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16.後をつけてくる子がいるぞ!
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ぼくはひょんなことから、あるアパートの前に立っていた。
というのも、きのうのこと、ぼくは誰かに後をつけられていると感じたんだ。
小学校一年生くらいの、見慣れない男の子がぼくの30メートルくらい後ろを歩いていた。
下校時に見知らぬ子が後を歩いていたなんてことはよくあることなので、始めはあまり気にもとめなかった。けれどそのうち、ぼくが立ち止まるとその子も立ち止まるということに気付いた。ためしに、角を曲がったところですぐ振り返ってのぞいたら、その子はあわてて電柱の影に隠れ、そっとそこから首をだして、こちらをうかがった。
なんて下手くそな尾行なんだ。
結局ぼくのうちまでついてきて、ぼくが二階に上がって窓の外を覗いた時も、まだ家の前の電柱の影に隠れて立っていた。二階からは丸見えなんだけどね。ずーっと立っていた。
ぼくを見張っているのかな。なんのために?と思っているうち、夕方になってお手伝いさんが帰り仕度をして出て行くと、その子は飛び出してきてお手伝いさんに抱きついた。
なーんだ。お手伝いさんとこの子供だったのか。それならそう言えばいいのに。とは言え、そう言われても何をするわけでもなかったと思うけど。
翌日、その子のことはすっかり忘れていたんだけど、下校の時、その子を校庭で見かけた。ぼくの後をつけてきたくらいだから、その子はぼくのことを知ってるはずなんだけれど、ぼくに気付かなかったのか、気付かなかったふりをしたのか、その子は後門を出てスタスタ歩き出した。
今日は自分の家にまっすぐ帰るのかな? そうだ、今日は逆にあの子のうちまでつけていってみようかな、という気になった。
ぼくは昨日のその子よりもまずいやり方で後をつけた。電信柱にはターンをしながら隠れた。その子が気付いて駆け出すと、ぼくも駆け足をした。その子は一度おびえたようなタレ目をぼくに向け、そのまま全速力で走って、とあるアパートのドアの中に姿を消した。
それが、今、目の前にあるアパートだ。
松風荘と書いてある。
今にも壊れそうなアパートだった。かたわらに大きなケヤキの木があって、そのアパートに圧しかからんばかりに立っていた。
そんな古めかしいアパートの前にいつまで突っ立っていてもしょうがないなと思ったので、帰ろうとした時、松風荘の扉がギーっと開いた。
思わずのぞいてしまった。
共有らしい広い玄関のたたきに、乱雑に複数の靴が置かれ、さきほどの子供が履いていたらしい靴も、片方ひっくり返ったまま脱ぎ散らされていた。そこから板敷きの広い廊下が真っ直ぐ続いており、左右に各部屋があるらしかった。
その時、奥の廊下を横切った人影があった。ぼくはその姿を見て自分の目を疑った。
白鳥明日香ちゃんじゃない?!
まさか…
明日香ちゃんのお父さんは銀行員だって聞いている。だから、銀行寮に住んでいるはずなんだ。こんな安アパートに住んでいるはずはない。いや、ひょっとしてリストラされちゃったんだろうか?そして、こんな安アパートにこっそり引っ越してきて、それをみんなにはだまっているのかな?
次から次へ、妄想が膨らんできた。
困っている明日香ちゃん。涙にぬれた明日香ちゃんの顔が三次元ディスプレイのようにぼくの頭の中で1回転した。
ぼくは靴を脱いでそっと板敷きの上に足をおろした。と、再び明日香ちゃんが現れた。今度は誰かの手をとっている。その手の先にはなんとあのチビ、お手伝いさんとこの子がいるじゃないか。ぼくが驚くまもなく、そのチビは親しげに片手をあげてにっこりした。
「やあ、お兄ちゃん」
やあ、お兄ちゃんじゃないよ。さっきはさもおびえているといった様子でぼくから逃げていったくせに。
それより明日香ちゃん、何でここに? と心の中に湧いた疑問をどういう言葉であらわそうかと考えているうち、明日香ちゃんとチビは 「おいで」というように、ぼくに手招きをし、そのまま後を向いて、さらに奥にと歩き出した。ぼくはあわてて後につづいた。
行き止まりと思った廊下は突き当たりまでいくと左右に分かれていた。そこを左に曲がり、すぐ右に折れると扉があった。それは別棟に続く渡り廊下への扉だった。
渡り廊下を通って次の建物の中に入ると、さらに扉があった。その、前で明日香ちゃんとチビは立ち止まり、ぼくを振り返って中へどうぞ、というしぐさをした。
ぼくはつられるようにして、明日香ちゃんとチビの間を通り抜け、自動ドアのように開いた扉の中に入った。
部屋は学校の理科室くらいの広さだった。
部屋の様子も理科室みたいだった。
窓際にはハムスターがいそうなカゴが2~3あり、金魚の水槽もあった。奥のテーブルには計器類が並んでおり、その真ん中に人がいた。
「え?」
あのおじさんは誰? というより、振り返ったら一緒にいたはずのチビと明日香ちゃんがいなかった。ぼくは慌てて入り口のドアに戻ろうとしたら、すぐ脇の机の上からポトリと何かが落ちた。足元を見ると、でっかい毛もじゃのネコがのっそり歩いて窓際まで移動し、棚に飛び乗って空いているところに長々と寝そべった。それを眺めていたら、誰かから声がかかった。
「ああ、きみちょっと」
計器類の間にいた人物が声を発したのだ。
呼ばれたのはぼくなのか、それとも他の誰かなのか半信半疑でいると、その人物は再び声を発した。
「ちょっときみ」
ぼくは自分の鼻を指さした。
「そうそう、きみだよ、きみ」
ぼくのことらしかった。
「きみ、ちょっと、その台の上に立ってくれないか」
台?
それはどうやら2メートル程先にある高さ20センチばかりの円形の台のことらしかった。ぼくは言われるまま直径2メートルほどの円形のステージに立った。
するといきなり何かのスイッチが入ったような音がして、ステージの上は光に包まれた。まぶしさに思わず両腕で顔を覆うと、その声の主は言った。
「大丈夫、大丈夫、大丈夫、動いてもいいから、ちょっと台の上にいてね。すぐすむから」
目も馴れてきたので声の主をあらてめて観察した。もじゃもじゃの髪と無精ひげが丸眼鏡を埋め込んでいるといった顔だった。このおじさん、いったい何をしているんだろう?
「これって、なにをしてるの?」
ぼくは聞いてみた。
「立体写真を撮ろうとしてるんだよ。さあて、うまくいきますか、細工は隆々仕上げをごろうじろ…と」
ぼくはちょうど天井からステージまでの光の筒の中に納まっているような感じだった。そして時折、光の輪がスキャンするようにぼくのまわりを上下した。
しばらくして光は総て消え、その人物が言った。
「はーい、終わり。お疲れさん。もういいよ」
ぼくは不思議な気分で台から降りると、その人物のところまで行き、その人物がずっと覗き込んでいるディスプレイを覗いた。
「おじさん。ぼくの立体写真撮れたの?」
「ああ? うまくいっとるよ。見るかね?」
ディスプレイにはまぎれもないぼくが写っていた。おじさんはその写真を画面の中で360度まわして見せた。確かに立体写真かもしれないけれど、まあ、ふ~ん、という感じだった。ボクがゲームキャラになったくらいのもんじゃないか?
「これがなにか? と思っておるじゃろう? しかーし、かかーし、驚くのはこれからじゃ」
丸モジャ眼鏡のおじさんはそう言うとどこやらのスイッチを入れ、あちこちのパネルのボタンを操作した。すると、先ほどぼくが立っていた台の上に、ぼくが現れたではないか。
「どんなもんじゃ、わはははは」
丸モジャ眼鏡のおじさんは得意そうに高笑いをした。しかし、ぼくはSF映画などで立体写真を見ていたから、さほど驚かなかった。本当はすごいことなんだろうと思うんだけれど、ぼくはもともとあまり表情を表に出さないタチだもんだから、それも加わっていた。
そしたら丸モジャ眼鏡のおじさんは、ぼくのそんな様子に不満だったらしい。
「驚かんのか? しかし、これはほんの序の口じゃ。今度こそ驚くぞ!」
丸モジャ眼鏡のおじさんは立ち上がると窓際に置いてある籠に歩み寄った。そして中にいた動物を取り出すと、円筒形のガラスケースの中に入れた。やはりあの籠にはハムスターが入っていたのか、と思ったら、丸モジャ眼鏡をおじさんは、「こりゃモルモットじゃ」と言った。そしてモルモットを入れたガラスケースを先ほどの台の上に置いた。
「いいか、見てろ!」
丸モジャ眼鏡のおじさんは人差し指で念をおすと、再び計器類にうずまり、あちこちのスイッチを押した。
ウィーン…。
と、見る間にガラスケースの中のモルモットがぼくに変身しではないか!
