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~第一章~
23話
しおりを挟む皆、慌ただしく私の荷物をまとめてくれている。
どうやらおじい様とおばあ様の建てたお屋敷は、この公爵家の敷地内にある小さい林の向こうにあるみたいで、お二人の若い時にご趣味である読書がゆっくりできる場所とご隠居される際に住めるようにと両方を兼ね備えた、本邸と比べたら小さいが立派なお屋敷を立てられたそうだ。
もしかしてこのお屋敷に行くのはシナリオどうりなのかもしれないわね......
そうすればお兄様とあまり関係がなかったと言うのは理解できるわ!
公爵邸で一緒に住んでるのに自分の妹が死ぬのを止めないなんて、いくら関わってなくてもあまりにも冷たすぎると思っていたのよね!!
まぁいいわ!読書がご趣味と言う事は沢山本が読める場所があると言うことよね!!!
ある意味ラッキーよ!!!これで少しはお兄様も妹離れが出来るかもしれないのだから一石二鳥!!
しかもお屋敷に移る際に、マルゴとルーシー、それにいつも庭師から私にお花を届けてくれる侍女が付いてきてくれるらしい!!!お花を届けてくれる侍女はターニアと言う名前で、ずっと私付きに立候補していたのだそうだ!
それになんと料理長であるデュリコまで私専属で付いてきてくれるらしい!!
まぁ半分はお兄様が決めたのだと言うけれど皆自分で立候補してくれたらしい!その他にも交代で侍女や執事を本邸から毎日送ってくれるそうだ....私に付いてきて下さる人達は専属としてずっと傍にいてくれると言う。
おじい様とおばあ様のお屋敷にはご隠居後も信頼できる侍女や執事を連れていけるようにお屋敷内に使用人専用の階層があるみたいで、みんな住み込みで来てくれるそうだ
まぁ今の本邸でも使用人達が住む尞みたいなのがすごい近くにあるから住み込みとかわらないけれど...
そんな事を考えている間に、すごい速さで準備が整えられていく。
そんなに本邸からお屋敷まで離れている訳ではないが、付いてきてくれる人達みんなの荷物も一緒に運ぶことになり、かなりの数の馬車が玄関前に用意されていた。
それぞれの仕事の引き継ぎもしているようで夜に出発となると言って、先に清掃係がお屋敷に行き綺麗にしてくれて電気などもつきていてくれているみたいだ
お兄様は本当に離れたくないのかまったく私を離そうとしない......
それどころか、お屋敷の方にもお兄様が寝泊りできるような部屋を一つ用意するらしいのだ.....
これはまさかの自体である!!せっかく妹離れできるかと思っていたのに!!!
これじゃ意味ないじゃないの!!!
それとみんな付いてきてくれるのは嬉しいのだけれども、マルゴは執事長だしルーシーは侍女長。デュリコは料理長なのだからそんな簡単に役職を離れていいのかと心配したが皆それぞれ副の者を優秀に育てているし、家令のタヌカが家に残るから大丈夫なのだと私の心を読んだようにお兄様が言ってきた。
そんな忙しい中、またあのバカ達が騒いでるようで、あの女と娘に部屋を用意しろと言うのだ。
それとお母様の遺品は何処にやったと騒ぎまくっているらしい。
またお兄様が場を収める為にタヌカを連れて行った.....
私はお兄様が嫌な思いをもうこれ以上させたくないとルーシーと執務室にお留守番になってしまった。
なにが起こるか見たいのだけれど置いて行かれてしまったわ.....
どうせお兄様には父は逆らえないのだから安心して待っていようと思っているとすぐに二人ともかえってきた。
どうやらお母様の遺品をあの女にあげるつもりで約束していたみたいだけれど、お兄様の先手が効いたようで遺品はすべてお母様が生前に処分し、それぞれ寄付されたと嘘をつき教え込んだみたいだ!!
そして、部屋を用意しろと言う要求にはここは父の屋敷ではなく、次期当主の僕に権利があると言ったはず自分の妻と娘なのであれば自分で部屋をかり面倒をみるか、父の部屋に住まわせろと言ってきたのだと言う!
これ以上うるさく言うようであれば自警団を呼び不敬罪でつれて行ってもらうと言って黙らせて来たみたいだ!!!
ナイスお兄様!!!!!
ほんと馬鹿な人達ね!!何にも分かってないんだから!!
それに追加で、使用人に偉そうに命令することも禁じたそうだ!
所詮は商人の娘と言う身分だ!お兄様に逆らえばこの屋敷を強制的に出ていかねばならないとやっと理解したみたいで分かりましたと諦めたみたいだ!!!
父もさすがに自警団が話に出てきた時点でヤバいと思ったのかバカ達はみんなまとめて父の部屋に帰っていったそうだ!
お母様の遺品を狙っていたあの女に本当に吐き気がするわ!
まぁでもその分お兄様がやり返してくれたみたいだからそれでいいわ!!
食事はさすがに出してやらん訳にいかないからそれだけはすると伝えてきたみたいだからお兄様の優しさが滲み出してしまってるーー!!!と思いながらまぁそれくらいならと私もだまる。
その間に全部の引越しの準備が整い、夕食はお屋敷でとると言う事になった!
そんなに遠くないと言ったが本当に近かった!
それに小さなお屋敷と言っていたからどんなだろうと思っていたんだけど、暗くてはっきり全部は見えないけどかなり大きそうだ!!!
中に入るとなんだか可愛い作りになっていて、おばあ様の事が大好きだったと言うおじい様がこう言う風に作ったのねと思った。
4階建てのようで、一階の正面扉からまっすぐ行くと一番大きな扉があって、そこを開けると4階分吹き抜けの図書室とはもう言えない図書館みたいな大きな本ばかりある部屋がそこには広がっていた!!!
すごいわ!!!これが読み放題なんてすごいわ!!!!
ここに来れて幸せよ!!!!こんなにも情報の宝庫!!!!最高じゃない!!!
きっとあの乙女ゲームでもここに来させられたルフレーラはたくさん本を読んで勉強したんだなぁと、なんだかこの世界に来て一番ルフレーラの気持ちを感じた瞬間だった。
色々部屋もお兄様と見て回ってそれぞれの部屋も決め、一緒に夕食を食べた
少しゆっくりしたお兄様は本邸へ戻って行かれた。なにやらまだやる事があるようで渋々帰って行かれた!
私は荷ほどきは明日にすると言われたのでこのお屋敷で初めての就寝になった。
実は今日の夜中に本邸の父様達が寝静まってからお母様の遺品も私がお母様に頂いた者や誕生日に色んな方から今まで貰った者もすべてこちらに移動させる事が決まったのだ!!!!!
このお屋敷のお部屋の一つをお母様のお部屋に変えてそこにすべて置くことになった!
このお屋敷に近づけない父達はお母様の物にこれから先絶対手を出せなくなる!!ある意味一番安心できる場所が出来たのだからこれでみんな安心できるだろう.......
本当にこれで安心してお母様のくれた机でこれからお勉強できるわ....
お兄様もよくやって下さったわ、あの女が後妻になったと聞いた時は本当にこれからの事不安にたったけどきっちり返り討ちにしてくれたから逆にすっきりしたわ!!!
むしろ父様はあの女の為に絶対に仕事から逃げれなくなり、家にいるのだから不用意に出歩いたりしなくなるわ!!!
ただ問題なのはこの公爵家に泥を塗ってくれた事よ!!!!!!
一年間の喪に服す期間をあけそれぞれの関係のある貴族のお家にお知らせすると言うのがルールなのよ!!!
貴族社会と言うのは暗黙のルールが沢山あってそれを守らないと言うのは、その家の名を汚すことになる。それが公爵家ならば後妻をとる際も国王陛下に報告しなければならない程なのに!!!!!
お兄様が忙しいのはこの問題を処理するためだろうなぁ.......
家の中だけ片づけても意味がないのよねここまでくると!!!
あーー!もぉーーー!!!ほんとやってくれたわ!!!
何処までこの公爵家に迷惑かけるつもりよ!没落しかけた実家から拾い上げたこの公爵家をなんでここまで恨むのかしら!!!しかも恨んでる割には自分は公爵家の人間だ!とか偉そうに言うくせに!!!ほんとあの馬鹿は絶対私が痛い目にあわせてやるんだから!お母様が頑張って守って、そのあとをお兄様が守っていくこの公爵家の土地もお金もあんな男の物にさせないわ!!!
明日すべての荷ほどきをするため忙しくなるだろうからもう休もう!!!
またお母様のくれたソファーで沢山本を読むんだから........
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