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~第一章~
24話
しおりを挟む私は朝起きてすぐに部屋の様子が変わっているのに気づき泣きそうになる程感動した。
本邸にいた時とほぼ同じように全てが配置されていて、少し大きくなった部屋のお陰で、お母様に頂いた私用のソファーの守り神の巨大ウサギふわふわぬいぐるみがすこし馴染んでる気がするわ....と感動のあまり現実逃避してしまった!
きっと私の寝てる間に静かに全て終わらせてくれていたのだろう。もう少し成長したらベッドも寝室に移されて、また物の位置が変わるのだろうけれど、今は思い出の部屋が再現されたようでとても嬉しい気持ちになる。
それと私用の金庫もお兄様から頂いた!
宝石のついたアクセサリーはまだ2歳の誕生日にディローサ商会のトムソンさんから頂いたネックレスだけなのだけど、それでもこれから増えるだろうからと見た目は白を基調とした、小さな木製の猫足が可愛いクローゼットに見える物になっていて、お兄様は私の家具の事まで考えて作ってくれたのだなぁと思った。
まだ少し起きたのが早かったからかルーシーの姿が見えないけれど、きっと昨日は夜中過ぎまで色々やってくれていたのだから少しくらい寝坊しても私は全然気にしないよーと念じておく!
今日は荷ほどきで忙しくなると思っていたのだけど、私の部屋が全て終わっていると言う事は他の部屋も終わっているのだろう
ルーシーが起きてくる前にソファーにでも座って本でも読んでおこうとベッドから降る。
ソファーに近づくにつれあの巨大ウサギぬいぐるみの存在感に改めてびっくりする
あの侍女たちは、私がここで本を読んでいたらなんだかこのウサギに食べられそうになっているみたいと騒いでいたわね!置いた本人たちの癖にめっちゃ怖い事言っていたわー....
少し読み進めた所でコンコンと小さなノックが聞こえルーシーが入って来たが私がもうすでに起きていた事に少し驚いた様子ではあったがいつも通りの挨拶をしてくる。
私はこの部屋の事を本当に感謝していたのでありがとうと言うとルーシーは飛び切りの笑顔になり喜んで頂けて良かったですと言ってくれた!!
ルーシーもお母様の遺品や私の部屋の事でかなり落ち込んでいたから元気になったみたいで良かったわ!!
その後いつのもお着替えをする時に、今日はお客様がいらっしゃいますのでお粧ししましょうねーとお母様が買ってくれた可愛い幼児用のドレスを出してくる。
ん?私がお粧しすると言う事はその人に会うと言う事なのかな?と言う事はそのお客様はここに来ると言う事なのね!
誰かしら?ここに来ると言う事はお兄様ではなく私に会いに来ると言うこと?
いや、それとも父に邪魔されたくないからこっちでお話をすると言うことかな?と考えているとお昼前には以前、タヴィア様の御遺言書を正式な物とする時にいらした弁護士様と、午後にエスリト公爵家の御当主様と公爵夫人のスティーナ様がこちらにやってまいります。その際ラスウィータ様もこちらにいらっしゃる予定です。
そう言って私に説明してくれたのだけれど、このメンツを聞いて私は肝を冷やした....
確実にあの、父この事でやってくるのだろう。
これは、やばい!!あの方達はお母様を尊敬していて、私達の事まで可愛がってくれた人だ!
この様な事になってる事がバレたら私が父にやり返す前にコテンパンにされかねないわ!!
いや、されかねないじゃない………
確実に仕留められてしまうわあの人......
良いのか、良くないのか分からない事になるわそんなの!
仕返しするなら私の手でやりたかったけれど、あの人達なら手酷いどころか跡形もなく木っ端微塵にしそうなんだけれど......
まぁ、その時はその時よね....
大人しく手を引くしかないわ....
そんな物騒な事を考えている私だが、今自分が着ているドレス見て、こんなにふわふわヒラヒラしてるの着なければならないなんて、貴族の子供も大変ねぇ
男の人はこんなひらひらじゃないのに、女の人は普段着用のドレスや、社交界用のドレス、お茶会用のドレスに夜会用のドレス!
どれだけ色々その時に合わせたドレスがあるよの!!ヒラッヒラのしかもやけに重いやつとかもあるし、嫌になるわ!
それにこの世界は本当にあの乙女ゲームの世界と同じでドレスが最近の形なのよ!!
昔のドレスっていうのは現代のドレスなんて比べ物にならないくらい重くていくつものパーツに分かれている物を着込むものなのに、この世界の物はドレスだけは現代版なのよ!!
そこだけはなぜかリアルにあのゲームなんだろうと思う所でもあるのだけど。
その他は食事は美味しいし、たまに転生前の食事がしたくなるけれど、別に困ってはいないし、文字も覚えたから今となっては文字だけは二か国語書ける読める的な変な感じだし、言葉は最初からこっちの言葉を理解していたからよく分からないけど、文字が違うから多分日本語とは違う言葉を話しているはずだ
ほんとにドレス以外別に困っていない!
強いて言うならゲームとかスマホとか娯楽はないけれど、その分私は思う存分知識欲を満たす事が出来るからかなり充実した日々だし、暇になればルーシーが公爵邸の中の何処かへ連れて行ってくれたり、お兄様に執務室へ強制だけれど連れて行って貰えるし、だから結構忙しいのよねー....
ひらひらの服を汚さない様に気をつけながらソファーの守り神巨大ウサギのもとに行って読書の続きする!
こうやってし本を静かに読んでいると、ルーシーがその間にできる仕事をやってしまえるから楽かなといつのも動きになっている。
そうしていると扉をノックする音が聞こえマルゴがそろそろお客様お出お迎えの為お兄様がこちらにくると報告してきた。
今日このお屋敷を訪ねてこられる弁護士様とエスリト公爵ご夫妻様は裏門から入ってくるようで、その理由がこのお屋敷にはそちらの方が近いからと言う理由みたいだけれど、とりあえず皆様一度この家に集まると言う事なのでお話を一緒に聞くことができるかしら....
またエスリト公爵様と奥様のスティーナ様の私の取り合いが始まらなければいいけど、あのクールイケメン改め子供に癒し求める系イケメンが加わるとややこしい事にならないといいけれど....
そこにシスコンのお兄様が居ると考えると頭が痛くなるわ...
あの方達は真面目なお話が終わるとすぐに私に手を差し出してくる節があるから気をつけなければ
ルーシー!今日は私を離さないでね!!
なんか嫌な予感がするから!!!
ちょっとルーシーにテレパシー的な事を送ってみるが、全然気付かずこちらを見ることもない!!
しかたない!最初からルーシーに抱き付いておこう!
そうだ、人見知りが始まるくらいの年齢のはずだから、それを装えばいいんだ!!!
そしてお兄様がまたノックもせず入ってくるまで、穏やかな朝の時間を過ごす。
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