17 / 30
~第一章~
16話
しおりを挟むそんな穏やかな日が続きお兄様も回復し、また執務に戻り剣術の授業も再開された。
タヌカは本当に優秀な家令できっちりお兄様の怪我が治るまで公爵家を支えてくれ、執務に戻っても変わりなく続けられるようになっていたようだ
そしてついに私は2歳になった.........
そう、シナリオどうりに行けばお母様が亡くなってしまう事になるのだ。
私が2歳になる前から、いつそんな事になるのかはシナリオに無かった為毎日ビクビクしてすごし、夜になると今日もお母様を守ってくれてありがとうといるかどうかも分からないが神様に感謝をするのが日課になっていたのだけれど。
2歳になった誕生日、みんなで祝ってくれた
お兄様を筆頭に、使用人達や料理長のデュリコに領民長、それに今年はお兄様に剣術を教えてくれている副団長様に、ディローサ商会のトムソンさんと言った出会った事のある人たちがお祝いに駆けつけてくれたのだ!!
この日だけは私も素直にみんなに祝われ、沢山のプレゼントを貰ったのだが一番のサプライズあったのだ!!!
それは!!!
お母様がベッドから降りて自らの足で歩いて私の誕生日会の行われているサロンに来てくれたのだ!!!
まだノンラに支えられてはいるがすこしだけ顔色の良くなったお母様が直接おめでとうと言ってくれたのだ!!
もうそれはそれは嬉しくて大号泣し、お母様の足元に抱きついてしまった。
まだ私を抱き上げる事は出来ないからと言ってお母様の目線に合わせるようルーシーが私を抱き上げてくれ、その頭を優しく撫でてくれるお母様に私は余計に泣いてしまう。
だって私が2歳になったら.....
そうやって思っていたのに......
そう思ったら涙が止まりなくなり、みんなも珍しく私の大号泣をみてやっぱり寂しかったのだなぁとか言って優しく見守ってくれる。
お兄様なんかもらい泣きして私とお母様に抱きついてくる!
その姿を見た使用人たちやデュリコ、領民長まで涙ぐんでしまい何やらカオスな状態になってきたが、皆幸せそうにしてるので、誰も文句はないだろう!!!!
そうしてみんなで美味しい物を食べ、楽しくお話をして過ごして、そろそろお母様は体調の事もあるしお部屋に戻ると言うので、最後の最後に私からのサプライズをぶち込む事にしたのだ!!!!
「かーしゃま!!!」
そう言った時本当に周りの時間が止まったようになり大きな瞳でこちらを見るお母様に他の人たち、お兄様なんてそれ以上目を見開いたらおめめおちますよーってくらいびっくりしてる!
そう!ずーーーーっと一人で練習していたのだ!!!
いつかお披露目しようとその機会を狙っていたのだがここだ!っと言ってみたのだがあまりにもみんなびっくりして固まってしまったので、言い間違えたかなぁっと不安になっていると、お母様が駆け寄り強く抱きしめてくれると、周りの皆もどっと盛り上がり、初めてタヴィア様をお呼びになられた!!!っとそれはすごい盛り上がっている!
お母様はよほど嬉しかったのか私を抱きしめながらわたくしを呼んでくれてありがとうねルフレーラ、愛していますよっと涙ぐんでいた!
喜んでもらえて良かったーっと安心しているとお兄様がこちらに来て、
レーラ!!兄様だよ!!!にいさま!!!レーラなら呼べるよ!!ほら一緒に、に・い・さ・ま!!
そうやって母子の感動の時間を何とも言えない雰囲気にしてしまい、お母様も笑い出してしまい私は微妙な目でお兄様を見る。。。
そんな様子を見たお母様が何故か嬉しそうに私とお兄様をまとめて抱きしめ、もぉ大好きよ愛しているわ!!っとギュッとしてくれた。。
そんなほっこりとした雰囲気で私の誕生日会は幕を閉じた!
