僕は異世界で精液を使い他力本願で生きようとしたのに!

裏おきな

文字の大きさ
8 / 14

07

しおりを挟む
ディー達が居た森を抜けた先にある村に
着いたシャクティーとリィナは、村の中
心の広場でゴブリン達と戦いを終えてい
たのだ、そこに横たわる死体のその数は
100匹を超えていた。

「ふぅー流石にこの数は驚きですわね
!」

「そうだな!どこからこんなに出てきた
んだ?」

普通ゴブリン達はこんな数は集まらず狩
りをするのだが、今回はこの村に攻め込
んだ数は不自然なのだ。

「そうですわね?ゴブリンは知能が低い
から連携をして、襲うような事は出来な
い筈なのだけど、これはどう見ても普通
じゃありませんわね?」

「と、なると?まさか!ゴブリンの上位
種が居るのか!」

そうゴブリンは知能が低いので自分達で
は、狩りをするのも大変なのだが、上位
種の指示があると素直に従い兵隊のよう
になるのだ。

「その可能性はありますわ!良くてホブ
ゴブリン、悪くてオーガですわね!」


ホブゴブリンは身長が170cm位のゴ
ブリンの進化した種族でゴブリン達より
知能が少し上で、能力も少し上がってい
るのだ。そしてオーガはホブゴブリンか
ら稀に進化する種族で、身長は低くても
2m超えの頭に角のある鬼のような姿な
のだ、しかも知能も高く身体能力も高く
一匹倒すのにCランク冒険者が三人が必
要なほどだった。


「そうだなボブなら良いけど、オーガは
ヤバいよないくらオレ達が強くなったと
しても二人では一匹倒すのも辛いよな
?」


「そうですわね、それより村人とカレン
の姿が見えないけど、無事なのかしら?
まぁあの方が簡単に死ぬはず無いわよ
ね!」

「そうだな!カレンの姉御が簡単に死ん
だらオーガも簡単に倒せるよ!っはは!
いでっ!」

「へー?私はオーガと同じなのかい?そ
れは面白いねぇ~♪」

いつの間にかシャクティーとリィナの後
ろに、カレンとディーが立っていたのだ。


「げっ!カレンの姉御!……」

「カレン無事でしたのね?良かった!そ
れにディー!何故?カレンと一緒なので
すか?森で待って居てくださいと言った
のに!」

「うんごめんね!僕二人が心配で僕でも
何かの役にたちたかったんだ!」

「そうでしたの……でももうゴブリン達
は私達で倒したから安心でしてよ♪」

「そうだぞディー!もう心配無い!オレ
が居るからなゴブリン如き相手にならな
いよ!」

「へー?シャクティーそんなに強くなっ
たのかい?昔はホブゴブリンを見ただけ
で、怯えていたのにね♪」

「姉御そんな昔の事言わないで下さい
よ…」

カレンがシャクティーをからかうと、
シャクティー意外は笑い合っていた。

「所でカレン?他の村人達と旦那さんは
どうしたのですか?それと何故カレンか
らディーの匂いがするのか聞きたいです
わね?」


「あ、それはねリィナ…」

「ディーいいよ!私が話すよ…ありがと
うな」

そうカレンがディーにお礼を言った後、
カレンは今までの事を話したのであった。



「そうでしたか……アースさんは……」

「ああでも、ディーのお陰でアースもさ
迷う事無く成仏したから良かったよ。」

「あ、そう言えばディーの装備が代わっ
ているな?もしかしてそれは?」

「ああそうだよ!これはアースの形見
だ!これでアースがディーを守ってく
れるよ…」

カレンは黙ったまま空を見上げて何か寂
しげな顔をしていた。

「でも、驚きですわね!ディーが放出系
の魔法が使えるだなんて凄いですわ♪私
でさえ使えるようになるまで大変でした
のに!」

「そうだな!オレでさえ未だに放出系は
出来ないのに、ディーは1日で出来るよ
うになったんだからな」

「シャクティーと一緒にしないで下さい
ませ!ディーは、あなたのような筋肉馬
鹿とは違うのですよ!なんたってトリプ
ルなんですから!」

何故かリィナは自分の事のように、シャ
クティーに胸を張るように自慢していた
。それに対してシャクティーも。

「ああ!そんな事は知っているよ!テメ
ーの事でもないのに!無い胸を張るんじ
ゃ無い!」

「なんですってー!このゴリラ女が!」

「テメーこの貧乳がぁー!」

今でも飛びかかるんではないかと思う感
じで睨み合う、シャクティーとリィナそ
んな二人を見て溜め息を吐くカレン

「はぁ~やれやれ…相変わらずの二人だ
ね‥‥いい加減にしな!」

「そうだよ!シャクティー!、リィナ!
ケンカばかりするなら、僕…二人を嫌い
になっちゃうよ!」

ディーはシャクティーとリィナにそう言
うと、カレンの所に行き腕を組みながら
、シャクティー達が倒したゴブリンの死
体の山に向かった。


「待って下さいディー!私達ケンカしま
せんから!嫌いにならないで下さいませ
…」

「そうだぞオレもケンカしないぞディ
ー!」


「くくっ!ホントに二人がケンカを止め
たよ!ディーの言う通りだな…くく」

カレンはディーが森の中での言った事を
思い出して笑っていたのだ。

「良かった♪力レンさんが笑ってくれて
♪やっぱり力レンさんには、笑顔が一番
ですよ♪」

「ディー……あんた?もしかしてわざと
?二人を?…あはは♪最高だよディー♪」


カレンは大きな声出して笑っていた




「これはまた凄い数だね………」

カレンはゴブリンの死体数を見て考え込
んでいた

「シャクティー?ゴブリンの死体はどう
するの?このままだとゾンビになっちゃ
うじゃ?」

「ああ!そうだよでもその前に討伐証明
のゴブリンの左耳を集めてからだな!だ
からディーも手伝ってくれよ!」

そうシャクティーが言うとディーもシャ
クティーと一緒にゴブリンの左耳を集め
出していた。そして左耳を切ったゴブリ
ンの死体をリィナが地面に大きな穴を掘
った所に、リィナとカレンが放り込んで
いたのだ。

「これで最後だね?じゃあ燃やすよ?」

「ディー!待ちなこれを使いな」

カレンは火を着けようとしていたディー
に、高さ50cm幅30cm位の壺を渡した
のだった。

「これは…油?」

「そうだよ!これも使えば火力が上がる
よ。」

「そうですねありがとうございます♪」

ディーはその壺を持ち上げようとしたが
、重くて持ち上げられなかった。

「なんだディー?その位も持てないのか
?仕方無いねオレが火の魔法の身体強化
を教えてやるよ♪」

そう言うとシャクティーはディーに抱き
付き自分の体に身体強化をかけたのだっ
た。

「この筋肉馬鹿女何をしてるんですの!
どさくさに紛れてディーに抱き付くだな
んて、許しませんわよ早く離れなさいで
すわ!」

「リィナ!お前も分かっているだろ?サ
ポート系の魔法の覚えるコツは、魔力の
流れを体に感じる事だと?だからオレの
魔力の流れをディーに感じてもらうには
、体を密着させていた方が分かりやすい
。どうだ?ディー?流れを感じるか?」

確かにシャクティーの体の中で、何かが
動いてる感じがするな…これが魔力だね
‥‥放出系の時と違うな?放出系の時は
一カ所に集中する感じだったけど、この
身体強化は全体に魔力を集中する感じだ
ね!てことはこんな感じかな?

ディーが身体強化の魔法を使うとディー
は、シャクティーに抱きつかれていた腕
を払いのけたのだ。

「えい!」

「うわっ!」

腕を払いのけたディーは先程の壺を軽々
と持ち上げて、死体の山真ん中に放り投
げた。

ガッシャーン!

「出来た♪」

「凄いですわ♪ディー!」

「ああ凄いよディー!オレより早く覚え
たよ!」

「これは驚いたね!ディーは魔法のセン
スがあるんじゃないかい?」

そしてディーはそのまま火の放出系の魔
法を使ったのだった。

よし今度はちょっと変わった放出系をや
ってみようイメージイメージ!

するとディーは右手を平を前に伸ばして
手の平の前に大きな火の玉が現れて、そ
してその玉が変形して1m位の鳥の形を
した。

「フェニックス!」

火の鳥はそのままゴブリンの死体の山に
飛んで行き、油の火力も手伝い轟々と燃
え盛っていた。

「何ですのその魔法は?見た事ありませ
んわ!」

「え?そうなの?僕はただリィナに聞い
た通りにイメージしただけだよ?」

「今のは何だったんだい?私には火の鳥
に見えたけど、こんな魔法は見た事ない
よ…」

「オレも火の属性だけど!初めてみる
な…」

ディーの魔法に三人が驚いていると、突
然ディが倒れ込んだのであった。

「「「ディー!」」」

「シャクティー……僕お腹すいた……」

そう言いながらディーは意識を失ったの
であった。


「もう!ディーは心配かけるんだから!
…仕方ありませんわね♪」

「おそらくディーは魔力を使うとお腹が
すくんじゃないか?今までディーがお腹
すかせたのはやった後?魔法を使った後
だよな?あの精液は魔力の塊と同じ何だ
ろうな!だからオレ達の体力と魔力あと
怪我も直すんだと思う!」

「ああ確かにそれなら納得いくね!シャ
クティーの言うとおりそれがあの精液の
正体だろうね!とりあえず私の家に行こ
うじゃないか!私が何かを作るよそれに
二人もお腹空いたろう。」

「「はい」」

そう返事をした二人はシャクティーがデ
ィーをおんぶして、カレンの家まで向か
って行った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

いきなり異世界って理不尽だ!

みーか
ファンタジー
 三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。   自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

八百万の神から祝福をもらいました!この力で異世界を生きていきます!

トリガー
ファンタジー
神様のミスで死んでしまったリオ。 女神から代償に八百万の神の祝福をもらった。 転生した異世界で無双する。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。

カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。 今年のメインイベントは受験、 あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。 だがそんな彼は飛行機が苦手だった。 電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?! あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな? 急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。 さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?! 変なレアスキルや神具、 八百万(やおよろず)の神の加護。 レアチート盛りだくさん?! 半ばあたりシリアス 後半ざまぁ。 訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前 お腹がすいた時に食べたい食べ物など 思いついた名前とかをもじり、 なんとか、名前決めてます。     *** お名前使用してもいいよ💕っていう 心優しい方、教えて下さい🥺 悪役には使わないようにします、たぶん。 ちょっとオネェだったり、 アレ…だったりする程度です😁 すでに、使用オッケーしてくださった心優しい 皆様ありがとうございます😘 読んでくださる方や応援してくださる全てに めっちゃ感謝を込めて💕 ありがとうございます💞

処理中です...