異世界転生録if~死と隣り合わせのこの世界で死なないため、力を付けます!!~

島津穂高

文字の大きさ
58 / 186

第58話 討伐大会 波乱の3日目

しおりを挟む
間引き続けて何時間が経っただろうか。

一度休憩に砂浜に上がると、もう日が昇っていた。



『ん!?いつの間にこんな時間が経ってたのか…』



ほぼ1日中水竜を倒し続け、合計479体倒した。

それのおかげといってはなんだが”魔石吸収”でステータスは爆上がりし、”暴走”スキルはCに上がった。



『せっかくランク上がったから”暴走”のスキル使えないかな…』



このスキルはMPを消費して知性を下げ、攻撃力を上げる。

なのでそれに相反するスキルを習得すれば知性を下げることなく攻撃力を上げられるはずだ。



探していると、”聡明”というスキルを見つけた。

これはMPを消費することで知性を上げることができるらしい。



『これは色々な場面で役に立ちそうだな。』



そう思い、Sランクまで習得した。

試しに”暴走”と”聡明”を同時に行使してみた。



すると、”聡明”の方が勝ったようで知性は普段より少し高い状態で攻撃力が上がった。

1分間に消費するMPは100なのでMP切れは心配しなくてよさそうだ。



そんなことをしていると、”気配察知”に多くの反応があった。

それも街の方に。



「ダグラス君、待たせてごめんね!援軍を連れてきたよ!!!」



「バーバラさん…遅いですよ…」



「お待たせダグラス!!」



「ジャックさん…それに”疾風迅雷”の皆さんも…」



「ダグラス君、水竜は?」



「ここに向かってきた水竜は全て殲滅しました。ただ、水竜の数は減ってきているものの定期的に襲ってきます。」



「そうなのね…ありがとう。もう休んでいいわ。あとは任せて!」



「ありがとうございます。」



俺は”疲労軽減”スキルがあるからまだ全然活動できる。

しかし、これから対峙するであろう海龍に備えて万全を期すために休むことにした。



とりあえず海鮮亭に戻った。



「おうダグラス、朝帰りとはやるなぁ!」



「違いますよ店主!!指名依頼を受けてたんです!!」



「冗談だよ!ワッハッハ!!」



「心臓に悪いですよ…」



「すまんな!ギルマスから聞いてる。ゆっくり休んでくれ!!」



「ありがとうございます。」



ベッドに横になると、俺は泥のように眠った。

…しかし眠りは一瞬にして妨げられた。



突如として爆音が起こったのだ。



『な、なんだ…!?』



部屋の窓から見てみると、なんと巨大な門が破壊されていた。



『っ!?何があったんだ…!?みんなは無事なのか!?』



俺は急いで準備し、門に向かった。

着くと、そこは惨状だった。



「…っ!?」



たくさんの人が大けがをして倒れていた。



「ダグラスか…」



「ジャックさん!!いったい何があったんですか…!?」



「海龍が来たんだ…そして咆哮を放った瞬間吹っ飛ばされて気づいたらこの様だ…」



「左腕が…!!」



「死んでいないだけましだ…」



俺は急いで”エリアヒール”を行使した。



「なんだ…?俺の傷が…」



「私の傷も…」



「全員何とか無事ですか…」



「っ!?バーバラさん!!」



全身ボロボロで、とてもつらそうな顔をしている。



「ごめんなさいねダグラス君…私たちには負いきれなかったわ…」



「良いんです!それより海龍は…?これで終わりってことはないんでしょう…?」



「…ええ。”明日の正午、この街1番の強者を連れてこい。さもなくば破壊の限りを尽くす。”って…」



「…そうですか。ありがとうございます。」



死人が出ていないあたり、海龍は本当にただ強者を探しているだけなのだろう。



「それより早くみんなを回復しないと!!」



俺は怪我をしている人全員に”パーフェクトヒール”を行使した。



「っ!?腕が生えてきた…!!」



「私の右足も…」



「ありがとうダグラス君!それより今のはいったい…?」



「とある事情で隠してた力です。見殺しにはできないので…」



「そうか…ありがとう。」



それから俺は破壊された門を”リペア”で修復した。



「ありがとうダグラス君…」



「気にしないでください。俺のせいでもあるので…」



「休んだことを気にしているの?」



「…はい。俺はまだ活動できたのにバーバラさんの言葉に甘えて休んでしまったがためにこんな…」



「ダグラス、甘ったれるな!!」



「ジャックさん…」



「ダグラスがいたからといって何か状況は変わったのか?その隠してた力とやらで何とかできたのか?」



「分かりません…」



「…なら後悔ばっかりしていないで前を見ろ!今度は救えるように…考えるんだ!!」



「はい…!!」



俺は予言されていた英雄ではないだろう。

でも、少しでもそれに近づけるよう前に向かって努力しなければならない。



俺は気持ちを切り替え、少しでも海龍を倒すことができる可能性が増えるようバーバラさんたちとギルドで作戦会議をしていた。



「ダグラス君、君はどうするつもりなの?」



「…まず海龍を連れて遠くの海に”転移”します。そこで海龍と1対1で戦います。」



