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第十章
私を呼んで 10 一生を夢の中?
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翌日タウンハウスから帰ってきたカイトの手によって、フレディは即刻解雇され、役人に引き渡された。
「ポーレット、旦那様がお前から直接話を聞きたいそうだ。すぐ書斎にお伺いしてくれ」
「はい、分かりました」
階段を上がっていくポーレットをベイジルの心配そうな視線が追いかける。書斎の扉をノックすると「どうぞ」と返事が返ってきた。中に入るとカイトは机の前に立ち、ポーレットを見るなり心配そうに手を差し伸べてきた。
「おいで」
机に浅く腰をかけると足の間にポーレットを立たせ、両手で頬を包み込み、顔を覗き込んでくる。
「大丈夫だった? ベイジルから大体の話しは聞いたけど、酷い目に合わされなかった?」
「怖かったけど、何かをされる前にベイジルさんが助けてくれたので、大丈夫でした」
「良かった・・・」
カイトはほっとしたように溜息をつくと、そのまま顔を近づけてきた。優しく愛しみに溢れたキスを受ける。ポーレットのとろんとした顔を満足げに見つめながら、耳にもくちづけて呟いた。
「君は魅力的だから気をつけないと。昔からよく狙われていたじゃないか」
「え・・・?」
カイトが顔を顰め、手で口を押さえながら横を向く。
「今・・・何でそう思ったんだろう・・・? 君とは出会ったばかりなのに・・・」
掠れた記憶の中から、何かが浮かび上がってくる。求めてやまないそれに、もう少しで手が届きそうなのに――
ベイジルの大きな声が響く。
「奥様、夕食の件でご相談があるのですが!」
カイトとポーレットはすぐに身体を離した。ポーレットがカイトから距離がある位置まで身を引いたところで、リディスがノックもしないで入ってくる。後ろにはベイジルが続いた。
「そんなこと、わざわざ聞かなくても貴方が勝手に決めていいわ。どうしたのよ? 今までそうしてきたじゃない」
「はい、申し訳ありません。常日頃から目下の者達に確認を怠らないようにと口を酸っぱくして言っておりますもので、自分もやはり実践しないとと・・・」
「どうでもいいけど、私の仕事を増やさないでちょうだい」
「かしこまりました。以後気をつけます」
リディスはポーレットに気が付いた。
「あら、ポーレットじゃない。聞いたわよ、大丈夫だった?」
「はい、奥様。ベイジルさんが助けて下さったので。ご心配をお掛けいたしました」
「そういえば、グナイハウゼン侯爵夫人が、フランシスと町に行くのに同行してくれないか、と仰っていたわ。行ってもらえるかしら?」
「はい、奥様。もちろん同行させて頂きます」
「よかった、また日にちは追って知らせるわね。もう下がっていいわ」
「かしこまりました」
ポーレットがリディスの傍を通った時に、微かにすずらんの香りがした。
(この香りは時々カイトから匂ってくる・・・)
部屋から出て行くポーレットの後ろ姿を不審な目で追いかける。そのリディスの不穏な態度にカイトが目を細めた。
「どうかしたのかい?」
「いいえ、あなた。なんでもないわ」
笑顔で振り返ったリディスの目には、もう何も映ってはいなかった。
ポーレットと共に退室したベイジルが書斎から少し離れたことろで、咳払いをする。
「奥様は恐ろしいお方だ。気を付けなさい」
ポーレットは息を止めてベイジルを見上げた。
「君と旦那さまの間には何かがあるのだと思う。――それは多分、この世界に来る前のことが起因しているのだろう。お互いを想う気持ちに気をとられて、奥様に気取られないようにしなさい。下手をすると消されて・・・殺されてしまう」
「分かりましたベイジルさん。気をつけます」
ベイジルは、まだ心配そうにポーレットを見ている。
「この世界でも、前の世界でも死んでしまったらおしまいだ。ポーレット・・・実の娘だが、私の誕生日の時に、お祝いをしようと言ってくれてね、ある店の前で待ち合わせたんだ。私は前の世界でも執事をしていて、旦那様に急な仕事を言い付かり、届け物をしなくてはいけなくなった。あの時に断ればよかったんだ」
