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第2章 3歳になった俺は…

新しい家族

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天気の良い朝、俺は庭でティータイム………では無く、ルイスと芝生で昼寝の体勢に入っていた。芝生で寝るくらいならベッドで寝れば良いと思うかも知れないが、芝生には芝生にしか無い良さがある。暖かな日差しと緑の匂い…マイナスイオンをタップリと感じながらの昼寝は控えめに言って最高だ。

「…なぁルイス、お前最近当たり前のようにこの屋敷に来てるけど…良いのか?」
「良いのか…とは、こんな所に出入りしていて暇なのか?と言っているのかニャ?…」

両目を閉じて寝る体勢に入っていたルイスは片目を開けて俺を見上げる。…言いたいことが解ってるなら当たり前のように来るんじゃねぇ…マリアにご飯貰って腹見せてたの知ってんだからな、このエロ猫…。

「儂の事を心配してくれているなら心配ないのニャ、王族は意外と退屈だからレオの所へ来ると良い息抜きになるのニャ」
「…その王族設定はまだ続いてたんだな」
「設定?…儂はれっきとした王族なのニャ!」
「はいはい…分かった分かった」

毛を逆立てて怒るルイスをたしなめる。
あれ、そう言えば今日は何か予定があった気がする…。

(…何だったっけか……)

「ふみゃぁぁあ…レオは撫で上手でテクニシャンなのニャァア…」

喉元を撫でられて機嫌が治ったみたいだな。
…つか、テクニシャンって……


芝生の上でルイスと戯れていた俺だが、遠くから親父がこっちに向かってきていることに気が付く、後ろには俺より少し年上くらいの男の子を連れているが親父が影になって顔は見えない。

「レオンハルト、ちょっと良いか?」
「おう、何だ親父?」

少し畏まった様子の親父に釣られて少し緊張してしまう……なんだ?隠し子とか??お袋が怒るぞ………。そんな事を考えて居る俺に親父はニコリと笑いかけてきた。

「昨日も話したと思うが、お前も3歳になりこれから貴族として多少の振る舞いや稽古に励むことだろう、そこで…お前にも侍従をつけようと思ってな!」

侍従……ってアレか、黒執○見たいなヤツか?イエスマイロードって感じのヤツ?

「初めましてレオンハルト様、カーティス・イグナシオと申します」

小さいながらもキリッとした仕草でお辞儀をするイグナシオは、俺からすればもう立派な執事だ。
髪は群青色で瞳は髪よりも少し薄い青、顔立ちは涼しげで美形だ……短髪の髪も綺麗で男の髪とは思えない。

「……!…宜しくな?イグナシオ」

少し見とれた後に返事をする。
前世は怖い顔のせいで友達には余り恵まれなかったが、この世界では出来るだけそう言う関係を深めたい。故に俺は、出来るだけあどけなさを出しつつ優しげに、尚かつニコッと微笑みながら挨拶を返した。

「………!はい、宜しくお願い致します。」

…少し間があったのが気になるが、取り敢えずは問題無さそうだ。これから宜しくなイグナシオ!
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