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~第一章~
8話
しおりを挟むあれから一週間はたった....
お母様はあれからベットから出ることが難しくなってしまった。
ノンラが付きっ切りで介抱してくれてはいるが薬が切れてしまうと辛そうにしている....
お兄様は毎日朝早くから夜遅くまでお母様のかわりにタヌカと執務と領地運営を必死にこなしている、私も手伝いたのはやまやまだがこんな体では何もできない。だからみんなの邪魔にならぬように極力大人しくしている事にしている...
父のネルノイはあの日から帰ってこなくなった。
今までは体裁を保つために帰ってきていただけなのだろうか、あの人の思考など考えたくもないがこれからの事も含め考えられずにはいられない。
お母様の調子のいい時はお兄様の発案で一緒に会いに行くようにしている
お母様はお兄様と私の事を今自分が一番つらい時なのにとても気にしてくれているから、二人で会いに行って自分たちの元気な所を見せて元気づけようと私を抱っこしてつれて行ってくれるのだ、
本当に心の優しいお兄様で私はうれしい、あの時とても怒っているのを見て変わってしまうのではないかと心配していたのだが次期当主としての覚悟が決まりとても真剣に執務に取り組んてはいるが優しさは今までと変わらずほっとしてる。
それに私を不安にさせないようにお兄様が執務中時々ではあるが一緒にいさせてくれるようにもなったのだ!あまりに大人しくほとんど泣くことの無くなった妹を心配しての事かもしれないが私的にはラッキーだ!!
ラスウィータ様が見える位置にベッドを置いてはどうでしょうか?とお兄様に進めてくれたタヌカにはグッジョブと心の中で叫んだ!!
何故ならベットには落下防止の柵があるのだがそれが逆に好都合で、そこに掴まり立ちをすると兄の後ろ姿とともに机の上も見えるからだ!!
実はこの世界に転生してから思っていたのだが言葉は分るのに文字が読めなかった!
だから情報収集とともに侍女の読んでくれる絵本と誰もいない時の自主でやっとこさ読めるようになったのだが、日本語要素はまったくなくどちらかと言えば英語に近く、理解するのに苦労したよホント..
まぁ時間はいくらでもあったのですごく助かったのだけれど、
なのでお兄様の後ろから机の上の書類を見て、領内の事や色々な事を勉強するのが今の私のやれる精一杯だ!
まぁその姿を見てるタヌカやルーシーがルフレーラ様はラスウィータ様の事が本当に好きなんですねぇと言ってくれるのでその言葉に喜んだお兄様がもっともっと頑張るからどちらにとってもいい事なのかもしれないのだけれど!それに私がお兄様を好きなのは合っているので別に言うこともない!
もちろん兄妹愛の好きと言う意味でだがな!!
あと最近新たに知った事もある!なんとルーシーはタヌカの娘なんだって!そして結婚もしていて相手の旦那さんもこの公爵家で働いている人で現在の執事長をしているマルゴと言う名前のとても優秀な人なんだそうだ!!!
お兄様は知っていたようでたまたま私が執務室で後ろから例のごとく覗き見勉強をしていると、ルーシーに新婚なのに夫婦そろって多忙を強いてしまってすまんな..と言ったので分かったのだ!
すまんと言う答えにルーシーは父のタヌカと夫のマルゴが必要とされ私にもルフレーラ様付きの侍女としての大役まで下さり感謝する事はあっても文句などある訳がございません、しかしそのお気遣い大変嬉しくおもいます今後も父と私達夫婦をお好きなようにお使いくださいませ。
そう言って深く頭を下げたのだ!
私はこの完璧な侍女としての振る舞いにルーシーには本当に頭が上がらなくなるなぁと思い何度も心の中で感謝をし、私が自由になんでもできるようになったらこのご夫妻には休暇をとって貰いこの世界にそう言う文化があるかは分からないが新婚旅行にでも行ってもらおうと誓った。
そんなこんなでこの一週間で公爵家内は慌ただしくもお兄様を中心として皆に助けても貰いなんとかやってこれたのだが、本当に父のネルノイのやっていたこの家での仕事なんて誰でも出来る事だったようで居なくなっても大した痛手もなくマルゴが代理でやってくれているようだ
領地の方もお母様を心配する声が上がりはするがお兄様とタヌカがしっかりサポートしているから安心しろと言う領民長の一声のおかげで逆に、今まで良くして貰ったお返しにと領民が一丸となって我々もラスウィータ様をささえるぞと頑張っているそうだ。
お母様の領地運営と領民に対する行いが本当に良かったんだと分かった出来事で、お兄様もそんなお母様の子供で後継者として認められた事がとても嬉しいようでとても頑張っている
あとはお母様が元気になってくれるのが一番うれしいのだけれど、お医者様は診断にくるたび悲しそうに今は薬で痛みと息苦しさを紛らわせるしか.....と言うばかりで改善どころか悪化する事すら止められない状況になっているとお兄様に言ったそうだ。
お母様本人は心配する事はない、がんばって治すからねと私たちに微笑むのだがどこかもう自分の命の灯火がだんだん小さくなっている事に気づいてるようで治すからと言ったあと必ず泣きそうな顔でごめんなさいねと謝るのだ.....
私の記憶ではフルレーラが2歳の時に亡くなるという大まかな事しか分からないので自分でもどう覚悟していいかもわからない
ただ記憶の中ではラスウィータとルフレーラがほとんど関わった事のない兄妹だと言っていたのに今はとても良好な仲なのでもしかしたら......と言う期待も少しはしている。
私の行動でストーリーが変わっているなら、どうかお母様の死もなかった事になればいいと願うばかりだった。
コンコンと静かにノックの音が聞こえルーシーの声が聞こえる
「ルフレーラ様、お昼のお食事を持ってまいりました。お食事の後は絵本を読むのでお昼寝にしましょうねー
お昼寝を終えましたら今日はラスウィータ様のいる執務室ですごしましょうねー、お喜びになられますよ」
そう言って食事を食べさせてくれる。
今日はお兄様の所にいけるのか!!また勉強できるなと私は喜んでいたのだが.....
実の所ルフレーラが執務室につれて行ってもらえる本当の理由はラスウィータがいくら頑張ると意気込んでるとはいえまだ子供なのは変わらず集中力が切れて疲れてしまうのだ、
ある時たまたま静かすぎるルフレーラを心配したルーシーがタヌカに許可をもらいラスウィータのいる執務室につれて行くと一心にに兄の後姿を見て目をキラキラさせるルフレーラと妹が自分を見てくれている!と疲れて集中力が切れかかっていたはずのラスウィータがまた頑張りだす姿をタヌカとルーシーに発見され、これはいい手かもしれないと、判断され兄妹相乗効果作戦と言う名がつけられ密かに今後この公爵家の優秀使用人親子に活用される事になるのだ。
そんな事全く知らない私はまた勉強ができると喜び昼食を食べ早く眠るのだった。
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