女御手洗清美。一回り近く年下の子供にマジギレしていた模様。四十路の父親が自分と同年代の少女に見える女を追いかけ回しているから苦言のひとつでも言いに来た高校一年生と考えれば、彼の苛立ちも理解できなくもない、かもしれない。
そこは親父に直接言えよ、と清美は思ったが、直接言って効果がなかったからこっちに来た可能性も十分にある。とはいえ、あの老け顔で16歳というのは衝撃だった。てっきりとっくに20は超えているものとばかり。
「……獣人って凄いのね」
「俺からすれば、人間の方がよっぽど凄いと思う」
「聞かせてー! あくやくれーじょーの奴ー!」
「はいはい、ちょっと待ってくださいねー」
族長の賓客である魔術師ミタライは暇人である。彼女の本業は水を売買することであって、それは数日に一度村の各所にある樽に水を補充する作業があれば事足りる。よって、実質的には週休4日か5日みたいなものだ。
日本にいた頃の土曜出勤は当たり前、場合によっては日曜も、というブラック地獄とは比べものにならないレベルの快適さである。が、ネット浸りの可能な前世ならばともかく、ネットも繋がらずパソコンも娯楽もない異世界における暇は、日本のいた頃の何倍も苦痛である
そんな暇人ミタライを、『いつでも遊んでくれる大人』と認識した子供達は、彼女に懐くようになった。彼女は子供嫌いだったが、ここにいる子供達は皆動くヌイグルミのようなフワフワモコモコの毛玉っぽい子猫ちゃん達である。厳密には虎だが。よって、相手をするのはそこまで苦痛ではなかった。
「えーと、前回はどこまで話したんでしたっけ?」
「学園ににゅーがくしたところ!」
「ヒロインちゃんって悪い奴が出てきたとこまでー!」
「ああ、そうでしたね、それじゃあ続きを……」
子供の相手といってもいい歳の大人が鬼ゴッコやかくれんぼをする気にもなれず、適当に日本で読んだネット小説の話を絵本の読み聞かせ代わりに行ってみたところ、それがとても好評だったため、こうして紙芝居屋のお婆さんよろしく、子供達に読み聞かせならぬ読んだ聞かせを行う聖女様。
「――すると第3王子様は言いました。『もう限界だ! アリーヴェ・デ・ルッチ公爵令嬢! 貴様との婚約は今日限り破棄する!』と。すると」
「邪魔するぞ」
聖女様によるお話が盛り上がってきて、子供達が固唾を呑んだその時。テントに入る許可もなく乱入してきた無粋な部外者は、族長ロアによく似た虎獣人の若者だった。父に比べややスリムな細マッチョの虎獣人は、頬に赤い化粧をしておりどこか軽薄な印象を抱かせる。
「ガレット兄ちゃんだー!」
「ガレット兄様!」
「ガレットもミタライのお話聞きに来たの?」
「いや。お前ら、俺はそいつに大事な話がある。話の邪魔になるから出ていけ」
彼は族長の息子、ガレットである。つまりは、清美が揉めた4人の族長夫人達のいずれかの息子だ。ガレットは嘲笑を浮かべ、威圧するように牙を剥いた。清美のことを舐め腐ったあからさまな喧嘩腰に、彼女のぶっ〇すぞセンサーが即座に反応する。
えー!? と子供達からブーイングが上がるが、彼は「うるさい! いいから出ていけ!」と高圧的に怒鳴る。よって、真っ先に文句を言ったのは清美であった。
「は? いきなりアポなしで押しかけてきて何アホなこと言ってるわけ? ここは私のテント。出ていくのはアンタ。お解り?」
「ハッ! 相変わらず礼儀のなっていない不躾な女だな! おい女! 親父が大目に見ているからといって付け上がるなよ! 所詮は信用の置けない人間風情が!」
「礼儀知らずのバカはどっちよ。パパの威光を振りかざして、僕ちゃんは族長の息子なんだぞー偉いんだぞーってこんな小さい子達相手に得意げに威張り散らそうってわけ? あーみっともない。一体どんな育て方されたらこうなるのかしら」
「貴様!」
「あーらごめんなさいね。悔しかったらおうちに帰ってママのおっぱいなりパパの雄っぱいなりしゃぶりながら慰めてもらえば?」
一触即発のムードで火花を散らしながら睨み合う清美と族長の息子ガレット。そんなふたりを周囲に座っている子供達はおお! と歓声を上げながら見上げる。
「ミタライ、凄い迫力!」
「あくやくれーじょーみたい!」
子供達が謎の盛り上がりを見せる前で清美とガレットが今にも殴り合いを始めんばかりに睨み合っていると、テントの外から何事かとテオが駆け込んできた。
