13 / 186
第13話 苦難
しおりを挟む
翌日、武技訓練で俺はつらい思いをした。
それはいつも通り走り込みと筋トレ、藁人形へのスラッシュの繰り返しが終わって新しい盾スキルの訓練をしている時だった。
今日はフィオナ先生が武技の訓練を見に来ていた。
今まで一度も武技の時間に来たことがないので疑問に思っていた。
「小僧、盾を構えろ!」
「はい!」
「じゃあ今から俺が攻撃するから耐えて見せろ!」
「えっ…!?は、はい!」
俺は師匠の素振りを見て、圧倒的な力差を感じていた。
『さすがにそんなには強く攻撃してこないだろう…』
そう思いながらも、俺は本気で盾を構えた。
「いくぞ!」
すると脳内で危険察知スキルが激しく鳴り、次の瞬間俺の腕と背中に激痛が走った。
「あ”あ”あ”あ”あ”っっっ!!!」
10mくらい弾き飛ばされて壁にぶつかったのだ。
腕は変な方向に曲がり、打ち付けられたことで骨が何本も折れているようだ。
すると、フィオナ先生が来て回復してくれた。
「カイル、いくら何でもこれはやりすぎじゃないの!?」
「小僧のためだ。多少痛みに慣れておかんと少しけがしただけで動きが鈍ってすぐ死ぬぞ?」
「確かにそうだけど…」
「お前がいれば小僧を回復できるし死なないだろう?」
「それはそうだけど…だって…」
「ありが…とうございます…フィオナ先生…俺は大丈夫です。」
「でも…いや、わかった。どんな怪我も治してあげるから思う存分やっておいで!」
「はい!ありがとうございます!将来強い冒険者になるためにも乗り越えて見せます!」
「よく言った小僧!続き行くぞ!」
「はい!」
何回吹っ飛ばされただろうか…
最後に一発強い一撃をくらい、意識が朦朧とした。
かすれ行く意識の中で、
「よく頑張ったな小僧!」
「よく頑張りましたね。私の授業はなしにしますので、ゆっくり休んでください。」
目が覚めると、そこには師匠とフィオナ先生、そして父さんと姉さんがいた。
「よかった…目を覚ましたんだね…」
父さんがとても安堵していた。
俺は困惑した。
「ダグラスが訓練で意識を失ってから2日間ずっと目覚めなかったのよ!本当に良かった…」
そうだったのか…
姉さんは心配して泣いてくれていた。
「…すまんかったな。小僧が覚悟した顔をしてたから全力で攻撃してしまった…」
「大丈夫です!覚悟に応じてくれてありがとうございました!それよりも父さん、これで師匠がクビになるとかないですよね…!?」
「ん?あ、ああ。それはダグラス次第だ。」
「じゃあ師匠、今まで通り訓練をお願いします!」
「でも、ダグラスまた倒れちゃうかもよ?」
「大丈夫です姉さん。覚悟はしています。」
「わかった。じゃあこれからも今まで通り訓練をするぞ小僧!」
「はい!」
それからだんだん師匠の攻撃と痛みに慣れ、意識を飛ばさないようになった。
そして、片手剣スキルがE→D、盾スキルがF→Eになった。
それぞれアークスクエア(四連撃)とデコイ(挑発し敵を引き付ける)を覚えた。
師匠に報告すると、
「よく頑張ったな小僧!これで俺の打ち込みは終わりだ。」
「ありがとうございました!」
「これからは前半に走りと筋トレ、後半にスラッシュ、デコイの繰り返しと今まで右手で片手剣を使っていたから今度は左手で片手剣の訓練をする。」
「一つ質問いいですか?」
「なんだ?」
「どうして槍とか短剣じゃなくて左手の片手剣の訓練なんですか?」
「よく聞いてくれた!それは俺の冒険者時代の教訓なんだ!せっかくだから家庭教師らしく質問形式にしていくか。」
「はい。」
「じゃあ使える武器のバリエーションが多いことのメリットはなんだ?」
「そうですね…戦争など大きな戦いで自分の武器が壊れたときにその辺に落ちてる武器を拾うことですぐに体制を整えられるから…ですか?」
「…それもあるが、あと魔物の特性によるものだ。斬撃は効きにくいが刺突は効くとかな!」
「なるほど…」
「じゃあ左右の手どちらも使えるようになるメリットは?」
「うーん…片手を失っても攻撃の手段がなくならないこと…?」
「怖いこと考えるな小僧…確かにそれもある。一番のメリットは手数を増やせることだ!
慣れれば二刀流もできるそうだ。
あと、相手もまさか戦闘中に手を変えて攻撃してくるとは思わないから相手の隙を突けることだな!」
「なるほど…勉強になりました!」
「おう!」
それから俺は訓練に没頭した。
それはいつも通り走り込みと筋トレ、藁人形へのスラッシュの繰り返しが終わって新しい盾スキルの訓練をしている時だった。
今日はフィオナ先生が武技の訓練を見に来ていた。
今まで一度も武技の時間に来たことがないので疑問に思っていた。
「小僧、盾を構えろ!」
「はい!」
「じゃあ今から俺が攻撃するから耐えて見せろ!」
「えっ…!?は、はい!」
俺は師匠の素振りを見て、圧倒的な力差を感じていた。
『さすがにそんなには強く攻撃してこないだろう…』
そう思いながらも、俺は本気で盾を構えた。
「いくぞ!」
すると脳内で危険察知スキルが激しく鳴り、次の瞬間俺の腕と背中に激痛が走った。
「あ”あ”あ”あ”あ”っっっ!!!」
10mくらい弾き飛ばされて壁にぶつかったのだ。
腕は変な方向に曲がり、打ち付けられたことで骨が何本も折れているようだ。
すると、フィオナ先生が来て回復してくれた。
「カイル、いくら何でもこれはやりすぎじゃないの!?」
「小僧のためだ。多少痛みに慣れておかんと少しけがしただけで動きが鈍ってすぐ死ぬぞ?」
「確かにそうだけど…」
「お前がいれば小僧を回復できるし死なないだろう?」
「それはそうだけど…だって…」
「ありが…とうございます…フィオナ先生…俺は大丈夫です。」
「でも…いや、わかった。どんな怪我も治してあげるから思う存分やっておいで!」
「はい!ありがとうございます!将来強い冒険者になるためにも乗り越えて見せます!」
「よく言った小僧!続き行くぞ!」
「はい!」
何回吹っ飛ばされただろうか…
最後に一発強い一撃をくらい、意識が朦朧とした。
かすれ行く意識の中で、
「よく頑張ったな小僧!」
「よく頑張りましたね。私の授業はなしにしますので、ゆっくり休んでください。」
目が覚めると、そこには師匠とフィオナ先生、そして父さんと姉さんがいた。
「よかった…目を覚ましたんだね…」
父さんがとても安堵していた。
俺は困惑した。
「ダグラスが訓練で意識を失ってから2日間ずっと目覚めなかったのよ!本当に良かった…」
そうだったのか…
姉さんは心配して泣いてくれていた。
「…すまんかったな。小僧が覚悟した顔をしてたから全力で攻撃してしまった…」
「大丈夫です!覚悟に応じてくれてありがとうございました!それよりも父さん、これで師匠がクビになるとかないですよね…!?」
「ん?あ、ああ。それはダグラス次第だ。」
「じゃあ師匠、今まで通り訓練をお願いします!」
「でも、ダグラスまた倒れちゃうかもよ?」
「大丈夫です姉さん。覚悟はしています。」
「わかった。じゃあこれからも今まで通り訓練をするぞ小僧!」
「はい!」
それからだんだん師匠の攻撃と痛みに慣れ、意識を飛ばさないようになった。
そして、片手剣スキルがE→D、盾スキルがF→Eになった。
それぞれアークスクエア(四連撃)とデコイ(挑発し敵を引き付ける)を覚えた。
師匠に報告すると、
「よく頑張ったな小僧!これで俺の打ち込みは終わりだ。」
「ありがとうございました!」
「これからは前半に走りと筋トレ、後半にスラッシュ、デコイの繰り返しと今まで右手で片手剣を使っていたから今度は左手で片手剣の訓練をする。」
「一つ質問いいですか?」
「なんだ?」
「どうして槍とか短剣じゃなくて左手の片手剣の訓練なんですか?」
「よく聞いてくれた!それは俺の冒険者時代の教訓なんだ!せっかくだから家庭教師らしく質問形式にしていくか。」
「はい。」
「じゃあ使える武器のバリエーションが多いことのメリットはなんだ?」
「そうですね…戦争など大きな戦いで自分の武器が壊れたときにその辺に落ちてる武器を拾うことですぐに体制を整えられるから…ですか?」
「…それもあるが、あと魔物の特性によるものだ。斬撃は効きにくいが刺突は効くとかな!」
「なるほど…」
「じゃあ左右の手どちらも使えるようになるメリットは?」
「うーん…片手を失っても攻撃の手段がなくならないこと…?」
「怖いこと考えるな小僧…確かにそれもある。一番のメリットは手数を増やせることだ!
慣れれば二刀流もできるそうだ。
あと、相手もまさか戦闘中に手を変えて攻撃してくるとは思わないから相手の隙を突けることだな!」
「なるほど…勉強になりました!」
「おう!」
それから俺は訓練に没頭した。
0
あなたにおすすめの小説
インターネットで異世界無双!?
kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。
その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。
これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。
魔法物語 - 倒したモンスターの魔法を習得する加護がチートすぎる件について -
花京院 光
ファンタジー
全ての生命が生まれながらにして持つ魔力。
魔力によって作られる魔法は、日常生活を潤し、モンスターの魔の手から地域を守る。
十五歳の誕生日を迎え、魔術師になる夢を叶えるために、俺は魔法都市を目指して旅に出た。
俺は旅の途中で、「討伐したモンスターの魔法を習得する」という反則的な加護を手に入れた……。
モンスターが巣食う剣と魔法の世界で、チート級の能力に慢心しない主人公が、努力を重ねて魔術師を目指す物語です。
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
無尽蔵の魔力で世界を救います~現実世界からやって来た俺は神より魔力が多いらしい~
甲賀流
ファンタジー
なんの特徴もない高校生の高橋 春陽はある時、異世界への繋がるダンジョンに迷い込んだ。なんだ……空気中に星屑みたいなのがキラキラしてるけど?これが全て魔力だって?
そしてダンジョンを突破した先には広大な異世界があり、この世界全ての魔力を行使して神や魔族に挑んでいく。
ペーパードライバーが車ごと異世界転移する話
ぐだな
ファンタジー
車を買ったその日に事故にあった島屋健斗(シマヤ)は、どういう訳か車ごと異世界へ転移してしまう。
異世界には剣と魔法があるけれど、信号機もガソリンも無い!危険な魔境のど真ん中に放り出された島屋は、とりあえずカーナビに頼るしかないのだった。
「目的地を設定しました。ルート案内に従って走行してください」
異世界仕様となった車(中古車)とペーパードライバーの運命はいかに…
ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!
さかいおさむ
ファンタジー
ダンジョンが出現し【冒険者】という職業が出来た日本。
冒険者は探索だけではなく、【配信者】としてダンジョンでの冒険を配信するようになる。
底辺サラリーマンのアキラもダンジョン配信者の大ファンだ。
そんなある日、彼の部屋にダンジョンの入り口が現れた。
部屋にダンジョンの入り口が出来るという奇跡のおかげで、アキラも配信者になる。
ダンジョン配信オタクの美人がプロデューサーになり、アキラのダンジョン配信は人気が出てくる。
『アキラちゃんねる』は配信収益で一攫千金を狙う!
追放貴族少年リュウキの成り上がり~魔力を全部奪われたけど、代わりに『闘気』を手に入れました~
さとう
ファンタジー
とある王国貴族に生まれた少年リュウキ。彼は生まれながらにして『大賢者』に匹敵する魔力を持って生まれた……が、義弟を溺愛する継母によって全ての魔力を奪われ、次期当主の座も奪われ追放されてしまう。
全てを失ったリュウキ。家も、婚約者も、母の形見すら奪われ涙する。もう生きる力もなくなり、全てを終わらせようと『龍の森』へ踏み込むと、そこにいたのは死にかけたドラゴンだった。
ドラゴンは、リュウキの境遇を憐れみ、ドラゴンしか使うことのできない『闘気』を命をかけて与えた。
これは、ドラゴンの力を得た少年リュウキが、新しい人生を歩む物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる