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第7話:間巴が私達と出会った理由
孤独な日々
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委員長は笑顔である。
その笑ってアニオタを貫いている天真爛漫そうな彼女の裏には悲しい過去があった。
それは私と彼女があった保育園時代ぐらいから始まる────
委員長は当時物心が来る4歳の、お嬢様、お坊ちゃま幼稚園として有名人や政治家の子供とかも通う幼稚園なのだ。
父は貿易会社の2代目社長で母は区役所の課長である。
委員長は一人っ子で、いつも遊ぶのは大人達だ。
この人達が友達だと委員長は感じていた。
だが、孤独なのは幼稚園にいる時だけである。
「ねぇ、一緒に遊んでもいいかな?」
「なわとび楽しいよね♪」
「・・・。」
幼い委員長は無視され、空気のような存在である。
“その子達は仲良く遊んでいるのにどうして私だけ…”
彼女は寂しさの余り引きこもった。
そして家から帰った母は心配になり聞いた。
「今日幼稚園じゃない?どうしたの?」
「私、幼稚園なんか行きたくない。」
「どうして?」
「ここは私がいくようなところじゃないし、みんな冷たい…。
何もしていないのにどうしてみんな無視をするの?お母さん?」
友達が作れない娘。
どうしたらいいのか分からず、その原因を確認する。
「空気を読まない発言で相手に冷たくさせたりしてない?」
「してないわ。」
「相手の悪口とか吐いたりとかしてない?」
「そんなこと!お母さんどうして言うの?」
「それは巴が心配だからよ。」
母はその言葉で娘は安心してくれると思っているが、委員長にとっては自分の事を疑っていると思った。
「取り敢えず、寂しくても幼稚園へ行きなさい。
イジメとかあったり、病気で通えない子供じゃない限りちゃんと卒園するまで通いなさい。いいね?」
「…。」
娘の気持ちは少しは察したつもりだが、ちゃんと通えるか心配しながら母は娘を連れてバスに乗せさせる。
委員長はそんな母が嫌いであった。
今でも母の話はしておらず、いつも見たアニメの話、ボーイズラブの話しかしていない。
“過去は隠すものだ”と委員長は言うが、辛くないかどうかは彼女自身の問題であり、 人が突っ込む事ではない事。
だが、私的にはその考えは疑問に思う。
委員長がいくら明らかに嫌がったとしてもその思いはいつまで経ってもこの思いは届かなければきっと晴れない。
私の思い込みなんだろう…。
委員長が何故明らかに話したのか私と彼女は不思議に思った。
やっぱり辛かったのだろう、委員長の過去の話は続く。
やっと卒園した委員長は小学校は区立の方に入学をした。
友達がいないまま委員長は友達の作り方さえも失っている。
委員長が5年生になった頃、委員会を任されるような学年になっていた。
学級委員など彼女はしたくないつもりである。
「学級委員になる人~!
あれ、誰も手を挙げないや…困ったな…。」
「先生!」
「なんだ?」
「間さんならできる人だと思いま~す!」
1人のやんちゃそうな目が冴えなさそうな坊主頭の少年が手を挙げた。
「どうしてだ?」
「間さんは眼鏡でお下げ髪でとても頭が良さそうで引っ張ってくれそうなイメージがあると思ったからです。」
「それはイメージだろ?そんな見た目で判断すると返ってその子もいい迷惑だと先生は思うけどな…。」
「いいえ!俺はできる人だと勝手に思っています!」
「お前な…。」
坊主頭の少年が余計な一言で判断した為、休み時間委員長を怒らせた。
「ちょっと君!」
「何?」
「何って見た目で差別するのはやめてくれないかしら?」
「え?出来そうな感じがするけど?」
「私はしたくないの!いきなりできるからと言ってもできない事だってあるんだからあまりプレッシャーをかけさせないで!
