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50.初めてを貴方に
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変だな。どうしてこうなった。
ある意味王族プロデュースの告白タイム。
衣装担当:王女殿下&第三王子殿下
贈り物担当:国王陛下
見届け人:王妃陛下&王女殿下
場所は離宮。
どんだけ豪華なの。俺はただの護衛騎士のはずなのに。
いや、悪く考えたら駄目だ!
こんなにもたくさんの人が協力してくれたんだ。頑張れ俺!
「あの、どうやって見学するおつもりですか?」
「貴方が勢い良く入って行って、扉を全開にしたまま告白を始めればいいじゃない」
……他人に生活を見られることに慣れている人は、言うことが違うなあ。
「絶対に姿を見られない様にして下さいね」
「まかせて」
もういい。気にしたら負けだ!
扉の前で息を整える。王女様が訪問する予定になってるから、俺が来たら驚くだろうな。
よし!
「セレスティーヌ様、トリスタン卿がいらっしゃいました」
「入ってもらって」
侍女さんにはドアを閉めないようにお願い済だ。
「セレスティーヌ、入るよ」
「トリスタン、いらっしゃい」
あれ?驚かないの?
「わ、すっごい綺麗だ」
柔らかいクリーム色のドレスに身を包んだセレスティーヌは何時もよりもふんわり優しげな感じで、でも、より一層肌が白く感じでドキッとしてしまう。
「トリスタンも凄く格好良いわ」
「もしかして、俺が来るの知ってた?」
「ふふっ、ナディア様が教えてくれたの。だからお粧しして待っていたのよ。驚いた?」
「やられた。俺が驚かそうと思ったのに」
確かに、いつも可愛いけれど、今日は一段と綺麗だ。
「俺の為にありがとう。さっきも言ったけど、すごく綺麗だ」
語彙が貧困なのは許して。だって綺麗なものは綺麗。それ以外の表現なんて分からない。
「ありがとう、嬉しいわ」
少し頬を染めたセレスティーヌは、愛妾時代とは全然違う。素直に感情を見せてくれるようになってすごく嬉しい。
「これプレゼント」
「ふふっ、いつくれるのかなって気になってた。わ、凄くいい香り」
「うん。オレンジにして正解だ。セレスティーヌにピッタリだね」
陛下チョイスな所が残念だけど、確かに真っ赤な薔薇よりも似合っている。薔薇の精みたいだ……なんて恥ずかしい言葉は口に出せないけど。
「セレスティーヌ、大好きだよ」
どうやって伝えればいいか悩んだけど、格好良い言い回しなんか分からないし、それって演技っぽくなるよね。陛下みたいに。
「これからは、本当に俺の奥さんになってほしい。結婚してくれますか?」
セレスティーヌが真っ直ぐに俺を見る。
「どうしてって聞いてもいい?」
「うん、もちろん。あ、座ろうか」
つい気が焦って入ってすぐの所で始めてしまった。
セレスティーヌの手を取り、ソファーに移動する。……隣に座ってもいいよね?
華奢な手だなあ。離したくない。
「最初はね、一目惚れだった。凄く綺麗な子だなって。でも、俺とは10歳近くも歳が離れているし、そういう対象になるのは無理だろうなって諦めてた。
だから本当にそれくらいの気持ちで。でも、見た目はどストライク!って感じ?」
あれ。何だか頭が悪い説明だわコレ。
「次に気になったのは医者の診察を受けた時。大変な目にあったのに、俺のことを庇ってくれただろう?あの時に、見た目は儚げなのに、その心の強さに驚いた。
そこからはもうあっという間だったな。契約書を作ったり、陛下と戦ったり。自分の中の譲れないものっていうのかな。たぶん、倫理観とかそういうものを、流される事なく守り続ける姿にガッツリ心を掴まれた。
そんな君を烏滸がましくも、守りたい、側にいたいって思った」
セレスティーヌは俺なんかよりもずっと格好いいんだよな。
「でも、本当は何でもいいんだ。俺が、君を見てるだけで幸せになって、声を聞けただけで嬉しくなって、笑ってくれたら最高の気分になる。
セレスティーヌがいたら、毎日がすっごく楽しい。だから、この先もずっと一緒に生きていきたいです」
飾ること無く、自分の気持ちを伝えるってかなり恥ずかしい。………何処かの誰かさん達が聞いてると思うと余計に!