「どんなもんじゃ!わははははは」
丸モジャ眼鏡のおじさんの高笑いが理科室みたいな部屋にえんえんと響き、ぼくの目と口は開きっぱなしになった。
というのも、きのうのこと、ぼくは誰かに後をつけられていると感じたんだ。
小学校一年生くらいの、見慣れない男の子がぼくの30メートルくらい後ろを歩いていた。
下校時に見知らぬ子が後を歩いていたなんてことはよくあることなので、始めはあまり気にもとめなかった。けれどそのうち、ぼくが立ち止まるとその子も立ち止まるということに気付いた。ためしに、角を曲がったところですぐ振り返ってのぞいたら、その子はあわてて電柱の影に隠れ、そっとそこから首をだして、こちらをうかがった。
なんて下手くそな尾行なんだ。
結局ぼくのうちまでついてきて、ぼくが二階に上がって窓の外を覗いた時も、まだ家の前の電柱の影に隠れて立っていた。二階からは丸見えなんだけどね。ずーっと立っていた。
ぼくを見張っているのかな。なんのために?と思っているうち、夕方になってお手伝いさんが帰り仕度をして出て行くと、その子は飛び出してきてお手伝いさんに抱きついた。
なーんだ。お手伝いさんとこの子供だったのか。それならそう言えばいいのに。とは言え、そう言われても何をするわけでもなかったと思うけど。
翌日、その子のことはすっかり忘れていたんだけど、下校の時、その子を校庭で見かけた。ぼくの後をつけてきたくらいだから、その子はぼくのことを知ってるはずなんだけれど、ぼくに気付かなかったのか、気付かなかったふりをしたのか、その子は後門を出てスタスタ歩き出した。
今日は自分の家にまっすぐ帰るのかな? そうだ、今日は逆にあの子のうちまでつけていってみようかな、という気になった。
ぼくは昨日のその子よりもまずいやり方で後をつけた。電信柱にはターンをしながら隠れた。その子が気付いて駆け出すと、ぼくも駆け足をした。その子は一度おびえたようなタレ目をぼくに向け、そのまま全速力で走って、とあるアパートのドアの中に姿を消した。
それが、今、目の前にあるアパートだ。
松風荘と書いてある。
今にも壊れそうなアパートだった。かたわらに大きなケヤキの木があって、そのアパートに圧しかからんばかりに立っていた。
そんな古めかしいアパートの前にいつまで突っ立っていてもしょうがないなと思ったので、帰ろうとした時、松風荘の扉がギーっと開いた。
思わずのぞいてしまった。
共有らしい広い玄関のたたきに、乱雑に複数の靴が置かれ、さきほどの子供が履いていたらしい靴も、片方ひっくり返ったまま脱ぎ散らされていた。そこから板敷きの広い廊下が真っ直ぐ続いており、左右に各部屋があるらしかった。
その時、奥の廊下を横切った人影があった。ぼくはその姿を見て自分の目を疑った。
白鳥明日香ちゃんじゃない?!
まさか…
明日香ちゃんのお父さんは銀行員だって聞いている。だから、銀行寮に住んでいるはずなんだ。こんな安アパートに住んでいるはずはない。いや、ひょっとしてリストラされちゃったんだろうか?そして、こんな安アパートにこっそり引っ越してきて、それをみんなにはだまっているのかな?
