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生命の女神〜リレイア〜
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ロルフさんの隣に立つ青年は、私の顔をジーっと見つめてくる。
ロ「ユキ。こいつはセシリオ。もう一人、カイドというやつと一緒にチビ助の相手をさせてた。」
とロルフさんは言いながら娘の頭を撫でた。
頭を撫でられた娘は気持ち良さそうに目を細める。
由「そうですか。はじめまして。私は“田な”じゃない、五ノ井 由紀です。娘は優愛です。娘が大変お世話になりました。」
と私は青年に頭を下げた。
久しぶりに旧姓を名乗るから間違えちゃう。
セ「セシリオです。子供の扱いには慣れていますのでお気になさらず。由紀さんはゆっくりと休まれてください。」
とセシリオさんは爽やかスマイルで言った。
セシリオさんは海外モデルのようなスラッとした体格とアイドルのような爽やかで綺麗な顔立ち。
そんな人に笑顔を向けられると何だか頬が火照ってしまう。
由「ありがとうございます。充分休ませていただいたおかげで体調も良くなりました。」
ロ「体調は良さそうだが、まだ病みあがりだ。無理は禁物だ。」
セ「そうですね。夕飯は部屋で食べられるように手配しておきます。」
ロ「その方がいい。ユキは飯の準備が出来るまでユアと二人で風呂に入ってくるといい。着替えも用意してあるみたいだからな。」
とロルフさんにお風呂をすすめられた。
由「何から何までどうもありがとうございます。お言葉に甘えてお風呂をお借りしてもよろしいでしょうか?」
ロ「気にすることはない。さて、風呂場まで案内するか。立てるか?」
とロルフさんが椅子から立ち上がり、私にたずねる。
由「はい、大丈夫です。」
と私は布団から出て、床に足を下ろす。
ベッド下に私の靴が置いてあり、履いてきた時よりも綺麗になってるような気がする。
ロ「靴に泥がついてたから綺麗にしたんだ。」
私が靴をジッと見つめていたのに気づいて、ロルフさんがそう言った。
由「靴まで洗って・・・色々と良くしていただいてありがとうございます。」
知らない世界に来て、こんなに色々と優しくしてもらって、何だか涙が出てきそう。
その後、ロルフさんに抱っこされた娘と一緒に部屋を出た。
ロ「ユキ。こいつはセシリオ。もう一人、カイドというやつと一緒にチビ助の相手をさせてた。」
とロルフさんは言いながら娘の頭を撫でた。
頭を撫でられた娘は気持ち良さそうに目を細める。
由「そうですか。はじめまして。私は“田な”じゃない、五ノ井 由紀です。娘は優愛です。娘が大変お世話になりました。」
と私は青年に頭を下げた。
久しぶりに旧姓を名乗るから間違えちゃう。
セ「セシリオです。子供の扱いには慣れていますのでお気になさらず。由紀さんはゆっくりと休まれてください。」
とセシリオさんは爽やかスマイルで言った。
セシリオさんは海外モデルのようなスラッとした体格とアイドルのような爽やかで綺麗な顔立ち。
そんな人に笑顔を向けられると何だか頬が火照ってしまう。
由「ありがとうございます。充分休ませていただいたおかげで体調も良くなりました。」
ロ「体調は良さそうだが、まだ病みあがりだ。無理は禁物だ。」
セ「そうですね。夕飯は部屋で食べられるように手配しておきます。」
ロ「その方がいい。ユキは飯の準備が出来るまでユアと二人で風呂に入ってくるといい。着替えも用意してあるみたいだからな。」
とロルフさんにお風呂をすすめられた。
由「何から何までどうもありがとうございます。お言葉に甘えてお風呂をお借りしてもよろしいでしょうか?」
ロ「気にすることはない。さて、風呂場まで案内するか。立てるか?」
とロルフさんが椅子から立ち上がり、私にたずねる。
由「はい、大丈夫です。」
と私は布団から出て、床に足を下ろす。
ベッド下に私の靴が置いてあり、履いてきた時よりも綺麗になってるような気がする。
ロ「靴に泥がついてたから綺麗にしたんだ。」
私が靴をジッと見つめていたのに気づいて、ロルフさんがそう言った。
由「靴まで洗って・・・色々と良くしていただいてありがとうございます。」
知らない世界に来て、こんなに色々と優しくしてもらって、何だか涙が出てきそう。
その後、ロルフさんに抱っこされた娘と一緒に部屋を出た。
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