ホント迷惑…。」
委員長は初めて激怒し、人と関わる事が苦手の為、近寄ってほしくないと思った。
そして坊主頭の子はそれ以来彼女と口を利くことも無く、学級委員候補も中々現れないまま3日も経っていた。
男性教諭も流石に決めて欲しいと思い、最終曜日のホームルームの日投票で決める事となった。
「さあいい加減君たち学級委員を誰か2人決めて貰おうか。」
“ いよいよ嫌な予感がする”学級委員になったきっかけが明らかになるのはまた次の話へ続く。
その笑ってアニオタを貫いている天真爛漫そうな彼女の裏には悲しい過去があった。
それは私と彼女があった保育園時代ぐらいから始まる────
委員長は当時物心が来る4歳の、お嬢様、お坊ちゃま幼稚園として有名人や政治家の子供とかも通う幼稚園なのだ。
父は貿易会社の2代目社長で母は区役所の課長である。
委員長は一人っ子で、いつも遊ぶのは大人達だ。
この人達が友達だと委員長は感じていた。
だが、孤独なのは幼稚園にいる時だけである。
「ねぇ、一緒に遊んでもいいかな?」
「なわとび楽しいよね♪」
「・・・。」
幼い委員長は無視され、空気のような存在である。
“その子達は仲良く遊んでいるのにどうして私だけ…”
彼女は寂しさの余り引きこもった。
そして家から帰った母は心配になり聞いた。
「今日幼稚園じゃない?どうしたの?」
「私、幼稚園なんか行きたくない。」
「どうして?」
「ここは私がいくようなところじゃないし、みんな冷たい…。
何もしていないのにどうしてみんな無視をするの?お母さん?」
友達が作れない娘。
どうしたらいいのか分からず、その原因を確認する。
「空気を読まない発言で相手に冷たくさせたりしてない?」
「してないわ。」
「相手の悪口とか吐いたりとかしてない?」
「そんなこと!お母さんどうして言うの?」
「それは巴が心配だからよ。」
母はその言葉で娘は安心してくれると思っているが、委員長にとっては自分の事を疑っていると思った。
「取り敢えず、寂しくても幼稚園へ行きなさい。
イジメとかあったり、病気で通えない子供じゃない限りちゃんと卒園するまで通いなさい。いいね?」
「…。」
娘の気持ちは少しは察したつもりだが、ちゃんと通えるか心配しながら母は娘を連れてバスに乗せさせる。
委員長はそんな母が嫌いであった。
今でも母の話はしておらず、いつも見たアニメの話、ボーイズラブの話しかしていない。
“過去は隠すものだ”と委員長は言うが、辛くないかどうかは彼女自身の問題であり、 人が突っ込む事ではない事。
だが、私的にはその考えは疑問に思う。
委員長がいくら明らかに嫌がったとしてもその思いはいつまで経ってもこの思いは届かなければきっと晴れない。
私の思い込みなんだろう…。
委員長が何故明らかに話したのか私と彼女は不思議に思った。
やっぱり辛かったのだろう、委員長の過去の話は続く。
やっと卒園した委員長は小学校は区立の方に入学をした。
友達がいないまま委員長は友達の作り方さえも失っている。
委員長が5年生になった頃、委員会を任されるような学年になっていた。
学級委員など彼女はしたくないつもりである。
「学級委員になる人~!
あれ、誰も手を挙げないや…困ったな…。」
「先生!」
「なんだ?」
「間さんならできる人だと思いま~す!」
1人のやんちゃそうな目が冴えなさそうな坊主頭の少年が手を挙げた。
「どうしてだ?」
「間さんは眼鏡でお下げ髪でとても頭が良さそうで引っ張ってくれそうなイメージがあると思ったからです。」
「それはイメージだろ?そんな見た目で判断すると返ってその子もいい迷惑だと先生は思うけどな…。」
「いいえ!俺はできる人だと勝手に思っています!」
「お前な…。」
坊主頭の少年が余計な一言で判断した為、休み時間委員長を怒らせた。
「ちょっと君!」
「何?」
「何って見た目で差別するのはやめてくれないかしら?」
「え?出来そうな感じがするけど?」
「私はしたくないの!いきなりできるからと言ってもできない事だってあるんだからあまりプレッシャーをかけさせないで!
ホント迷惑…。」
委員長は初めて激怒し、人と関わる事が苦手の為、近寄ってほしくないと思った。
そして坊主頭の子はそれ以来彼女と口を利くことも無く、学級委員候補も中々現れないまま3日も経っていた。
男性教諭も流石に決めて欲しいと思い、最終曜日のホームルームの日投票で決める事となった。
「さあいい加減君たち学級委員を誰か2人決めて貰おうか。」
“ いよいよ嫌な予感がする”学級委員になったきっかけが明らかになるのはまた次の話へ続く。
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