流石に異世界でもこのチートはやばくない？

第34話

レンは二人が心配になり、探しに行こうかと思い始めたが。気づいたらレンは二人が何処に居るのかわからなった。

（さて、どうしようかな……二人を探そうにも何処に居るのか分からないな……こんな時ラクスが居れば探すの楽なんだが。そのラクスを探す方なんだからな……）

ご主人様……ご主人様……たすけて……

「ラ、ラクス！え？今ラクスの声が聞こえた？何処から？それに助けてって！二人に何かあったのか！」


突然ラクスの声が聞こえたと思ったら、更に助けてとそんな声が聞こえた。それはレンにとって血の気が引く思いだった。その時スマホが光出した。


「なんだ？スマホが光だしたぞ？」

『ご主人様…たすけて‥』

「ラクス！いったい何が起きてるんだ？」

『ブラックウルフが出てきた強い！ラミアスが武器も無くて危ないの！僕が案内するから助けて！』


そうラクスは言うとスマホが飛んで行った。そしてそれをレンは追いかけた。レンはスマホを追いかけてたら、森の奥でラミアスが黒い狼の攻撃を避けていたのが見えた。


「あれか、間に合うか？……そうだ！ラクス収納からスナイパーライフルを出せ！俺がここから狙う！ラクスはラミアスを援護しながらモンスターの隙を作れ！」

レンは収納から作ったばかりの、スナイパーライフルを出させた。


「此処から約100メートルの射程だ行けるはずだ！大丈夫だ！」


その時ラミアスが転び、ブラックウルフがラミアスに襲い掛かった。


「ラクス！援護だ急げ!」

スパーン　

ラクスがラミアスを助ける為に威嚇射撃をした。それに対してブラックウルフは、分かって居たかのように弾を避けてた。更に襲い掛かった瞬間ブラックウルフの顔に黒い靄がまとわりついた。


「黒い靄？なんだあれ……今がチャンスだ！今なら狙える！」

レンはスナイパーライフルのスコープを覗き、引き金を引いた。


スパーン！


レンの撃ったライフル弾は、見事にブラックウルフの額を打ち抜いて、額から盛大な血しぶきを飛ばしながら倒れた。それを見届けたレンは大きなため息を吐き出しその場に座り込んだ。


「ふぅ～なんとか間に合った……そうだ二人の所に行かないとな‥」

レンはスナイパーライフルを仕舞い急いで二人の所に向かった。




「え？何がおきたの？……」

「ご主人様が！ご主人様が助けてくれたんだよ！」



何が起きたのかわからないラミアスは、倒れてるブラックウルフを見て、先ほどの靄が消えていることに気がついた。その時森の奥からレンがあらわれた。


「二人とも無事か？いったい何が起きたんだ？」

「あ、レン様ありがとうございます。助けて頂いたみたいで、これで二度目ですね……」


「当たり前だろ助けるのは。間に合って良かったよ。それよりさっきの黒い靄はラミアスがやったのか？」

そうレンがラミアスに訪ねると、今までの事を話した


（なるほどね、ゴブリンを無双してたら、未確認のモンスターが出てきて、コボルトかと思い戦おうと思ったら此処に居るはずの無いブラックウルフが出てきて、ラクスと二人なら倒せると思ってブラックウルフに、斬りつけた短剣が折れてしまい避けて隙を作りながら、ラクスに撃ち取ってもらうつもりだったが、足を滑らせて転んで襲いかかって来たときとっさに両手を出したら、黒い靄が出てきたと。）


「で、俺が倒したわけか……おそらくあの靄はラミアスの闇属性魔法の一種何だろうな？今出せるのか？」

「はい、やってみます……………………ふぅ～……出ませんね……」


その後何度か試したが一度も成功はしなかった。だけど魔力を集中する事は出来てるので、練習すれば自在に出せるんではないかと思いまたにする事にした。

レンが今度はラクスに訪ねた。何故スマホからラクスの声が聞こえたのかって事を。


「ラクス何故スマホからラクスの声が聞こえたんだ？ラクスは話せると思っていたのか？」

「ううん……あの時は必死にご主人様に知らせないと思ったら。何かがラクスと繋がった感覚がしたと思ったら、ご主人様の声が聞こえて、スマホもこんなに離れてるのに操作する事が出来たんだよ！」


もしかしてラクスとスマホは、完全に同一化したのか？

「あ、それとねモンスター倒してたら、僕の体にポイントの光が吸い込まれてきたよ。何でだろ？」

「やっぱりそうか、ラクスとスマホが同一化したんだな、だからスマホにポイントが加算されてるのに、光の吸収は無かったのか。……そうだ新しい武器が出来たから、試しにラクス少し離れた所で、スナイパーライフル

をだして試してみな」


そうラクスに言うとラクスは少し離れて、スマホを持ってないのに自分の手元に、スナイパーライフルを取り出した。



「うわ！ホントに出てきた凄い！頭の中がスマホにいた時と同じだったよ！」


ラクスはスナイパーライフルを持ちながら、レンの所に戻って来た。


「やっぱり出来たなそれと、さっきラクスはスマホを飛ばしながら、本人は拳銃でラミアスの援護をしてたよな？それって同時操作的なことも出来るのか？」


「多分そんな感じ？なんかラクスがもう一人いるような目が沢山有るような？……」

（ん？もう一人いる？目が沢山？……ラクスのスキルの憑依は生命体以外に憑依出来る事、それは憑依した物の記憶と能力を使う事が出来る。て事は俺のスマホのCPUは4Coreだったはずもしかして…


「ラクス、もしかしてそのもう一人いるみたいな感じって、ラクス以外あと三人居ないか？」


「う～ん居るみたい？何だろこれ？」

「やっぱり俺が思ってる通りそれはスマホのCPUと同じだ。これは凄いな……ラクスが同時に操れるのが四個て事だなそれならば、あの武器もあの防具も作れるな」


（それはあとで作ろう楽しみだな）


「あ、そうだスナイパーライフルとそれに、ラミアスの新しい武器も渡して使い方を教えないといけないな。じゃあ、ここから離れよう最初の場所に戻ろうか」


「うん！」

「はい、レン様」

レンはブラックウルフの死体を分解で解体して、収納にしまってから最初の場所に向かって行った。