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第十二章
腕(かいな)の中のリリアーナ 120(後日談)
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「う…ん……?」
部屋に満ちた光の眩しさに、カイトは目を覚ました。バルコニーのガラス戸からは燦燦と陽光が入り、小鳥のさえずりに、自然と気持ちが穏やかになる。
(九時過ぎ……寝過ごした)
光の入る角度や明るさで大体の時間を計り、軽くため息を吐いた。
胸元に視線を移すと、ちょこんとリリアーナが頭を乗せている。幸せそうにすやすやと眠っている姿に、カイトの口元も自然とほころんだ。
「おはよう……」
起こさないように小声で呟いて、頭のてっぺんに優しくキスを落とす。眠ったままのリリアーナが微かに笑みを浮かべて、一段と身をすり寄せてきた。
まだあどけなさが残る寝顔に、カイトは大聖堂に飾られている天使画を思い浮かべた。見事な黄金色の髪がベッドを広く覆い、白磁を思わせる白い肌と共に輝きを放つ。しばし見惚れた後に、髪の毛を一束すくい上げ、愛おしむようにくちづけた。
リリアーナはたおやかな細い腕を、彼の身体に巻きつけている。いつもはリリアーナを胸の中に抱き込んでしまうカイトだが、どうも今日は逆のようだ。
そっと腕を外そうと試みたが、逆にギュッとしがみつかれてしまった。
「え、……?」
”起こしてしまっただろうか” 顔を覗いてみたが、瞼は固く閉じられている。ただ、よく見ると、愛らしい口がへの字に曲がっていて、”決して離さない”とでも言うように、ギュッとシャツを握りしめていた。
カイトは苦笑してボスッと頭を枕に戻し、両目を右手の甲で覆った。
「まずいな、少し……」
彼の気持ちを知ってか知らずか、リリアーナは安心しきって、すりすりと…頬をカイトの胸にすりつける。
「いや、大分まずい――」
頭を振って、気持ちを切り替えようと、今するべき事を考える。昨夜、そのまま眠ってしまったカイトとしとては、水浴びをして着替え、さっぱりとしたいところだ。
(水浴びとまではいかなくても、リリアーナが目を覚ます前に身なりを整えたい)
しかしこの様子だと、リリアーナはなかなか離してくれなそうだ。
「リリアーナ――」
光に透ける金の髪に唇で触れながら、小声で優しく宥めてみる。
「大丈夫、……少し離れるだけだ」
”大丈夫”で力は緩んだが、”離れるだけだ”を聞いた途端、またシャツを握る指に力が込もった。
(………失言だった)
結局――少しづつ身体を捻りながら、カイトはシャツを脱ぎ始めた。リリアーナが起きそうになると、動きを止めて落ち着くまで待つ、を繰り返す。
20分以上かけて無事にシャツを脱ぎ終えると、腕の中からぬくもりが消えたせいか、リリアーナは不満顔になった……が、取り敢えずはシャツを抱きしめて眠っている。
そろそろと慎重にベッドから下り立ち、安堵の溜息を洩らしながら自分の身体を見下ろした。
(上半身、裸で出るわけにもいかないな……)
リリアーナのひらひらしたガウンを借りる気にもなれず、何か肩に掛けようと、リネン類が入っている”タンスの引き出しを開けてみる。
「ん?」
二枚の白いシャツが、カイトの目に入った。
「これは、俺の……?」
呟きながら手に取って広げてみる。
(やはり俺のだ。なぜここに? フランチェスカが用意してくれたのか……しかしシャツ以外が、ズボンや他の物が見当たらない)
考えても埒が明かないし、時間が過ぎていくだけなので、取り敢えずシャツに腕を通した。釦を嵌めてから寝室の出入り口に足を向ける。立てかけてある扉をどかして居間を通り抜け、廊下に通じる扉を開けた。
振り向きざまにカイトを認めた女性騎士達は、目と口を大きく開けて固まった。
「ビアンカにジャネット、昨日は本当に申し訳ない事をした」
固まっている二人に、カイトが深々と頭を下げる。
「あっ、違うのよ。固まったのは”本当に元に戻ったんだなぁ”と思っただけ。昨日の事は怒っていないし、根にも持っていないわ」
ビアンカに続いてジャネットも言った。
「そうよ、だから頭を上げて? 12才のカイトも加減しくれたの。気を失いはしたけど、全然痛みは感じなかったし……それに、寧ろあなたは被害者でしょう?」
「ありがとう……そう言ってもらえると、助かる」
「何か用事でも?」
頭を上げたカイトにビアンカが気を利かして、他の話を振ってくれた。
