100回目の口付けを

ぽんちゃん

文字の大きさ
46 / 65
その後

46 僕だけの秘密

しおりを挟む

 「っはぁ…………上手だよ、ヴィー」

 ヘッドボードに背を預けて片膝をつき、艶かしい吐息を吐く金髪の美青年。

 彼の足の間に平伏すようにしてぺろぺろと誇張する雁首を舐める僕は、大きな手で頭を撫でられながら、拙い舌使いで懸命にご奉仕している。

 熱く滾る陰茎を両手で扱きながら舌を這わせて、本当に上手に出来ているのだろうか、と顔色を伺う度に、ユーリはとても切なそうな顔をする。

 「可愛いヴィーにこんなことさせて、なんか、悪いことをしている気分になるな……」
 「んっ、ちゅぷ……、ひもちよくにゃい?」
 「っ…………気持ち良すぎて、もう出そうだよ」

 僕もユーリを気持ち良くしたいからと、渋るユーリに頼み込んで、やり方を教えてもらいながら口淫を続ける僕は、先端から止めどなく溢れる透明な汁をちゅぷちゅぷと啜る。

 気持ち良くなってくれていると思うと嬉しくて、先端の窪みに舌をぐりぐりとさせてもっと汁を飲もうとすると、大きな陰茎はぴくぴくと喜んでいるかのように動く。

 「っ、ヴィー、もう、イク」
 「ん……出して?」
 「口、離して」
 
 切羽詰まったような声で短くお願いをするユーリをさらっと無視する僕は、大きく口を開けて舌を出して亀頭を舐め続ける。

 「くっ……ヴィー、」
 「僕のお口に出して?」
 「っ、どこで、そんなこと、覚えて来たんだよ」

 何の話だろうとこてりと首を傾げながら、亀頭を咥え込んで顔を上下させ、じゅぷじゅぷと淫靡な音を立てながら吸うと、呻き声を上げたユーリは、僕の頭を優しく押さえて口内に白濁を注ぎこむ。

 少し苦くてとろっとした白濁を受け止めて、下腹部をキュンとさせる僕は、とろんとした顔のまま喉を震わせてこくこくと飲み干した。

 「くっ…………エロい顔して。俺の精子なんか飲んで、興奮したの? もう、犯してやろうか」
 
 僕の頭を優しく撫でながら忌々しげに呟くユーリは、頬を上気させており、すごく色っぽい。

 最後の一滴まで絞り取ろうとする僕を見下ろして、苦々しい表情を浮かべながらも、口許は緩んでいる。

 そんなユーリにべっと舌を出して、幸せそうに目を細める僕は、初めての口淫で恋人を気持ち良くさせることが出来て、非常に満足していた。

 「ゆーりの、ぜんぶ、飲んだぁ」
 「っ、まじで、なんなのこの子。愛おしすぎるんですけど……」

 出し切ったあとも、芯を持つ陰茎を再度舐めようとする僕を抱き上げたユーリは、胡座をかいた膝の上に僕を横抱きにして、ぴったりと身体を寄せる。

 逞しい胸元に頬を寄せ、唇に残る白濁をぺろりと舐めとると、僕を愛おしそうに見下ろしていたユーリは、深いため息を吐いて頭を抱えていた。

 片手で額を押さえながら流し目を送るユーリは、匂い立つような色香を漂わせており、かっこよすぎて胸がドキッとする。

 「そんなに美味しかった?」
 「うん。だってユーリのだもん」
 「っ…………そう、」

 平然と答える僕に何か言おうとしていたユーリは、一つ頷いて静かに口を閉じた。

 そしてサイドテーブルにある水をグラスに注いで、僕に飲むように勧める。
 
 まだ味わっていたいのに、とちょっと嫌そうな顔をする僕に、くつくつと笑うユーリは「キスがしたいから」と耳元で囁く。

 「そういうことなら仕方ないね?」
 「クククッ。ヴィー? 俺以外と今みたいなことしたら、絶対に許さないよ?」
 「ぷはっ……、ユーリ以外なんて、絶対に無理だよぉ。何の罰ゲーム? 考えたくもない」
 
 白銀の髪に指を通していたユーリは、心底嫌そうな顔をして水をごくごくと飲んでいる僕からグラスを奪い取って、激しく口付ける。

 「んぁ……ゆーりぃ?」
 「ヴィーは、俺のものだよ……」

 僕の頬に手を添えて真剣な表情で語るユーリは、僕が変態だからか、ユーリ以外ともエッチなことをするのでは、と疑っているような目をしている。

 そんなこと絶対にあるわけないのに。
 何でも出来てかっこいいユーリだけど、意外と自分に自信がないみたいだ。

 そんなユーリが可愛くてたまらない僕は、両手で頬を包み込んでちゅっと優しくキスをする。

 「ふふっ、ユーリも僕だけのもの!」
 
 にっこり微笑むと、笑顔の僕とは反対にユーリはなぜかガックリと項垂れて、背後のヘッドボードを右手の拳でガンガンと叩きまくっていた。

 「どうしたの?! 怪我しちゃう」
 「……大丈夫、ちょっと頭冷やしてたとこ」

 ローブ越しにぺしりと硬くなる陰茎が僕の腰あたりに触れて、なるほどと頷いた僕は、恥ずかしそうに視線を彷徨わせるユーリに、くすっと笑って首を傾げた。

 「ユーリ、もう一回?」
 「くっ…………まじで可愛すぎ」
 「えぇ~? ユーリの方が可愛いよ?」
 「ありえない。俺を可愛いって言うのは、この世でヴィーしかいない」
 「ふふふ……」
 「ヴィー? 何笑い?」