次から次へ、妄想が膨らんできた。
困っている明日香ちゃん。涙にぬれた明日香ちゃんの顔が三次元ディスプレイのようにぼくの頭の中で1回転した。
ぼくは靴を脱いでそっと板敷きの上に足をおろした。と、再び明日香ちゃんが現れた。今度は誰かの手をとっている。その手の先にはなんとあのチビ、お手伝いさんとこの子がいるじゃないか。ぼくが驚くまもなく、そのチビは親しげに片手をあげてにっこりした。
「やあ、お兄ちゃん」
やあ、お兄ちゃんじゃないよ。さっきはさもおびえているといった様子でぼくから逃げていったくせに。
それより明日香ちゃん、何でここに? と心の中に湧いた疑問をどういう言葉であらわそうかと考えているうち、明日香ちゃんとチビは 「おいで」というように、ぼくに手招きをし、そのまま後を向いて、さらに奥にと歩き出した。ぼくはあわてて後につづいた。
行き止まりと思った廊下は突き当たりまでいくと左右に分かれていた。そこを左に曲がり、すぐ右に折れると扉があった。それは別棟に続く渡り廊下への扉だった。
渡り廊下を通って次の建物の中に入ると、さらに扉があった。その、前で明日香ちゃんとチビは立ち止まり、ぼくを振り返って中へどうぞ、というしぐさをした。
ぼくはつられるようにして、明日香ちゃんとチビの間を通り抜け、自動ドアのように開いた扉の中に入った。
部屋は学校の理科室くらいの広さだった。
部屋の様子も理科室みたいだった。
窓際にはハムスターがいそうなカゴが2~3あり、金魚の水槽もあった。奥のテーブルには計器類が並んでおり、その真ん中に人がいた。
「え?」
あのおじさんは誰? というより、振り返ったら一緒にいたはずのチビと明日香ちゃんがいなかった。ぼくは慌てて入り口のドアに戻ろうとしたら、すぐ脇の机の上からポトリと何かが落ちた。足元を見ると、でっかい毛もじゃのネコがのっそり歩いて窓際まで移動し、棚に飛び乗って空いているところに長々と寝そべった。それを眺めていたら、誰かから声がかかった。
「ああ、きみちょっと」
計器類の間にいた人物が声を発したのだ。
呼ばれたのはぼくなのか、それとも他の誰かなのか半信半疑でいると、その人物は再び声を発した。
「ちょっときみ」
ぼくは自分の鼻を指さした。
「そうそう、きみだよ、きみ」
ぼくのことらしかった。
「きみ、ちょっと、その台の上に立ってくれないか」
台?
それはどうやら2メートル程先にある高さ20センチばかりの円形の台のことらしかった。ぼくは言われるまま直径2メートルほどの円形のステージに立った。
するといきなり何かのスイッチが入ったような音がして、ステージの上は光に包まれた。まぶしさに思わず両腕で顔を覆うと、その声の主は言った。
「大丈夫、大丈夫、大丈夫、動いてもいいから、ちょっと台の上にいてね。すぐすむから」
目も馴れてきたので声の主をあらてめて観察した。もじゃもじゃの髪と無精ひげが丸眼鏡を埋め込んでいるといった顔だった。このおじさん、いったい何をしているんだろう?
「これって、なにをしてるの?」
ぼくは聞いてみた。
「立体写真を撮ろうとしてるんだよ。さあて、うまくいきますか、細工は隆々仕上げをごろうじろ…と」
ぼくはちょうど天井からステージまでの光の筒の中に納まっているような感じだった。そして時折、光の輪がスキャンするようにぼくのまわりを上下した。
しばらくして光は総て消え、その人物が言った。
「はーい、終わり。お疲れさん。もういいよ」
ぼくは不思議な気分で台から降りると、その人物のところまで行き、その人物がずっと覗き込んでいるディスプレイを覗いた。
「おじさん。ぼくの立体写真撮れたの?」
「ああ? うまくいっとるよ。見るかね?」
ディスプレイにはまぎれもないぼくが写っていた。おじさんはその写真を画面の中で360度まわして見せた。確かに立体写真かもしれないけれど、まあ、ふ~ん、という感じだった。ボクがゲームキャラになったくらいのもんじゃないか?
「これがなにか? と思っておるじゃろう? しかーし、かかーし、驚くのはこれからじゃ」
丸モジャ眼鏡のおじさんはそう言うとどこやらのスイッチを入れ、あちこちのパネルのボタンを操作した。すると、先ほどぼくが立っていた台の上に、ぼくが現れたではないか。
「どんなもんじゃ、わはははは」
丸モジャ眼鏡のおじさんは得意そうに高笑いをした。しかし、ぼくはSF映画などで立体写真を見ていたから、さほど驚かなかった。本当はすごいことなんだろうと思うんだけれど、ぼくはもともとあまり表情を表に出さないタチだもんだから、それも加わっていた。
そしたら丸モジャ眼鏡のおじさんは、ぼくのそんな様子に不満だったらしい。
「驚かんのか? しかし、これはほんの序の口じゃ。今度こそ驚くぞ!」
丸モジャ眼鏡のおじさんは立ち上がると窓際に置いてある籠に歩み寄った。そして中にいた動物を取り出すと、円筒形のガラスケースの中に入れた。やはりあの籠にはハムスターが入っていたのか、と思ったら、丸モジャ眼鏡をおじさんは、「こりゃモルモットじゃ」と言った。そしてモルモットを入れたガラスケースを先ほどの台の上に置いた。
「いいか、見てろ!」
丸モジャ眼鏡のおじさんは人差し指で念をおすと、再び計器類にうずまり、あちこちのスイッチを押した。
ウィーン…。
と、見る間にガラスケースの中のモルモットがぼくに変身しではないか!
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