ユニオン・マギカ

ユリア・ソレイユ(紫月紫織)

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氷樹の森の大賢者

22.暗闇を照らす星明かり

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 たどり着いたのは二十メテルほどの高さの崖の下にぽっかりと空いた洞穴だった。
 掘り出されたと思われる土と石が周囲に積み上がっており、それが天然のものではなく手の加えられたものであることを示していた。
 あのミノタウロスが作ったねぐらなのだと、容易に想像がつく。
 その奥から漂う禍々しい気配に、入り口で思わず足が止まった。

 その入口は暗く、月明かりでは本の数十セテルすら見通せない。
 その奥からかすかに漂う、渡しでもわかる鉄さびの匂い……。

『お嬢様』
「……うん」

 しっかりしろ、私は覚悟してここに来たはずだ。
 今更この奥に足を踏み込むのを逃げてはいけない。

 多少回復したものの、マナ収束力を使って明かりを生み出すことを躊躇した私はインベントリから
星明かりのランタンを取り出す。
 光量こそ弱いが一切の補充をしないマジックアイテムである。
 ゲーム中は所持していることで一定条件での命中低下デバフを無効化してくれるアイテムだったが、今は普通にランタンとしても機能するようでそれを前に掲げると薄っすらと二メテルほど先までが見渡せるようになった。

 ランタンの明かりを頼りに一歩、また一歩と奥へ足を踏み込むと、クロウも足取りを合わせてついてくる。
 その闇の奥に見えた足に、私は思わず歩みを止めた。
 洞穴の一番奥、人の足が投げ出されている。
 おそらくあと一歩進めばすべてが見える、そんな微妙な距離。

 私は少しだけ呼吸を整え、その一歩を踏み込んだ。

 なにかの液体が乾いた跡、すえた臭い、血塗れの下半身、膨れたお腹。
 その女性は、胸から上が食いちぎられて存在していなかった。
 何か身元のわかるものが無いか確認しようとし近づいたその時、突如としてお腹がモゾモゾと動き出し、小さく悲鳴を上げてしまった。

 クロウも露骨に警戒しているのか毛を逆立てて威嚇している、流石に予想外だったのだろう。

 私は藍染胡蝶を引き抜き、覚悟を決めた。

「……ごめんね」

 謝ったのは、女性に対してだろうか、それとも彼女の腹の中に居た何かだろうか。
 そんなことを考えながら、私は剣を走らせた。
 その中に居たのが何なのか、確認するまでも無かった
 人の腹を食い破るような勢いで動く人の赤子なんて存在しないのだから。

 動くものがなくなった後、改めて彼女の持ち物らしきものを漁ると身分証が出てきた。
 これがあればギルドで身元の確認ができるだろう。

 私にできるのはこれぐらいか、そろそろ帰路についた方がいいだろう。
 私たちは彼女の亡骸をそのままに洞穴を後にした。



 ギルドは明け方だというのにざわついていた、あるいは夜通しこんな有様だったのかもしれない。
 それでも昨夜よりいくらかはマシだろうか。

 現在時刻は夜が明けて数時間、この世界の日の出の時間などは知らないけどおそらく九時かそこらだろうか。
 昼までは持たせるとアーレイスさんが言っていたのならまだ十分間に合うはずだ。
 とは言え、薬にするのにどれ位かかるのか知らないため不安は拭えない。

「すまないが、通してもらえるかな?」
「んぁっと、これは失礼」

 うっかりギルドの入り口に立ったままで居たせいで、後ろから入ってくる人の邪魔になっていたらしい。
 後ろから来た男性はポケットのたくさんついたローブをまとい、よくわからない荷物の積まれたカートを引っ張っていた。
 その道具の中には理科の実験道具のようなものも混ざっており、錬金術士なのではないかと思わせる。
 とりあえず邪魔にならないようにそばの壁へと移動して再び見回してみるけれど、知っている顔はやはり見当たらない。
 こんなことなら受付に顔を売っておくべきだっただろうか。
 先ほどの男性はそのまま受付へと足を運ぶ、あの人の要件が済んだら普通に受付に聞いてみるのが一番無難な選択肢かな。

「ゲオルグ殿から至急との連絡を受けて来た、錬金術士のパルセルミナだ」
「錬金術士の、パルセルミナさん……はい、確認できました。奥へご案内致します」
「ああ、頼む。機材を広げる場所が欲しいから大きな机のある部屋がいい」
「賜っております、どうぞこちらへ」

 そう言って彼を案内して受付の人が奥へと引っ込んでしまった。
 それと入れ替わりに奥の部屋から出てきた一団があった。
 流石に昨日の今日で印象から抜け落ちてしまうことはない、"ユーテリア"の四人は新しい裝備を用意して身支度を整えていた。
 その表情に昨日までの弱々しさは無い。

