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第十二章
腕(かいな)の中のリリアーナ 121(後日談)
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「アレクセイ兄様!!」
「サファイア、どうしたんだ? クリスティアナのところに行くと言っていたじゃないか」
「話があるの!」
「後にしてくれ、大切な用事があるんだ……まあ、でも丁度いいか。お前にも会わせてやるから、気を利かせろよ? 挨拶したらすぐに出て行ってくれ」
アレクセイが扉に向き直って、ノックをする。
「シンシア様には何て申し開きをするの!?」
「は? お前、何を言っているんだ?」
「わたし知っているんだから、愛人を囲っているの! シンシア様が知らないと思って、酷すぎない!?」
「誰が、愛人を…」
そこでカチャリと扉が開いた。サファイアはどんな悪女が登場するかと身構えたが、そこに出てきたのは……
「……へ?」
「アレクセイ様……」
「シンシア、サファイアはすぐどこかにやるから、二人で一緒に昼食を取ろう」
アレクセイはすかさずバラの花束を差し出す。
「この花束を君に」
白薔薇とピンクのスイートピーの花束は、可愛らしく優し気な雰囲気でシンシアにピッタリだ。
シンシアは、隣国ナルヴィクの王女である。一見地味ではあるが派手さがないだけで、美しい女性だ。過去にカイト達の手によって華やかに装い、周囲を驚かせたが、慣れないせいか本人は落ち着かず、結局また元の地味な王女に逆戻りしていた。
「いいのですよ……無理をしなくて……」
「……はい?」
戸惑うアレクセイにシンシアが、薄いブラウンの瞳を向けた。
「サファイア様の声が聞こえました……愛人がいらっしゃるのでしょう? どうぞそちらにいらっしゃって下さいな」
「え、違っ、…」
「変だと思ったのです。舞踏会に招待をされた筈なのに、”部屋から出るな”と言われ、その後も一切外には出してもらえず……婚約を破棄したいのに、言い出せずにいたのですね?」
「はいぃいいい!? 違う、前にも説明した通り…!」
「はっきり言って下されば良かったのに……隣に立つ女性として私は相応しくないと。その愛人の方は…いえ、きっと愛人ではなく本命なのでしょうね。貴方の隣に立っても見劣りしない、美しくて、堂々とした方なのでしょう。この間の舞踏会でも、その方がパートナーとして、参加したのではないですか? 私や周囲に知らしめるためですか? そんな残酷な事をしなくても、ひとこと言って下されば、私は身を引きましたのに」
毅然とした態度ではあるが、涙を浮かべたブラウンの瞳や表情が、シンシアの深い哀しみを物語っている。
「シンシア、違う! カーディスを捕らえる為に、君に協力をしてもらったのは嘘ではない!! ずっと部屋から出さなかったのは……」
「皆まで言わなくても分かります! 私が地味で冴えないから、恥ずかしくて人前に出したくないのでしょう? でも、もうそんな心配も無用です。荷物をまとめて、明日出ていきますから――、私は、ナルヴィクに帰らせて頂きます!!」
「待ってくれ、シンシア! 人前に出したくないのは確かだが、そん…」
最後の一言で、いつもは大人しくて温厚なシンシアが、目の前でばーん!!と、扉を閉めてしまった。アレクセイが閉まった扉に縋り付き、腕からは薔薇の花束が……虚しく足元に落ちた。
「シンシア! 舞踏会でカーディスが家を留守にしている間に、証拠を掴みたかったんだ! 具合の悪い君を看病する為に、俺が舞踏会を抜け出したと思わせて、実は家探しをしていたんだ!!」
必死なアレクセイに対してシンシアの返事は一切ない。ドアノブに手を掛けたが、もう何を聞く気もないようで、鍵がしっかりと掛かっている。
暗い影を背負い、ショックで扉に顔を伏せるアレクセイから、そ~っとサファイアが遠ざかろうとした。
「サファイア………」
地獄を這うような声に、ビクッと、サファイアが歩みを止める。
「”口は災いの元”っていうことわざを知っているか?」
「知っているわ……」
扉に顔を伏せたまま、アレクセイが続ける。
「”後悔先に立たず”は?」
「”弘法も筆の誤り”ってことわざもあるわ……よ?」
「誰が”弘法”だって……?」
ゆらりと向きを変えたアレクセイが、負のオーラを背負って、サファイアを睨みつけた。臣下からの人望も厚く、見事な手腕で政務を行っているアレクセイ。人の上に立つ彼の威圧感は半端ない上に、時には冷酷な裏の顔が、今は前面に押し出されていた。
”しまった!”と思う間もなく伸びてきた腕に捕まり、小脇に抱えられるサファイア。
「に、さま……。わたし、ラトヴィッジに滞在するための用意が……兄様も仕事でお忙しいでしょう?」
「心配してくれてありがとう。誰かさんのお陰で、シンシアの為に空けておいた午後の時間を、たっぷりと使えるんだ。そうだ、いい考えがある。執務室に昼食を運ばせて、夜までみっちり説教をしよう!」
「えぇええええ!? それはちょっと……!」
クリスティアナの頭の中に、”雉も鳴かずば撃たれまい”ということわざが浮かんだ。
「お前達!!」
「はっ!!」
「シンシア王女を決して部屋から出すな! 万が一、ナルヴィクに帰すような事があったら、その時は……」
「――っ! 我らの命に掛けて、使命を全ういたします!!」
アレクセイは鬼気迫る迫力で警護兵に命令を下すと、サファイアを片腕に、靴音も高く去って行った。
すれ違いざまにサファイアが、クリスティアナに必死のSOSを送ってきたが、クリスティアナは微笑んで小さく手を振るだけだった。
サファイアは反省したほうが良いし、今のクリスティアナにはやることがあるからだ。彼女は芙蓉の間の前まで足を運ぶと、花束を拾い上げてノックをした。
***
「んっ、……」
リリアーナが夢うつつに、カイトを抱きしめる。
昨日はとても幸せだった。カイトが元に戻って……強い力で抱きしめられて、彼が傍にいることを心から実感できた。もう彼を想って、枕を涙で濡らさずに済むのだ。
もう一度カイトを抱きしめる……腕の中の彼が、なぜか心許ない――。
「カ…イ……」
ようやくはっきりと目を覚まして、自分が抱きしめている物に気が付いた。
「……カイトの…シャツ」
”カイトは、どこ……?” 部屋の中を見渡すが、どこにも彼の姿はない。リリアーナの胸の鼓動が少しだけ速くなった。
(大丈夫、落ち着いて。カイトが”これは夢じゃない”って、”ここにいる”って、言ってくれたもの。……そうだわ!)
リリアーナはベッドから跳ね起きると、すぐさまタンスに駆け寄った。引き出しを開けて、中の物を確認する。
確認して……胸の鼓動がまた少し、早くなった。
「シャツが、一枚だけしかない……」
18才のカイトのいない日々が耐えきれず、フランチェスカに宿舎から持ってきてもらった二枚のシャツ。抱きしめると微かな残り香もあり、カイトが傍にいる気持ちになれた。そのシャツを、夜ごと抱きしめて眠っていたのだ……。
タンスにあるのは、一枚だけ。だとすれば、自分が持っているシャツが残りの一枚という事になる。いつものようにそれを抱きしめて眠り、自分に都合のいい夢を見たのだろうか。
リリアーナは手の中にあるシャツをじっと見つめた。
(そうでなければ、シャツを抱きしめて眠っていた説明がつかない――)
「………」
鼻の奥がツーンと痛み、目の縁から涙が滲み出てきた。
こみ上げてくる悲しい想いを抑えきれず、はらはらと零れ落ちる涙をカイトのシャツで拭っていると、ふと声が聞こえた気がした。
顔を上げたリリアーナの目に、壊れた扉が映る。ぽっかりと開いた出入り口の横に、それは立てかけてあった。
(あの壊れた扉は……)
シャツをしっかりと握り締め、期待に胸を震わせて、リリアーナは静かに扉へと近づいて行った。
「サファイア、どうしたんだ? クリスティアナのところに行くと言っていたじゃないか」
「話があるの!」
「後にしてくれ、大切な用事があるんだ……まあ、でも丁度いいか。お前にも会わせてやるから、気を利かせろよ? 挨拶したらすぐに出て行ってくれ」
アレクセイが扉に向き直って、ノックをする。
「シンシア様には何て申し開きをするの!?」
「は? お前、何を言っているんだ?」
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「誰が、愛人を…」
そこでカチャリと扉が開いた。サファイアはどんな悪女が登場するかと身構えたが、そこに出てきたのは……
「……へ?」
「アレクセイ様……」
「シンシア、サファイアはすぐどこかにやるから、二人で一緒に昼食を取ろう」
アレクセイはすかさずバラの花束を差し出す。
「この花束を君に」
白薔薇とピンクのスイートピーの花束は、可愛らしく優し気な雰囲気でシンシアにピッタリだ。
シンシアは、隣国ナルヴィクの王女である。一見地味ではあるが派手さがないだけで、美しい女性だ。過去にカイト達の手によって華やかに装い、周囲を驚かせたが、慣れないせいか本人は落ち着かず、結局また元の地味な王女に逆戻りしていた。
「いいのですよ……無理をしなくて……」
「……はい?」
戸惑うアレクセイにシンシアが、薄いブラウンの瞳を向けた。
「サファイア様の声が聞こえました……愛人がいらっしゃるのでしょう? どうぞそちらにいらっしゃって下さいな」
「え、違っ、…」
「変だと思ったのです。舞踏会に招待をされた筈なのに、”部屋から出るな”と言われ、その後も一切外には出してもらえず……婚約を破棄したいのに、言い出せずにいたのですね?」
「はいぃいいい!? 違う、前にも説明した通り…!」
「はっきり言って下されば良かったのに……隣に立つ女性として私は相応しくないと。その愛人の方は…いえ、きっと愛人ではなく本命なのでしょうね。貴方の隣に立っても見劣りしない、美しくて、堂々とした方なのでしょう。この間の舞踏会でも、その方がパートナーとして、参加したのではないですか? 私や周囲に知らしめるためですか? そんな残酷な事をしなくても、ひとこと言って下されば、私は身を引きましたのに」
毅然とした態度ではあるが、涙を浮かべたブラウンの瞳や表情が、シンシアの深い哀しみを物語っている。
「シンシア、違う! カーディスを捕らえる為に、君に協力をしてもらったのは嘘ではない!! ずっと部屋から出さなかったのは……」
「皆まで言わなくても分かります! 私が地味で冴えないから、恥ずかしくて人前に出したくないのでしょう? でも、もうそんな心配も無用です。荷物をまとめて、明日出ていきますから――、私は、ナルヴィクに帰らせて頂きます!!」
「待ってくれ、シンシア! 人前に出したくないのは確かだが、そん…」
最後の一言で、いつもは大人しくて温厚なシンシアが、目の前でばーん!!と、扉を閉めてしまった。アレクセイが閉まった扉に縋り付き、腕からは薔薇の花束が……虚しく足元に落ちた。
