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9節 助っ人…登場?
第158話 次の段階
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俺と佑希《ゆうき》に対する模擬戦の評価をペルセウス座から聞いた後。由衣《ゆい》と日和《ひより》を含めた4人で話していたところに、志郎《しろう》と鈴保《すずほ》と智陽《ちはる》がやって来た。
そして3人が何を話していたのか考えている間に、志郎が「ペルセウスさん」と口を開いた。
「俺に流星群を教えてください!お願いします!」
その言葉と共に、志郎は宙に浮くペルセウス座に向けて深く頭を下げた。
その言葉に、ペルセウス座は「流星群って……あの流星群かい?」と聞き返した。
「流星群のような攻撃を、前にしぶんぎ座の力を持つ奴が使ってきたんです。
そして、しぶんぎ座流星群は実在します。同じく、ペルセウス座の名を冠する流星群も存在します。
それなら、ペルセウス座の力のあなたも流星群が使えるんじゃないんですか?」
ペルセウス座の問いに智陽がそう答えた。
なるほどな。
恐らく、3人は流星群についての話をしていたのか。
そしてどうやら智陽も同じ考えに辿り着いていたようだ。
「流星群は実在する流星群の名の星座だけが使える」という。
神遺の特性上から推測すると、この説が一番ありそうだからな。
……智陽はそれを知らないはずなのによく思いついたな。
しかし、ペルセウス座から帰ってきのは予想外の言葉だった。
「いやぁ……使ったことがないからわからないんだよね……」
その言葉に、俺を除いたメンバー6人が「え」と驚きの声を上げた。
いや、俺も少しは驚いた。
だが……冷静に考えると、星座の力の成り立ちから考えると使ったことがなくても不思議ではない。
そんな困惑する俺達を置いて、ペルセウス座は言葉を続く。
「でも、君達がそこまで言うなら今度試してみるよ。
そしてもちろん、使えたなら君達にも教えるよ」
「マジすか!?」
志郎の喜びの声に続いて、由衣の「やった~~!!!」という声が飛ぶ。
だが推論から考えると、使えるのはこの中だと志郎と佑希だけになるが……不確定なので俺は口にしないことにした。
そこに鈴保が「……じゃあ今日は教えてもらえないってことですよね」と質問を投げた。
「流星群に関しては……そうなるね。でも、他のことなら教えれるよ。
4人は全ての攻撃に星力を纏わせた方が良いと思うんだ。それなら今からでも教えれるよ」
「……私達、戦ってるときは常に星鎧を身に着けてますよ?」
由衣のその返事にペルセウス座から困ったような声が聞こえてきた。
……超古神代と現代は勝手が違うから困ってるんだろうな。
そう思い、俺は口を開く。
「星鎧を纏った状態で、さらに星力を乗せて攻撃しろって話だ。俺が炎や水を手や足に纏わせて攻撃するのと似たような感じだ」
「あ、そういうこと!?
……なんで最初から教えてくれなかったの?」
「最初は星鎧を生成して維持するだけでも大変だからな。次の段階に進む時が来たってことだ」
そう俺が返すと、由衣は「なるほど……」と呟いた。
……近接攻撃の際は常に魔力を纏わせるのは、魔師の中では常識のため忘れていたってのもあるが。
そして俺の説明と入れ替わるように、ペルセウス座は「真聡君、説明ありがとう」と言ってきた。
「でもさっきも言ったけど、やっぱり僕は人の形に成れそうにないんだ。
だから申し訳ないけど、真聡《まさと》君や佑希君が教えてあげて欲しい。あと志郎君も。最後の攻撃は出来てたからね。もちろん、僕も見てるから」
その言葉に、佑希は「わかりました」と返事をした
そして志郎が「うっす!任せてください!」と続く。
「あぁ……でも佑希、俺出来てる感覚がないからさ。常にそうするコツを教えてくれないか?」
「ゆー君、私にも~!」
そのままそんなやり取りをしながら、佑希、志郎、由衣がまた駐車場の中心へ向かって歩いていく。
その3人の後ろに、鈴保と日和も着いていった。
今度は智陽も何故か着いていってる。
……さっき星力切れになるまで戦ったのに、今日できるのか?
そんな疑問が湧いてくる。
そして実際、俺自身がわりと疲れている。
どうするか考えていると、また肩に手が置かれた。
手の主は、ずっと黙って模擬戦を見ていた焔《ほむら》さんだった。
「何ですか」
「いやぁ……真聡も成長したなと思ってな。
昔は星鎧を生成するのでも精一杯だったのにな」
まるで、子供の成長を噛みしめるかのようにそう言ってきた焔さん。
……いや、子供いたことないだろ。
そんな突っ込みを返したくなるのを堪えて、俺は「いつの話してるんですか」と返す。
「俺にとってはつい昨日のようなもんだよ。
ところであの氷と火で起こした爆発、あれちょっと手間かかってないか?」
「それは思ってるんですけどね。いい方法が浮かばなくって」
「氷魔術って水分や魔力を凍らせる他にも、熱を吸収できるって聞いたことあるぞ?
その吸収した熱を火魔術に使ったらいいんじゃないか?」
俺は焔さんのアドバイスを頭の中で解釈する。
つまり、周りの熱を吸収してそれをそのまま攻撃に転じる……。
確かに氷魔術は2種類に分けることができる。
だが……俺にできるのか?
そう思ってると焔さんが「今の真聡なら、ある程度はできると思うぞ」と言って来た。
「この……何年?数年でだいぶ強くなったからな」
「約3年です。相変わらず時間感覚無茶苦茶ですね」
俺がそう返すと焔さんは「そうだったな」と笑ってごまかした。
そして入れ替わるように「まー君~!!」と由衣の声が飛んできた。
「何話してるの~!?教えてくれないの~!?」
その声で俺は視線を駐車場中央に向ける。
すると、由衣の後ろで佑希と日和、志郎と鈴保が軽く打ち合いをしてるのが見える。
どうやらやはり星力の使い過ぎで、星鎧は生成できないらしい。
それでもこいつらは今できることをやるのか……。
俺はもう、みんなには戦いには関わって欲しくない。
だが今それを伝えると確実に喧嘩になる。
だから伝えるのは、全ての準備ができてからだ。
それまでは、こいつらにある程度合わせよう。
そう思いながら、俺は立ち上がる。
そして焔さんに「呼ばれたので行きます」と言って、仲間たちのところへ向かって歩き出す。
こうして、突然始まった神話の英雄による実力測定が終わった。
俺と佑希と鈴保に、課題を残して。
そして3人が何を話していたのか考えている間に、志郎が「ペルセウスさん」と口を開いた。
「俺に流星群を教えてください!お願いします!」
その言葉と共に、志郎は宙に浮くペルセウス座に向けて深く頭を下げた。
その言葉に、ペルセウス座は「流星群って……あの流星群かい?」と聞き返した。
「流星群のような攻撃を、前にしぶんぎ座の力を持つ奴が使ってきたんです。
そして、しぶんぎ座流星群は実在します。同じく、ペルセウス座の名を冠する流星群も存在します。
それなら、ペルセウス座の力のあなたも流星群が使えるんじゃないんですか?」
ペルセウス座の問いに智陽がそう答えた。
なるほどな。
恐らく、3人は流星群についての話をしていたのか。
そしてどうやら智陽も同じ考えに辿り着いていたようだ。
「流星群は実在する流星群の名の星座だけが使える」という。
神遺の特性上から推測すると、この説が一番ありそうだからな。
……智陽はそれを知らないはずなのによく思いついたな。
しかし、ペルセウス座から帰ってきのは予想外の言葉だった。
「いやぁ……使ったことがないからわからないんだよね……」
その言葉に、俺を除いたメンバー6人が「え」と驚きの声を上げた。
いや、俺も少しは驚いた。
だが……冷静に考えると、星座の力の成り立ちから考えると使ったことがなくても不思議ではない。
そんな困惑する俺達を置いて、ペルセウス座は言葉を続く。
「でも、君達がそこまで言うなら今度試してみるよ。
そしてもちろん、使えたなら君達にも教えるよ」
「マジすか!?」
志郎の喜びの声に続いて、由衣の「やった~~!!!」という声が飛ぶ。
だが推論から考えると、使えるのはこの中だと志郎と佑希だけになるが……不確定なので俺は口にしないことにした。
そこに鈴保が「……じゃあ今日は教えてもらえないってことですよね」と質問を投げた。
「流星群に関しては……そうなるね。でも、他のことなら教えれるよ。
4人は全ての攻撃に星力を纏わせた方が良いと思うんだ。それなら今からでも教えれるよ」
「……私達、戦ってるときは常に星鎧を身に着けてますよ?」
由衣のその返事にペルセウス座から困ったような声が聞こえてきた。
……超古神代と現代は勝手が違うから困ってるんだろうな。
そう思い、俺は口を開く。
「星鎧を纏った状態で、さらに星力を乗せて攻撃しろって話だ。俺が炎や水を手や足に纏わせて攻撃するのと似たような感じだ」
「あ、そういうこと!?
……なんで最初から教えてくれなかったの?」
「最初は星鎧を生成して維持するだけでも大変だからな。次の段階に進む時が来たってことだ」
そう俺が返すと、由衣は「なるほど……」と呟いた。
……近接攻撃の際は常に魔力を纏わせるのは、魔師の中では常識のため忘れていたってのもあるが。
そして俺の説明と入れ替わるように、ペルセウス座は「真聡君、説明ありがとう」と言ってきた。
「でもさっきも言ったけど、やっぱり僕は人の形に成れそうにないんだ。
だから申し訳ないけど、真聡《まさと》君や佑希君が教えてあげて欲しい。あと志郎君も。最後の攻撃は出来てたからね。もちろん、僕も見てるから」
その言葉に、佑希は「わかりました」と返事をした
そして志郎が「うっす!任せてください!」と続く。
「あぁ……でも佑希、俺出来てる感覚がないからさ。常にそうするコツを教えてくれないか?」
「ゆー君、私にも~!」
そのままそんなやり取りをしながら、佑希、志郎、由衣がまた駐車場の中心へ向かって歩いていく。
その3人の後ろに、鈴保と日和も着いていった。
今度は智陽も何故か着いていってる。
……さっき星力切れになるまで戦ったのに、今日できるのか?
そんな疑問が湧いてくる。
そして実際、俺自身がわりと疲れている。
どうするか考えていると、また肩に手が置かれた。
手の主は、ずっと黙って模擬戦を見ていた焔《ほむら》さんだった。
「何ですか」
「いやぁ……真聡も成長したなと思ってな。
昔は星鎧を生成するのでも精一杯だったのにな」
まるで、子供の成長を噛みしめるかのようにそう言ってきた焔さん。
……いや、子供いたことないだろ。
そんな突っ込みを返したくなるのを堪えて、俺は「いつの話してるんですか」と返す。
「俺にとってはつい昨日のようなもんだよ。
ところであの氷と火で起こした爆発、あれちょっと手間かかってないか?」
「それは思ってるんですけどね。いい方法が浮かばなくって」
「氷魔術って水分や魔力を凍らせる他にも、熱を吸収できるって聞いたことあるぞ?
その吸収した熱を火魔術に使ったらいいんじゃないか?」
俺は焔さんのアドバイスを頭の中で解釈する。
つまり、周りの熱を吸収してそれをそのまま攻撃に転じる……。
確かに氷魔術は2種類に分けることができる。
だが……俺にできるのか?
そう思ってると焔さんが「今の真聡なら、ある程度はできると思うぞ」と言って来た。
「この……何年?数年でだいぶ強くなったからな」
「約3年です。相変わらず時間感覚無茶苦茶ですね」
俺がそう返すと焔さんは「そうだったな」と笑ってごまかした。
そして入れ替わるように「まー君~!!」と由衣の声が飛んできた。
「何話してるの~!?教えてくれないの~!?」
その声で俺は視線を駐車場中央に向ける。
すると、由衣の後ろで佑希と日和、志郎と鈴保が軽く打ち合いをしてるのが見える。
どうやらやはり星力の使い過ぎで、星鎧は生成できないらしい。
それでもこいつらは今できることをやるのか……。
俺はもう、みんなには戦いには関わって欲しくない。
だが今それを伝えると確実に喧嘩になる。
だから伝えるのは、全ての準備ができてからだ。
それまでは、こいつらにある程度合わせよう。
そう思いながら、俺は立ち上がる。
そして焔さんに「呼ばれたので行きます」と言って、仲間たちのところへ向かって歩き出す。
こうして、突然始まった神話の英雄による実力測定が終わった。
俺と佑希と鈴保に、課題を残して。
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