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第7章 もう一つの特訓、綺麗なお姉さんの誘惑にはご注意を
甘い罠!綺麗なお姉さんの巧妙な誘惑特訓(16)――阿修羅のスキル・ドキドキする解き方①――
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そのまま室内の風呂場へ入ると、恭弥は思わず声をあげた。
「すげぇ~。露天風呂まである。まず、身体を洗ってからゆっくり入ろう。」
独り言を呟きながら、恭弥は洗い場に座り、髪を洗い始めた。
シャワーの音と泡の音だけが響く中、不意に背後から柔らかい感触が近づく。が、恭弥はシャンプーで目を閉じていたため、気づかない。
ぬるりと背中に伝わる泡と、ほのかに甘い香り。ふと、繊細な指先が肩から腕、そして胸元へと泡を伸ばしてくる。
「うあぁ……なんか、気持ちいいけど……誰だ?」
恭弥が驚いたように声を出すと、すぐ耳元に聞き覚えのある声が囁いた。
「お客さん、今日はサービスです。お身体、隅々まで洗って差し上げますわ。」
「……さ、先輩!?」
泡の中から現れたのは咲だった。水色の際どい水着を着ているものの、視線のやり場に困る。
「先輩じゃないでしょ。一体いつになったら自然に“咲”って呼んでくれるの?」
恭弥が動こうとしても、咲の腕にがっちりとホールドされ、身動きが取れない。驚くほどの力だ。
「な、なんでこんなことを……っ。咲、まさか俺を誘惑してるんですか……?」
「ふふ……違うわよ。これは、訓練よ。」
咲はそう言うと、手に持った桶で優しく泡を流し始める。シャワーの湯が髪に触れ、少しずつ目が開けられるようになっていく。
視界が戻ると、そこには真っ赤になりながらも凛とした表情の咲がいた。水着姿であるとはいえ、あまりにも近すぎる距離に、恭弥は再び混乱する。
「咲……俺、本気で怒りますよ。今日一日、からかわれてる気しかしないんです……。」
「違うの。からかってるわけじゃない。本当は、こんなこと、私だってすごく恥ずかしいの。」
咲は小さく震える手で自分の腕を抱きしめるようにして、俯いた。
「でもね、阿修羅のスキル……“無限羞恥”のせいで、私と剣を交えた人は、戦いの後に身体が動かなくなっちゃうの。心も、すごく、変なふうに熱くなって……それで、苦しむの。」
「……!」
「だから、その対処法として、“私と触れ合っても平気になる訓練”が必要なの。視線も、距離も、肌の感覚も、全部含めてね。」
「そんな……じゃあ、さっきからずっと……」
「うん。恭弥くんが動けなくなったのも、そのせい。剣を交えるたびに、スキルが作用しちゃうの。」
恭弥は息をのんだ。咲の真剣なまなざしに、からかいの色は一切ない。
「でも、ちゃんと対処法はあるのよ。」
咲はふっと顔を上げた。恥ずかしさと、決意が入り混じったようなその表情に、恭弥は見入ってしまう。
「すげぇ~。露天風呂まである。まず、身体を洗ってからゆっくり入ろう。」
独り言を呟きながら、恭弥は洗い場に座り、髪を洗い始めた。
シャワーの音と泡の音だけが響く中、不意に背後から柔らかい感触が近づく。が、恭弥はシャンプーで目を閉じていたため、気づかない。
ぬるりと背中に伝わる泡と、ほのかに甘い香り。ふと、繊細な指先が肩から腕、そして胸元へと泡を伸ばしてくる。
「うあぁ……なんか、気持ちいいけど……誰だ?」
恭弥が驚いたように声を出すと、すぐ耳元に聞き覚えのある声が囁いた。
「お客さん、今日はサービスです。お身体、隅々まで洗って差し上げますわ。」
「……さ、先輩!?」
泡の中から現れたのは咲だった。水色の際どい水着を着ているものの、視線のやり場に困る。
「先輩じゃないでしょ。一体いつになったら自然に“咲”って呼んでくれるの?」
恭弥が動こうとしても、咲の腕にがっちりとホールドされ、身動きが取れない。驚くほどの力だ。
「な、なんでこんなことを……っ。咲、まさか俺を誘惑してるんですか……?」
「ふふ……違うわよ。これは、訓練よ。」
咲はそう言うと、手に持った桶で優しく泡を流し始める。シャワーの湯が髪に触れ、少しずつ目が開けられるようになっていく。
視界が戻ると、そこには真っ赤になりながらも凛とした表情の咲がいた。水着姿であるとはいえ、あまりにも近すぎる距離に、恭弥は再び混乱する。
「咲……俺、本気で怒りますよ。今日一日、からかわれてる気しかしないんです……。」
「違うの。からかってるわけじゃない。本当は、こんなこと、私だってすごく恥ずかしいの。」
咲は小さく震える手で自分の腕を抱きしめるようにして、俯いた。
「でもね、阿修羅のスキル……“無限羞恥”のせいで、私と剣を交えた人は、戦いの後に身体が動かなくなっちゃうの。心も、すごく、変なふうに熱くなって……それで、苦しむの。」
「……!」
「だから、その対処法として、“私と触れ合っても平気になる訓練”が必要なの。視線も、距離も、肌の感覚も、全部含めてね。」
「そんな……じゃあ、さっきからずっと……」
「うん。恭弥くんが動けなくなったのも、そのせい。剣を交えるたびに、スキルが作用しちゃうの。」
恭弥は息をのんだ。咲の真剣なまなざしに、からかいの色は一切ない。
「でも、ちゃんと対処法はあるのよ。」
咲はふっと顔を上げた。恥ずかしさと、決意が入り混じったようなその表情に、恭弥は見入ってしまう。
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