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第十二章
腕(かいな)の中のリリアーナ 45 フェードアウトしたリリアーナ
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カイトはリリアーナの前で跪くと尋ねた。
「どうしたのですか? リリアーナ様」
リリアーナは白い綿でできた、足首まで長さのある素朴なネグリジェを着ている。抱えている大きな枕が、顔の半分から足先までをすっぽりと隠してしまっているのも可愛らしい。
枕の上から覗いている碧い瞳がチラチラとカイトを伺っていた。
「キルスティンが寝てぜんぜん起きないの…… 一人でこわい……」
同室者が熟睡していたらそれはいないに等しい。今日は怖い目にあったのだし、心細い気持ちはとても分かる。
「私のベッドで一緒に寝ますか?」
リリアーナはOKが出ると思っていなかったようで、大きい口を開けて一旦静止した後に、コクコクと満面の笑顔で頷いた。
「でもこれは二人だけの秘密ですよ?」
今度は神妙な顔をして、またコクコクと頷く。
子供の姿といえども一緒に寝た事が周囲に知れると、婚約解消が難しくなるかもしれない。特にイフリートとサイラスに知られると面倒な事になりそうだ。
リリアーナは二人だけの秘密というのが、特別な感じがしてまた嬉しい。カイトが開けてくれた扉の前をててて、と通り過ぎ、ベッドに近付いてよじ登ろうとした。
「失礼いたします」
後ろから両脇に手を差し込まれ、ぽふん、とベッドの上に優しく下ろされた。上から覗きこむカイトを振り仰ぎ、嬉しそうに顔をほころばせる。リリアーナはまるでお泊り会の気分だ。
カイトの枕の横に自分が持ってきた枕を置いて、ぽんぽんと叩くとすぐ横になった。彼も続いて横になり、リリアーナと自分の身体に掛布をかける。
「ウッチーがいれば良かったですね」
カイトの言葉にリリアーナは首を横に振って答えた。
「ウッチーよりカイトがいい――」
そしてぴとっとくっついてくる。カイトは微笑んでリリアーナに掛布をかけなおした。やがてリリアーナは安心しきって眠りに落ち、安らかな寝息を立て始める。
カイトは寝顔を眺めながら額にキスを落とし、自分も眠る為に目を閉じた。
薄れていく意識の中でかぐわしい花の香りが漂ってくる。この花の種類はなんだっただろう? 16歳のリリアーナと同じ香り――
さて、カイトにはリリアーナと共に眠ると、腕の中に囲い込んでしまうという悪癖? がある。それは5歳のリリアーナでも同じことで、朝日の眩しさに彼女が目を覚ますと、最初は緩~く抱きしめられていた。
仰向けに寝ているリリアーナを、横向きで腕の中に抱え込んでいる。
(うわぁ……)
カイトも朝日を浴びているが、余程疲れているのかぐっすりと寝入っていた。起きている時は凛々しいが、寝顔は、静寂な夜空に浮かぶ月のような、そんな美しさを感じさせる。
(顔がすごく近い――)
リリアーナは子供ながらにどきどきして落ち着かない。腕の中から抜け出そうとモゾモゾ動くと、カイトが身じろぎをして呻き声を上げた。彼女はピタリと動きを止める。
起こしたら可哀想だ。自分を助けた為に疲れているのだから、もう少し寝かせてあげたい。
リリアーナは暫く我慢をする事にした。
天井を見て、部屋の中を見渡して、窓辺の小鳥を見て、カイトを見る……あれ?
天井を見て、部屋の中を見渡して、窓辺の小鳥を見て、カイトを見る……気のせい…かな?
天井を見て、部屋の中を……
(気のせいじゃない! どんどん近くなってる!!)
いつの間にか緩かった腕がきつくなり、少しづつ引き寄せられている。
(お、お顔、目の前!!)
