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第169話 キメラ召喚
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翌朝
“魔王候補者“の効果により、不眠不休の活動が可能になったので同盟に関する書類の処理を徹夜で終えた。
『最近はヴァルハラ帝国のために働いてばかりだったしな…今日は自分のために時間使うか。』
とはいっても特に何かやりたいことがあるわけではない。
前世ではこういった時、ネットを眺めていられたのだがな…
『あー…思い出したらネット使ってアニメ、ゲーム、漫画、ラノベとか見たくなってきた…』
この世界の娯楽は書物と演劇、歓楽街くらいしかない。
書物といっても内容は哲学書や小説くらいしかなく、学問的なのでラノベのようには楽しめない。
『…いつも通り魔法実験で時間潰すか。今日は…“召喚魔法"にしよう。』
魔法実験は正直なところまあまあ楽しい。
特に“召喚魔法“はガチャのようなものなので、ゲーム要素があって結構いい。
そしてヴァルハラ帝国の戦闘能力も上がるため、一石二鳥だ。
『…って結局ヴァルハラ帝国のためになってるけどまあいいか。』
以前計画した、魔狼族五武将の死体を使った“召喚魔法“を行使しよう。
魔法に使う触媒は生前の戦闘能力が強ければ強いほど、より強力な個体を召喚することが出来るらしい。
俺は荒野に“転移“し、周囲に“隠蔽“を付与した結界を展開した。
キャンベルから聞いたのだが、以前グリムを召喚した際に消費した膨大な禍々しい魔力の波動が要塞都市まで届いていたという。
『…また偵察に来られても困るしな。…あっ、そういえば通商用の馬車を用意したいって言ってたな。』
贅沢だが五武将の死体を使った馬の魔物を召喚しよう。
早速“アイテムボックス“から五武将の死体と馬の魔物ジーザスホースの髪を地面に置いた。
『ふぅ…よし、やるか!』
俺は自身に付与した“偽装“を解除して死の魔力を全開にし、“召喚魔法“を行使した。
すると、グリムを召喚した時と違って素体があるからか、魔力の吸い取られ具合が尋常ではない。
『くっ…!MP足りるか…?』
三十秒ほどしか経っていないにも関わらず最大MPの二割ほどを消費し、なお満杯になる気配がしない。
『足りてくれ…!!!』
魔狼族の図書館で読んだ魔法書によると、召喚魔法は一部地域で禁忌魔法とされているという。
その原因は召喚時にMPが足りなかった際、不足MPを補うために召喚者の命が削られることにある。
このMPがどんどん消費される感覚は、ヴァルハラ帝国の結界石を作った以来だろうか…?
どこか懐かしく感じる自分がいた。
『あっ。』
こんなに命を張らなくても、結界石を作った時のようにMP回復ポーションを飲めばいいではないか。
どうしてこんな簡単なことを忘れていたのだろうか…?
そんなことを考えているうちに魔力消費が止まった。
結局消費量は最大MPの三割で済んだので良かった。
「ブルルルッ!!!」
召喚陣の方を見てみると、黒い体毛でふさふさした体にツノが二本生えた馬がいた。
“鑑定“すると、フェンリルバイコーンS(キメラ種)という魔物だった。
『魔狼族の死体が体毛、シーザスホースの髪が馬の体に作用したのか…?』
触媒は思っていたより原型に依存していないようだ。
前世に漫画で見たバイコーンの姿に似ていることから、もしかすると召喚時の思考が介入しているのかもしれない。
「ブルルルッ!!」
鳴いているが“言語理解“が動作しないことから、多少なりの知性はあっても思考は出来ないのだろう。
原因を調べるべくステータスを”鑑定”していると、”キメラ種”という種族の効果によるものだった。
魔狼族とシーザスホースが変に混ざった雑種だからだろうか…?
『…まあ馬車馬としてこき使うわけだから知性はない方が幸せか。…って、え!?!?』
HPの値がグレイを凌いでいたのだ。
魔力を吸収した割に武技や魔法スキルを習得していないため、その分がHPに流れたのだろうか…?
