110 / 287
第十章
私を呼んで 9 フランシスとかくれんぼ
しおりを挟む
カイトがくちづけから解放してくれた時には、ポーレットは少し朦朧としていた。腕の中のポーレットを見て、カイトがクスリと笑う。
「大丈夫?」
「はい・・・でも、自分では立てないかも・・・」
確かに殆ど抱きかかえられている状態で、支え無しでは立っていられなそうだ。カイトはポーレットを奥に座らせて、頭のてっぺんにキスを落とした。
「君は暫くそこで休んでいなさい。フランシスが来たら、私だけ捕まるから」
「え、でもそんなことできますか・・・?」
そうこう言っているうちにフランシスの足音が近付いてきた。フランシスが扉を勢いよく開ける。
「カイト! 見つけた~~~!」
「う~ん、見つかってしまったか」
カイトが後ろ手に扉を閉めた。
目の前のカイトに気を取られたのと、外が明るくクローゼットの中が暗かったので、ポーレットには気が付かなかったようだ。
「ポーレットが見つからないんだよー」
「彼女は上手に隠れたようだね」
二人の声が遠ざかっていく。カイトに求められたのは嬉しいが、リリアーナの事を思い出してはくれなかった。もっともカイトのキスに翻弄されて、思い出すような行動を取れなかったのもあるが・・・。
ポーレットではなく、リリアーナにくちづけてほしい。リリアーナとして抱きしめてほしい。私のことを思い出してほしい――
せっかく好いてもらえたのに、そこまで考えるのは贅沢だろうか・・・?
「15人見つけたー!!」
フランシスの声が響いてきた。ポーレットが出ていくと、すぐにフランシスが抱きついてきた。
「どこに隠れていたの?」
「秘密よ」
ポーレットがフフッと笑うとフランシスがぷくっと膨れる。三時を過ぎたので、休憩を兼ねてみんなでおやつを食べることになる。
「はい、ポーレット! あーんして」
フランシスがクッキーを口の前に出してくる。
(私って、食べさせたくなるのかしら・・・)あーんと口を開けると嬉しそうにクッキーを入れてくれた。もぐもぐとしてごっくんと飲み込む。
「美味しい?」
「ええ、とても」
他の使用人達も食べさせたかったようだが、今日のポーレットは、フランシス専属だ。フランシスはポーレットに食べさせる喜びを知ってしまい、カイトが見かねて止めに入るまで続けざまに食べさせられた。
休憩後も『ポーレットを見つけるんだ!』というフランシスの一言で、かくれんぼをすることとなる。今度はポーレットを一番最初に見つけられて、ご満悦のフランシスであった。
とても楽しい一日が終わり、帰りの馬車もポーレットが付き添った。使用人達はもう仕事に戻っていて、見送りに出ているのはカイトとベイジルだけだ。
馬車に乗り込むときに支えてくれたカイトの手が、愛おしむようになかなか離れない。それを見ていたフランシスが二人に向かって無邪気に言い放った。
「二人共、恋人同士みたい~」
一瞬で双方の手は離れたが、カイトの頭の中は何かが引っかかったようであった。カイトは深く考えようとしたが、リディスが近付いてきて中断される。
「フランシス様、今日はお付き合いできなくて、申し訳ありませんでした」
リディスが笑顔を浮かべると、フランシスはポーレットの後ろに隠れてしまった。馬車は扉を閉めて出発をする。
「残念だわ、嫌われてしまったみたい」
リディスが肩をすくめている。
「君は・・・あまり子供が好きじゃなかったね」
「そうね。今はまだあまり好きではないけど、貴方との子供はきっと可愛いわ」
カイトはリディスを見下ろした。なぜこの女性と結婚したのだろう・・・
華やかな事が大好きで、いつも美しく着飾っている妻。外見は美しいが、それ以外に惹かれる要素が見当たらない妻。
自分の一目惚れのように記憶しているが、出会ったのは確か・・・出会ったのは――そう、町で道を聞かれて、いや、違う。そうではない・・・夜会でダンスを申し込んで・・・これも違う・・・! 何故だ、なぜ鮮明に思い出せない! この擦り減った記憶は何だ! 俺が思い違いをしているのか?
