尽くすことに疲れた結果

ぽんちゃん

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その後

119 ※ 背後注意

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 恥ずかしくなってイヤイヤと首を振るけど、胸の飾りに歯を立てられる。


 「やぁッ……」
 「痛かった? ごめんね」


 びくんと大きく反応してしまう僕は、甘噛みをされてより感じてしまっていた。
 謝罪とばかりに癒すように舐められるのだけど、腰が浮いてしまっている。
 たまに歯が当たって、その度に僕は甘い声で泣く。

 喜んでいるような声が出て、恥ずかしい。
 でも、熱っぽいエメラルドグリーンの瞳にじっくりと眺められることが、なにより恥ずかしい……。

 限界を迎えていた僕は、僕のものをあたたかな手に包まれただけで、吐精していた。


 「んんんんぅッ!」
 「っ……………………可愛すぎる」


 たっぷりと間を置いて言葉を発したユージーン様に、全部出すように扱かれる僕は、蕩けた顔で熱を発散する。

 息が上がっている僕は、くたりと体の力が抜ける。
 このまま眠ってしまいそう。
 すっごく、気持ちよかった……。

 ふわふわしていた僕は、閉じかけた目を見開く。


 「少し休憩しようか。なにか飲む?」


 僕の出したものがついている指先を、ちろりと舐めた人が、まだまだこれからだって目をしていた。

 あまりに色っぽくて、背筋がぞくりとする。

 口をはくはくとさせていた僕だけど、慌てて水魔法を発動させて、新鮮なお水をユージーン様に飲ませまくっていた。

 半泣きになる僕を見て、意地悪な顔をするユージーン様は、僕の笑顔が好きだって言っていたのに、泣きそうな顔を見て喜んでいる気がする……。


 「恥ずかしがっているノエルが、可愛いと思っているだけだよ?」
 「だ、だからって、舐めないで……っ。お、お腹痛くなっちゃうかも……」
 「ふふっ、わかったよ。ノエルが嫌だと思うことはもうしないから……」


 そう言って、優しくキスをしてくれた。
 嫌なわけじゃない……。
 むしろ、そんなことができるくらいに僕を好きなんだって知れて、ちょっぴり喜んでいたりもする。
 でもそんな恥ずかしいことは言えない僕は、今は嫌がっているってことにしておいた。


 サイドテーブルにあった小瓶を手にしたユージーン様が、花の香りがする液体を手のひらに出して、指に絡める。
 「おいで」と呼ばれて、そろそろと近付く僕は、座っているユージーン様に抱き上げられて、膝立ちになってキスをする。


 「痛かったら言ってね」
 「ぇ、んっ……」


 後蕾を、優しく優しく撫でられる。
 ぞくぞくとして顔を見ていられなくなる僕は、ユージーン様にぎゅっとしがみつく。

 僕の腰をしっかり抱いてくれているけど、耳を舐めないでほしい……。
 いっぱいいっぱいになっていると、中に指がゆっくりと入ってきた。

 いつも僕の頭を撫でてくれる手が──。
 美味しい料理を作る指が──。
 僕のあらぬところに……。

 鳥肌が立つ僕は、ゆっくりと動く指を締め付けてしまい、より存在を感じてしまう。


 「んんっ……」
 「ノエル、大丈夫?」
 「っ、はぁっ……んんぅッ、」


 返事が出来ないのだけど、ユージーン様は指の動きを止める気配はない。
 だって僕の口から漏れる声は、とっても甘ったるいんだ……。

 中を広げるように動き出す指が、ある一点を掠めて、体に電流が走ったような快感に襲われる。
 

 「んあっ……ぁ、そこは、だめっ……んんぅ」
 「っ、」


 びくびくと反応する僕の顔を覗き込んだユージーン様が、どうしてか息を呑む。
 僕が気持ちよくしてもらっているのに、なぜか顔が真っ赤だ。

 ……今更、照れているのかな?

 かっこいいのに可愛いっ。
 頬を緩ませると、僕の顔をガン見するユージーン様が、しこりの部分をぐりぐりと刺激し始めた。


 「ひぁあッ! なんで……っ、ダメッ! んぁぁっ、テオ……っ」
 「……っ」


 気持ちよすぎてダメだって言っているのに、全然聞いてくれない。
 ぐちゅぐちゅと卑猥な水音に耳を犯されて、僕は快感の波に飲まれていた。


 「やぁッ、あっ……ぁあッ、だめっ、だめっ……テオっ! ッ、ンンンぅぅ~~ッ!!」


 指をぎゅうぎゅうと締め付けて絶頂を迎え、だらしない顔を晒してしまう。
 呼吸が乱れる僕を眺め続けるユージーン様は、たまらないって顔に書いてあった。

 ……そんな目で見ないでほしい。

 恥ずかしいけど脱力している僕は、その後もユージーン様に翻弄され続けた。








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