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12章 冬休み その三
73 藤side
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あれから風呂上がりの桃に事情を聞いた。公園でぼーっとしていたのか……。
「竜胆、見てみたら?」
「そうですね。」
毛布以外にも更に蒸しタオルを首元と足首に乗せた藍ちゃんに竜胆は触れる。さて、竜胆はどんな過去を見るのだろうか。
「……。」
竜胆はくっと眉間に皺を寄せる。なんだなんだ?
「……腹減った。」
そんな時、椿がリビングに入ってきた。椿はこちらを見て首を傾げる。
「……どうしたんだ?」
「あー、かくかくしかじか。」
「……なるほど。」
こうなった経緯などを話すとすぐ理解してくれる。椿っていつも本を読んでいるだけあって国語は超得意だものね。他の教科はあまりよろしくないけど。
「……あーちゃん。」
心配そうに呼びかける椿。しかし反応を見せない藍ちゃんを見て椿は苦虫を噛み潰したような表情になる。
椿が探していたあーちゃんって子が藍ちゃんだったと知ってから椿は表情を表に出すようになってきた(当社比)。まだ分かり辛いが前よりも表情が変わっているのがなんとなく分かる……程度には変わってきている。藍ちゃんパワーは計り知れない。
「これは……」
「りんどうくんどうしたの?」
「……藍さんは被害者だ……加害者なんかじゃ……」
焦ったようにそう呟く。竜胆は山吹家にいた時もそう言っていた。藍ちゃんは被害者だと。俺達は話を聞いて得た情報しか知らないからなんとも言えないけど……
「おいりん。俺達にも分かるように説明しやがれ。」
竜胆は一度深呼吸し、話し始める。
「……藍さんは今日、自宅に行っていたようです。」
「自宅って……藍ちゃんの?」
「はい。多分そうだと思います。廃屋となったその家で花家についての資料ととある日記を見つけて……泣いていました。」
日記を見て泣く? 懐かしくてかな? あ、でもそれだと竜胆が焦る意味が分からなくなるよね。うーん?
「父母共にいなくなってしまったのも、自分が存在しているからだと藍さんは思ったようです。」
「どういうこと?」
まだ全貌が掴めない。話の続きを促す。
「……花蘇芳家が囚われている花言葉、覚えていますか?」
もちろん覚えている。
「『裏切りのもたらす死』だっけか。それがどうし……もしかして。」
その花言葉が作用して藍ちゃんのお父さんお母さんが死んでしまった、とか?
「藍さんを亡きものにしようとしたのは向こうなのに……」
「っ……!?」
なん、だって……? 竜胆の衝撃発言に皆困惑する。
「おい、りん……」
「ねえ、りんどうくん、どういうこと?」
「……。」
今の竜胆の発言をそのままの意味で取るとするならば、藍ちゃんの両親が藍ちゃんを……
「……藍さんの両親は、藍さんを亡きものにしようとしたことで花蘇芳の花言葉を作用させてしまうことになり、逆に死んでしまった。というのがこの事件の真相なのではないのでしょうか。」
「そんな……」
「それを知ったからこそ藍さんは自分が悪いと思ってしまった……」
「え? なんであいさんは自分が悪いって思うの? お父さんお母さんのじごーじとくってやつじゃないの? あいさん何もしてないんでしょ?」
確かに桃の言い分はよく分かる。藍ちゃんは巻き込まれただけなのだろうから。
「自分が持つ花言葉によって間接的にだが殺してしまった、と思ってるんだろうな。藍は。」
「えー……」
確かにそうかもしれないけど……でも桃の言う通り藍ちゃん自身は何もしてないじゃん。
「そんなこと気にしなければいいのに……」
ぽつりと絵の具を垂らしたように零れた竜胆の言葉。声のトーンがいつもと何か違うのでそっちを見ると……あれ、なんかいつもの竜胆とは雰囲気が違って目に仄暗い光が差している。
「り、竜胆?」
「あれは両親の自業自得なんだから……花言葉が作用するかしないかは私達が決められるわけじゃないんだから……」
ぎゅ、と藍ちゃんを抱きしめ直したらしい竜胆。毛布で見えなかったけど多分そうだろう。
「おいりん。お前やべぇぞ。」
「……何が?」
ゆっくり茜の方を向く竜胆。口角は上がっているが、やはり依然として目には仄暗い光が差していた。
「りんどうくん、なんか怖いよ?」
「怖い……? あはは、僕は普通だよ?」
竜胆……笑ってるようだけど笑えてないよ。口角は上がっているけど目が全く笑ってない。それに初めて聞いたタメ口と僕という一人称。もしかして情緒不安定?