「貴方・・・ねえ、貴方・・・カイト?」
「ああ、ごめん・・・考え事をしていた」
二人で連れ立って屋敷に入る。頭の中は、先程の疑問とポーレットに返っていく。
翌日、ベイジルに言われてポーレットは物置小屋で掃除道具を探していた。大きめのモップを二本持ってくるように言いつかっている。一生懸命探していて、扉が閉まった音に気付かなかった。背後に誰かの気配がする。
背中がぞくりとして振り返ると、そこにフレディが立っていた。
「フレディ・・・何の用?」
「昨日は邪魔が入ったから」
「邪魔って、旦那様のお叱りを受けて、それで反省したのではなかったの!?」
「君が・・・可愛いのがいけないんだよ。ポーレット・・・」
フレディがポーレットの手を取ろうとした。すぐにその手を払いのける。
「出て行って! ここでの事は黙っているから!」
「無理だよ・・・君に触れたいんだ」
こちらはリーフシュタインの寝室ビジョン前。
「わ、私の姫様に何て事を!!」
フランチェスカがビジョンを見て大憤慨している。今日は騎士団の団長であるイフリートと副団長のサイラスもいて、フランチェスカだけではなく全員でリリアーナを心配していた。カエレスが口を開く。
「どうもリリアーナはポーレットでも男性を惹き付けてしまうようだな」
「私が代わって差し上げたい!! 私だったらあの男! どつきまわして虫の息にしてくれるのに!!」
全員思った。
これがフランチェスカだったなら、安心して見ていられるのに――
その時、ポーレットが押し倒された。
「今日は旦那様はタウンハウス(町屋敷)にお出かけだ。昨日みたいに助けてはくれないよ」
「いや、放して!!」
ポーレットの目から涙が溢れ出てきたのと、彼女の茶色のまとめ髪から、金色に輝く髪の毛が一本飛んでいくのが一緒であった。
ビジョンの中の出来事であるのに、イフリートもサイラスもスティーブも、つい腰に佩いてある剣に手を伸ばす。
「お願いやめて・・・!」
もう掠れた声しか出ないポーレットの視界に映ったのは、大きいモップを振りかざしたベイジルだった。物凄い勢いで、フレディ目掛けてそのモップを振り下ろす。ポーレットは思わず目を瞑った。
「ポーレット、大丈夫かい?」
「ベイジルさん、ありがとう」
気絶しているフレディの下から、ベイジルが助け出してくれた。
「私を助けてくれたのは偶然ですか?」
「いや、何故だか分からないのだが、急に胸騒ぎがしてな」
ビジョン前では皆も胸を撫で下ろしていた。サイラスが尋ねる。
「守護を受けた三本のうちの一本ですか?」
「まあ、そういうことだ」
イフリートがスティーブに耳打ちした。
「おい、スティーブ」
「何ですか? イフリート団長?」
「カエレス様のあのたんこぶは何だ?」
「ああ、あれは、カイト達がキスシーンに突入した時、フランチェスカが`ビジョンを消せ ‘ と言っているのに無視してかじりつきで見て、どつきまわされた結果です」
恐るべし、フランチェスカ――
「もはや神と思っていないな」
そこで全員考えた。
リディスに多少疑われてもフランチェスカを一緒につけたほうが、ドラゴンの守護より良かったかもしれない――と
#この作品における表現、文章、言葉、またそれらが持つ雰囲気の転用はご遠慮下さい。
「大丈夫?」
「はい・・・でも、自分では立てないかも・・・」
確かに殆ど抱きかかえられている状態で、支え無しでは立っていられなそうだ。カイトはポーレットを奥に座らせて、頭のてっぺんにキスを落とした。
「君は暫くそこで休んでいなさい。フランシスが来たら、私だけ捕まるから」
「え、でもそんなことできますか・・・?」
そうこう言っているうちにフランシスの足音が近付いてきた。フランシスが扉を勢いよく開ける。
「カイト! 見つけた~~~!」
「う~ん、見つかってしまったか」
カイトが後ろ手に扉を閉めた。
目の前のカイトに気を取られたのと、外が明るくクローゼットの中が暗かったので、ポーレットには気が付かなかったようだ。
「ポーレットが見つからないんだよー」
「彼女は上手に隠れたようだね」
二人の声が遠ざかっていく。カイトに求められたのは嬉しいが、リリアーナの事を思い出してはくれなかった。もっともカイトのキスに翻弄されて、思い出すような行動を取れなかったのもあるが・・・。
ポーレットではなく、リリアーナにくちづけてほしい。リリアーナとして抱きしめてほしい。私のことを思い出してほしい――
せっかく好いてもらえたのに、そこまで考えるのは贅沢だろうか・・・?
「15人見つけたー!!」
フランシスの声が響いてきた。ポーレットが出ていくと、すぐにフランシスが抱きついてきた。
「どこに隠れていたの?」
「秘密よ」
ポーレットがフフッと笑うとフランシスがぷくっと膨れる。三時を過ぎたので、休憩を兼ねてみんなでおやつを食べることになる。
「はい、ポーレット! あーんして」
フランシスがクッキーを口の前に出してくる。
(私って、食べさせたくなるのかしら・・・)あーんと口を開けると嬉しそうにクッキーを入れてくれた。もぐもぐとしてごっくんと飲み込む。
「美味しい?」
「ええ、とても」
他の使用人達も食べさせたかったようだが、今日のポーレットは、フランシス専属だ。フランシスはポーレットに食べさせる喜びを知ってしまい、カイトが見かねて止めに入るまで続けざまに食べさせられた。
休憩後も『ポーレットを見つけるんだ!』というフランシスの一言で、かくれんぼをすることとなる。今度はポーレットを一番最初に見つけられて、ご満悦のフランシスであった。
とても楽しい一日が終わり、帰りの馬車もポーレットが付き添った。使用人達はもう仕事に戻っていて、見送りに出ているのはカイトとベイジルだけだ。
馬車に乗り込むときに支えてくれたカイトの手が、愛おしむようになかなか離れない。それを見ていたフランシスが二人に向かって無邪気に言い放った。
「二人共、恋人同士みたい~」
一瞬で双方の手は離れたが、カイトの頭の中は何かが引っかかったようであった。カイトは深く考えようとしたが、リディスが近付いてきて中断される。
「フランシス様、今日はお付き合いできなくて、申し訳ありませんでした」
リディスが笑顔を浮かべると、フランシスはポーレットの後ろに隠れてしまった。馬車は扉を閉めて出発をする。
「残念だわ、嫌われてしまったみたい」
リディスが肩をすくめている。
「君は・・・あまり子供が好きじゃなかったね」
「そうね。今はまだあまり好きではないけど、貴方との子供はきっと可愛いわ」
カイトはリディスを見下ろした。なぜこの女性と結婚したのだろう・・・
華やかな事が大好きで、いつも美しく着飾っている妻。外見は美しいが、それ以外に惹かれる要素が見当たらない妻。
自分の一目惚れのように記憶しているが、出会ったのは確か・・・出会ったのは――そう、町で道を聞かれて、いや、違う。そうではない・・・夜会でダンスを申し込んで・・・これも違う・・・! 何故だ、なぜ鮮明に思い出せない! この擦り減った記憶は何だ! 俺が思い違いをしているのか?