 ひとりずつ見ていくと、腰にナックルを下げていた女性はなくなっていたはずの腕が戻っており、ナックルではなく手甲を嵌めていた。
 腕を防御できる形のものに変えたのだろう。
 折れた槍を持っていた男はハルバードに持ち替えている。
 ヒーラーと思わしき女性は特に変わった様子はないが、装飾が一つ増えていた。
 そんな風に四人を観察していると、リーダー格と思われる男性──確かレルムと呼ばれていた人と目があった。
 こちらから関わるつもりは無かったのだが、何故か向こうから声をかけてきたのである。

「君は、確か昨日ギルドに居たよね、その……大丈夫なのかい?」
「何が?」
「何がって……その、随分ボロボロだけど」

 そう言って改めて自分の姿を確認してみると、たしかに砂や埃はおろか自分の腕が切られた時の血の跡もあり、ミノタウロスの斧の一撃を受けた時の傷やらでローブもぼろぼろになっていた。
 左袖などは一度そこで切断されたことがわかるような有様である、それにしては私の状態が一致していない気もするけど。
 確かにこれは傍目から見たら心配されて仕方ないね。

「私は別に平気よ。それより、あなた達のほうが重症に見えたけどね」
「僕達は運が良かったんだよ、もともとミゼリネが"治癒"の刻印が使えるし、その後も恵まれてた。仕上げはアーレイスさんだね、クローゼの腕も治してもらえた。これから征伐部隊の案内役として出発するんだ、はぐれた仲間も探さないといけないからね」
「そう、気をつけて」
「ああ、そうするよ」

 特に返す言葉も見つからないので当たり障りないことだけを口にする。
 彼の方はまだ用事でもあるようだが、口にしづらいのか少し間が空いた。

「君は、昨日ギルドに走りこんできたノフィカっていう子の、友達なのかな?」
「……どうかしらね、護衛ではあるけど」
「そうか、じゃあ……彼女にこれを渡しておいてもらえるかい?」
「……なにこれ?」

 渡されたのは小さな袋に詰められた薬草のようだが……。

「役に立つか分からないが、僕達が見つけた薬草の中から良い物を選りすぐってみた。カイネルソン呼吸不全症にどこまで効果があるかわからないけど……」
「……渡しておくわ」
「ああ、それじゃあ……僕たちは失礼するよ」

 そう言ってギルドを出て行ったのだけど、まさか私かノフィカを探してこれを渡すためだけに寄ったのだろうか。
 お人好しそうだなぁ。

 そんなことを考えている間に戻ってきた受付の人に話をして、ノフィカとアーレイスさんが居る部屋へと案内してもらう。

「ただいまー」
「どうやら約束は守ったようじゃな……少々ひどい有様じゃが」
「油断したつもりは無いんだけどね、色々すごかったわ。ノフィカとリリエラさんは?」
「ノフィカは疲れたのかついさっき寝ちまったよ、リリエラの容体は今のところ安定しとる。ものは手に入ったのかね?」
「ええ、ここに」

 そう言ってインベントリからミノタウロスの肝を取りだす。
 すでに脈動していないとはいえグロテスクなのは変わらない、両手でやっと持てるほどの大きさのそれを見せるとアーレイスさんが唖然とした表情を見せる。
 やっぱキモいんだろうか。

「なんじゃ、この大きさは……」
「大きいの?」

 私からすると初収穫がこれなんで比較対象が無いんだが。
 たぶん個体がトンデモだったと思われるから相応に大きいのかね、下手にもってったら騒ぎになるかなぁ?

「通常の2~3倍はありそうじゃな、そんな個体が相手では"ユーテリア"の連中がああなったのも仕方ないか……それを一人で狩ってきたお前さんも恐ろしいが。ゲオルグを通してうまく処理してもらったほうがよさそうじゃ、呼んでくるからお主はここで二人を見ていてくれるかの」
「わかったわ、何ができるってわけでもないだろうけどね」

 部屋を出て行くアーレイスさんを見送り二人の様子を改めて確認する。
 ノフィカはリリエラさんのベッドに突っ伏するように寝息を立てていたのだが、やり取りが聞こえたのか眠りが浅かったのか目を覚まして首を傾げている。

「……リーシア、様?」
「ああ、起こしちゃった? まだ寝ててもいいわよ、ちょっとしたら騒がしくなるだろうけど」

 泣きそうになるノフィカをなだめつつ、ゲオルグさんが戻ってきてからの一悶着があったりしたものの、薬は問題なく作られてリリエラさんは一命を取り留めた。



 七日ほどたち、ユーテリアを半壊に追い込んだミノタウロスの話はちょっとだけ話題となった。
 だがその後姿を見つけたわけでもなく、同じ時期に巨大なミノタウロスの心臓がギルドへ持ち込まれたため、何者かが討伐したのだろうと言うか形でうわさ話は収束に向かいつつある。