「シンシア! 舞踏会でカーディスが家を留守にしている間に、証拠を掴みたかったんだ! 具合の悪い君を看病する為に、俺が舞踏会を抜け出したと思わせて、実は家探しをしていたんだ!!」
必死なアレクセイに対してシンシアの返事は一切ない。ドアノブに手を掛けたが、もう何を聞く気もないようで、鍵がしっかりと掛かっている。
暗い影を背負い、ショックで扉に顔を伏せるアレクセイから、そ~っとサファイアが遠ざかろうとした。
「サファイア………」
地獄を這うような声に、ビクッと、サファイアが歩みを止める。
「”口は災いの元”っていうことわざを知っているか?」
「知っているわ……」
扉に顔を伏せたまま、アレクセイが続ける。
「”後悔先に立たず”は?」
「”弘法も筆の誤り”ってことわざもあるわ……よ?」
「誰が”弘法”だって……?」
ゆらりと向きを変えたアレクセイが、負のオーラを背負って、サファイアを睨みつけた。臣下からの人望も厚く、見事な手腕で政務を行っているアレクセイ。人の上に立つ彼の威圧感は半端ない上に、時には冷酷な裏の顔が、今は前面に押し出されていた。
”しまった!”と思う間もなく伸びてきた腕に捕まり、小脇に抱えられるサファイア。
「に、さま……。わたし、ラトヴィッジに滞在するための用意が……兄様も仕事でお忙しいでしょう?」
「心配してくれてありがとう。誰かさんのお陰で、シンシアの為に空けておいた午後の時間を、たっぷりと使えるんだ。そうだ、いい考えがある。執務室に昼食を運ばせて、夜までみっちり説教をしよう!」
「えぇええええ!? それはちょっと……!」
クリスティアナの頭の中に、”雉も鳴かずば撃たれまい”ということわざが浮かんだ。
「お前達!!」
「はっ!!」
「シンシア王女を決して部屋から出すな! 万が一、ナルヴィクに帰すような事があったら、その時は……」
「――っ! 我らの命に掛けて、使命を全ういたします!!」
アレクセイは鬼気迫る迫力で警護兵に命令を下すと、サファイアを片腕に、靴音も高く去って行った。
すれ違いざまにサファイアが、クリスティアナに必死のSOSを送ってきたが、クリスティアナは微笑んで小さく手を振るだけだった。
サファイアは反省したほうが良いし、今のクリスティアナにはやることがあるからだ。彼女は芙蓉の間の前まで足を運ぶと、花束を拾い上げてノックをした。
***
「んっ、……」
リリアーナが夢うつつに、カイトを抱きしめる。
昨日はとても幸せだった。カイトが元に戻って……強い力で抱きしめられて、彼が傍にいることを心から実感できた。もう彼を想って、枕を涙で濡らさずに済むのだ。
もう一度カイトを抱きしめる……腕の中の彼が、なぜか心許ない――。
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”カイトは、どこ……?” 部屋の中を見渡すが、どこにも彼の姿はない。リリアーナの胸の鼓動が少しだけ速くなった。
(大丈夫、落ち着いて。カイトが”これは夢じゃない”って、”ここにいる”って、言ってくれたもの。……そうだわ!)
リリアーナはベッドから跳ね起きると、すぐさまタンスに駆け寄った。引き出しを開けて、中の物を確認する。
確認して……胸の鼓動がまた少し、早くなった。
「シャツが、一枚だけしかない……」
18才のカイトのいない日々が耐えきれず、フランチェスカに宿舎から持ってきてもらった二枚のシャツ。抱きしめると微かな残り香もあり、カイトが傍にいる気持ちになれた。そのシャツを、夜ごと抱きしめて眠っていたのだ……。
タンスにあるのは、一枚だけ。だとすれば、自分が持っているシャツが残りの一枚という事になる。いつものようにそれを抱きしめて眠り、自分に都合のいい夢を見たのだろうか。
リリアーナは手の中にあるシャツをじっと見つめた。
(そうでなければ、シャツを抱きしめて眠っていた説明がつかない――)
「………」
鼻の奥がツーンと痛み、目の縁から涙が滲み出てきた。
こみ上げてくる悲しい想いを抑えきれず、はらはらと零れ落ちる涙をカイトのシャツで拭っていると、ふと声が聞こえた気がした。
顔を上げたリリアーナの目に、壊れた扉が映る。ぽっかりと開いた出入り口の横に、それは立てかけてあった。
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