いつもは『チュッとして』などと言っているリリアーナだが、それは一瞬で終わるし、カイトは兄妹モードなので安心をしていられた。
しかし今は……
もう我慢をしてられない! リリアーナは右手をカイトの腕の中から引き出すと、顔をぺしぺしと叩き始めた。
「うん……」
カイトがうっすらと目を開けて、腕の中のリリアーナに目をとめる。 `よかったぁ…… ‘ とほっとしている彼女の手を徐に取った。
「おはようございます。リリアーナ様……」
黒曜石の瞳がじっとリリアーナを見つめたあと、掴んだ手を口元に引き寄せ手の平にくちづける。リリアーナの頬が真っ赤に染まった。
気付いたカイトが半ば寝惚けて、チュッと頬にキスを落とし、耳元で呟く。
「頬が真っ赤ですよ?」
リリアーナはあっけなくフェードアウトした。
「え……」
カイトの腕の中で、くたりとなっている。
「リ、リリアーナ様!?」
彼はいっぺんに目が覚めた。
***
カイトはスイートルームの扉をノックした。何回かノックをしたが返事が無い。
「キルスティン、まだ寝てるのか? キルスティン!」
大きい声で呼びかけたが反応無し。治癒魔法で疲れてまだ寝ているのかもしれないが、もうリリアーナを起こして着替えさせないといけない。
着替えを宿屋の女性に任せるにしても、リリアーナのドレスはこの部屋の中だ。
「失礼するよ」
一言断ってから扉を開けると、キルスティンはベッドの上で昨日のズボン姿のまま眠っていた。リリアーナの寝支度をしたあとで、ベッドにダイブしてそのまま寝てしまったらしい。うつ伏せで両膝から下はベッドからはみ出し、両手を上げたままの格好であった。
身体にはロールケーキのように掛布が巻いてある。リリアーナが身体の下にあった掛布を引っこ抜くことができずに、そのまま両側から包んだようだ。
カイトは懸命にキルスティンを巻くリリアーナを想像して、笑みを浮かべながらきちんと寝かせ直し、掛布をかけた。
ドレスを持って部屋に戻ると、リリアーナはまだ眠っていた。
「リリアーナ様、おはようございます」
声を掛けるとパチッと大きな瞳が開き、夢の中にいるような表情でカイトをじっと見つめる。しかし意識が戻ってくるにつれ頬が赤く染まっていき、見るからに狼狽えてわたわたし始め、最後には視線を逸らしてしまった。
普段とは違うリリアーナの様子に、カイトが屈んで手を伸ばす。
「先程もいきなり意識を失いましたし、熱があるか、お体の調子が悪いかもしれません」
心配して額に触れると、ぱしっと手を払われた。
「やっ、さわらないで。だいじょうぶ!」
「………」
珍しいリリアーナの反応に、ほんの一瞬カイトが驚きの表情を示す。
「あ……ごめんな……」
彼は ` 平気です ‘ というように微笑んで姿勢を正した。
「その元気があるなら大丈夫でしょう。階下から着替えの為に手伝いの女性を寄こしますので、少々お待ちください」
自己嫌悪に陥ったリリアーナを残して、カイトは軽く礼をすると部屋から出ていった。
「どうしたのですか? リリアーナ様」
リリアーナは白い綿でできた、足首まで長さのある素朴なネグリジェを着ている。抱えている大きな枕が、顔の半分から足先までをすっぽりと隠してしまっているのも可愛らしい。
枕の上から覗いている碧い瞳がチラチラとカイトを伺っていた。
「キルスティンが寝てぜんぜん起きないの…… 一人でこわい……」
同室者が熟睡していたらそれはいないに等しい。今日は怖い目にあったのだし、心細い気持ちはとても分かる。
「私のベッドで一緒に寝ますか?」
リリアーナはOKが出ると思っていなかったようで、大きい口を開けて一旦静止した後に、コクコクと満面の笑顔で頷いた。
「でもこれは二人だけの秘密ですよ?」
今度は神妙な顔をして、またコクコクと頷く。
子供の姿といえども一緒に寝た事が周囲に知れると、婚約解消が難しくなるかもしれない。特にイフリートとサイラスに知られると面倒な事になりそうだ。
リリアーナは二人だけの秘密というのが、特別な感じがしてまた嬉しい。カイトが開けてくれた扉の前をててて、と通り過ぎ、ベッドに近付いてよじ登ろうとした。
「失礼いたします」
後ろから両脇に手を差し込まれ、ぽふん、とベッドの上に優しく下ろされた。上から覗きこむカイトを振り仰ぎ、嬉しそうに顔をほころばせる。リリアーナはまるでお泊り会の気分だ。
カイトの枕の横に自分が持ってきた枕を置いて、ぽんぽんと叩くとすぐ横になった。彼も続いて横になり、リリアーナと自分の身体に掛布をかける。
「ウッチーがいれば良かったですね」
カイトの言葉にリリアーナは首を横に振って答えた。
「ウッチーよりカイトがいい――」
そしてぴとっとくっついてくる。カイトは微笑んでリリアーナに掛布をかけなおした。やがてリリアーナは安心しきって眠りに落ち、安らかな寝息を立て始める。
カイトは寝顔を眺めながら額にキスを落とし、自分も眠る為に目を閉じた。
薄れていく意識の中でかぐわしい花の香りが漂ってくる。この花の種類はなんだっただろう? 16歳のリリアーナと同じ香り――
さて、カイトにはリリアーナと共に眠ると、腕の中に囲い込んでしまうという悪癖? がある。それは5歳のリリアーナでも同じことで、朝日の眩しさに彼女が目を覚ますと、最初は緩~く抱きしめられていた。
仰向けに寝ているリリアーナを、横向きで腕の中に抱え込んでいる。
(うわぁ……)
カイトも朝日を浴びているが、余程疲れているのかぐっすりと寝入っていた。起きている時は凛々しいが、寝顔は、静寂な夜空に浮かぶ月のような、そんな美しさを感じさせる。
(顔がすごく近い――)
リリアーナは子供ながらにどきどきして落ち着かない。腕の中から抜け出そうとモゾモゾ動くと、カイトが身じろぎをして呻き声を上げた。彼女はピタリと動きを止める。
起こしたら可哀想だ。自分を助けた為に疲れているのだから、もう少し寝かせてあげたい。
リリアーナは暫く我慢をする事にした。
天井を見て、部屋の中を見渡して、窓辺の小鳥を見て、カイトを見る……あれ?
天井を見て、部屋の中を見渡して、窓辺の小鳥を見て、カイトを見る……気のせい…かな?
天井を見て、部屋の中を……
(気のせいじゃない! どんどん近くなってる!!)
いつの間にか緩かった腕がきつくなり、少しづつ引き寄せられている。
(お、お顔、目の前!!)
いつもは『チュッとして』などと言っているリリアーナだが、それは一瞬で終わるし、カイトは兄妹モードなので安心をしていられた。
しかし今は……
もう我慢をしてられない! リリアーナは右手をカイトの腕の中から引き出すと、顔をぺしぺしと叩き始めた。
「うん……」
カイトがうっすらと目を開けて、腕の中のリリアーナに目をとめる。 `よかったぁ…… ‘ とほっとしている彼女の手を徐に取った。
「おはようございます。リリアーナ様……」
黒曜石の瞳がじっとリリアーナを見つめたあと、掴んだ手を口元に引き寄せ手の平にくちづける。リリアーナの頬が真っ赤に染まった。
気付いたカイトが半ば寝惚けて、チュッと頬にキスを落とし、耳元で呟く。
「頬が真っ赤ですよ?」
リリアーナはあっけなくフェードアウトした。
「え……」
カイトの腕の中で、くたりとなっている。
「リ、リリアーナ様!?」
彼はいっぺんに目が覚めた。
***
カイトはスイートルームの扉をノックした。何回かノックをしたが返事が無い。
「キルスティン、まだ寝てるのか? キルスティン!」
大きい声で呼びかけたが反応無し。治癒魔法で疲れてまだ寝ているのかもしれないが、もうリリアーナを起こして着替えさせないといけない。
着替えを宿屋の女性に任せるにしても、リリアーナのドレスはこの部屋の中だ。
「失礼するよ」
一言断ってから扉を開けると、キルスティンはベッドの上で昨日のズボン姿のまま眠っていた。リリアーナの寝支度をしたあとで、ベッドにダイブしてそのまま寝てしまったらしい。うつ伏せで両膝から下はベッドからはみ出し、両手を上げたままの格好であった。
身体にはロールケーキのように掛布が巻いてある。リリアーナが身体の下にあった掛布を引っこ抜くことができずに、そのまま両側から包んだようだ。
カイトは懸命にキルスティンを巻くリリアーナを想像して、笑みを浮かべながらきちんと寝かせ直し、掛布をかけた。
ドレスを持って部屋に戻ると、リリアーナはまだ眠っていた。
「リリアーナ様、おはようございます」
声を掛けるとパチッと大きな瞳が開き、夢の中にいるような表情でカイトをじっと見つめる。しかし意識が戻ってくるにつれ頬が赤く染まっていき、見るからに狼狽えてわたわたし始め、最後には視線を逸らしてしまった。
普段とは違うリリアーナの様子に、カイトが屈んで手を伸ばす。
「先程もいきなり意識を失いましたし、熱があるか、お体の調子が悪いかもしれません」
心配して額に触れると、ぱしっと手を払われた。
「やっ、さわらないで。だいじょうぶ!」
「………」
珍しいリリアーナの反応に、ほんの一瞬カイトが驚きの表情を示す。
「あ……ごめんな……」
彼は ` 平気です ‘ というように微笑んで姿勢を正した。
「その元気があるなら大丈夫でしょう。階下から着替えの為に手伝いの女性を寄こしますので、少々お待ちください」
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