お母様は大事をとってお部屋でお休みになられるそうで、お兄様はまだ私に兄様と呼ばせようと付きまとって来ていたがタヌカに回収されていった。。。
なんともシュールな感じにお兄様のシスコンが重度化している事にすこし不安を抱えることになる.....
そしてたくさんのプレゼントを持った侍女達がルーシに抱かれている私が部屋に戻る後ろを付いてきてくれる。
今回貰ったプレゼントの中で一番大きいのは自警団の副団長でお兄様の剣術を教えてくれている方が、自警団の皆からです!!!と言って持ってきてくれた物なのだが、こんな屈強な青年がどんな顔でここまで運んできたのだろうと思うくらいとてもとても大きなウサギのぬいぐるみだった!
それも大人の侍女が抱えても前が見えなくなるほどの大きさで、運ぶのにも少し困っている。
しかもこれにしようと提案をしたのは副団長なのだと言う!初めて私に会った日に大事そうにウサギのぬいぐるみを抱えていてその姿が可愛かったからだと言うのだ。
だから自警団のみんなでお金を出し合い特注でふわふわ仕様の巨大なウサギのぬいぐるみを作って貰ったそうだ.......
なんだか可愛がられるのは嬉しいがお兄様の事を守る為に私も剣術や体術など教えてもらおうと思っていたのにもしかして可愛いからといってとりあって貰えなくなるかもしれない.....と不安を感じてしまった。
他にもこんなの2歳の子供に与えるには高価すぎやしないか、と言うような小さな宝石のついたネックレスをディローサ商会のトムソンさんから頂いた!これは今後ご令嬢としてドレスを着る際にお付けできるようにと頂いたのだがこんなもの普通、幼児のプレゼントにするのか!?っと本当にびっくりした。
領民長からはとてもきれいな沢山の紙とかなりの種類がある色鉛筆を頂いた!
これからお絵かきや文字など練習される時にお使いくださいと言ってちょっとした旅行になら使えるのでは?っと思うくらいシックで高そうな専用の鞄とセットでくれたのだが、正直これがいちばん嬉しかったかもしれない!
皆には申し訳ないが一番実用性があって今後成長しても使えるようにと万年筆のセットや、本か?と見間違えるような日記帳まで入っていて本当に良く考えられているなと感心したのだ!!!
使用人達からは本を貰った!私が普段からお兄様のお部屋にいる時本を引っ張り出して見ていたのをしっているタヌカやルーシーの案だろうなぁと思った
たぶん意味は分かっていないだろうけど本が好きなんだと言う理由だとは思うけど私からしたら知識増える万歳状態ですごく嬉しかった!
こんな風に今年の誕生日はお母様が来てくれると言う大サプライズがあり、とってもうれしかった日だった!
お母様の顔を見た時、本当にうれしかったし、これからも一緒にいられるんだと思いとても安心した。
ノンラも調子が回復して最近はお食事もちゃんと食べられるようになりましたし、最近は起きていられるお時間も増えてお医者様にもいい返事がもらえだんですよっとうれしそうに他の人に語っていた。
これからも神様にお母様の病状回復を願い感謝して寝なければならないなぁと考えていると部屋についたようで、侍女たちがいろいろプレゼントを置いてくれているのだが、巨大ウサギの置き場所に困っているようで少しざわついている。
それはそうだろう...
あの巨大ウサギの存在感すごいもん.....
そして迷ったあげくお母様のくれた私用の小さなソファーの後ろに座らせてソファーの守り神みたいになっている位置に落ち着いたようだ......
みんな腰に手をあててお互いの顔を見合いうんうんと言い合っているが、もぉそこしかなかったんだなと思い私もそれで受け入れる事にした。
そして部屋に帰ってきて気付いたのだが白を基調としたとても細工にも凝った机と椅子のセットが置かれていて、これはお母様からのプレゼントだと聞かされ、大興奮し椅子に近づきすわらせて!!!とルーシーに表情でうったえる!