ベイジルの目からは涙が滲み出てきた。
「少し遅れて待ち合わせ場所に行った時には、店に馬車が突っ込んでいて、その前に立っていたポーレットは・・・私へのプレゼントを大事そうに抱えたままの姿で・・・」
リリアーナの目からも涙が溢れた。
「ポーレット、一回だけ抱きしめてもいいかい?」
「ええ、どうぞ」
リリアーナはすぐに両手を広げた。ベイジルは親愛の情を込めて、ポーレットであるリリアーナを抱きしめた。
「ポーレット、済まなかった・・・本当に済まなかった・・・私が約束の時間に遅れなかったら、お前はまだ生きていたのに――」
それはあまりにも哀しい声で、涙が止まらなくなる。
二人は長い、長い時間、ずっとそのままでいた。
早朝に玄関脇の掃除をしていると、ヨーロッパコマドリ(日本のコマドリとは鳴き声などが異なる。以降はコマドリと表記)が羽を痛めて動けないでいるのを見つけた。大した怪我ではなさそうだが、放っておいたら死んでしまうだろう。手当てをしてベイジルが物置小屋から探し出してくれた鳥籠の中に入れる。よくなるまでは面倒をみよう。
困ってしまったのは鳥籠の置き場所だ。コマドリは夜でもよく鳴く為に、部屋に置いておいたらグリセルダの迷惑になる。使用人用の休憩室に置こうと思ったが、夜勤の人達が仮眠を取ることがあるために、そこにも置いておけない。
ほとほと困っていると、書斎の掃除をしている時にカイトが声をかけてくれた。
「それだったら書斎に置くといい」
「お仕事の邪魔になりませんか?」
コマドリの鳴き声は、澄んだ高い声をしていてよく響き渡ってしまう。
「鳥の囀りは好きだし、気になるときは広い屋敷の使っていない部屋に移すよ」
「ありがとうございます」
ポーレットが嬉しそうに微笑むと、カイトがポーレットの華奢な顎を捉えて身を寄せてきた。
「ご褒美がほしいな」
くちづけられ、頬を紅くさせるポーレットを、大切な宝物のようにそっとその身に抱きしめる。
「君と一緒にいると、何でこんなに幸せな気持ちになるのだろう」
ポーレットの目に涙が僅かに滲むのを、カイトは気付かずにいた。
ビジョン前にはいつもの三人と、リリアーナの兄の皇太子であるアレクセイ、それに姉のクリスティアナとサファイアがいた。今日のキスシーンはソフトだったので、ビジョンは消さずにそのままである。
「リリアーナを見ているのがつらいな」
アレクセイが沈痛な面持ちになる。
「もう少しで思い出しそうなのに。あと一歩がなかなか縮まらないわね」
クリスティアナも哀しそうだ。
「でも、あれだけポーレットに執着しているって事は、どこかでリリアーナって分かっているんでしょう?」
サファイアが希望を持つと、スティーブが王族の方々の前で、遠慮がちに手を上げた。
「はい、スティーブ君」
カエレスが教師のようにスティーブをさす。
「希望をお持ちのところ申し訳ないのですが、これってリリアーナ様ルートではなく、ポーレットルートに入っていませんか?」
「どういうこと? ポーレットとリリアーナ様は同一人物だからそれでいいんではないの? 後は思い出すだけでしょう?」
フランチェスカが怪訝な顔をする。
「ああ、だがカイトは思い出したいと思ってはいるようだが、ポーレットであるリリアーナ様に満足しているように見えるんだ。下手すると思い出す事を放棄して、ずっとこのまま夢の世界に居続けてしまうのではないかと思って」
「それって、リリアーナがずっと不倫状態で、夢の中に居続けるってこと?」
サファイアが驚きの表情で聞き返すと、スティーブが申し訳なさそうに肯定した。
「はい・・・そうなります」
「スティーブ君、君は重要な点に気が付いたね」
カエレスが説明を始めた。
「実はリディスがカイトにベタ惚れの暗示をかけるのをやめたようだ。日に日に自分から気持ちが離れていくのに、そこに力を使うのは無駄だと見切りをつけたらしい」
「それなら、リリアーナの事をすぐに思い出すかしら!?」
サファイアが興奮する。
「それが、その分の力を記憶操作に回している。全力で思い出すのを何とか防ごうとしているらしい。冗談ではなく、このまま夢の中で一生を過ごすことになるかもしれない」
