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9章 文化祭二日目
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あれから一夜明けて、文化祭二日目に突入した。
昨日中庭でまったりと時間を過ごしていたおかげもあってか、今日は頭を切り替えて文化祭を楽しむ気になれた。
今日私達A組三人は午後にシフトが入っているので、それまでの時間は色々見て回るつもり。
「昨日は大変だったね。」
「そうですね。でもいちごちゃんと敦子ちゃんと静香ちゃんに肯定してもらって、少し心が軽くなった気がします。」
「確かに理解者がいるのは精神的に余裕が出来る気がしますね。」
今日は三人とも袴姿だ。なんか見て回りながら呼び込みをしてこいとのこと。灰色の目を晒しているので怖がられないといいけど……。
「ま、今日は特に何も起きないんじゃない?」
「どうでしょうね。今日は一般公開日ですからどんな人が入ってきているか分かりませんよ?」
「何も起こらないことを祈るしかありませんね。」
と、ほのぼのと話していたら二年F組の前まで来ていたようだ。
「いちごちゃんいますかね……」
F組では何をやってるんだろう。覗いてみると……
「あなたのラッキーアイテムは……蕎麦です。」
いちごちゃんが水晶玉を覗き込んで占っているようだ。ラッキーアイテムが蕎麦か……どこかのクラスで売ってたかな?
「私も占ってもらおうかな……」
「待ってますよ。」
「行ってきな?」
「ではお言葉に甘えて。行ってきます。」
そこまで人が並んでいるわけでもなかったので、すぐに順番が回ってきた。
「藍ちゃん! 来てくれたんだね! 袴姿が見れて良かったよ。可愛い!」
「あ、ありがとう? 今日はずっと袴だよ。」
「いいねー。あ、占ってく?」
「もちろん。」
「じゃあそこ座って?」
「はーい。」
言われた通りに座る。すると目の前にある水晶玉に手を翳して唸るいちごちゃん。
「今日の藍ちゃんは……ん? 『幼子に注意』? だって。どういうことだろうね。」
占う側がどうだろうねって言ってもいいの?
「どういうことだろう。私も分からないね。」
「で、ラッキーアイテムは……Tシャツだって。」
「Tシャツ? 何色でもいいの?」
「うん。多分。」
「へぇ……あ、確か体育館でフリーマーケットみたいなのやってたよね? そこで売ってるかな?」
「多分あるんじゃない? ……と占いはこんな感じかな?」
じゃあ後で見てこようかな。
「占ってくれてありがとう。山吹さんと藤さん待たせてるからそろそろ行くね。」
「うん! 今日は午後に時間あるからA組行くね!」
「ありがとう。是非来てね! じゃあまた午後に。」
「はーい!」
F組から出ようとすると……あれ、出入口に人だかりが出来ているのだが、なんだろう。耳を澄ましてみると……
「……ラスですか!?」
「……年A組だよー。」
「……名前を教えてください!」
「……ええと……」
山吹さんと藤さんの声も聞こえるので、出口の辺りにいてくれているのだろう。早く行かないと。
でもこの人だかりでF組から出られない。さてどうしよう。
ピロン
「ん?」
珍しく携帯にメールが入った。見てみると藤さんからだった。
『助けてー 女の人に囲まれて動けないよー(泣)』
あらら、そうだったのね。この人だかりは藤さん達が起こしていると。ならばどうしようかな……
「あ。」
もう一つの出入口は通れそうだ。そこを通って隣のE組の辺りまで行ってから……
「メール……いや、電話かな。」
藤さんに電話をかけると一コールで出た。
『もしもしー?』
「藤さん、適当に相槌を打ちながら聞いてください。」
『うん。』
「今から藤さんはこの電話で誰かに呼び出されたことにしてください。そしてそれを言い訳にして抜け出すのです!」
『うんうん。』
「私は今隣の二年E組の前にいますが、呼び出されたことにするなら少し離れたところで落ち合うようにするといいかもしれません。」
『うん。』
「ということなので……二年B組で会いましょう。柊木さんもいらっしゃると思いますし。」
『分かった。なるべくすぐ行くね。』
「はい。頑張ってください。」
電話を切る。この作戦で上手く行くかな……
「ま、何とかならなければまた違う作戦を立てればいいかな。」
ということで先にB組に向かう。
「いらっしゃいませ。」
B組に入った瞬間、コーヒーのいい香りがふわりと私を包む。
空いている席に案内され、そこに座った。ちょうど教室内がよく見える位置に座れたようだ。
「メニューです。」
「ありがとうございます。」
渡されたメニューを見てみるとコーヒーが主だった。アレンジコーヒーも色々あるから迷うなあ……
「よし、決めた。」
給仕さんに注文し、ふう、と一息ついたところで。
……なんかいつもより視線を感じる気がする。目で追える範囲を見回してみると、ちらちら見られているようだった。
まあ、今日は袴だし、目は灰色だし仕方ないか。まあ、髪色だけはちゃんと隠せているので良しとする。
と、何かに言い訳をしてみる。そうしたことで現実が変わるわけでもないが。
「ご注文のアイスキャラメルラテでございます。」
「ありがとうございます。」
甘いのが飲みたかったのでちょうどよかった。
「いただきます。」
冷たいラテが喉を通る。そうそう、これが飲みたかった。甘くて美味しいなあ。頬が緩む。
「美味いか?」
「美味しいです……って柊木さんでしたか。」
「俺で悪かったな。それ、俺が作った。どうだ?」
「美味しいです。器用なんですね。」
「まあな。……りん達はどうした?」
「多分そろそろ来ると思います。」
かくかくしかじか、ここまでの出来事を話してみる。すると柊木さんは笑い出した。
「ウケる。睨んどけばどうとでもなるのに。」
「睨む、ですか……」
山吹さんと藤さんが睨んでる様子を想像してみる……
「無理ですね。あの二人が睨んでる想像すら出来ません。」
「まあそうだろうな。」
にっこり笑っている顔しか想像出来なかった。怒ったこととかあるのかな。
「りんは怒ってる時は笑うからな。ムッとした表情もあまり見たことがねえな。」
「はあ……」
怒る時に笑う……? 表情だけでは怒ってるか笑ってるか分からないということか。
「怒ってる時は笑いながらズモモ……みたいな擬音が聞こえてくるから分かりやすいぞ。」
「ずもも。」
本当に擬音が聞こえてくるのかな。
「あ、本気にしてないだろ?」
「……黙秘します。」
目を逸らしたところで。
ピンポンパンポン
校内放送がかかった。なんだろう。落し物かな?
『えー、なんか校内にエートスが紛れた模様。被害報告はまだありませんが、皆さん気をつけてください。あとは音霧寮の皆さん、よろしくお願いしまーす。』
杜若学園長の声だった。
昨日中庭でまったりと時間を過ごしていたおかげもあってか、今日は頭を切り替えて文化祭を楽しむ気になれた。
今日私達A組三人は午後にシフトが入っているので、それまでの時間は色々見て回るつもり。
「昨日は大変だったね。」
「そうですね。でもいちごちゃんと敦子ちゃんと静香ちゃんに肯定してもらって、少し心が軽くなった気がします。」
「確かに理解者がいるのは精神的に余裕が出来る気がしますね。」
今日は三人とも袴姿だ。なんか見て回りながら呼び込みをしてこいとのこと。灰色の目を晒しているので怖がられないといいけど……。
「ま、今日は特に何も起きないんじゃない?」
「どうでしょうね。今日は一般公開日ですからどんな人が入ってきているか分かりませんよ?」
「何も起こらないことを祈るしかありませんね。」
と、ほのぼのと話していたら二年F組の前まで来ていたようだ。
「いちごちゃんいますかね……」
F組では何をやってるんだろう。覗いてみると……
「あなたのラッキーアイテムは……蕎麦です。」
いちごちゃんが水晶玉を覗き込んで占っているようだ。ラッキーアイテムが蕎麦か……どこかのクラスで売ってたかな?
「私も占ってもらおうかな……」
「待ってますよ。」
「行ってきな?」
「ではお言葉に甘えて。行ってきます。」
そこまで人が並んでいるわけでもなかったので、すぐに順番が回ってきた。
「藍ちゃん! 来てくれたんだね! 袴姿が見れて良かったよ。可愛い!」
「あ、ありがとう? 今日はずっと袴だよ。」
「いいねー。あ、占ってく?」
「もちろん。」
「じゃあそこ座って?」
「はーい。」
言われた通りに座る。すると目の前にある水晶玉に手を翳して唸るいちごちゃん。
「今日の藍ちゃんは……ん? 『幼子に注意』? だって。どういうことだろうね。」
占う側がどうだろうねって言ってもいいの?
「どういうことだろう。私も分からないね。」
「で、ラッキーアイテムは……Tシャツだって。」
「Tシャツ? 何色でもいいの?」
「うん。多分。」
「へぇ……あ、確か体育館でフリーマーケットみたいなのやってたよね? そこで売ってるかな?」
「多分あるんじゃない? ……と占いはこんな感じかな?」
じゃあ後で見てこようかな。
「占ってくれてありがとう。山吹さんと藤さん待たせてるからそろそろ行くね。」
「うん! 今日は午後に時間あるからA組行くね!」
「ありがとう。是非来てね! じゃあまた午後に。」
「はーい!」
F組から出ようとすると……あれ、出入口に人だかりが出来ているのだが、なんだろう。耳を澄ましてみると……
「……ラスですか!?」
「……年A組だよー。」
「……名前を教えてください!」
「……ええと……」
山吹さんと藤さんの声も聞こえるので、出口の辺りにいてくれているのだろう。早く行かないと。
でもこの人だかりでF組から出られない。さてどうしよう。
ピロン
「ん?」
珍しく携帯にメールが入った。見てみると藤さんからだった。
『助けてー 女の人に囲まれて動けないよー(泣)』
あらら、そうだったのね。この人だかりは藤さん達が起こしていると。ならばどうしようかな……
「あ。」
もう一つの出入口は通れそうだ。そこを通って隣のE組の辺りまで行ってから……
「メール……いや、電話かな。」
藤さんに電話をかけると一コールで出た。
『もしもしー?』
「藤さん、適当に相槌を打ちながら聞いてください。」
『うん。』
「今から藤さんはこの電話で誰かに呼び出されたことにしてください。そしてそれを言い訳にして抜け出すのです!」
『うんうん。』
「私は今隣の二年E組の前にいますが、呼び出されたことにするなら少し離れたところで落ち合うようにするといいかもしれません。」
『うん。』
「ということなので……二年B組で会いましょう。柊木さんもいらっしゃると思いますし。」
『分かった。なるべくすぐ行くね。』
「はい。頑張ってください。」
電話を切る。この作戦で上手く行くかな……
「ま、何とかならなければまた違う作戦を立てればいいかな。」
ということで先にB組に向かう。
「いらっしゃいませ。」
B組に入った瞬間、コーヒーのいい香りがふわりと私を包む。
空いている席に案内され、そこに座った。ちょうど教室内がよく見える位置に座れたようだ。
「メニューです。」
「ありがとうございます。」
渡されたメニューを見てみるとコーヒーが主だった。アレンジコーヒーも色々あるから迷うなあ……
「よし、決めた。」
給仕さんに注文し、ふう、と一息ついたところで。
……なんかいつもより視線を感じる気がする。目で追える範囲を見回してみると、ちらちら見られているようだった。
まあ、今日は袴だし、目は灰色だし仕方ないか。まあ、髪色だけはちゃんと隠せているので良しとする。
と、何かに言い訳をしてみる。そうしたことで現実が変わるわけでもないが。
「ご注文のアイスキャラメルラテでございます。」
「ありがとうございます。」
甘いのが飲みたかったのでちょうどよかった。
「いただきます。」
冷たいラテが喉を通る。そうそう、これが飲みたかった。甘くて美味しいなあ。頬が緩む。
「美味いか?」
「美味しいです……って柊木さんでしたか。」
「俺で悪かったな。それ、俺が作った。どうだ?」
「美味しいです。器用なんですね。」
「まあな。……りん達はどうした?」
「多分そろそろ来ると思います。」
かくかくしかじか、ここまでの出来事を話してみる。すると柊木さんは笑い出した。
「ウケる。睨んどけばどうとでもなるのに。」
「睨む、ですか……」
山吹さんと藤さんが睨んでる様子を想像してみる……
「無理ですね。あの二人が睨んでる想像すら出来ません。」
「まあそうだろうな。」
にっこり笑っている顔しか想像出来なかった。怒ったこととかあるのかな。
「りんは怒ってる時は笑うからな。ムッとした表情もあまり見たことがねえな。」
「はあ……」
怒る時に笑う……? 表情だけでは怒ってるか笑ってるか分からないということか。
「怒ってる時は笑いながらズモモ……みたいな擬音が聞こえてくるから分かりやすいぞ。」
「ずもも。」
本当に擬音が聞こえてくるのかな。
「あ、本気にしてないだろ?」
「……黙秘します。」
目を逸らしたところで。
ピンポンパンポン
校内放送がかかった。なんだろう。落し物かな?
『えー、なんか校内にエートスが紛れた模様。被害報告はまだありませんが、皆さん気をつけてください。あとは音霧寮の皆さん、よろしくお願いしまーす。』
杜若学園長の声だった。
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