座ってみるとまだ全然大きすぎるのだがあの乙女ゲームのルフレーラを想像し座らせると本当に似合っていて、お母様のセンスが素晴らしすぎる!!!と思ったのだった。
それぞれのプレゼントを一つずつルーシーが見せてくれて、さっそく本を読んでいたら夕食になったようで食堂に移動すると先に来ていたお兄様に食事が運ばれてくるまでまた、にいさまと呼んで攻撃をされてしまい、この人まじでやべぇっと久々に転生前の言葉が脳裏によぎったが誕生日仕様の夕食がおいしかったのですぐにそっちに意識がもっていかれて、もくもくと食べ続けた!!!
幸せな1日が過ぎて、夜寝る前にいつものお祈りをする。
何故か隣にはご機嫌なお兄様がまた居座っているが、もぉそんな事は慣れっこなので気にしない....
目を瞑りこころの中で、神様お母様の病気を良くしてくれてありがとうございます。これからもお母様の事をよろしくお願いします。と願ってから寝る......
まさかこの時...............
あんな事になるなんて私は想像もしていなかった...............
こんな幸せな日々が続くと思った誕生日の日..........
私が本気で運命と言うものの理不尽さを思い知る事が起きるなんて知らず、幸せを感じ眠ったのだった.........
0
あなたにおすすめの小説
魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
シナリオ通り追放されて早死にしましたが幸せでした
黒姫
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました。神様によると、婚約者の王太子に断罪されて極北の修道院に幽閉され、30歳を前にして死んでしまう設定は変えられないそうです。さて、それでも幸せになるにはどうしたら良いでしょうか?(2/16 完結。カテゴリーを恋愛に変更しました。)
悪意には悪意で
12時のトキノカネ
恋愛
私の不幸はあの女の所為?今まで穏やかだった日常。それを壊す自称ヒロイン女。そしてそのいかれた女に悪役令嬢に指定されたミリ。ありがちな悪役令嬢ものです。
私を悪意を持って貶めようとするならば、私もあなたに同じ悪意を向けましょう。
ぶち切れ気味の公爵令嬢の一幕です。
虐げられた人生に疲れたので本物の悪女に私はなります
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
伯爵家である私の家には両親を亡くして一緒に暮らす同い年の従妹のカサンドラがいる。当主である父はカサンドラばかりを溺愛し、何故か実の娘である私を虐げる。その為に母も、使用人も、屋敷に出入りする人達までもが皆私を馬鹿にし、時には罠を這って陥れ、その度に私は叱責される。どんなに自分の仕業では無いと訴えても、謝罪しても許されないなら、いっそ本当の悪女になることにした。その矢先に私の婚約者候補を名乗る人物が現れて、話は思わぬ方向へ・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
侯爵令嬢の置き土産
ひろたひかる
恋愛
侯爵令嬢マリエは婚約者であるドナルドから婚約を解消すると告げられた。マリエは動揺しつつも了承し、「私は忘れません」と言い置いて去っていった。***婚約破棄ネタですが、悪役令嬢とか転生、乙女ゲーとかの要素は皆無です。***今のところ本編を一話、別視点で一話の二話の投稿を予定しています。さくっと終わります。
「小説家になろう」でも同一の内容で投稿しております。
【完結】私が誰だか、分かってますか?
美麗
恋愛
アスターテ皇国
時の皇太子は、皇太子妃とその侍女を妾妃とし他の妃を娶ることはなかった
出産時の出血により一時病床にあったもののゆっくり回復した。
皇太子は皇帝となり、皇太子妃は皇后となった。
そして、皇后との間に産まれた男児を皇太子とした。
以降の子は妾妃との娘のみであった。
表向きは皇帝と皇后の仲は睦まじく、皇后は妾妃を受け入れていた。
ただ、皇帝と皇后より、皇后と妾妃の仲はより睦まじくあったとの話もあるようだ。
残念ながら、この妾妃は産まれも育ちも定かではなかった。
また、後ろ盾も何もないために何故皇后の侍女となったかも不明であった。
そして、この妾妃の娘マリアーナははたしてどのような娘なのか…
17話完結予定です。
完結まで書き終わっております。
よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる