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面会にきた生徒会長
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マロンが絶望に打ちひしがれていると、「マロン、来客だぞ!」と看守が怒鳴った。
その姿をみてマロンの瞳が輝いた。
トーマス•ダイヤが面会に来てくれたのだ。
「トーマス様が来てくれるなんて!!」
「なかなか来られなくてすまない。俺もヘンリー様の命令で取り調べを受けていたんだ。」
「関係ないトーマス様までをそこまで追い詰めるなんて…」
「この一件はヘンリーだけでなく、ロイドが関わっているらしい。僕が君と浮気してるとかヘンリーに吹き込んでいるらしいんだ。本当に腹が立つよ!」
「ちょっといいかな?」
怒っているトーマスの後ろから声が聞こえた。
「ヘンリー!?あ、違う」
マロンはヘンリーだと勘違いしたのはこの学校の生徒会長のアランだった。
いつもキリッとしていて近寄り難いアランと陽気なヘンリーは性格が全く違うのに不思議と雰囲気が似ていた。
「いいんだ気にしないでくれ。俺はヘンリーのような金髪でも青い目でもないのにたまに間違われるんだ」
マロンはブルブル震えながら答えた。
「本当に申し訳ありませんでした。でも生徒会長様が私に何の用が?」
「今日は君に聞きたいことがあって、ここに来たんだ。単刀直入に言う、ヘンリーに言った不吉な予言について教えてくれ」
マロンは(「ヘンリーのことを本当に愛していたのか?場合によっては詐欺罪だけではなく、トーマスとの姦通罪の罪状も加えるぞ!」とか言われるのかな)と考えていたので面食らった。
「ヘンリーはあなたを不吉な未来をでっち上げた虚偽の疑いで訴えている。ただ、ヘンリーは不吉な未来ということしか言っていないんだ。片方の言い分しか聞かないことはフェアではないだろう?」
マロンは(「前世の記憶で」というワードを出すと変人だと思われるよな)と考えながらゆっくりと説明した。
「ええと、実は遊牧民がこのチュースワン王国を乗っ取るかもしれない、という夢を見たんです。とてもリアルな夢だったのでヘンリーに伝えました」
それを聞いたアランは驚愕した。
「実はあなたが投獄されてから20日後に4人の遊牧民が攻めてきたんだ。俺は仲間がいるかもしれないから奴らのアジトを調べたほうがいいと言ったんだけど王家からは「無駄なことに国税は使うな」と断られてしまったんだ」
アランはぶつぶつ独り言を言った後に叫んだ。
「その夢は予知夢かもしれない!このままだとこの王国は危険だ!急いで生徒会のメンバーを徴集するぞ!」
「は、はい。ごめんマロン必ずまた会いに行くから!」
そう言ってアランとトーマスは出て行った。
その姿をみてマロンの瞳が輝いた。
トーマス•ダイヤが面会に来てくれたのだ。
「トーマス様が来てくれるなんて!!」
「なかなか来られなくてすまない。俺もヘンリー様の命令で取り調べを受けていたんだ。」
「関係ないトーマス様までをそこまで追い詰めるなんて…」
「この一件はヘンリーだけでなく、ロイドが関わっているらしい。僕が君と浮気してるとかヘンリーに吹き込んでいるらしいんだ。本当に腹が立つよ!」
「ちょっといいかな?」
怒っているトーマスの後ろから声が聞こえた。
「ヘンリー!?あ、違う」
マロンはヘンリーだと勘違いしたのはこの学校の生徒会長のアランだった。
いつもキリッとしていて近寄り難いアランと陽気なヘンリーは性格が全く違うのに不思議と雰囲気が似ていた。
「いいんだ気にしないでくれ。俺はヘンリーのような金髪でも青い目でもないのにたまに間違われるんだ」
マロンはブルブル震えながら答えた。
「本当に申し訳ありませんでした。でも生徒会長様が私に何の用が?」
「今日は君に聞きたいことがあって、ここに来たんだ。単刀直入に言う、ヘンリーに言った不吉な予言について教えてくれ」
マロンは(「ヘンリーのことを本当に愛していたのか?場合によっては詐欺罪だけではなく、トーマスとの姦通罪の罪状も加えるぞ!」とか言われるのかな)と考えていたので面食らった。
「ヘンリーはあなたを不吉な未来をでっち上げた虚偽の疑いで訴えている。ただ、ヘンリーは不吉な未来ということしか言っていないんだ。片方の言い分しか聞かないことはフェアではないだろう?」
マロンは(「前世の記憶で」というワードを出すと変人だと思われるよな)と考えながらゆっくりと説明した。
「ええと、実は遊牧民がこのチュースワン王国を乗っ取るかもしれない、という夢を見たんです。とてもリアルな夢だったのでヘンリーに伝えました」
それを聞いたアランは驚愕した。
「実はあなたが投獄されてから20日後に4人の遊牧民が攻めてきたんだ。俺は仲間がいるかもしれないから奴らのアジトを調べたほうがいいと言ったんだけど王家からは「無駄なことに国税は使うな」と断られてしまったんだ」
アランはぶつぶつ独り言を言った後に叫んだ。
「その夢は予知夢かもしれない!このままだとこの王国は危険だ!急いで生徒会のメンバーを徴集するぞ!」
「は、はい。ごめんマロン必ずまた会いに行くから!」
そう言ってアランとトーマスは出て行った。
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