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第179話 蟲のダンジョン 上層ボス戦
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俺はその鬱憤を晴らすように、23~30層のボス部屋前まで魔物を一掃して進んだ。
宝箱からは“ストレングスリングS“や"デクスティティリングS“などが大量に出たが、既に装備限界の十個を超えたので不要だ。
『はぁ…超激レア装備欲しかったな…』
ないものねだりしても仕方がない。
30層、31層のボス戦で良いものを獲得できることを期待しよう。
『…油断して挑んだら死ぬかもしれない。気を取り直して挑もう。』
俺はボス部屋の扉に触れ、死の魔力を注ぎ込んだ。
今回もそれなりの吸収速度と吸収量だったが、せいぜいグレイの半分くらいのステータス値だろう。
MP回復ポーションを飲んでMPを全快させ、全てのバフをかけた。
攻略本によると30層と31層が連戦になるということなので、自身の周りに結界魔法“絶対不可侵結界“を数十枚展開しておいた。
「すぅぅぅぅぅ…はぁぁぁぁ…よし!」
深呼吸して落ち着き、ゆっくりと扉を開けた。
目の前には破壊不能オブジェクトであるダンジョンの壁に囲われた、非常に広い空間が広がった。
そして最奥の天井に直径50mほどの巨大な巣が出来ており、その巣の中からブンブンと羽音を立てながら体長5mほどの蜂の魔物が大量に出てきた。
『うわ気持ちわる…!!』
22層の時と同様に、近づいて攻撃してきたところを限界突破魔法で一掃してしまおう。
俺は右手に火属性魔法限界突破Lv.1“業火球“をストックした。
『よし、来い!…って、は!?!?』
蜂の魔物達が先程から巨大な針をこちらに向けており、威嚇しているのだと思っていた。
しかし、今改めて見てみると針の先端に何やら魔法陣が浮かんでいた。
『魔法使うのかよ…!!あ、そうだ。』
“魔法分解“を実践で使う良い機会なので、俺は通常の十倍のMPを消費して“魔法分解“を遠距離で行使した。
すると、巨大な魔力波が蜂魔物の方へ飛んでいった。
そしてその魔力波が魔法陣に当たった瞬間、次々魔法陣が砕けて魔力に霧散していった。
『おぉ…!成功だ!!』
魔法が行使できなくなったことに動揺したのか、巣の中からひと回り大きい蜂が出てきた。
そしてそいつは魔法が行使できなかった蜂達と何やら交信のようなものを始めた。
おそらくこいつが女王蜂だろう。
『そうと分かれば…食らえ!!』
俺は“業火球“を蜂の巣の目の前に“転移“し、直撃させた。
ユニークスキルで防がれた可能性を考慮し、“レーダー“で生体反応を見た。
すると普通の蜂魔物は消滅しており、残ったのは女王蜂とその取り巻きの蜂だけのようだ。
『あと六匹…このまま仕留める!!』
俺は“業火球“の火が消える前に水属性魔法限界突破Lv.1“止水球“を行使し、本来よりは小規模だが大爆発を引き起こした。
『これでどうだ…?』
爆発が収まり、もくもくと煙が立つ中に一つの影が見えた。
そして煙が完全に晴れると、警護の蜂は倒れたが、女王蜂は怪我さえ負っていなかった。
『なっ…!?!?無傷だと…!?!?』
急いで女王蜂を“鑑定“すると、“ダメージ転嫁“というユニークスキルを持っていた。
効果は自身へのダメージを全て配下に転嫁するというものだった。
『くっ…!でもたかが警護の蜂五匹で負えるダメージ量じゃなかった筈だ…!!』
再度“鑑定“すると、女王蜂はもう一つユニークスキルを習得していた。
そのスキルは“絶対防御“という名で、効果はMPの続く限りあらゆる攻撃を防御し無効化するというものだった。
『は…?それはチートだろ…』
しかし“MPの続く限り“ということなので、MPを全て削ってしまえば良いだけの話だ。
女王蜂の残りMPは最大値の1/3程度だった。
『限界突破魔法一つを完全に無効化するのにMP1/3か…ならこれで終わりだな!!』
俺は右手で火属性魔法限界突破Lv.1“業火球“を、左手で風属性魔法限界突破Lv.1“暴風球“を行使し、女王蜂目掛けて放った。
女王蜂は回避を試み、避けられそうになったが“魔力念操作“で直撃させた。
数分後
“業火球“と“暴風球“の爆発が収まり、前を見ると焦げた女王蜂の死体が地面に転がっていた。
『あれ食らって原型止めるのかよ…上層のボスなだけあったってことだな…』
予想外の事態が起きて戸惑ったが、無事討伐完了できてよかった。
俺は女王蜂の死体を“鑑定“し、“ダメージ転嫁“と“絶対防御“のスキルを"略奪“した。
ドロップは“賢者のブレスレットSS“という腕輪で、効果は“最大MP60%上昇“というものだ。
『よっしゃ!!当たりだ…!!』
女王蜂のステータス値でMPだけが異様に高かったのは、この腕輪をつけていたことが原因だったのだろう。
『…なんだ?』
魔王候補者になったことでステータス値が大幅に上がり、最近鳴らなかった“危険察知“がかすかに警鐘を鳴らしている。
おそらく31層のラスボスとの連戦が始まるのだろう。