「ああ。悪いんだけど俺の着替えと、ざっと身体を拭きたいから水を持ってきてくれないか? 着替えは、男子寄宿舎にいる誰かに頼めば、中まで入らなくて済む。自分で行くべきだが、できればリリアーナ様の傍を離れたくないんだ」
「着替えと水ね。水なんて言わずお湯を持ってくるわよ。任せて!」
ジャネットが答えた後に、カイトが少し言いにくそうにして尋ねた。
「その、……地下牢の火事や、ダレル先輩とか、看守の先輩達も大丈夫だったろうか?」
ジャネットとビアンカは顔を見合わせて頷きあい、ビアンカが話し始める。
「えーとね、火事は独居房だけだったし、紙類しか燃えなかったから大したことないわ。怪我人もいないし……ただ、ちょっときてる人がいるかも……」
「きてる、とは?」
「私はどうってことないと思うんだけど、……」
そのあと思ったよりも話し込んでしまい、途中でふいに、女性騎士二人がカイトの背後に目を向けた。
「あっ、――」
***
「まったく! 酷いと思わない!?」
「リリアーナ達を見に行こうとしたサファイアがいけないんじゃないかしら? それにお説教は、元々罰として受ける予定だったでしょう?」
「だけど、二時間もよ? 約束は一時間なのに!」
「貴方のことだから、一時間経ったころにカイト達を見に行きたくて、”もう、一時間経ったわ”とか、”まだ終わらない? 行ってもいい?”とか、兄様の神経を逆なでするような事を言ったんでしょう?」
「………」
当たっていた――。
「姉さまはどちらの味方なの? せっかく散歩しながら話を聞いてもらおうと思ったのに……」
「どちらの味方でもないけれど……。そうね、今はアレクセイ兄様の味方、というよりは気持ちが分かるわ」
「えぇーーー?」
ほっぺたを膨らまして口を尖らせるサファイアに、クリスティアナはクスクスと笑う。”庭を散歩してから、テラスでランチしましょう”とサファイアに誘われ、庭園に通じる廊下を歩いているところだ。
「姉様、あれを見て!」
奇しくも前方には、アレクセイの姿。左手にはバラの花束を持ち、ご機嫌な様子でクラバットを右手で直している。
「あそこは”芙蓉の間”よ! 私には偉そうな顔をして説教したくせに、愛人なんか囲って! ここのところ毎日デレデレした顔で通っているの知ってる!? シンシア様という婚約者がいる身でありながら……許せないわ! 締め上げてやる!!」
「あっ、サファイア、駄目よ!」
止めるクリスティアナを振り切って、サファイアは走り出した。
部屋に満ちた光の眩しさに、カイトは目を覚ました。バルコニーのガラス戸からは燦燦と陽光が入り、小鳥のさえずりに、自然と気持ちが穏やかになる。
(九時過ぎ……寝過ごした)
光の入る角度や明るさで大体の時間を計り、軽くため息を吐いた。
胸元に視線を移すと、ちょこんとリリアーナが頭を乗せている。幸せそうにすやすやと眠っている姿に、カイトの口元も自然とほころんだ。
「おはよう……」
起こさないように小声で呟いて、頭のてっぺんに優しくキスを落とす。眠ったままのリリアーナが微かに笑みを浮かべて、一段と身をすり寄せてきた。
まだあどけなさが残る寝顔に、カイトは大聖堂に飾られている天使画を思い浮かべた。見事な黄金色の髪がベッドを広く覆い、白磁を思わせる白い肌と共に輝きを放つ。しばし見惚れた後に、髪の毛を一束すくい上げ、愛おしむようにくちづけた。
リリアーナはたおやかな細い腕を、彼の身体に巻きつけている。いつもはリリアーナを胸の中に抱き込んでしまうカイトだが、どうも今日は逆のようだ。
そっと腕を外そうと試みたが、逆にギュッとしがみつかれてしまった。
「え、……?」
”起こしてしまっただろうか” 顔を覗いてみたが、瞼は固く閉じられている。ただ、よく見ると、愛らしい口がへの字に曲がっていて、”決して離さない”とでも言うように、ギュッとシャツを握りしめていた。
カイトは苦笑してボスッと頭を枕に戻し、両目を右手の甲で覆った。
「まずいな、少し……」
彼の気持ちを知ってか知らずか、リリアーナは安心しきって、すりすりと…頬をカイトの胸にすりつける。
「いや、大分まずい――」
頭を振って、気持ちを切り替えようと、今するべき事を考える。昨夜、そのまま眠ってしまったカイトとしとては、水浴びをして着替え、さっぱりとしたいところだ。
(水浴びとまではいかなくても、リリアーナが目を覚ます前に身なりを整えたい)
しかしこの様子だと、リリアーナはなかなか離してくれなそうだ。
「リリアーナ――」
光に透ける金の髪に唇で触れながら、小声で優しく宥めてみる。
「大丈夫、……少し離れるだけだ」
”大丈夫”で力は緩んだが、”離れるだけだ”を聞いた途端、またシャツを握る指に力が込もった。
(………失言だった)
結局――少しづつ身体を捻りながら、カイトはシャツを脱ぎ始めた。リリアーナが起きそうになると、動きを止めて落ち着くまで待つ、を繰り返す。
20分以上かけて無事にシャツを脱ぎ終えると、腕の中からぬくもりが消えたせいか、リリアーナは不満顔になった……が、取り敢えずはシャツを抱きしめて眠っている。
そろそろと慎重にベッドから下り立ち、安堵の溜息を洩らしながら自分の身体を見下ろした。
(上半身、裸で出るわけにもいかないな……)
リリアーナのひらひらしたガウンを借りる気にもなれず、何か肩に掛けようと、リネン類が入っている”タンスの引き出しを開けてみる。
「ん?」
二枚の白いシャツが、カイトの目に入った。
「これは、俺の……?」
呟きながら手に取って広げてみる。
(やはり俺のだ。なぜここに? フランチェスカが用意してくれたのか……しかしシャツ以外が、ズボンや他の物が見当たらない)
考えても埒が明かないし、時間が過ぎていくだけなので、取り敢えずシャツに腕を通した。釦を嵌めてから寝室の出入り口に足を向ける。立てかけてある扉をどかして居間を通り抜け、廊下に通じる扉を開けた。
振り向きざまにカイトを認めた女性騎士達は、目と口を大きく開けて固まった。
「ビアンカにジャネット、昨日は本当に申し訳ない事をした」
固まっている二人に、カイトが深々と頭を下げる。
「あっ、違うのよ。固まったのは”本当に元に戻ったんだなぁ”と思っただけ。昨日の事は怒っていないし、根にも持っていないわ」
ビアンカに続いてジャネットも言った。
「そうよ、だから頭を上げて? 12才のカイトも加減しくれたの。気を失いはしたけど、全然痛みは感じなかったし……それに、寧ろあなたは被害者でしょう?」
「ありがとう……そう言ってもらえると、助かる」
「何か用事でも?」
頭を上げたカイトにビアンカが気を利かして、他の話を振ってくれた。
「ああ。悪いんだけど俺の着替えと、ざっと身体を拭きたいから水を持ってきてくれないか? 着替えは、男子寄宿舎にいる誰かに頼めば、中まで入らなくて済む。自分で行くべきだが、できればリリアーナ様の傍を離れたくないんだ」
「着替えと水ね。水なんて言わずお湯を持ってくるわよ。任せて!」
ジャネットが答えた後に、カイトが少し言いにくそうにして尋ねた。
「その、……地下牢の火事や、ダレル先輩とか、看守の先輩達も大丈夫だったろうか?」
ジャネットとビアンカは顔を見合わせて頷きあい、ビアンカが話し始める。
「えーとね、火事は独居房だけだったし、紙類しか燃えなかったから大したことないわ。怪我人もいないし……ただ、ちょっときてる人がいるかも……」
「きてる、とは?」
「私はどうってことないと思うんだけど、……」
そのあと思ったよりも話し込んでしまい、途中でふいに、女性騎士二人がカイトの背後に目を向けた。
「あっ、――」
***
「まったく! 酷いと思わない!?」
「リリアーナ達を見に行こうとしたサファイアがいけないんじゃないかしら? それにお説教は、元々罰として受ける予定だったでしょう?」
「だけど、二時間もよ? 約束は一時間なのに!」
「貴方のことだから、一時間経ったころにカイト達を見に行きたくて、”もう、一時間経ったわ”とか、”まだ終わらない? 行ってもいい?”とか、兄様の神経を逆なでするような事を言ったんでしょう?」
「………」
当たっていた――。
「姉さまはどちらの味方なの? せっかく散歩しながら話を聞いてもらおうと思ったのに……」
「どちらの味方でもないけれど……。そうね、今はアレクセイ兄様の味方、というよりは気持ちが分かるわ」
「えぇーーー?」
ほっぺたを膨らまして口を尖らせるサファイアに、クリスティアナはクスクスと笑う。”庭を散歩してから、テラスでランチしましょう”とサファイアに誘われ、庭園に通じる廊下を歩いているところだ。
「姉様、あれを見て!」
奇しくも前方には、アレクセイの姿。左手にはバラの花束を持ち、ご機嫌な様子でクラバットを右手で直している。
「あそこは”芙蓉の間”よ! 私には偉そうな顔をして説教したくせに、愛人なんか囲って! ここのところ毎日デレデレした顔で通っているの知ってる!? シンシア様という婚約者がいる身でありながら……許せないわ! 締め上げてやる!!」
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