「一生を夢の中・・・?」
クリスティアナの力を失った呟きに、全員の心が沈んだ。
#この作品における表現、文章、言葉、またそれらが持つ雰囲気の転用はご遠慮下さい。
「ポーレット、旦那様がお前から直接話を聞きたいそうだ。すぐ書斎にお伺いしてくれ」
「はい、分かりました」
階段を上がっていくポーレットをベイジルの心配そうな視線が追いかける。書斎の扉をノックすると「どうぞ」と返事が返ってきた。中に入るとカイトは机の前に立ち、ポーレットを見るなり心配そうに手を差し伸べてきた。
「おいで」
机に浅く腰をかけると足の間にポーレットを立たせ、両手で頬を包み込み、顔を覗き込んでくる。
「大丈夫だった? ベイジルから大体の話しは聞いたけど、酷い目に合わされなかった?」
「怖かったけど、何かをされる前にベイジルさんが助けてくれたので、大丈夫でした」
「良かった・・・」
カイトはほっとしたように溜息をつくと、そのまま顔を近づけてきた。優しく愛しみに溢れたキスを受ける。ポーレットのとろんとした顔を満足げに見つめながら、耳にもくちづけて呟いた。
「君は魅力的だから気をつけないと。昔からよく狙われていたじゃないか」
「え・・・?」
カイトが顔を顰め、手で口を押さえながら横を向く。
「今・・・何でそう思ったんだろう・・・? 君とは出会ったばかりなのに・・・」
掠れた記憶の中から、何かが浮かび上がってくる。求めてやまないそれに、もう少しで手が届きそうなのに――
ベイジルの大きな声が響く。
「奥様、夕食の件でご相談があるのですが!」
カイトとポーレットはすぐに身体を離した。ポーレットがカイトから距離がある位置まで身を引いたところで、リディスがノックもしないで入ってくる。後ろにはベイジルが続いた。
「そんなこと、わざわざ聞かなくても貴方が勝手に決めていいわ。どうしたのよ? 今までそうしてきたじゃない」
「はい、申し訳ありません。常日頃から目下の者達に確認を怠らないようにと口を酸っぱくして言っておりますもので、自分もやはり実践しないとと・・・」
「どうでもいいけど、私の仕事を増やさないでちょうだい」
「かしこまりました。以後気をつけます」
リディスはポーレットに気が付いた。
「あら、ポーレットじゃない。聞いたわよ、大丈夫だった?」
「はい、奥様。ベイジルさんが助けて下さったので。ご心配をお掛けいたしました」
「そういえば、グナイハウゼン侯爵夫人が、フランシスと町に行くのに同行してくれないか、と仰っていたわ。行ってもらえるかしら?」
「はい、奥様。もちろん同行させて頂きます」
「よかった、また日にちは追って知らせるわね。もう下がっていいわ」
「かしこまりました」
ポーレットがリディスの傍を通った時に、微かにすずらんの香りがした。
(この香りは時々カイトから匂ってくる・・・)
部屋から出て行くポーレットの後ろ姿を不審な目で追いかける。そのリディスの不穏な態度にカイトが目を細めた。
「どうかしたのかい?」
「いいえ、あなた。なんでもないわ」
笑顔で振り返ったリディスの目には、もう何も映ってはいなかった。
ポーレットと共に退室したベイジルが書斎から少し離れたことろで、咳払いをする。
「奥様は恐ろしいお方だ。気を付けなさい」
ポーレットは息を止めてベイジルを見上げた。
「君と旦那さまの間には何かがあるのだと思う。――それは多分、この世界に来る前のことが起因しているのだろう。お互いを想う気持ちに気をとられて、奥様に気取られないようにしなさい。下手をすると消されて・・・殺されてしまう」
「分かりましたベイジルさん。気をつけます」
ベイジルは、まだ心配そうにポーレットを見ている。
「この世界でも、前の世界でも死んでしまったらおしまいだ。ポーレット・・・実の娘だが、私の誕生日の時に、お祝いをしようと言ってくれてね、ある店の前で待ち合わせたんだ。私は前の世界でも執事をしていて、旦那様に急な仕事を言い付かり、届け物をしなくてはいけなくなった。あの時に断ればよかったんだ」
ベイジルの目からは涙が滲み出てきた。
「少し遅れて待ち合わせ場所に行った時には、店に馬車が突っ込んでいて、その前に立っていたポーレットは・・・私へのプレゼントを大事そうに抱えたままの姿で・・・」
リリアーナの目からも涙が溢れた。
「ポーレット、一回だけ抱きしめてもいいかい?」
「ええ、どうぞ」
リリアーナはすぐに両手を広げた。ベイジルは親愛の情を込めて、ポーレットであるリリアーナを抱きしめた。
「ポーレット、済まなかった・・・本当に済まなかった・・・私が約束の時間に遅れなかったら、お前はまだ生きていたのに――」
それはあまりにも哀しい声で、涙が止まらなくなる。
二人は長い、長い時間、ずっとそのままでいた。
早朝に玄関脇の掃除をしていると、ヨーロッパコマドリ(日本のコマドリとは鳴き声などが異なる。以降はコマドリと表記)が羽を痛めて動けないでいるのを見つけた。大した怪我ではなさそうだが、放っておいたら死んでしまうだろう。手当てをしてベイジルが物置小屋から探し出してくれた鳥籠の中に入れる。よくなるまでは面倒をみよう。
困ってしまったのは鳥籠の置き場所だ。コマドリは夜でもよく鳴く為に、部屋に置いておいたらグリセルダの迷惑になる。使用人用の休憩室に置こうと思ったが、夜勤の人達が仮眠を取ることがあるために、そこにも置いておけない。
ほとほと困っていると、書斎の掃除をしている時にカイトが声をかけてくれた。
「それだったら書斎に置くといい」
「お仕事の邪魔になりませんか?」
コマドリの鳴き声は、澄んだ高い声をしていてよく響き渡ってしまう。
「鳥の囀りは好きだし、気になるときは広い屋敷の使っていない部屋に移すよ」
「ありがとうございます」
ポーレットが嬉しそうに微笑むと、カイトがポーレットの華奢な顎を捉えて身を寄せてきた。
「ご褒美がほしいな」
くちづけられ、頬を紅くさせるポーレットを、大切な宝物のようにそっとその身に抱きしめる。
「君と一緒にいると、何でこんなに幸せな気持ちになるのだろう」
ポーレットの目に涙が僅かに滲むのを、カイトは気付かずにいた。
ビジョン前にはいつもの三人と、リリアーナの兄の皇太子であるアレクセイ、それに姉のクリスティアナとサファイアがいた。今日のキスシーンはソフトだったので、ビジョンは消さずにそのままである。
「リリアーナを見ているのがつらいな」
アレクセイが沈痛な面持ちになる。
「もう少しで思い出しそうなのに。あと一歩がなかなか縮まらないわね」
クリスティアナも哀しそうだ。
「でも、あれだけポーレットに執着しているって事は、どこかでリリアーナって分かっているんでしょう?」
サファイアが希望を持つと、スティーブが王族の方々の前で、遠慮がちに手を上げた。
「はい、スティーブ君」
カエレスが教師のようにスティーブをさす。
「希望をお持ちのところ申し訳ないのですが、これってリリアーナ様ルートではなく、ポーレットルートに入っていませんか?」
「どういうこと? ポーレットとリリアーナ様は同一人物だからそれでいいんではないの? 後は思い出すだけでしょう?」
フランチェスカが怪訝な顔をする。
「ああ、だがカイトは思い出したいと思ってはいるようだが、ポーレットであるリリアーナ様に満足しているように見えるんだ。下手すると思い出す事を放棄して、ずっとこのまま夢の世界に居続けてしまうのではないかと思って」
「それって、リリアーナがずっと不倫状態で、夢の中に居続けるってこと?」
サファイアが驚きの表情で聞き返すと、スティーブが申し訳なさそうに肯定した。
「はい・・・そうなります」
「スティーブ君、君は重要な点に気が付いたね」
カエレスが説明を始めた。
「実はリディスがカイトにベタ惚れの暗示をかけるのをやめたようだ。日に日に自分から気持ちが離れていくのに、そこに力を使うのは無駄だと見切りをつけたらしい」
「それなら、リリアーナの事をすぐに思い出すかしら!?」
サファイアが興奮する。
「それが、その分の力を記憶操作に回している。全力で思い出すのを何とか防ごうとしているらしい。冗談ではなく、このまま夢の中で一生を過ごすことになるかもしれない」
「一生を夢の中・・・?」
クリスティアナの力を失った呟きに、全員の心が沈んだ。
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