「そうな風に言ってもらえて凄く嬉しい。
……でも、楽しいだけではいられないわ。
私はどう言い繕っても陛下の愛妾だった女よ。身持ちの悪い、お金の為に体を捧げた女だわ」
「セレスティーヌ……」
「貴方だって。これからは、爵位や金の為に自分の妻を陛下に差し出したさもしい人だと言われ続ける」
セレスティーヌも噂話が聞こえていたのか。
「そうか、それはちょっと大変だね」
「……ええ。一度貼られたレッテルは消えないのよ。
私は一生陛下の愛妾だった女なの」
「うーん、それは要努力!って感じだな」
「……それだけ?」
「えっ?!いや、もちろん他も頑張るよ?!
今の目標は副団長です!団長は魔王並みに強いからもう少し猶予を下さいっ!!」
もうね、あの強さはおかしいんだよ。剣技最強、体力ゴリラ、頭までいい。弱点は奥様と娘さんだけど、狙ったら瞬殺だし。あんな人が認めるブラスさんもきっとえげつないくらいに強いのだろう。
「もう、貴方って人は」
あれ、何か呆れられてる?
「ここでタイミング良く手放すって考えは無いの?」
「えっ、ヤダよっ?!」
どうしてそんな話に!
「私はね、いつも貴方の底抜けのお人好しさに救われてるの」
ん?それは褒められてるのか?
「人ってね。それまでどれだけ親しくても、一つ悪い所を見つけると、今までの事を全部その悪いことで塗り替えちゃうの。
……学園で仲の良かった友人に手紙を出したわ。返事はね、お金の為に身売りする人間とは関わりたくないって。そんな人だとは思わなかったって書かれてた」
「……辛かったね」
「私とその子は王妃様に憧れてたから。私はお金の為に、憧れの人の夫を奪ったの。憎まれても仕方がない。……仕方がないけど……私が望んだことじゃなかったのに……」
そう言って俺の肩に顔を埋めてしまう。泣き顔を見られたくないのだろう。だから、向き直ってそっと抱きしめた。
「どうして?、って。聞いてもらえないの。何があったのって……私の気持ちは置いてきぼりで、その時あった事実だけが語られる……悲しくて……すごく悔しい。
こんな思いを貴方にもさせてしまうことが、……本当に辛い……」
「そっか」
まだ16歳なのに。こんな世の中の汚さなんてまだ知らなくて良かったのに。
「俺ね、両親に話した時、覚悟が必要だって言われた」
「話したの?…、あ、当たり前よね。家も巻き込むのだもの」
「うん。ごめんね、言ってなくて。俺からというより、王室から通達がいったみたい。
それでね、覚悟っていうのは、君が陛下に絆される覚悟のことだったんだ」
「……私が?」
「そう。確かに最初は本意じゃなくても、王族に愛され求められ、今までの貧乏暮らしから抜け出して贅沢な暮らしを始めたら人は変わるって。
失礼な話だよね。だから、セレスティーヌは絶対に変わらない!って怒鳴り返した」
「怒鳴ったの?」
「うん。さすがに驚いてたわ」
あんな父の顔は初めて見た。
「そしたら、頑張れって。家族皆が応援してくれた。その子が潰れないようにお前も頑張れって。
だからさ、いつかは分かってもらえるよ。今は伝わらないかもしれないけど、諦めないで努力を続けたら、本当に君を好きだった子なら、いつかは伝わる。
だから、俯かないで、堂々と顔を上げてればいい。だって、セレスティーヌは素敵な女性なんだから。
俺だって隣にいるしね!」
一人じゃないから大丈夫だよ。頼りないかもしれないけど、側にいて、こうやって肩を貸したり、抱きしめたり、話を聞くくらい出来るから。
「……ありがとう。好きよ、トリスタン。貴方が大好き。ずっと側にいて……側に、いたいわ」
「やった!」
嬉しくてギュッと抱きしめる。
セレスティーヌが顔を上げた。少し潤んだ瞳にドキドキする。
そっと顔を寄せられ……
チュッ
「…………へ?」
「私から口づけするのは初めてよ?」
貴方に私の初めてを貰ってほしかった
そんな台詞に、俺は大泣きしてしまったんだ。
ある意味王族プロデュースの告白タイム。
衣装担当:王女殿下&第三王子殿下
贈り物担当:国王陛下
見届け人:王妃陛下&王女殿下
場所は離宮。
どんだけ豪華なの。俺はただの護衛騎士のはずなのに。
いや、悪く考えたら駄目だ!
こんなにもたくさんの人が協力してくれたんだ。頑張れ俺!
「あの、どうやって見学するおつもりですか?」
「貴方が勢い良く入って行って、扉を全開にしたまま告白を始めればいいじゃない」
……他人に生活を見られることに慣れている人は、言うことが違うなあ。
「絶対に姿を見られない様にして下さいね」
「まかせて」
もういい。気にしたら負けだ!
扉の前で息を整える。王女様が訪問する予定になってるから、俺が来たら驚くだろうな。
よし!
「セレスティーヌ様、トリスタン卿がいらっしゃいました」
「入ってもらって」
侍女さんにはドアを閉めないようにお願い済だ。
「セレスティーヌ、入るよ」
「トリスタン、いらっしゃい」
あれ?驚かないの?
「わ、すっごい綺麗だ」
柔らかいクリーム色のドレスに身を包んだセレスティーヌは何時もよりもふんわり優しげな感じで、でも、より一層肌が白く感じでドキッとしてしまう。
「トリスタンも凄く格好良いわ」
「もしかして、俺が来るの知ってた?」
「ふふっ、ナディア様が教えてくれたの。だからお粧しして待っていたのよ。驚いた?」
「やられた。俺が驚かそうと思ったのに」
確かに、いつも可愛いけれど、今日は一段と綺麗だ。
「俺の為にありがとう。さっきも言ったけど、すごく綺麗だ」
語彙が貧困なのは許して。だって綺麗なものは綺麗。それ以外の表現なんて分からない。
「ありがとう、嬉しいわ」
少し頬を染めたセレスティーヌは、愛妾時代とは全然違う。素直に感情を見せてくれるようになってすごく嬉しい。
「これプレゼント」
「ふふっ、いつくれるのかなって気になってた。わ、凄くいい香り」
「うん。オレンジにして正解だ。セレスティーヌにピッタリだね」
陛下チョイスな所が残念だけど、確かに真っ赤な薔薇よりも似合っている。薔薇の精みたいだ……なんて恥ずかしい言葉は口に出せないけど。
「セレスティーヌ、大好きだよ」
どうやって伝えればいいか悩んだけど、格好良い言い回しなんか分からないし、それって演技っぽくなるよね。陛下みたいに。
「これからは、本当に俺の奥さんになってほしい。結婚してくれますか?」
セレスティーヌが真っ直ぐに俺を見る。
「どうしてって聞いてもいい?」
「うん、もちろん。あ、座ろうか」
つい気が焦って入ってすぐの所で始めてしまった。
セレスティーヌの手を取り、ソファーに移動する。……隣に座ってもいいよね?
華奢な手だなあ。離したくない。
「最初はね、一目惚れだった。凄く綺麗な子だなって。でも、俺とは10歳近くも歳が離れているし、そういう対象になるのは無理だろうなって諦めてた。
だから本当にそれくらいの気持ちで。でも、見た目はどストライク!って感じ?」
あれ。何だか頭が悪い説明だわコレ。
「次に気になったのは医者の診察を受けた時。大変な目にあったのに、俺のことを庇ってくれただろう?あの時に、見た目は儚げなのに、その心の強さに驚いた。
そこからはもうあっという間だったな。契約書を作ったり、陛下と戦ったり。自分の中の譲れないものっていうのかな。たぶん、倫理観とかそういうものを、流される事なく守り続ける姿にガッツリ心を掴まれた。
そんな君を烏滸がましくも、守りたい、側にいたいって思った」
セレスティーヌは俺なんかよりもずっと格好いいんだよな。
「でも、本当は何でもいいんだ。俺が、君を見てるだけで幸せになって、声を聞けただけで嬉しくなって、笑ってくれたら最高の気分になる。
セレスティーヌがいたら、毎日がすっごく楽しい。だから、この先もずっと一緒に生きていきたいです」
飾ること無く、自分の気持ちを伝えるってかなり恥ずかしい。………何処かの誰かさん達が聞いてると思うと余計に!
「そうな風に言ってもらえて凄く嬉しい。
……でも、楽しいだけではいられないわ。
私はどう言い繕っても陛下の愛妾だった女よ。身持ちの悪い、お金の為に体を捧げた女だわ」
「セレスティーヌ……」
「貴方だって。これからは、爵位や金の為に自分の妻を陛下に差し出したさもしい人だと言われ続ける」
セレスティーヌも噂話が聞こえていたのか。
「そうか、それはちょっと大変だね」
「……ええ。一度貼られたレッテルは消えないのよ。
私は一生陛下の愛妾だった女なの」
「うーん、それは要努力!って感じだな」
「……それだけ?」
「えっ?!いや、もちろん他も頑張るよ?!
今の目標は副団長です!団長は魔王並みに強いからもう少し猶予を下さいっ!!」
もうね、あの強さはおかしいんだよ。剣技最強、体力ゴリラ、頭までいい。弱点は奥様と娘さんだけど、狙ったら瞬殺だし。あんな人が認めるブラスさんもきっとえげつないくらいに強いのだろう。
「もう、貴方って人は」
あれ、何か呆れられてる?
「ここでタイミング良く手放すって考えは無いの?」
「えっ、ヤダよっ?!」
どうしてそんな話に!
「私はね、いつも貴方の底抜けのお人好しさに救われてるの」
ん?それは褒められてるのか?
「人ってね。それまでどれだけ親しくても、一つ悪い所を見つけると、今までの事を全部その悪いことで塗り替えちゃうの。
……学園で仲の良かった友人に手紙を出したわ。返事はね、お金の為に身売りする人間とは関わりたくないって。そんな人だとは思わなかったって書かれてた」
「……辛かったね」
「私とその子は王妃様に憧れてたから。私はお金の為に、憧れの人の夫を奪ったの。憎まれても仕方がない。……仕方がないけど……私が望んだことじゃなかったのに……」
そう言って俺の肩に顔を埋めてしまう。泣き顔を見られたくないのだろう。だから、向き直ってそっと抱きしめた。
「どうして?、って。聞いてもらえないの。何があったのって……私の気持ちは置いてきぼりで、その時あった事実だけが語られる……悲しくて……すごく悔しい。
こんな思いを貴方にもさせてしまうことが、……本当に辛い……」
「そっか」
まだ16歳なのに。こんな世の中の汚さなんてまだ知らなくて良かったのに。
「俺ね、両親に話した時、覚悟が必要だって言われた」
「話したの?…、あ、当たり前よね。家も巻き込むのだもの」
「うん。ごめんね、言ってなくて。俺からというより、王室から通達がいったみたい。
それでね、覚悟っていうのは、君が陛下に絆される覚悟のことだったんだ」
「……私が?」
「そう。確かに最初は本意じゃなくても、王族に愛され求められ、今までの貧乏暮らしから抜け出して贅沢な暮らしを始めたら人は変わるって。
失礼な話だよね。だから、セレスティーヌは絶対に変わらない!って怒鳴り返した」
「怒鳴ったの?」
「うん。さすがに驚いてたわ」
あんな父の顔は初めて見た。
「そしたら、頑張れって。家族皆が応援してくれた。その子が潰れないようにお前も頑張れって。
だからさ、いつかは分かってもらえるよ。今は伝わらないかもしれないけど、諦めないで努力を続けたら、本当に君を好きだった子なら、いつかは伝わる。
だから、俯かないで、堂々と顔を上げてればいい。だって、セレスティーヌは素敵な女性なんだから。
俺だって隣にいるしね!」
一人じゃないから大丈夫だよ。頼りないかもしれないけど、側にいて、こうやって肩を貸したり、抱きしめたり、話を聞くくらい出来るから。
「……ありがとう。好きよ、トリスタン。貴方が大好き。ずっと側にいて……側に、いたいわ」
「やった!」
嬉しくてギュッと抱きしめる。
セレスティーヌが顔を上げた。少し潤んだ瞳にドキドキする。
そっと顔を寄せられ……
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「…………へ?」
「私から口づけするのは初めてよ?」
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