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【番外編】
はじめまして 【前編】
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今日はモニカさんが遊びに来てくれる。
ウィルフレドのお祝いと、それとは別で報告したいことがあるみたい。何かしら?
「奥様、モニカ様がお見えになりました」
「ありがとう、今行くわ」
よかった、ウィルがご機嫌だわ。楽しそうに手足をパタパタ動かしている。そろそろ3ヶ月、ぷくぷくのほっぺが可愛い。
「ウィル、お母様のお友達が来てくれたわ。
とっても美人さんなのよ。一緒に行きましょうか」
ウィルを抱き上げると、嬉しそうに笑った。思わずほっぺにキスしてしまう。
「あなたの笑顔は本当に素敵ね。さぁ、モニカさんをメロメロにしに行きましょう」
「アリーチェ、おめでとう。そちらの天使様にもご挨拶していいかしら?」
そう言ってくれたモニカさんはしばらく会わないうちに更に綺麗になった気がする。
というか、その人は誰。
モニカさんの隣に番犬のような黒髪の男がいる。
「あなた誰?」
「モニカの夫」
「……は?」
おっと……夫?本当に?!
「えっ?!ちょっと会わない間に何があったの!4ヶ月くらい?それで恋人じゃなくて夫ができるって!」
「もう、アリーチェったら。少し落ち着いて?」
え、無理。驚き過ぎて質問が止まらない。
「んっ、ごめんなさい。じゃあひとつだけ。
……モニカさん、幸せ?」
少し恥ずかしそうな、でも花が綻ぶような優しい笑顔。なんだ、言葉はいらないかも。
「ええ、幸せよ」
「そっか、それならよかったわ」
うん、嘘じゃない。モニカさんの心からの笑顔だもの。モニカさんにとって幸せになれる相手なのだろう。
「ご結婚おめでとうございます。
先程は失礼な態度を取ってごめんなさい。私はアリーチェです。モニカさんの友人なの。あなたとも仲良くなれると嬉しいわ」
「……アベルだ。祝いの言葉をありがとう」
ずいぶん無愛想な人ね。でも悪意は感じないし、ちゃんとお礼も言ってくれたし。
「さて、次は私の天使くんの番ね。
ウィルフレドよ。もう少しで3ヶ月になります。よかったら抱っこしてあげてください」
「……俺が?」
「はい、もちろんモニカさんもね!あ、ヨダレに気を付けて。はい、タオルよ」
少しだけ驚いた表情になった。やっぱり感情が表に現れにくいだけみたいね。
「すげ、ちっちゃい……」
赤ちゃんと触れ合うのは初めてなのかしら。ぎこちない感じが微笑ましい。
「モニカ」
モニカさんを呼ぶ声が優しい。その眼差しと声でモニカさんを大切に思っていることがよく分かる。
いい出会いがあってよかったわ。
あ、ガヴィーノどんまい。
「……可愛い。ウィルフレド様はじめまして。モニカよ」
アベルさんからゆっくりとウィルフレドを渡される。そして、とても愛おしそうに名前を呼び優しく頬にキスをした。
「あっ、ごめんなさい、つい!」
「しちゃいますよね、キス。私もなんです。抗えないんですよ!この子には皆メロメロですから」
今、モニカさんがどういう思いを込めてキスをしたかは聞かない。
エミディオ様そっくりのウィルフレド。もしかしたらモニカさんがずっと願っていた赤ちゃんの姿だったかもしれない。
けれど後悔ではないと分かっている。ただ、忘れられない感傷が残っていて当然だと理解しているから。
モニカさんが少しホッとした顔をする。
「それにしてもエミディオそっくりね。アリーチェ要素はどこにいったの?少し残念だわ」
「そうですか?余計に可愛いと思うけど」
「……アンタは変わってるな」
突然のアベルさんからの言葉に、あなたには言われたくない、と言ってしまいそうになるが何とか踏みとどまる。
「そうですか?」
「ああ、会ったばかりの俺なんかに赤ちゃんを抱かせるなぞ怖くないのか」
「何が怖いのです?あ、無表情だから?でも、残念ながら私の夫は眉間にシワがある強面さんなので、表情筋が固いくらいでは怖くないですね」
なんなら身長だって私より30cmも大きいし。
彼に比べたら小さくて細身のアベルさんは何も怖くない。
「だから言ったでしょう。アリーチェは素敵な子なの。身分なんて気にしないわ」
「……悪かった」
ああ、そういうこと。
「平民だから、ですか?どちらかと言うと笑顔で武装してお腹真っ黒の貴族の方が怖いですよ。殴ると問題になるし。それでも本当に失礼な人とは戦いますけどね」
「いや、なんで殴るんだよ」
「え、エミディオ様みたいに蹴り飛ばした方がいいですか?でもスカートなので流石に叱られるかなと」
「……攻撃しないという考えはないのか」
「攻撃は最大の防御ですからね」
なんだか呆れてる?でも、この人には素直に話した方が分かり合える気がするし。
「もともと父に嫌われて平民並みの生活を強いられて来ましたし、離婚したら平民になって他国に行くつもりでした。だから身分で相手を判断はしませんよ」
「ツッコミどころ満載だけど、ありきたりな貴族令嬢だと馬鹿にして悪かったな。さすがモニカの友人だ。これからよろしく」
おお!すべてはモニカさん基準ですか。でも、私もモニカさんとはずっと仲良くしたいので番犬に認められてひと安心かな。
モニカさんは素晴らしい護衛を手に入れたわ。
「ええ、よろしくね」
ウィルフレドのお祝いと、それとは別で報告したいことがあるみたい。何かしら?
「奥様、モニカ様がお見えになりました」
「ありがとう、今行くわ」
よかった、ウィルがご機嫌だわ。楽しそうに手足をパタパタ動かしている。そろそろ3ヶ月、ぷくぷくのほっぺが可愛い。
「ウィル、お母様のお友達が来てくれたわ。
とっても美人さんなのよ。一緒に行きましょうか」
ウィルを抱き上げると、嬉しそうに笑った。思わずほっぺにキスしてしまう。
「あなたの笑顔は本当に素敵ね。さぁ、モニカさんをメロメロにしに行きましょう」
「アリーチェ、おめでとう。そちらの天使様にもご挨拶していいかしら?」
そう言ってくれたモニカさんはしばらく会わないうちに更に綺麗になった気がする。
というか、その人は誰。
モニカさんの隣に番犬のような黒髪の男がいる。
「あなた誰?」
「モニカの夫」
「……は?」
おっと……夫?本当に?!
「えっ?!ちょっと会わない間に何があったの!4ヶ月くらい?それで恋人じゃなくて夫ができるって!」
「もう、アリーチェったら。少し落ち着いて?」
え、無理。驚き過ぎて質問が止まらない。
「んっ、ごめんなさい。じゃあひとつだけ。
……モニカさん、幸せ?」
少し恥ずかしそうな、でも花が綻ぶような優しい笑顔。なんだ、言葉はいらないかも。
「ええ、幸せよ」
「そっか、それならよかったわ」
うん、嘘じゃない。モニカさんの心からの笑顔だもの。モニカさんにとって幸せになれる相手なのだろう。
「ご結婚おめでとうございます。
先程は失礼な態度を取ってごめんなさい。私はアリーチェです。モニカさんの友人なの。あなたとも仲良くなれると嬉しいわ」
「……アベルだ。祝いの言葉をありがとう」
ずいぶん無愛想な人ね。でも悪意は感じないし、ちゃんとお礼も言ってくれたし。
「さて、次は私の天使くんの番ね。
ウィルフレドよ。もう少しで3ヶ月になります。よかったら抱っこしてあげてください」
「……俺が?」
「はい、もちろんモニカさんもね!あ、ヨダレに気を付けて。はい、タオルよ」
少しだけ驚いた表情になった。やっぱり感情が表に現れにくいだけみたいね。
「すげ、ちっちゃい……」
赤ちゃんと触れ合うのは初めてなのかしら。ぎこちない感じが微笑ましい。
「モニカ」
モニカさんを呼ぶ声が優しい。その眼差しと声でモニカさんを大切に思っていることがよく分かる。
いい出会いがあってよかったわ。
あ、ガヴィーノどんまい。
「……可愛い。ウィルフレド様はじめまして。モニカよ」
アベルさんからゆっくりとウィルフレドを渡される。そして、とても愛おしそうに名前を呼び優しく頬にキスをした。
「あっ、ごめんなさい、つい!」
「しちゃいますよね、キス。私もなんです。抗えないんですよ!この子には皆メロメロですから」
今、モニカさんがどういう思いを込めてキスをしたかは聞かない。
エミディオ様そっくりのウィルフレド。もしかしたらモニカさんがずっと願っていた赤ちゃんの姿だったかもしれない。
けれど後悔ではないと分かっている。ただ、忘れられない感傷が残っていて当然だと理解しているから。
モニカさんが少しホッとした顔をする。
「それにしてもエミディオそっくりね。アリーチェ要素はどこにいったの?少し残念だわ」
「そうですか?余計に可愛いと思うけど」
「……アンタは変わってるな」
突然のアベルさんからの言葉に、あなたには言われたくない、と言ってしまいそうになるが何とか踏みとどまる。
「そうですか?」
「ああ、会ったばかりの俺なんかに赤ちゃんを抱かせるなぞ怖くないのか」
「何が怖いのです?あ、無表情だから?でも、残念ながら私の夫は眉間にシワがある強面さんなので、表情筋が固いくらいでは怖くないですね」
なんなら身長だって私より30cmも大きいし。
彼に比べたら小さくて細身のアベルさんは何も怖くない。
「だから言ったでしょう。アリーチェは素敵な子なの。身分なんて気にしないわ」
「……悪かった」
ああ、そういうこと。
「平民だから、ですか?どちらかと言うと笑顔で武装してお腹真っ黒の貴族の方が怖いですよ。殴ると問題になるし。それでも本当に失礼な人とは戦いますけどね」
「いや、なんで殴るんだよ」
「え、エミディオ様みたいに蹴り飛ばした方がいいですか?でもスカートなので流石に叱られるかなと」
「……攻撃しないという考えはないのか」
「攻撃は最大の防御ですからね」
なんだか呆れてる?でも、この人には素直に話した方が分かり合える気がするし。
「もともと父に嫌われて平民並みの生活を強いられて来ましたし、離婚したら平民になって他国に行くつもりでした。だから身分で相手を判断はしませんよ」
「ツッコミどころ満載だけど、ありきたりな貴族令嬢だと馬鹿にして悪かったな。さすがモニカの友人だ。これからよろしく」
おお!すべてはモニカさん基準ですか。でも、私もモニカさんとはずっと仲良くしたいので番犬に認められてひと安心かな。
モニカさんは素晴らしい護衛を手に入れたわ。
「ええ、よろしくね」
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