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まさかの再会

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「*・゜゚・!*:.。..。.:*・!
(リーダー!無事にマロンさんを奪還できたんですね!)」

マックスの隣にいるマロンに気付き、骨牌の兵は歓喜の声を上げた。

「アア。ミンナアリガトウ!コレデ大丈夫ダ!

ソレカラ…ジョーカー家の人はドコニイル?」

「あそこです。案内しますね」

骨牌の兵士が教室を指差した。

2人が教室に向かうとそこには伯爵家が集められていた。逃走防止のためか、皆縄で手を縛られていた。
もちろんマーガレットやロイド、トーマスもいた。

「あっ!」

マロンはその中の老人に見覚えがあった。

「マロンちゃん!」

「常連客のおじいさん!?」

彼はロシェルの常連客だったのだ。

「まさかおじいさんが伯爵家の人だなんて!」

「そういえばマロンちゃんに名前を名乗ってなかったね。
私はアルフレッド・ジョーカーです」

「すごいすごいすごい!」

2人は再会を喜んだ。

「(今ジョーカーって言ったよな!)」「(リーダーの家の人だ!)」
骨牌の兵士は急いでアルフレッドの拘束を解いた。

「ありがとう。すっきりしたよ」

アルフレッドは骨牌の兵士に礼を言った。

「それにしても、伯爵家のすごい人がなぜロシェルの常連さんに?」

「実は城下町にいればフレアに会えるかもしれないと思って色々回ってたんだ。結局会えなかったんだけど、君が話し相手になってくれて楽しかったんだよ」

「そうだったんですか」

「…マロンちゃんの隣に居るのが、フレアの息子なのか?」

アルフレッドはマックスに気づいた。

「そうだよ!マックスにはお世話になったんだ」

「ハ…ハジメマシテ…」

マックスは緊張している。

ーー

骨牌の兵士が気を利かせて教室の外にマックスとアルフレッドを連れて行った。
そのおかげで2人は邪魔されない空間で話すことができた。

「フレアは私の一人娘だったから、まさか孫がいるなんて思ってもなかったよ」

「アノ…手紙読ミマシタガ、リチャード国王が俺の父親ッテ本当デスカ?」

マックスはアルフレッドからの手紙が届くまでは骨牌の前リーダーが父親だと思っていた。

「ああ。酒に酔った日にフレアの部屋に来てその時に懐妊したようだ。

もし、そのことが国王に知られたら離縁が決まったタイミングとはいえ、君を取り上げられてしまうだろうと思ったから急いで嫁がせたんだよ」

「ソウダッタンデスカ…」

マックスは複雑そうな表情になった。

「私からも質問してもいいかな?フレアは元気かい?」

アルフレッドはキラキラした瞳で聞いた。

「……。母サンは…父サンが殺サレテカラ死ニマシタ」

「そうか…」

「会ワセラレナクテゴメンナサイ」

「…仕方ないことだ。遊牧民に嫁がせた時に会えなくなることは覚悟していたから…」

マックスはアルフレッドをハグした。
2人とも目に涙を浮かべていた。
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