「少し藍さんの両親に怒っているだけだよ。あはは、」
竜胆が怒っているのは何度か見ていたが、これは桁違いに怖いって。思わず背筋が凍る。
「やべぇ……これはりんの人生でもベストスリーに入るくらいの激怒だ。あん時よりも怒ってる……怖ぇ……」
茜が顔を青ざめさせていた。あの茜が、だ。
「あかねくん、あの時って?」
「あー……原因は忘れたけど小さい頃俺がなんかしてりんが激怒した。」
「……あれはあかねが僕のプリンを食べたからでしょ。」
しょうもな! 激怒の理由がとてつもなくしょうもない! ……まあ小さい頃って言ってたから理由もそんなもんなのかな。
「だっけか?」
「あれすごく楽しみにしていたのに……」
「あー……悪ぃ悪ぃ。」
「平謝り……」
食べ物の恨みはなんとやら、って感じかな?
「ねー、プリンの話してたらお腹空いたー。」
おおう、この空気の中でその発言が出来るとは……桃はすごい度胸の持ち主というかなんというか。
「じゃああかねが作ってくださいね。」
「俺ぇ?」
「あの時のプリンのお詫びと、今私は藍さんを暖めるという大きな仕事がありますから。」
いつも通りの口調に戻ったことに一同ホッとする。しかし言い方が卵を温める親鳥のようだけど大丈夫かな。
「……はあ、分かった。何がいい?」
皆の方をぐるりと見渡し意見を求める茜。これは……好機!
「はいはい! チョコ!」
「却下!!」
えー。いつも竜胆にご飯のリクエストとしてチョコを何度も推しているが却下されてきた。今日は作る人が違うから採用されると思ったのに……
「じゃあ俺の独断と偏見で作るからな。」
そう言って出てきたのは鍋焼きうどんだった。チョコは一ミリも入っていなかったけどとても美味しかったよ。
「竜胆、見てみたら?」
「そうですね。」
毛布以外にも更に蒸しタオルを首元と足首に乗せた藍ちゃんに竜胆は触れる。さて、竜胆はどんな過去を見るのだろうか。
「……。」
竜胆はくっと眉間に皺を寄せる。なんだなんだ?
「……腹減った。」
そんな時、椿がリビングに入ってきた。椿はこちらを見て首を傾げる。
「……どうしたんだ?」
「あー、かくかくしかじか。」
「……なるほど。」
こうなった経緯などを話すとすぐ理解してくれる。椿っていつも本を読んでいるだけあって国語は超得意だものね。他の教科はあまりよろしくないけど。
「……あーちゃん。」
心配そうに呼びかける椿。しかし反応を見せない藍ちゃんを見て椿は苦虫を噛み潰したような表情になる。
椿が探していたあーちゃんって子が藍ちゃんだったと知ってから椿は表情を表に出すようになってきた(当社比)。まだ分かり辛いが前よりも表情が変わっているのがなんとなく分かる……程度には変わってきている。藍ちゃんパワーは計り知れない。
「これは……」
「りんどうくんどうしたの?」
「……藍さんは被害者だ……加害者なんかじゃ……」
焦ったようにそう呟く。竜胆は山吹家にいた時もそう言っていた。藍ちゃんは被害者だと。俺達は話を聞いて得た情報しか知らないからなんとも言えないけど……
「おいりん。俺達にも分かるように説明しやがれ。」
竜胆は一度深呼吸し、話し始める。
「……藍さんは今日、自宅に行っていたようです。」
「自宅って……藍ちゃんの?」
「はい。多分そうだと思います。廃屋となったその家で花家についての資料ととある日記を見つけて……泣いていました。」
日記を見て泣く? 懐かしくてかな? あ、でもそれだと竜胆が焦る意味が分からなくなるよね。うーん?
