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「では、こちらへどうぞ」
「ぷっふふっ、ありがとう。」
僕がふざけて案内人のようにすると、ユウちゃんは笑ってのってくれた。ふふっ…
「こちらにベッドがございます。1人で寝たくなかったので、2人ようになります」
「…はい((クスクス))」
「以上でこちらの物件の説明を終わります」
「あ、終わりなんだな((クスクス))」
「うん。他にももっと広くしても良かったんだけど、早く休みたいからとりあえずベッドだけ用意したの。
もっとちゃんとしたやつは今度作るよ」
ユウちゃんに小屋の説明を終えた。
説明と言っても中へ入って“コレがベッドだよ”で終わりだ。
簡素すぎる小屋。これは次回使う時までに改良して快適にしておかないといけない。
今はベッドが小屋の中に入って直ぐにあって、周り少しだけスペースがあり、小さなライトが着いているだけ。
電気が流れている訳ではないので、ライトがつくか不安だったけどちゃんとついた。
スイッチを押せば暖色系の淡い光が灯るようになっている。
「じゃあもう疲れたし寝るか」
「そうだね」
僕達はお互いに《クリーン》を掛けベッドへ入った。
因みに《クリーン》は“キレイにな~れ”のやつだ。そのまま呼ぶのは恥ずかしいから、呼び方を変えた。
「ユウちゃん」
「なんだ?」
ベッドの中へ入り、僕は隣で眠るユウちゃんへ話しかけた。
ユウちゃんは僕の方へ向いてくれ、見つめてくる。
「今日、大変だったね」
「あぁ、そうだな。
起きたらあんなところで、俺達は異世界に来てて。実は死んでて。
穴掘ってつかれて、そしたら魔法でできて。ひたすら皆を埋めて。
キレイになって、スキルを作って、ひたすら歩いて。
休憩してたらなんかいて、ひたすら走って……」
「そうだね。すごいハードな1日。でも、ユウが一緒にいてくれてよかった。僕一人だったら多分今頃死んでたよ。あははっ」
「俺もだ。きっと直ぐに死んでた。」
「いや、ユウちゃんは大丈夫だと思うよ!だって、僕みたいにパニックなったりヘトヘトなったりしてなかったし」
僕たちは今日の一日を振り返っていた。
改めて考えてみると、ユウちゃんしっかりしすぎ!そして僕はへなちょこ過ぎ……
「そんなことないよ。俺は、ミカがいたから頑張れたんだよ。ミカがいなくて、俺一人だったら多分あの死体の山から動けてなかったと思う。だって、実際にミカを探して死体漁ってたしな……」
「何それやばいね…((クスクス))」
「だろ?それで見つけたお前が血塗れでなかなか目を覚まさなくて………」
「それで号泣してたんだね」
「……そう。そうだけど、忘れてくれ。恥ずかしい///」
ユウは案外僕が居なくても平気だと思ってた。
まさかあの中から僕を一人で探してたなんて……
自分も血まみれだってことに気付いていなかったし。
なんだか嬉しい。
「ぷっふふっ、ありがとう。」
僕がふざけて案内人のようにすると、ユウちゃんは笑ってのってくれた。ふふっ…
「こちらにベッドがございます。1人で寝たくなかったので、2人ようになります」
「…はい((クスクス))」
「以上でこちらの物件の説明を終わります」
「あ、終わりなんだな((クスクス))」
「うん。他にももっと広くしても良かったんだけど、早く休みたいからとりあえずベッドだけ用意したの。
もっとちゃんとしたやつは今度作るよ」
ユウちゃんに小屋の説明を終えた。
説明と言っても中へ入って“コレがベッドだよ”で終わりだ。
簡素すぎる小屋。これは次回使う時までに改良して快適にしておかないといけない。
今はベッドが小屋の中に入って直ぐにあって、周り少しだけスペースがあり、小さなライトが着いているだけ。
電気が流れている訳ではないので、ライトがつくか不安だったけどちゃんとついた。
スイッチを押せば暖色系の淡い光が灯るようになっている。
「じゃあもう疲れたし寝るか」
「そうだね」
僕達はお互いに《クリーン》を掛けベッドへ入った。
因みに《クリーン》は“キレイにな~れ”のやつだ。そのまま呼ぶのは恥ずかしいから、呼び方を変えた。
「ユウちゃん」
「なんだ?」
ベッドの中へ入り、僕は隣で眠るユウちゃんへ話しかけた。
ユウちゃんは僕の方へ向いてくれ、見つめてくる。
「今日、大変だったね」
「あぁ、そうだな。
起きたらあんなところで、俺達は異世界に来てて。実は死んでて。
穴掘ってつかれて、そしたら魔法でできて。ひたすら皆を埋めて。
キレイになって、スキルを作って、ひたすら歩いて。
休憩してたらなんかいて、ひたすら走って……」
「そうだね。すごいハードな1日。でも、ユウが一緒にいてくれてよかった。僕一人だったら多分今頃死んでたよ。あははっ」
「俺もだ。きっと直ぐに死んでた。」
「いや、ユウちゃんは大丈夫だと思うよ!だって、僕みたいにパニックなったりヘトヘトなったりしてなかったし」
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「何それやばいね…((クスクス))」
「だろ?それで見つけたお前が血塗れでなかなか目を覚まさなくて………」
「それで号泣してたんだね」
「……そう。そうだけど、忘れてくれ。恥ずかしい///」
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自分も血まみれだってことに気付いていなかったし。
なんだか嬉しい。
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