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5章 体育祭
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※痛いの注意
──────
「う……」
目が覚めると辺り一面真っ暗だった。目の辺りに違和感を感じるから、きっと目隠しでもされているのだろう。これじゃあ能力が使えない。
それに手も後ろで縛られているようで動かない。さらには殴られたからか頭も痛い。散々だ。
応援の声が聞こえるが、その聞こえ方からして私は今校内にいるらしいことが分かった。
「目が覚めたようね。」
女の人の声。それも聞いたことのない声。
「……何のためにこんなことを?」
今はとにかく情報が欲しい。情報によって私の動き方は変わるから。
「音霧の人間は問題児が集められているんでしょ? だからまずは一番弱そうなあんたから掃除しなきゃ。」
音霧の人が他生徒から怖がられているから、音霧は問題児の集まりだと思われていたのか。怖いから排除するということかな。嫌だなあ、痛いのは。
「やっちゃって。」
「うっす。」
うわー、なんか危険な気がする。この場の雰囲気がガラリと変わったのを肌で感じた。
ガッ
「っ……!」
頭を蹴られ、お腹を蹴られ。痛いなあー。
でも、真紀よりはマシかな。血も出ないし。だから大丈夫。そう言い聞かせ、なんとかやり過ごす。左肩の傷が癒えてきた時にこれとか……傷が絶えないね。
バキッ
「くっ……!」
うわあ、容赦ない。多分だけど足を踏まれた。
「消えろ!!」
ドカッ
「もっと傷つけ! 苦しめ!」
さて、どうしようかな。いつになったらこれ終わるかな。そろそろ色々なところが痛んできているからやめてほしいんだけど。
ガッ
「うっ……」
そろそろ意識が飛ぶかもなあ……
「ここかっ!」
ガラッと勢いよく開いた扉の音がする。飛びそうだった意識が戻ってきた。
パタパタと足音も聞こえる。誰かが入ってきたみたいだ。聞き馴染みのある声だったような。
「藍ちゃん!」
そう呼ぶのは藤さんだよね。そう頭で分かった時、シュルリと音を立てて目隠しが外される。
「遅くなって、ごめんね。」
走ったのだろうか、息が上がっている。
「怪我はない?」
「大、丈夫で、す。」
まあ大丈夫ではないかな。色々なところが痛い。縛られていた腕の拘束も解かれ、自由になった。よし体を起こして……
「うっ……」
痛みを隠しきれなかった。あまりにも久し振りだったからな。駄目だなあ、私。もっとしっかりしなきゃ。
痛くても我慢しなきゃ。
「花蘇芳さんを傷つけておいてタダで帰れるとは思わないでくださいね?」
「俺達を怒らせたんだ。それ相応の対応しても文句は言われねえだろ?」
いつもの優しい雰囲気が全く感じられない山吹さんと柊木さん。二人の背後に鬼がいる気がするのは気のせいだろうか。
「藍ちゃん、怪我したところ、教えて? あの人達のことはあの二人に任せておけば良いから。」
そうは言われても相手は八人もいるし……
「藍ちゃん、ああ見えてあの二人、強いんだよ? 護身術的なのを習ってたらしいし。」
「え……?」
まるで私の心の中を覗いたかのような口ぶりに驚いてしまった。
「ってことで、殴られたり蹴られたりしたのはどこ?」
言わなきゃいけないかな……。藤さんを見ると、早く言えという表情。し、仕方ない。
「えっと、頭とお腹……を重点的に、です。」
「あとは?」
「……多分、足を踏まれました。」
足首の辺りに違和感を感じる。捻ったかな。折れてなければいいけど。
「ぐはっ!」
声がした方を向くと山吹さんと柊木さん以外の人が倒れていた。あの人数を二人で? すごい。
しかし、私は少し怪我させられただけなのでそこまで怒らなくても……。思わず目線が下を向く。
そんなことを考えていたら顔を強制的に上げられて、藤さんと目が合う。
「『少し』じゃないよね?」
「へ……?」
どこか怒っているように見える。何か悪いことを言ってしまったかな。いや、何も言っていないよね。
「お前の感覚狂ってんじゃねえの?」
あの人達を片付け終え、話を聞いていたらしい柊木さんは私と目線が合うようにしゃがんでそう言った。眉間の皺がすごい。これは怒ってらっしゃる。
「これを少しと言う人間はいねえぞ。」
頬に触れて痛そうな顔になる。柊木さんが怪我しているわけじゃないのに。
「心配したんだぞ。」
柊木さんは頭をぽんぽんと撫でてくれる。
「すみません。私が油断していたせいです。この学校ではこういうことはないものだと思い込んでいた私が招いたことです。」
前の学校で起きたことと同じような今のこの状況。
これからは気を引き締めていかないといけないな。ただ怖がられて避けられているだけではないと知ったからね。よし。
そんなことを考えていると山吹さんは片膝をついて、私と目線を合わせる。いつもの笑顔はない。
「花蘇芳さん……そうやって自分が悪いと思えば全て丸く収まるとでも思ってるんですか?」
「え……?」
真顔が怖いです。逃げちゃダメですかね。
「表向きは収まったように見えるかもしれません。ですが収まりませんよ。向こうは追い詰めることができて清々するでしょうけど、花蘇芳さんはどうですか? 辛い思いをして耐えて耐えて。それではいつか花蘇芳さんが壊れてしまいます。」
「……。」
「ですから私達を頼ってください。助けを求めてください。あなたはもう一人ではないんですよ。」
頼る? 助けを求める? どうやって?