 不穏な空気が流れないようにギルド側がそれについてだけは公表させてくれということで、私もそれは承諾したのだが持ち込んだ人間についてだけは口をつぐんでもらう。

 別件として、新進気鋭の冒険者パーティ、ユーテリアが半壊するような化け物を倒した何者かが居るという噂だけがいま、ウィルヘルムの街にひっそりと蔓延している。
 こちらの噂はほんの少しだけ治安維持に貢献しているのだとか。

 そして私は今……ゲオルグさんに呼び出されている。

「帰っていいですかね?」
「まぁそう言わないでくれ。彼らも話を伏せる事は条件として飲んでくれてる」
「こうやってどんどんあっちこっちに話してく気でしょう?」

 そうして逃げ場をなくす腹づもりか、さすがギルドマスター、腹黒くないとやっていられない。

「まあ、うまく周りを固めて腰を落ち着けてくれればとは思うんだが、流石に機嫌を損ねようとは思わんよ。山の惨状の報告を聞いた後ではな」
「むぅー……」

 部屋の主であるゲオルグさん、そして正面には──

 "ユーテリア"の面々が並んでいた。

 人数は七人、リーダーである剣士レルムを筆頭に、格闘士の女性クローゼ、槍使いの男性ヘンドリッド、刻印術師の女性ミゼリネ、重戦士の男性バーゼミル、弓使いの女性マズリア、刻印術師の女性カティア、というらしい。
 それぞれ思うところがあるのか表情が一定しない。
 憤っているような様子のものもいれば、申し訳無さそうにしている人も居る。
 私からすれば正直面倒事でしか無いのだが。

「すまない、僕達がマスターに無理を言ったんだ。彼女のことを聞かせて欲しくて……」
「彼女?」
「君は、パルミナの最後を見た唯一の人だから。この身分証を見つけてくれたのは君なんだろう?」

 そう言って彼が差し出した身分証には見覚えがあった。
 あの、ミノタウロスの住んでいた洞穴で見つけたもの。
 あの後ミノタウロスの心臓と一緒にギルドマスターに渡した所、元のパーティメンバーの者に渡しておくと言っていたのだがその相手がまさか彼らだったとは予想外だった。

「彼女はあなた達のパーティメンバーだったのね」
「そうだ、教えてくれないかい?」

 レルムはそう言って私に話を促してくる。
 彼らは仲間で、おそらく聞く権利はあるのだろう、けれど彼女の有様と顛末を、そのまま話していいものなのかというと私はすぐに口を開くことはためらわれた。
 なにせ、女性のそういう事に対する話だったから。
 元男性の現女性、というひどく曖昧な立ち位置で正直判断に困る。
 この世界のそういった話題に対する常識もほとんど無いのだ。

「話しては、もらえないか?」
「正直、あまり口にしたくは無いわね」
「俺らはあいつの仲間なんだぞ!? その俺らに聞く権利が無いとでも言うのか!?」
「やめろヘンドリッド!」

 うわ、怖。
 怒りたくなるのはわかるけどやめてよね、怒鳴り散らす男とか大嫌いなんだから。
 怒気をはらませているだけで近寄りたくもないのだ、ほんと勘弁してほしい。
 レルムというリーダー格の男に抑えられた槍使いの男は憤る感情のやり場をなくしている感じ、それに対して、一人の女性が前に出てくる。
 あのヒーラーっぽい女性、名前はたしか……ミゼリネとか言ってたっけ?

「あの、もしも答えづらいのなら、私の質問に、はいか、いいえだけで、答えていただくことはできますか?」
「……まぁ、それぐらいなら」

 私が答えづらい理由はその回答の仕方だけなら引っかからない。
 まだ答えやすい形だろう。

「では一つ目、彼女は……パルミナはすでに死んでいましたか?」
「はい」
「彼女は死んで……だいぶ経っていましたか?」

 彼女は……いや、彼女たちは皆予想して、覚悟してあるのだろう。

「……いいえ」

 私の返答で彼女たちの雰囲気が一気に重くなる。
 理由を察したからだろう。
 これで質問は終わりだろうと思ったら、彼女が最後の質問をしてきた。

「貴方が答えを渋った理由は……女性だから、ですか?」

 なんとも答えづらい質問だ、ミゼリネの質問は私がなのか、パルミナがなのかの主語が抜けている。
 けれどそれに答えるのだとしたら──。

「そうね、たぶん……そうだと思うわ」
「そうですか、十分です。ありがとうございました」

 知りたいことを確認できたのか、"ユーテリア"のメンバーは各々礼を告げて出て行って、私はどっと疲れからソファに倒れこんだ。
 正直な話、この手の重い話題はあまり関わりたくない。
 冒険者という仕事をするのなら避けて通ることは出来ないだろうけれど。

「山の側面をまるごと削りとった魔女とは思えん態度と言動だな」
「なによそれ」

 ゲオルグの言に体を起こして睨みつけると彼は慌てたように両手を上げる、そんなことはどうでもいいんだけど何だその魔女ってのは。
 あんま間違ってないかもしれないけど。

「報告で聞いている。フローネ山の一角がまるごと削りとったようになってたってな」
「……忘れて」
「まぁ、公言しやしないがね。お前さんはこの後どうするつもりなんだ? ギルドに来るというのなら歓迎するし、その力を国が知れば厚遇されることは間違いないと思うが」

 したらギルドごと削りとってやる、とでも言っておけばちょっとは牽制になるだろうかね、やらんけどさ。
 仕官とか、堅苦しそうだし考えたくもない、国には知られないように気をつけておかないと。

「私はできれば静かに暮らしたいんだけどねぇ……」

 どっと疲れた私はもう面倒事にならないうちに御暇しようとするのだけど、ゲオルグさんは最後のダメ押しがあるようだった。

「一応討伐記録についてチェックすませておいてくれ、残ってると今後のチェックの時に問題になりかねんからな」
「それってここでも受付に持ってったら問題になるんじゃないでしょうね?」
「流石にそこまで迂闊なことせんよ、向かって一番右の受付に、クラリスって桃色の髪の女がいる。そいつには話を通してあるからそこで受け付けりゃすんなり通してくれるさ、俺への直通権限もたせてるから何かあるときはあいつに言ってくれ」
「そりゃどうも」

 結局また知る人増えちゃうわけね……口が軽い子じゃないことを祈ろうかしらね。
 ほんと、そのうち周りを勝手に固められてしまいそうだわ。



「あー、あなたがリーシアさんですねー?」

 受付に居たのはなんというか、頭が春っぽい……いや、なんというかぽかぽかした感じになるまったりした感じの娘さんだった。
 話し方もそうなんだけども、なんというか眠気を誘う。
 分厚いメガネをかけており、視力が悪いのかと思ったが何か違和感がある。
 この眼鏡、度が入って無くないか、という私の疑問を彼女は気づかない様子だ。

「わたしー、クラリス・シンフォリエともうしますー、以後お見知り置きをー」
「リーシアよ、リーシア・ルナスティア。よろしくね」
「はいー、では身分証を確認させていただきますねー」

 身分証を渡して今までの記録をチェックした上で処理してもらう。
 この処理を通すことで討伐記録による二度払いを防ぐのだそうだ。
 マナの霧散の時の反応を検出するため、その反応から倒した魔物の種族や強さがある程度わかるようになっているのだそうな、便利故に面倒だね。

 そうしてチェックしていたクラリスはその反応を見て一瞬表情が消えた。
 素顔というか、真顔というか、ひどく無表情で不気味だったが、それはすぐに消えて再び先ほどのまったりのんびりとした笑顔に戻って私に身分証を返してくる。

「確認おわりましたー、素材の買い取りなどはなさいますかー?」
「あー、どうしようかしらねぇ……お金は、多少欲しいけど」

 ゲーム内の通貨はしこたまあるけど、この世界のちゃんとした通貨ってあんまり持ってないんだよね、村長さんからもらったお金は魔術具屋で買い物をした時にかなり使い込んでしまったし。
 できれば不正な通貨でなくてちゃんとこの世界で作られたお金を使いたいからここである程度換金しておくか。
 そんな風に考えを巡らせている私に、クラリスはちょいちょいと手招きして顔を寄せるように促してくる。
 何かこっそり話したい事でもあるのだろうか。

「素材についても、強力なものは出処を聞かれる場合があります。どうしてもそこで卸したいとか、ご自分で使いたいのでもなければコネのあるギルドで処理することをおすすめしますよ」

 と耳打ちされ、改めて表情を見ると彼女はとてもしたたかな笑みを浮かべ、わたしがそれを見たのを確認するとまた先ほどのふわふわとした笑みに戻った。

「いかがなさいますかー?」

 こいつとんだ狸じゃん……。

 結局私は自分で使いたいミノタウロスの角と骨数本、スプリントボアの牙と骨数本などをのこし、雑多な素材を売り払うことにした。
 結構良い値になったとは言っておこう……。

 私はどこか更に増えた疲れと、暖かくなった懐と一緒にギルドの建物を後にした。
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