「無茶よ!!確かにダグラス君は強いけど…」



「大丈夫ですテレサさん。もし俺が負けても海龍は絶対にここへは戻ってこられないようにしますから。」



根拠は”黒魔法”という先程習得したスキルのうちの黒魔法S”ヘルゲート”という魔法だ。

これは術者が死ぬ際、対象を地獄に道連れにする魔法だ。



俺は死ぬ覚悟を決めた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

インターネットで異世界無双!?

kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。  その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。  これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。

魔法物語 - 倒したモンスターの魔法を習得する加護がチートすぎる件について -

花京院 光
ファンタジー
全ての生命が生まれながらにして持つ魔力。 魔力によって作られる魔法は、日常生活を潤し、モンスターの魔の手から地域を守る。 十五歳の誕生日を迎え、魔術師になる夢を叶えるために、俺は魔法都市を目指して旅に出た。 俺は旅の途中で、「討伐したモンスターの魔法を習得する」という反則的な加護を手に入れた……。 モンスターが巣食う剣と魔法の世界で、チート級の能力に慢心しない主人公が、努力を重ねて魔術師を目指す物語です。

異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!

夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。 ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。 そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。 視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。 二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。 *カクヨムでも先行更新しております。

異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。

久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。 事故は、予想外に起こる。 そして、異世界転移? 転生も。 気がつけば、見たことのない森。 「おーい」 と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。 その時どう行動するのか。 また、その先は……。 初期は、サバイバル。 その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。 有名になって、王都へ。 日本人の常識で突き進む。 そんな感じで、進みます。 ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。 異世界側では、少し非常識かもしれない。 面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。

無尽蔵の魔力で世界を救います~現実世界からやって来た俺は神より魔力が多いらしい~

甲賀流
ファンタジー
なんの特徴もない高校生の高橋 春陽はある時、異世界への繋がるダンジョンに迷い込んだ。なんだ……空気中に星屑みたいなのがキラキラしてるけど?これが全て魔力だって? そしてダンジョンを突破した先には広大な異世界があり、この世界全ての魔力を行使して神や魔族に挑んでいく。

ペーパードライバーが車ごと異世界転移する話

ぐだな
ファンタジー
車を買ったその日に事故にあった島屋健斗(シマヤ)は、どういう訳か車ごと異世界へ転移してしまう。 異世界には剣と魔法があるけれど、信号機もガソリンも無い!危険な魔境のど真ん中に放り出された島屋は、とりあえずカーナビに頼るしかないのだった。 「目的地を設定しました。ルート案内に従って走行してください」 異世界仕様となった車(中古車)とペーパードライバーの運命はいかに…

ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ
ファンタジー
ダンジョンが出現し【冒険者】という職業が出来た日本。 冒険者は探索だけではなく、【配信者】としてダンジョンでの冒険を配信するようになる。 底辺サラリーマンのアキラもダンジョン配信者の大ファンだ。 そんなある日、彼の部屋にダンジョンの入り口が現れた。  部屋にダンジョンの入り口が出来るという奇跡のおかげで、アキラも配信者になる。 ダンジョン配信オタクの美人がプロデューサーになり、アキラのダンジョン配信は人気が出てくる。 『アキラちゃんねる』は配信収益で一攫千金を狙う!

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

処理中です...