婚活パーティーで、国一番の美貌の持ち主と両想いだと発覚したのだが、なにかの間違いか?

ぽんちゃん

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婚姻後

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 愛するシュヴァリエ様と、可愛すぎる息子二人に囲まれる僕は、幸せな毎日を送っていた。
 二番目に生まれたセナは、恥ずかしがり屋で口数が少ない。
 それでも僕にくっついて離れない甘えん坊なところは、父親にそっくりなんだ。

 髪色以外はシュヴァリエ様似で可愛いし、間違いなく異世界人の血が流れている。
 それなのに、ミラジュー王国の人たちにはブサイクに見えているみたいだ。
 シオンの時のように、お披露目会を早めて欲しいと言われなかったんだ。

 ……こんなに可愛いのに、失礼だと思う。

 それでも僕たち家族が溺愛しているから、セナはとてもいい子に育っている。
 多分、頭の回転も速い。
 大人の早口の会話も、理解しているような表情をしている時があるんだ。
 そして、運動神経がすこぶるいい。
 そこもまた最強騎士である父親に似たのだろう。

 ただ……。

 「どうして二刀流なの?」

 三歳の誕生日プレゼントに、僕の両親から子供用の剣を二本貰ったセナ。
 シュヴァリエ様だけでなく、第二騎士団の人たちも舌を巻くくらいの見事な剣捌きだ。

 「トーマに、ならった、です」
 「……トーマ? 父様の間違いじゃないの?」
 「正確にはトーマがやってたゲームなんだけど。そんなことを話したら、母様がニホンを思い出してしまうかもしれない……」
 「え? 今、なにか言った?」

 ふるふると首を横に振るセナは、白銀の髪の剣の師匠のもとへいく。
 何年経ってもかっこいいルドルフくんは、二人を可愛がってくれているんだ。

 でもここから、ちょっとした揉め事が起こる。

 「やるぞ」
 「っ、セナ! ルドルフは、私の師匠なのだ!」
 「……剣は、おれだけでいい」
 「ぐぬぬっ。し、しかし! 私もやるのだ!」
 「さ、三人で仲良く稽古しましょうか」

 僕の愛する息子二人が、ルドルフくんを取り合っている。
 恋のライバルになるかもと焦っているシオンは、僕に似て運動音痴だから、剣術はからっきしだ。
 ……誠に申し訳ない。

 「あしでまといになるなよ」
 「~~ッ!! セナはかっこいいのだっ! 兄様が怪我をしないように、心配してくれているのだろう? セナはとっても優しい子なのだ」
 「っ、ふん」

 そっぽを向くセナだけど、頬を赤らめている。
 明るくて優しいシオンのことが大好きなんだ。
 
 結局、二人についていけないシオンは、ぜーはー肩で息をしていた。
 逆に息一つ乱れていないセナは、いずれ精鋭揃いの第二騎士団に入隊できると思う。
 狩猟大会でも活躍する姿を容易に想像できてしまったのは、僕が親バカだからではないと思う。

 ちなみに、地面に座り込んでいじけているシオンだけど、ちゃっかりルドルフくんを見つめている。
 慰め待ちだ。
 でも、二人の稽古を邪魔しないようにしているところはすごく偉いと思う。
 シオンも可愛くて仕方がないんだ。

 稽古を終えた二人が戻ってきて、すぐにルドルフくんに抱っこされて上機嫌になるシオン。
 「汗をかいても爽やかだ!」と叫んでいるけど、ちょっと変態発言じゃないかな……?
 でもルドルフくんは気にしていないから、セーフだ。……きっと。

 微笑ましく見守っていると、セナが父親のように格好良く髪を掻き上げた。

 「汚れ仕事は俺がやる」
 「「「…………」」」

 さっさと屋敷に戻っていった小さいけど頼もしい背を見つめる僕たちは、『セナって三歳だよね?』と確認しあっていた。

 「もしかしたら、ジャスティン様の影響?」
 「お祖母様かもしれません。なかよしですし」
 「いや、団長の可能性も……」
 「うっ。みんな、発言には気をつけようね!」
 
 うんうんと頷いていた僕たちは、セナが誰よりも優しいオースティン父様を守るために、日々剣の腕を磨いていることを知らなかった。


















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