「今だって誰かに助けを求めても良かったんだよ? 誰か助けてーって。叫べは良かったのに。」
「でも……」
「でもじゃありませんよ。助けを求めない方が迷惑です。」
「そうだな。もうここは今までいたところとは違ぇんだからな。」
な、なんか責められてる気がするんだけど。気のせい?
なんだか居心地が悪くなって体勢を変えようとしたが。
「痛っ……」
そうだった。足首を痛めてたんだった。
「ごめんごめん、今治すね。」
そう言って藤さんは私の足首の辺りに手を当て、数秒。痛みが引いていく。
「あとはお腹と頭だよね……?」
「あ、ありがとうございます。あとは大丈夫です。」
大丈夫、大丈夫。自己暗示をかける。
「駄目。」
立ち上がろうとしたが、藤さんに阻まれ、逆に藤さんの膝の上に乗ってしまった。
「藤さん!?」
「黙ってて。」
「……。」
黙れと言われたら従うしかないかな……。
藤さんはお腹に手を当てて数秒。そのあとに頭に手を当てて数秒。
「よし、これでOKかな?」
にっこりと笑ってそう言う。確かに痛みを全く感じなくなった。すごい。
「ありがとうございます。」
「治療も終わったことだし、さっさと退散すっぞ。」
「だねー。」
「花蘇芳さん、行きましょう。」
山吹さんが手を差し出す。……これはどうしろということだろう。どうすればいいか考えていると山吹さんは私の手を掴み、引っ張り上げてくれた。
ああ、そういえばお礼をまだ言ってなかった。三人の方を向き、ぺこりと頭を下げる。
「来てくださりありがとうございます。正直助かりました。」
一人だったらきっとまだ暴力を振るわれていただろう。
「いいっていいって。」
藤さんに頭を撫でられる。いつもの撫で方で安心する。
「さ、もうお昼だよ。皆も待ってるし、早く行こう。」
──────
「う……」
目が覚めると辺り一面真っ暗だった。目の辺りに違和感を感じるから、きっと目隠しでもされているのだろう。これじゃあ能力が使えない。
それに手も後ろで縛られているようで動かない。さらには殴られたからか頭も痛い。散々だ。
応援の声が聞こえるが、その聞こえ方からして私は今校内にいるらしいことが分かった。
「目が覚めたようね。」
女の人の声。それも聞いたことのない声。
「……何のためにこんなことを?」
今はとにかく情報が欲しい。情報によって私の動き方は変わるから。
「音霧の人間は問題児が集められているんでしょ? だからまずは一番弱そうなあんたから掃除しなきゃ。」
音霧の人が他生徒から怖がられているから、音霧は問題児の集まりだと思われていたのか。怖いから排除するということかな。嫌だなあ、痛いのは。
「やっちゃって。」
「うっす。」
うわー、なんか危険な気がする。この場の雰囲気がガラリと変わったのを肌で感じた。
ガッ
「っ……!」
頭を蹴られ、お腹を蹴られ。痛いなあー。
でも、真紀よりはマシかな。血も出ないし。だから大丈夫。そう言い聞かせ、なんとかやり過ごす。左肩の傷が癒えてきた時にこれとか……傷が絶えないね。
バキッ
「くっ……!」
うわあ、容赦ない。多分だけど足を踏まれた。
「消えろ!!」
ドカッ
「もっと傷つけ! 苦しめ!」
さて、どうしようかな。いつになったらこれ終わるかな。そろそろ色々なところが痛んできているからやめてほしいんだけど。
ガッ
「うっ……」
そろそろ意識が飛ぶかもなあ……
「ここかっ!」
ガラッと勢いよく開いた扉の音がする。飛びそうだった意識が戻ってきた。
パタパタと足音も聞こえる。誰かが入ってきたみたいだ。聞き馴染みのある声だったような。
「藍ちゃん!」
そう呼ぶのは藤さんだよね。そう頭で分かった時、シュルリと音を立てて目隠しが外される。
「遅くなって、ごめんね。」
走ったのだろうか、息が上がっている。
「怪我はない?」
「大、丈夫で、す。」
まあ大丈夫ではないかな。色々なところが痛い。縛られていた腕の拘束も解かれ、自由になった。よし体を起こして……
「うっ……」
痛みを隠しきれなかった。あまりにも久し振りだったからな。駄目だなあ、私。もっとしっかりしなきゃ。
痛くても我慢しなきゃ。
「花蘇芳さんを傷つけておいてタダで帰れるとは思わないでくださいね?」
「俺達を怒らせたんだ。それ相応の対応しても文句は言われねえだろ?」
いつもの優しい雰囲気が全く感じられない山吹さんと柊木さん。二人の背後に鬼がいる気がするのは気のせいだろうか。
「藍ちゃん、怪我したところ、教えて? あの人達のことはあの二人に任せておけば良いから。」
そうは言われても相手は八人もいるし……
「藍ちゃん、ああ見えてあの二人、強いんだよ? 護身術的なのを習ってたらしいし。」
「え……?」
まるで私の心の中を覗いたかのような口ぶりに驚いてしまった。
「ってことで、殴られたり蹴られたりしたのはどこ?」
言わなきゃいけないかな……。藤さんを見ると、早く言えという表情。し、仕方ない。
「えっと、頭とお腹……を重点的に、です。」
「あとは?」
「……多分、足を踏まれました。」
足首の辺りに違和感を感じる。捻ったかな。折れてなければいいけど。
「ぐはっ!」
声がした方を向くと山吹さんと柊木さん以外の人が倒れていた。あの人数を二人で? すごい。
しかし、私は少し怪我させられただけなのでそこまで怒らなくても……。思わず目線が下を向く。
そんなことを考えていたら顔を強制的に上げられて、藤さんと目が合う。
「『少し』じゃないよね?」
「へ……?」
どこか怒っているように見える。何か悪いことを言ってしまったかな。いや、何も言っていないよね。
「お前の感覚狂ってんじゃねえの?」
あの人達を片付け終え、話を聞いていたらしい柊木さんは私と目線が合うようにしゃがんでそう言った。眉間の皺がすごい。これは怒ってらっしゃる。
「これを少しと言う人間はいねえぞ。」
頬に触れて痛そうな顔になる。柊木さんが怪我しているわけじゃないのに。
「心配したんだぞ。」
柊木さんは頭をぽんぽんと撫でてくれる。
「すみません。私が油断していたせいです。この学校ではこういうことはないものだと思い込んでいた私が招いたことです。」
前の学校で起きたことと同じような今のこの状況。
これからは気を引き締めていかないといけないな。ただ怖がられて避けられているだけではないと知ったからね。よし。
そんなことを考えていると山吹さんは片膝をついて、私と目線を合わせる。いつもの笑顔はない。
「花蘇芳さん……そうやって自分が悪いと思えば全て丸く収まるとでも思ってるんですか?」
「え……?」
真顔が怖いです。逃げちゃダメですかね。
「表向きは収まったように見えるかもしれません。ですが収まりませんよ。向こうは追い詰めることができて清々するでしょうけど、花蘇芳さんはどうですか? 辛い思いをして耐えて耐えて。それではいつか花蘇芳さんが壊れてしまいます。」
「……。」
「ですから私達を頼ってください。助けを求めてください。あなたはもう一人ではないんですよ。」
頼る? 助けを求める? どうやって?
「今だって誰かに助けを求めても良かったんだよ? 誰か助けてーって。叫べは良かったのに。」
「でも……」
「でもじゃありませんよ。助けを求めない方が迷惑です。」
「そうだな。もうここは今までいたところとは違ぇんだからな。」
な、なんか責められてる気がするんだけど。気のせい?
なんだか居心地が悪くなって体勢を変えようとしたが。
「痛っ……」
そうだった。足首を痛めてたんだった。
「ごめんごめん、今治すね。」
そう言って藤さんは私の足首の辺りに手を当て、数秒。痛みが引いていく。
「あとはお腹と頭だよね……?」
「あ、ありがとうございます。あとは大丈夫です。」
大丈夫、大丈夫。自己暗示をかける。
「駄目。」
立ち上がろうとしたが、藤さんに阻まれ、逆に藤さんの膝の上に乗ってしまった。
「藤さん!?」
「黙ってて。」
「……。」
黙れと言われたら従うしかないかな……。
藤さんはお腹に手を当てて数秒。そのあとに頭に手を当てて数秒。
「よし、これでOKかな?」
にっこりと笑ってそう言う。確かに痛みを全く感じなくなった。すごい。
「ありがとうございます。」
「治療も終わったことだし、さっさと退散すっぞ。」
「だねー。」
「花蘇芳さん、行きましょう。」
山吹さんが手を差し出す。……これはどうしろということだろう。どうすればいいか考えていると山吹さんは私の手を掴み、引っ張り上げてくれた。
ああ、そういえばお礼をまだ言ってなかった。三人の方を向き、ぺこりと頭を下げる。
「来てくださりありがとうございます。正直助かりました。」
一人だったらきっとまだ暴力を振るわれていただろう。
「いいっていいって。」
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