「貴方・・・ねえ、貴方・・・カイト?」
「ああ、ごめん・・・考え事をしていた」
二人で連れ立って屋敷に入る。頭の中は、先程の疑問とポーレットに返っていく。
翌日、ベイジルに言われてポーレットは物置小屋で掃除道具を探していた。大きめのモップを二本持ってくるように言いつかっている。一生懸命探していて、扉が閉まった音に気付かなかった。背後に誰かの気配がする。
背中がぞくりとして振り返ると、そこにフレディが立っていた。
「フレディ・・・何の用?」
「昨日は邪魔が入ったから」
「邪魔って、旦那様のお叱りを受けて、それで反省したのではなかったの!?」
「君が・・・可愛いのがいけないんだよ。ポーレット・・・」
フレディがポーレットの手を取ろうとした。すぐにその手を払いのける。
「出て行って! ここでの事は黙っているから!」
「無理だよ・・・君に触れたいんだ」
こちらはリーフシュタインの寝室ビジョン前。
「わ、私の姫様に何て事を!!」
フランチェスカがビジョンを見て大憤慨している。今日は騎士団の団長であるイフリートと副団長のサイラスもいて、フランチェスカだけではなく全員でリリアーナを心配していた。カエレスが口を開く。
「どうもリリアーナはポーレットでも男性を惹き付けてしまうようだな」
「私が代わって差し上げたい!! 私だったらあの男! どつきまわして虫の息にしてくれるのに!!」
全員思った。
これがフランチェスカだったなら、安心して見ていられるのに――
その時、ポーレットが押し倒された。
「今日は旦那様はタウンハウス(町屋敷)にお出かけだ。昨日みたいに助けてはくれないよ」
「いや、放して!!」
ポーレットの目から涙が溢れ出てきたのと、彼女の茶色のまとめ髪から、金色に輝く髪の毛が一本飛んでいくのが一緒であった。
ビジョンの中の出来事であるのに、イフリートもサイラスもスティーブも、つい腰に佩いてある剣に手を伸ばす。
「お願いやめて・・・!」
もう掠れた声しか出ないポーレットの視界に映ったのは、大きいモップを振りかざしたベイジルだった。物凄い勢いで、フレディ目掛けてそのモップを振り下ろす。ポーレットは思わず目を瞑った。
「ポーレット、大丈夫かい?」
「ベイジルさん、ありがとう」
気絶しているフレディの下から、ベイジルが助け出してくれた。
「私を助けてくれたのは偶然ですか?」
「いや、何故だか分からないのだが、急に胸騒ぎがしてな」
ビジョン前では皆も胸を撫で下ろしていた。サイラスが尋ねる。
「守護を受けた三本のうちの一本ですか?」
「まあ、そういうことだ」
イフリートがスティーブに耳打ちした。
「おい、スティーブ」
「何ですか? イフリート団長?」
「カエレス様のあのたんこぶは何だ?」
「ああ、あれは、カイト達がキスシーンに突入した時、フランチェスカが`ビジョンを消せ ‘ と言っているのに無視してかじりつきで見て、どつきまわされた結果です」
恐るべし、フランチェスカ――
「もはや神と思っていないな」
そこで全員考えた。
リディスに多少疑われてもフランチェスカを一緒につけたほうが、ドラゴンの守護より良かったかもしれない――と
#この作品における表現、文章、言葉、またそれらが持つ雰囲気の転用はご遠慮下さい。
10
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
本物の夫は愛人に夢中なので、影武者とだけ愛し合います
こじまき
恋愛
幼い頃から許嫁だった王太子ヴァレリアンと結婚した公爵令嬢ディアーヌ。しかしヴァレリアンは身分の低い男爵令嬢に夢中で、初夜をすっぽかしてしまう。代わりに寝室にいたのは、彼そっくりの影武者…生まれたときに存在を消された双子の弟ルイだった。
※「小説家になろう」にも投稿しています
黒騎士団の娼婦
イシュタル
恋愛
夫を亡くし、義弟に家から追い出された元男爵夫人・ヨシノ。
異邦から迷い込んだ彼女に残されたのは、幼い息子への想いと、泥にまみれた誇りだけだった。
頼るあてもなく辿り着いたのは──「気味が悪い」と忌まれる黒騎士団の屯所。
煤けた鎧、無骨な団長、そして人との距離を忘れた男たち。
誰も寄りつかぬ彼らに、ヨシノは微笑み、こう言った。
「部屋が汚すぎて眠れませんでした。私を雇ってください」
※本作はAIとの共同制作作品です。
※史実・実在団体・宗教などとは一切関係ありません。戦闘シーンがあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる