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57.新しい関係(2)
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恋愛上級者であるダイアナさんへの相談は不快だったようです。
「私の座を奪っておいて、よくもそんな巫山戯た相談をしてくるわね?」
「奪ってません。だって空席でしたし。私は父に騙されただけですもの」
人のことを悪女のように言わないでほしいです。
「そもそも貴方の悩みの意味が分からないわ。このまま妻でいるなら抱かれたらいいし、いずれ離婚して好きな男と一緒になりたいなら白い結婚一択でしょ?」
「捏造しないで下さい。好きな男なんていません」
「え~?あのノーランとかいう失礼な執事は?貴方が一等大好きなあの執事はどうするのよ。
貴方だって本当は揺らいでるんじゃないの?」
さすがは恋愛上級者です。火のないところに煙を立ててしまうのですね?
「揺らいでません。ただ、こう、何となくザワザワしただけです」
「揺らいでるじゃない!」
「ときめいてないですし、ドキドキもしていません。恋ではないと思います」
なぜノーランの話を引っ張るのでしょう。私は旦那様のことを相談しに来たのですのに。
「貴方ってグレンとキスできる?」
「なっ!」
何て破廉恥な質問をするのですか!?
「それとも、ノーランとならできるのかしら」
「どっちも無理ですっ」
「……一生白い結婚でいいんじゃない」
くっ、呆れられてしまいました。でも、貴族としての義務といいますか、真っ当に結婚したのであれば、夫婦になるべく努力する必要があるとも思うのです。
「そうね。子供達といる時、可愛過ぎてつい、キスしたくならない?」
「なります!ついつい、頭や頬にキスを贈りたくなりますわ!」
まあ、ダイアナ様は本当に子供達への愛情はあるのですね!赤ちゃんの頃の話とかを聞かせてほしいです。
「それ。そんな気持ちが湧いてきたら、グレンの気持ちに答えればいいんじゃない?」
「…旦那様にキスを贈りたくなる…ですか」
あの苦虫を噛み潰したようなお顔に?
でも、最近は眉間のシワも消えましたし、虎か熊が懐いてきたくらいの感覚というか……そもそも虎って懐くのでしょうか。
「別に今困ってないなら現状維持でもいいんじゃない?それとも、何かを変えたいの?」
「……それが分からないのです。私は始まりを間違えてしまいましたから、何となく行き止まりになっているといいますか……」
そうなのです。1人で勘違いして、政略結婚で白い結婚でいずれ離婚!と意気込んでいたのですもの。
それが間違いだと分かったけれど、今更どうしろと?というのが正直な気持ちです。
「ああ、そういうこと?ふ~ん。
あ!ねえ、子供達に会える?私ももうすぐ王都に向かうでしょ?その前に子供達と話がしたいわ」
あの、私の相談は終了ですか。
「……今日のリハビリで泣き言を言わなかったら会わせて差し上げます」
「あと、ノーランにも会わせて」
「はい?」
「……一応お礼を言いたいのよ」
「ノーランにですか」
「悪い!?」
やはりダイアナ様の考えは理解出来ません。
ですが、ノーランがダイアナ様に負けることも懸想することもないでしょうし。
「分かりました。後で向かわせます」
「よろしくね」
その日のダイアナさんは、見事に泣き言を一度も言わずにリハビリをやり遂げました。
「素晴らしいです!毎日こうだと更に素敵ですよ?」
「……貴方ね……本当に辛いのよ。味わわせてやりたいわ……。
とにかく、約束通り私は子供達に会うから。あ、貴方は遠慮してよ?」
酷いです。私だって子供達と戯れたいです。でも、残り少ない家族での時間を奪うのは気が引けますし……
「子供達の判断に任せます」
「ユーフェミア、コンラッド。二人に相談したいことがあるの」
「相談?」
「ええ。貴方達二人にしか話せない、本当に大切な話よ」
「ぼくたちだけ?」
「ええ、貴方達だけよ」
「……別にいいけど。ミッチェ、また後で遊びましょう。先にお母様の相談を聞くわ」
「ミッチェはまたこんどね?」
「酷いです、ダイアナさんっ!」
まさかこうなるとはっ。
……負けました。ズルいです。二人にしか言えないだなんて特別感を出すなんて!
「安心して。この子達に危害を与えたり、おなしなことを吹き込んだりしないから」
「……そんな心配はしてません。ただ、お二人とお話出来ると思っていたから残念なだけです」
「貴方……よく、他人の子をそこまで可愛がれるわね。聖母様か何かなの?
要するに母性の塊なのね。だから恋愛出来ないのよ」
……否定出来ませんでした。
「私の座を奪っておいて、よくもそんな巫山戯た相談をしてくるわね?」
「奪ってません。だって空席でしたし。私は父に騙されただけですもの」
人のことを悪女のように言わないでほしいです。
「そもそも貴方の悩みの意味が分からないわ。このまま妻でいるなら抱かれたらいいし、いずれ離婚して好きな男と一緒になりたいなら白い結婚一択でしょ?」
「捏造しないで下さい。好きな男なんていません」
「え~?あのノーランとかいう失礼な執事は?貴方が一等大好きなあの執事はどうするのよ。
貴方だって本当は揺らいでるんじゃないの?」
さすがは恋愛上級者です。火のないところに煙を立ててしまうのですね?
「揺らいでません。ただ、こう、何となくザワザワしただけです」
「揺らいでるじゃない!」
「ときめいてないですし、ドキドキもしていません。恋ではないと思います」
なぜノーランの話を引っ張るのでしょう。私は旦那様のことを相談しに来たのですのに。
「貴方ってグレンとキスできる?」
「なっ!」
何て破廉恥な質問をするのですか!?
「それとも、ノーランとならできるのかしら」
「どっちも無理ですっ」
「……一生白い結婚でいいんじゃない」
くっ、呆れられてしまいました。でも、貴族としての義務といいますか、真っ当に結婚したのであれば、夫婦になるべく努力する必要があるとも思うのです。
「そうね。子供達といる時、可愛過ぎてつい、キスしたくならない?」
「なります!ついつい、頭や頬にキスを贈りたくなりますわ!」
まあ、ダイアナ様は本当に子供達への愛情はあるのですね!赤ちゃんの頃の話とかを聞かせてほしいです。
「それ。そんな気持ちが湧いてきたら、グレンの気持ちに答えればいいんじゃない?」
「…旦那様にキスを贈りたくなる…ですか」
あの苦虫を噛み潰したようなお顔に?
でも、最近は眉間のシワも消えましたし、虎か熊が懐いてきたくらいの感覚というか……そもそも虎って懐くのでしょうか。
「別に今困ってないなら現状維持でもいいんじゃない?それとも、何かを変えたいの?」
「……それが分からないのです。私は始まりを間違えてしまいましたから、何となく行き止まりになっているといいますか……」
そうなのです。1人で勘違いして、政略結婚で白い結婚でいずれ離婚!と意気込んでいたのですもの。
それが間違いだと分かったけれど、今更どうしろと?というのが正直な気持ちです。
「ああ、そういうこと?ふ~ん。
あ!ねえ、子供達に会える?私ももうすぐ王都に向かうでしょ?その前に子供達と話がしたいわ」
あの、私の相談は終了ですか。
「……今日のリハビリで泣き言を言わなかったら会わせて差し上げます」
「あと、ノーランにも会わせて」
「はい?」
「……一応お礼を言いたいのよ」
「ノーランにですか」
「悪い!?」
やはりダイアナ様の考えは理解出来ません。
ですが、ノーランがダイアナ様に負けることも懸想することもないでしょうし。
「分かりました。後で向かわせます」
「よろしくね」
その日のダイアナさんは、見事に泣き言を一度も言わずにリハビリをやり遂げました。
「素晴らしいです!毎日こうだと更に素敵ですよ?」
「……貴方ね……本当に辛いのよ。味わわせてやりたいわ……。
とにかく、約束通り私は子供達に会うから。あ、貴方は遠慮してよ?」
酷いです。私だって子供達と戯れたいです。でも、残り少ない家族での時間を奪うのは気が引けますし……
「子供達の判断に任せます」
「ユーフェミア、コンラッド。二人に相談したいことがあるの」
「相談?」
「ええ。貴方達二人にしか話せない、本当に大切な話よ」
「ぼくたちだけ?」
「ええ、貴方達だけよ」
「……別にいいけど。ミッチェ、また後で遊びましょう。先にお母様の相談を聞くわ」
「ミッチェはまたこんどね?」
「酷いです、ダイアナさんっ!」
まさかこうなるとはっ。
……負けました。ズルいです。二人にしか言えないだなんて特別感を出すなんて!
「安心して。この子達に危害を与えたり、おなしなことを吹き込んだりしないから」
「……そんな心配はしてません。ただ、お二人とお話出来ると思っていたから残念なだけです」
「貴方……よく、他人の子をそこまで可愛がれるわね。聖母様か何かなの?
要するに母性の塊なのね。だから恋愛出来ないのよ」
……否定出来ませんでした。
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