「なんの騒ぎだ!」
「チッ! お前には関係ない! すっこんでろ!」
「すっこんでるのはアンタだって言ってるのが聞こえなかったかしら? これだから頭も顔も育ち態度も悪いクソガキは嫌いなのよ!」
「ミタライよせ! 怒っているのは分かるが、それ以上無為に挑発するな!」
テオは彼女を背に庇うように、清美とガレットの間に割って入った。族長ほどではないが、テオも筋骨逞しい屈強な虎獣人である。目の前に現れた肉の壁に、双方の視界からお互いが消える。
「すまないガレット。俺は族長から彼女の警護を任されている。今の君と彼女とふたりきりにすることはできない」
「俺が、その女を害するとでも?」
「せめてその爪をしまってから言ってくれ。ミタライ、君も何を言われたのかは分からないが、すぐに喧嘩腰になるのはよくない癖だ。互いに大人なのだから」
「大人だからこそ引けない時もあるのよ!」
ブラック勤務時代。舐められた奴から潰されていった。付き合った彼氏がモラハラパワハラ男であることが判明した時は、キッチリアナライズして復讐したアナリストガール御手洗清美(ガールと言える年齢ではない)。だからこそクビにクビを重ねて、ブラック企業のホップステップジャンパーになってしまったわけだが。
「……それで? なんの用かしら? くだらない用事だったら叩き出すわよ?」
「上等だ! その細腕で、できるものならやってみるがいい! この口先だけの口だけ女が!」
「ふたりとも! よさないかと言っているだろう!」
遂にはテオの雷が落ちた。子供達はうひゃー! と一目散にテントの外へと逃げていく。普段優しい人ほど怒ると恐いとは言うが、今のテオはまさにその典型例だろう。
「ガレット! 族長の君が族長の客人である彼女に喧嘩を売ってどうする! そもそも年下の女性を相手に」
「誰が年下よ! 私これでも二十(ピー)歳なんですけど!?」
清美がそう怒鳴ると、ふたりは信じ難いものを見るような目で彼女を見下ろした。あまりの驚きに、怒りすらも一瞬忘れてしまったようだ。外国人の目には日本人は若く映るというが、異世界人もそうなのだろうか。
「なんだと?」
「え? そ、そうなのか?」
「そうよ! 悪い!?」
「悪いとは言わないが、十代ならばともかく、二十(ピー)歳でその落ち着きのなさはどうなんだ……?」
「それ、悪いって言ってるようなもんじゃない!」
しばらく呆気に取られていた様子のガレットだったが、不意にフン! と鼻を鳴らした。
「それで合点がいったぞ。愚かだな、女。人間の分際でありながら折角族長に見初められたというのに、歳の近い男を選ぶとは」
「は?」
ひとり勝手に納得した様子で、ガレットは清美のテントを出ていった。後に残された清美とガレットは、キョトンした顔を見合わせる。
「アイツなんなの? まさか私がアイツのパパの愛人になるのを拒んでテオさんを選んだかのように見えたからって、それで文句言いに来たわけ?」
「あり得ない……ことではないな。ンノカジ族の女にとって、族長の子を産むことは何よりの名誉とされているから、族長の座というものを何よりも神聖視している若者達にとっては、族長ではなく側近の男を選ぶ……選んだように見える理由が理解できなかった可能性は、十分にある」
そのまさかである。族長であるロアの訪問を頑なに拒んでいる魔術師ミタライが、ロアではなくただの族長の側近しかないテオを選ぶ理由が全く理解できなかったガレットとその取り巻き達は、どういうつもりだ女! と清美を問い質しに来たのであった。
「勝手に勘違いして、勝手に納得して、勝手に帰ってったのだとしたら、アイツ、相当な大バカヤローね。あんなのが息子で、本当に大丈夫なの?」
「大丈夫、と、思いたいが。ガレットもまだまだ成人したばかりの16歳だからな。若気の至りということで、大目に見てもらえると助かる」
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そこは親父に直接言えよ、と清美は思ったが、直接言って効果がなかったからこっちに来た可能性も十分にある。とはいえ、あの老け顔で16歳というのは衝撃だった。てっきりとっくに20は超えているものとばかり。
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