『…まああまり替えが利かないから助かるな。』
それからMP回復ポーションを飲んではフェンリルバイコーンを召喚し…を三回繰り返し、計四匹の馬車馬を手に入れた。
四匹とも風属性魔法と闇属性魔法を習得していたことから、この二属性の魔法はフェンリルバイコーンの特徴なのだろう。
魔物スキルの方は”非純潔強化”というもので、効果は純潔ではない搭乗者のステータス値を1.5倍するというものだった。
『1.5倍って並みのバフより効果でかいな…』
相手に純潔かどうか聞くのは忍びないので使い勝手が悪いような気もするが、どうせ馬車馬なので良いだろう。
“魔王候補者“の効果により、不眠不休の活動が可能になったので同盟に関する書類の処理を徹夜で終えた。
『最近はヴァルハラ帝国のために働いてばかりだったしな…今日は自分のために時間使うか。』
とはいっても特に何かやりたいことがあるわけではない。
前世ではこういった時、ネットを眺めていられたのだがな…
『あー…思い出したらネット使ってアニメ、ゲーム、漫画、ラノベとか見たくなってきた…』
この世界の娯楽は書物と演劇、歓楽街くらいしかない。
書物といっても内容は哲学書や小説くらいしかなく、学問的なのでラノベのようには楽しめない。
『…いつも通り魔法実験で時間潰すか。今日は…“召喚魔法"にしよう。』
魔法実験は正直なところまあまあ楽しい。
特に“召喚魔法“はガチャのようなものなので、ゲーム要素があって結構いい。
そしてヴァルハラ帝国の戦闘能力も上がるため、一石二鳥だ。
『…って結局ヴァルハラ帝国のためになってるけどまあいいか。』
以前計画した、魔狼族五武将の死体を使った“召喚魔法“を行使しよう。
魔法に使う触媒は生前の戦闘能力が強ければ強いほど、より強力な個体を召喚することが出来るらしい。
俺は荒野に“転移“し、周囲に“隠蔽“を付与した結界を展開した。
キャンベルから聞いたのだが、以前グリムを召喚した際に消費した膨大な禍々しい魔力の波動が要塞都市まで届いていたという。
『…また偵察に来られても困るしな。…あっ、そういえば通商用の馬車を用意したいって言ってたな。』
贅沢だが五武将の死体を使った馬の魔物を召喚しよう。
早速“アイテムボックス“から五武将の死体と馬の魔物ジーザスホースの髪を地面に置いた。
『ふぅ…よし、やるか!』
俺は自身に付与した“偽装“を解除して死の魔力を全開にし、“召喚魔法“を行使した。
すると、グリムを召喚した時と違って素体があるからか、魔力の吸い取られ具合が尋常ではない。
『くっ…!MP足りるか…?』
三十秒ほどしか経っていないにも関わらず最大MPの二割ほどを消費し、なお満杯になる気配がしない。
『足りてくれ…!!!』
魔狼族の図書館で読んだ魔法書によると、召喚魔法は一部地域で禁忌魔法とされているという。
その原因は召喚時にMPが足りなかった際、不足MPを補うために召喚者の命が削られることにある。
このMPがどんどん消費される感覚は、ヴァルハラ帝国の結界石を作った以来だろうか…?
どこか懐かしく感じる自分がいた。
『あっ。』
こんなに命を張らなくても、結界石を作った時のようにMP回復ポーションを飲めばいいではないか。
どうしてこんな簡単なことを忘れていたのだろうか…?
そんなことを考えているうちに魔力消費が止まった。
結局消費量は最大MPの三割で済んだので良かった。
「ブルルルッ!!!」
召喚陣の方を見てみると、黒い体毛でふさふさした体にツノが二本生えた馬がいた。
“鑑定“すると、フェンリルバイコーンS(キメラ種)という魔物だった。
『魔狼族の死体が体毛、シーザスホースの髪が馬の体に作用したのか…?』
触媒は思っていたより原型に依存していないようだ。
前世に漫画で見たバイコーンの姿に似ていることから、もしかすると召喚時の思考が介入しているのかもしれない。
「ブルルルッ!!」
鳴いているが“言語理解“が動作しないことから、多少なりの知性はあっても思考は出来ないのだろう。
原因を調べるべくステータスを”鑑定”していると、”キメラ種”という種族の効果によるものだった。
魔狼族とシーザスホースが変に混ざった雑種だからだろうか…?
『…まあ馬車馬としてこき使うわけだから知性はない方が幸せか。…って、え!?!?』
HPの値がグレイを凌いでいたのだ。
魔力を吸収した割に武技や魔法スキルを習得していないため、その分がHPに流れたのだろうか…?
『…まああまり替えが利かないから助かるな。』
それからMP回復ポーションを飲んではフェンリルバイコーンを召喚し…を三回繰り返し、計四匹の馬車馬を手に入れた。
四匹とも風属性魔法と闇属性魔法を習得していたことから、この二属性の魔法はフェンリルバイコーンの特徴なのだろう。
魔物スキルの方は”非純潔強化”というもので、効果は純潔ではない搭乗者のステータス値を1.5倍するというものだった。
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