2 / 2
第1章 女になった日
1-2
しおりを挟む
オレはリビングに顔を出した。もう食事の用意ができている。
「玲奈、はやく椅子に座って食べなさい、あなたの大好きなマグロのお刺身よ、今日はお姉ちゃんが帰ってきたから奮発しちゃった、ウフッ」
お母さんがなんだか″るんるん″していた。
お姉ちゃん!?オレにお姉ちゃんなんて居なかった筈だ、オレは女になるまではひとりっ子だった。たしかに食卓テーブルに見知らぬ女性の姿がある。オレはその女性の横の椅子に座った。
「(独り言)うっ、なんかテーブル高さ高くなってる、ああ、オレが女になって背縮んだのか(普通に喋る)いただきまーす(思う)なんか食いずらいな」
隣の女性がお姉ちゃんなのか、いきなりのことでなんか照れくさくて目を合わせずに食事してる。
「しばらく見ないうちに玲奈ずいぶんと女らしくなったねー」
お姉ちゃんが言う。
「そ、そうかな」
オレは今さっき女になったのでそのまえなど知らなかった。そういうことかとオレはわかった、昔から、いや、生まれた時からオレは女だったことになってるらしい。
「あれっ、お父さんは」
父がいつもの席にいなかったのでオレがお母さんに聞いた。
「何言ってんの、お父さんはあなたが小さい時に天国に行ったでしょ」
お母さんは呆れた顔で言った。
「‥(悲しい)こっちでは、父さんいないのか」
オレは少し悲しくなった。
「ああーうまい、実家で飲むビール最高」
お姉ちゃんがしみじみしてるオレを差し置いてはしゃいでいた。キッチンとリビングを行ったり来たりしていたお母さんも席に着いた。
「いただきます、まったく、お嫁にいった娘がこう易々帰ってくるとはね、恐れ入りました」
お母さんはお姉ちゃんに皮肉たらたら言った。
「しょうがないでしょ、アイツ浮気してんだから、もー絶対に帰らない、ここに住む」
お姉ちゃんが怒って膨れっつらで言う。酒が進むお姉ちゃん。オレも飲みてーと手を伸ばしたが、お母さんに手をハタカレル。オレはこの家では酒禁止になってるらしい。もしかして、若返ってまだ未成年者なのかもなオレ。
「どうせ、また勘違いでしょ、よく確かめたの」
お母さんが言う。
「確かめるものなにも、スマホに着信やメールたくさんきてるし」
お姉ちゃんが言う。旦那さんのスマホ勝手に見たな、それ絶対やっちゃダメなやつだ。
「それはそうと、今日お風呂壊れちゃってるのよ、後で玲奈と一緒にそこの銭湯に行って来てね、お願い」
お母さんが言う。
「かしこまりっ」
軽いノリのお姉ちゃん、浮き沈み極端過ぎでしょ。
「(焦る)せ、銭湯、こ、この姿じゃ、お、女湯に入るしかないだろな、男湯じゃ、女が入って来たって大騒ぎになるだろうし、まさか、いきなり、女湯デビューかオレ、いや、ワタシ」
あまりの展開に食べ物を戻しそうになるオレ、いや、これからはワタシにしようもう女なのだから。
「玲奈、はやく椅子に座って食べなさい、あなたの大好きなマグロのお刺身よ、今日はお姉ちゃんが帰ってきたから奮発しちゃった、ウフッ」
お母さんがなんだか″るんるん″していた。
お姉ちゃん!?オレにお姉ちゃんなんて居なかった筈だ、オレは女になるまではひとりっ子だった。たしかに食卓テーブルに見知らぬ女性の姿がある。オレはその女性の横の椅子に座った。
「(独り言)うっ、なんかテーブル高さ高くなってる、ああ、オレが女になって背縮んだのか(普通に喋る)いただきまーす(思う)なんか食いずらいな」
隣の女性がお姉ちゃんなのか、いきなりのことでなんか照れくさくて目を合わせずに食事してる。
「しばらく見ないうちに玲奈ずいぶんと女らしくなったねー」
お姉ちゃんが言う。
「そ、そうかな」
オレは今さっき女になったのでそのまえなど知らなかった。そういうことかとオレはわかった、昔から、いや、生まれた時からオレは女だったことになってるらしい。
「あれっ、お父さんは」
父がいつもの席にいなかったのでオレがお母さんに聞いた。
「何言ってんの、お父さんはあなたが小さい時に天国に行ったでしょ」
お母さんは呆れた顔で言った。
「‥(悲しい)こっちでは、父さんいないのか」
オレは少し悲しくなった。
「ああーうまい、実家で飲むビール最高」
お姉ちゃんがしみじみしてるオレを差し置いてはしゃいでいた。キッチンとリビングを行ったり来たりしていたお母さんも席に着いた。
「いただきます、まったく、お嫁にいった娘がこう易々帰ってくるとはね、恐れ入りました」
お母さんはお姉ちゃんに皮肉たらたら言った。
「しょうがないでしょ、アイツ浮気してんだから、もー絶対に帰らない、ここに住む」
お姉ちゃんが怒って膨れっつらで言う。酒が進むお姉ちゃん。オレも飲みてーと手を伸ばしたが、お母さんに手をハタカレル。オレはこの家では酒禁止になってるらしい。もしかして、若返ってまだ未成年者なのかもなオレ。
「どうせ、また勘違いでしょ、よく確かめたの」
お母さんが言う。
「確かめるものなにも、スマホに着信やメールたくさんきてるし」
お姉ちゃんが言う。旦那さんのスマホ勝手に見たな、それ絶対やっちゃダメなやつだ。
「それはそうと、今日お風呂壊れちゃってるのよ、後で玲奈と一緒にそこの銭湯に行って来てね、お願い」
お母さんが言う。
「かしこまりっ」
軽いノリのお姉ちゃん、浮き沈み極端過ぎでしょ。
「(焦る)せ、銭湯、こ、この姿じゃ、お、女湯に入るしかないだろな、男湯じゃ、女が入って来たって大騒ぎになるだろうし、まさか、いきなり、女湯デビューかオレ、いや、ワタシ」
あまりの展開に食べ物を戻しそうになるオレ、いや、これからはワタシにしようもう女なのだから。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる