異世界転生録if~死と隣り合わせのこの世界で死なないため、力を付けます!!~

島津穂高

文字の大きさ
160 / 186

第160話 ウェポンマスター

しおりを挟む
「ヴァルハラ帝国に移住するにあたって名付けを行うが…構わないな?」



「おぉ…名前をいただけるなんて…なんと慈悲深きお方なんだ…!!」



「いずれ必ず神格をいただけるでしょう…!!」



いちいち感動されても面倒くさいばかりだ…

魔狼族で話が通じるのはチェイス達くらいしかいないな…



「それと…今後魔狼族はチェイスが統括してくれ。」



「お、おいらで良ければ是非!!」



「皆もいいな?」



「もちろんでございます…」



「では一列に並んでくれ。」



それから数十分、約150人の魔狼族に名前を付けた。

長寿で元からステータス値が高いだけあって、名付けの際にMPをごっそり持っていかれた。

今やもうMPは5320しか残っていない。



『思ってたより持っていかれて焦ったけど…足りてよかった。』



「…ダグラス様、少々宜しいでしょうか?」



「どうしたグレイ?」



「魔狼族の人数が想定していたより多く、家の数が不足しております。」



「…まじか。」



ウェイドに今後帝国民数が増えることを想定し、余分に家を建ててもらっていたのだが…

また呼ぶしかあるまい。



「…すまないが急な移住計画だったためまだ家を建てられていない。用意できるまで集落で過ごしてもらってもいいか?」



「おいらは大丈夫です!それに、色々移住の支度も必要ですし…」



「それもそうだな。じゃあ用意が出来次第チェイスに連絡する。」



「了解です!」



それから魔狼族を集落に送った後、屋敷で商会へ連絡を入れた。

ウェイド達は明日から作業をしてくれることになった。

…早急に対応してくれて本当に助かる。



一旦やるべきことを全て終えたので、玉座で一息ついていた。



『ふぅ…急な出来事だったけど上手く対処できてよかった。それに良い収穫があったな。』



もし魔狼族の持つ魔法文明をヴァルハラ帝国内で共有出来たら、魔法国家より発達できること間違いなしだろう。

古代魔法と現代魔法の両方を使える国は、知る限りではひとつもない。



『…疲れたし一旦寝るか。』



翌朝

ウェイド達と建築資材をヴァルハラ帝国へ運び、すぐに作業が始まった。



『さて…時間できたし魔狼族の集落に行って古代魔法かじってみるか。』



俺はチェイスのところに“転移“した。



「あ、ダグラス様!どうなさったんですか?」



「時間ができたから少し古代魔法について聞こうと思ってな。」



「おいらも大して古代魔法を習得しているわけではないので、図書館に行くのが良いと思います。」



「わかった。どこにある?」



「今ちょうど休憩時間なので案内します!」



「助かる。」



道中ヴァルハラ帝国移住に対する魔狼族達の意見を聞いた。

肯定的なものばかりで、批判的な意見がほとんどなかったのでよかった。



「着きました!閲覧自由なので、ご自由にどうぞ!」



そこは王都の古びた本屋のような外観で、いかにも掘り出し物がありそうな雰囲気を漂わせている。

規模こそは王都と比べたらそこまで大きくないものの、それでも蔵書数は千冊を超えていた。



『これは期待大だな…!!』



図書館に入り、何から読むか悩んだので一番奥にあった本を手にとった。

こういった際、“言語理解“で普通に読めるのは非常に便利だ。



『タイトルは…“ウェポンマスターの真髄“!?!?』



“ウェポンマスター“といえば、この世界で唯一師匠だけが習得しているスキルだ。

古代魔法に分類されてたとは…



『…ってことは師匠は自力で古代魔法を習得したのか!!すごいな…!!』



それから数時間かけてその分厚い本を読み解いた。



“ウェポンマスター“の習得条件は、師匠が言っていた通り全武技スキルのSランクを習得することで、効果は全武器の同時使用だった。

そして、全武器の同時使用とは“武技魔法“を行使して自由自在に操ることのようだ。



『つまり師匠の“影分身“を利用した使い方は間違ってたのか…にも関わらず強かったな。』



武技魔法とは“魔力念操作“による魔法の操作と似ている。

武器を遠距離で操作し、その上スキルの行使やフェイントまで思うままにできるという。



『ん…?じゃあ師匠は“武技魔法“行使できてたのか…?まあいいや。』



いつの間にか昼を回ってきたので、俺は昼食を取りながら全ての武技スキルをSランクまで習得し、“ウェポンマスター“のスキルを解放した。



『さて…早速試してみるか。』



周囲に被害が出た時に備え、ヴァルハラ帝国と魔狼族の集落との間にある広い荒野に移動した。

そして、全種類の武器を“アイテムボックス“から取り出して地面に置いた。



『よし…いくぞ!』



“ウェポンマスター“を行使すると、決して少なくはない量のMPを持っていかれたが、武器がふわふわと空中に浮き始めた。



『くっ…!結構集中力が必要だな…』



肝心のMP消費は1つの武器で1分あたり100と、なかなか効率がいい。



その後半日、俺はただ武器を空中で動かす反復練習だけで過ごした。

想定していたよりも断然操作が難しかった…
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

インターネットで異世界無双!?

kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。  その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。  これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。

魔法物語 - 倒したモンスターの魔法を習得する加護がチートすぎる件について -

花京院 光
ファンタジー
全ての生命が生まれながらにして持つ魔力。 魔力によって作られる魔法は、日常生活を潤し、モンスターの魔の手から地域を守る。 十五歳の誕生日を迎え、魔術師になる夢を叶えるために、俺は魔法都市を目指して旅に出た。 俺は旅の途中で、「討伐したモンスターの魔法を習得する」という反則的な加護を手に入れた……。 モンスターが巣食う剣と魔法の世界で、チート級の能力に慢心しない主人公が、努力を重ねて魔術師を目指す物語です。

異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!

夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。 ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。 そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。 視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。 二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。 *カクヨムでも先行更新しております。

異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。

久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。 事故は、予想外に起こる。 そして、異世界転移? 転生も。 気がつけば、見たことのない森。 「おーい」 と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。 その時どう行動するのか。 また、その先は……。 初期は、サバイバル。 その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。 有名になって、王都へ。 日本人の常識で突き進む。 そんな感じで、進みます。 ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。 異世界側では、少し非常識かもしれない。 面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。

無尽蔵の魔力で世界を救います~現実世界からやって来た俺は神より魔力が多いらしい~

甲賀流
ファンタジー
なんの特徴もない高校生の高橋 春陽はある時、異世界への繋がるダンジョンに迷い込んだ。なんだ……空気中に星屑みたいなのがキラキラしてるけど?これが全て魔力だって? そしてダンジョンを突破した先には広大な異世界があり、この世界全ての魔力を行使して神や魔族に挑んでいく。

ペーパードライバーが車ごと異世界転移する話

ぐだな
ファンタジー
車を買ったその日に事故にあった島屋健斗(シマヤ)は、どういう訳か車ごと異世界へ転移してしまう。 異世界には剣と魔法があるけれど、信号機もガソリンも無い!危険な魔境のど真ん中に放り出された島屋は、とりあえずカーナビに頼るしかないのだった。 「目的地を設定しました。ルート案内に従って走行してください」 異世界仕様となった車(中古車)とペーパードライバーの運命はいかに…

ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ
ファンタジー
ダンジョンが出現し【冒険者】という職業が出来た日本。 冒険者は探索だけではなく、【配信者】としてダンジョンでの冒険を配信するようになる。 底辺サラリーマンのアキラもダンジョン配信者の大ファンだ。 そんなある日、彼の部屋にダンジョンの入り口が現れた。  部屋にダンジョンの入り口が出来るという奇跡のおかげで、アキラも配信者になる。 ダンジョン配信オタクの美人がプロデューサーになり、アキラのダンジョン配信は人気が出てくる。 『アキラちゃんねる』は配信収益で一攫千金を狙う!

追放貴族少年リュウキの成り上がり~魔力を全部奪われたけど、代わりに『闘気』を手に入れました~

さとう
ファンタジー
とある王国貴族に生まれた少年リュウキ。彼は生まれながらにして『大賢者』に匹敵する魔力を持って生まれた……が、義弟を溺愛する継母によって全ての魔力を奪われ、次期当主の座も奪われ追放されてしまう。 全てを失ったリュウキ。家も、婚約者も、母の形見すら奪われ涙する。もう生きる力もなくなり、全てを終わらせようと『龍の森』へ踏み込むと、そこにいたのは死にかけたドラゴンだった。 ドラゴンは、リュウキの境遇を憐れみ、ドラゴンしか使うことのできない『闘気』を命をかけて与えた。 これは、ドラゴンの力を得た少年リュウキが、新しい人生を歩む物語。

処理中です...