 両手を緩む口許に当てて、ふふふとご機嫌に笑う僕に怪訝な顔をするユーリは、僕を喜ばせるような発言をしたことに気づいていないらしい。

 「実はユーリが可愛い人だってことは、誰も知らないままで良い。だって、恋人である僕だけの秘密だから……」

 人差し指を唇に当てて、可愛い恋人を見上げると、ぽかんと呆気にとられていた様子のユーリは顔を真っ赤にして、僕を抱きしめながらジタバタと暴れ始める。

 うん、そういうところも可愛いんだよ?

 ユーリは、可愛いって言われることが好きじゃないみたいだから言わないけど。

 そんなことを思いながらくすくすと笑っている僕は、ユーリにぎゅうぎゅうと強く抱きしめられて、身体を揺さぶられ続けたのだった。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

【完結 一気読み推奨】片想いの相手が「そろそろ恋愛したい」と言ったので、用済みの俺はニートになることにしました。

はぴねこ
BL
 高校生の頃、片想いの親友に告白した。  彼はノンケだったから玉砕して友人関係も終わるものだと思っていた。  もしかすると気持ち悪いと軽蔑される覚悟までしていたのに、彼は「今は恋愛をしている時間がないんだ」と自分の夢を語ってくれた。  彼は会社を興した祖父のことをとても尊敬していて、自分も起業したいと熱く語ってくれた。  そして、俺の手を握って「できれば親友のお前には俺の右腕になってほしい」と言われた。  同性愛者の俺のことを気持ち悪いと遠ざけることもせずに、親友のままでいてくれた彼に俺は感謝して、同じ大学に進学して、大学の頃に彼と一緒にゲームを作成する会社を起業した。  あれから二十年間、本当に二人三脚で駆け抜けてきた。  そして、昨年売り出したVRMMOが世界的に大ヒットし、ゲーム大賞を取ったことを祝うパーティーで親友が語った言葉に俺の覚悟も決まった。 「俺もそろそろ恋愛したい」  親友のその言葉に、俺は、長年の片想いを終わらせる覚悟をした。  不憫な拗らせアラフォーが”愛”へと踏み出すお話です。

そんなの聞いていませんが

みけねこ
BL
お二人の門出を祝う気満々だったのに、婚約破棄とはどういうことですか?

愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない

了承
BL
卒業パーティー。 皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。 青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。 皇子が目を向けた、その瞬間——。 「この瞬間だと思った。」 すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。   IFストーリーあり 誤字あれば報告お願いします!

幼馴染がいじめるのは俺だ!

むすめっすめ
BL
幼馴染が俺の事いじめてたのは、好きな子いじめちゃうやつだと思ってたのに... 「好きな奴に言われたんだ...幼馴染いじめるのとかガキみてーだって...」 「はっ...ぁ??」 好きな奴って俺じゃないの___!? ただのいじめっ子×勘違いいじめられっ子 ーーーーーー 主人公 いじめられっ子 小鳥遊洸人 タカナシ ヒロト 小学生の頃から幼馴染の神宮寺 千透星にいじめられている。 姉の助言(?)から千透星が自分のこといじめるのは小学生特有の“好きな子いじめちゃうヤツ“だと思い込むようになり、そんな千透星を、可愛いじゃん...?と思っていた。 高校で初めて千透星に好きな人が出来たことを知ったことから、 脳破壊。 千透星への恋心を自覚する。 幼馴染 いじめっ子 神宮寺 千透星 ジングウジ チトセ 小学生の頃から幼馴染の小鳥遊 洸人をいじめている。 美形であり、陰キャの洸人とは違い周りに人が集まりやすい。(洸人は千透星がわざと自分の周りに集まらないように牽制していると勘違いしている) 転校生の須藤千尋が初恋である

人生はままならない

野埜乃のの
BL
「おまえとは番にならない」 結婚して迎えた初夜。彼はそう僕にそう告げた。 異世界オメガバース ツイノベです

幽閉王子は最強皇子に包まれる

皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。 表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。

【8話完結】僕の大切な人はBLゲームの主人公でした。〜モブは主人公の幸せのためなら、この恋も諦められます〜

キノア9g
BL
転生先は、まさかのBLゲームの世界。 モブであるリセルは、恋を自覚した瞬間、幼馴染・セスがこの世界の“主人公”だと気づいてしまう。 このまま一緒にいても、いつか彼は攻略対象に惹かれていく運命——それでも、今だけは傍にいたい。 「諦める覚悟をしたのに、どうしてこんなにも君が愛おしいんだろう」 恋の終わりを知っているモブと、想いを自覚していく主人公。 甘さと切なさが胸を締めつける、すれ違いから始まる運命の物語。 全8話。

処理中です...