俺は不意の攻撃に備え、自身の周りに結界魔法“絶対不可侵結界“を数十枚展開し、さらに“絶対防御“も行使した。
『さぁ…どこからでも来い!!』
宝箱からは“ストレングスリングS“や"デクスティティリングS“などが大量に出たが、既に装備限界の十個を超えたので不要だ。
『はぁ…超激レア装備欲しかったな…』
ないものねだりしても仕方がない。
30層、31層のボス戦で良いものを獲得できることを期待しよう。
『…油断して挑んだら死ぬかもしれない。気を取り直して挑もう。』
俺はボス部屋の扉に触れ、死の魔力を注ぎ込んだ。
今回もそれなりの吸収速度と吸収量だったが、せいぜいグレイの半分くらいのステータス値だろう。
MP回復ポーションを飲んでMPを全快させ、全てのバフをかけた。
攻略本によると30層と31層が連戦になるということなので、自身の周りに結界魔法“絶対不可侵結界“を数十枚展開しておいた。
「すぅぅぅぅぅ…はぁぁぁぁ…よし!」
深呼吸して落ち着き、ゆっくりと扉を開けた。
目の前には破壊不能オブジェクトであるダンジョンの壁に囲われた、非常に広い空間が広がった。
そして最奥の天井に直径50mほどの巨大な巣が出来ており、その巣の中からブンブンと羽音を立てながら体長5mほどの蜂の魔物が大量に出てきた。
『うわ気持ちわる…!!』
22層の時と同様に、近づいて攻撃してきたところを限界突破魔法で一掃してしまおう。
俺は右手に火属性魔法限界突破Lv.1“業火球“をストックした。
『よし、来い!…って、は!?!?』
蜂の魔物達が先程から巨大な針をこちらに向けており、威嚇しているのだと思っていた。
しかし、今改めて見てみると針の先端に何やら魔法陣が浮かんでいた。
『魔法使うのかよ…!!あ、そうだ。』
“魔法分解“を実践で使う良い機会なので、俺は通常の十倍のMPを消費して“魔法分解“を遠距離で行使した。
すると、巨大な魔力波が蜂魔物の方へ飛んでいった。
そしてその魔力波が魔法陣に当たった瞬間、次々魔法陣が砕けて魔力に霧散していった。
『おぉ…!成功だ!!』
魔法が行使できなくなったことに動揺したのか、巣の中からひと回り大きい蜂が出てきた。
そしてそいつは魔法が行使できなかった蜂達と何やら交信のようなものを始めた。
おそらくこいつが女王蜂だろう。
『そうと分かれば…食らえ!!』
俺は“業火球“を蜂の巣の目の前に“転移“し、直撃させた。
ユニークスキルで防がれた可能性を考慮し、“レーダー“で生体反応を見た。
すると普通の蜂魔物は消滅しており、残ったのは女王蜂とその取り巻きの蜂だけのようだ。
『あと六匹…このまま仕留める!!』
俺は“業火球“の火が消える前に水属性魔法限界突破Lv.1“止水球“を行使し、本来よりは小規模だが大爆発を引き起こした。
『これでどうだ…?』
爆発が収まり、もくもくと煙が立つ中に一つの影が見えた。
そして煙が完全に晴れると、警護の蜂は倒れたが、女王蜂は怪我さえ負っていなかった。
『なっ…!?!?無傷だと…!?!?』
急いで女王蜂を“鑑定“すると、“ダメージ転嫁“というユニークスキルを持っていた。
効果は自身へのダメージを全て配下に転嫁するというものだった。
『くっ…!でもたかが警護の蜂五匹で負えるダメージ量じゃなかった筈だ…!!』
再度“鑑定“すると、女王蜂はもう一つユニークスキルを習得していた。
そのスキルは“絶対防御“という名で、効果はMPの続く限りあらゆる攻撃を防御し無効化するというものだった。
『は…?それはチートだろ…』
しかし“MPの続く限り“ということなので、MPを全て削ってしまえば良いだけの話だ。
女王蜂の残りMPは最大値の1/3程度だった。
『限界突破魔法一つを完全に無効化するのにMP1/3か…ならこれで終わりだな!!』
俺は右手で火属性魔法限界突破Lv.1“業火球“を、左手で風属性魔法限界突破Lv.1“暴風球“を行使し、女王蜂目掛けて放った。
女王蜂は回避を試み、避けられそうになったが“魔力念操作“で直撃させた。
数分後
“業火球“と“暴風球“の爆発が収まり、前を見ると焦げた女王蜂の死体が地面に転がっていた。
『あれ食らって原型止めるのかよ…上層のボスなだけあったってことだな…』
予想外の事態が起きて戸惑ったが、無事討伐完了できてよかった。
俺は女王蜂の死体を“鑑定“し、“ダメージ転嫁“と“絶対防御“のスキルを"略奪“した。
ドロップは“賢者のブレスレットSS“という腕輪で、効果は“最大MP60%上昇“というものだ。
『よっしゃ!!当たりだ…!!』
女王蜂のステータス値でMPだけが異様に高かったのは、この腕輪をつけていたことが原因だったのだろう。
『…なんだ?』
魔王候補者になったことでステータス値が大幅に上がり、最近鳴らなかった“危険察知“がかすかに警鐘を鳴らしている。
おそらく31層のラスボスとの連戦が始まるのだろう。
俺は不意の攻撃に備え、自身の周りに結界魔法“絶対不可侵結界“を数十枚展開し、さらに“絶対防御“も行使した。
『さぁ…どこからでも来い!!』
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