「父母共にいなくなってしまったのも、自分が存在しているからだと藍さんは思ったようです。」
「どういうこと?」
まだ全貌が掴めない。話の続きを促す。
「……花蘇芳家が囚われている花言葉、覚えていますか?」
もちろん覚えている。
「『裏切りのもたらす死』だっけか。それがどうし……もしかして。」
その花言葉が作用して藍ちゃんのお父さんお母さんが死んでしまった、とか?
「藍さんを亡きものにしようとしたのは向こうなのに……」
「っ……!?」
なん、だって……? 竜胆の衝撃発言に皆困惑する。
「おい、りん……」
「ねえ、りんどうくん、どういうこと?」
「……。」
今の竜胆の発言をそのままの意味で取るとするならば、藍ちゃんの両親が藍ちゃんを……
「……藍さんの両親は、藍さんを亡きものにしようとしたことで花蘇芳の花言葉を作用させてしまうことになり、逆に死んでしまった。というのがこの事件の真相なのではないのでしょうか。」
「そんな……」
「それを知ったからこそ藍さんは自分が悪いと思ってしまった……」
「え? なんであいさんは自分が悪いって思うの? お父さんお母さんのじごーじとくってやつじゃないの? あいさん何もしてないんでしょ?」
確かに桃の言い分はよく分かる。藍ちゃんは巻き込まれただけなのだろうから。
「自分が持つ花言葉によって間接的にだが殺してしまった、と思ってるんだろうな。藍は。」
「えー……」
確かにそうかもしれないけど……でも桃の言う通り藍ちゃん自身は何もしてないじゃん。
「そんなこと気にしなければいいのに……」
ぽつりと絵の具を垂らしたように零れた竜胆の言葉。声のトーンがいつもと何か違うのでそっちを見ると……あれ、なんかいつもの竜胆とは雰囲気が違って目に仄暗い光が差している。
「り、竜胆?」
「あれは両親の自業自得なんだから……花言葉が作用するかしないかは私達が決められるわけじゃないんだから……」
ぎゅ、と藍ちゃんを抱きしめ直したらしい竜胆。毛布で見えなかったけど多分そうだろう。
「おいりん。お前やべぇぞ。」
「……何が?」
ゆっくり茜の方を向く竜胆。口角は上がっているが、やはり依然として目には仄暗い光が差していた。
「りんどうくん、なんか怖いよ?」
「怖い……? あはは、僕は普通だよ?」
竜胆……笑ってるようだけど笑えてないよ。口角は上がっているけど目が全く笑ってない。それに初めて聞いたタメ口と僕という一人称。もしかして情緒不安定?
「少し藍さんの両親に怒っているだけだよ。あはは、」
竜胆が怒っているのは何度か見ていたが、これは桁違いに怖いって。思わず背筋が凍る。
「やべぇ……これはりんの人生でもベストスリーに入るくらいの激怒だ。あん時よりも怒ってる……怖ぇ……」
茜が顔を青ざめさせていた。あの茜が、だ。
「あかねくん、あの時って?」
「あー……原因は忘れたけど小さい頃俺がなんかしてりんが激怒した。」
「……あれはあかねが僕のプリンを食べたからでしょ。」
しょうもな! 激怒の理由がとてつもなくしょうもない! ……まあ小さい頃って言ってたから理由もそんなもんなのかな。
「だっけか?」
「あれすごく楽しみにしていたのに……」
「あー……悪ぃ悪ぃ。」
「平謝り……」
食べ物の恨みはなんとやら、って感じかな?
「ねー、プリンの話してたらお腹空いたー。」
おおう、この空気の中でその発言が出来るとは……桃はすごい度胸の持ち主というかなんというか。
「じゃああかねが作ってくださいね。」
「俺ぇ?」
「あの時のプリンのお詫びと、今私は藍さんを暖めるという大きな仕事がありますから。」
いつも通りの口調に戻ったことに一同ホッとする。しかし言い方が卵を温める親鳥のようだけど大丈夫かな。
「……はあ、分かった。何がいい?」
皆の方をぐるりと見渡し意見を求める茜。これは……好機!
「はいはい! チョコ!」
「却下!!」
えー。いつも竜胆にご飯のリクエストとしてチョコを何度も推しているが却下されてきた。今日は作る人が違うから採用されると思ったのに……
「じゃあ俺の独断と偏見で作るからな。」
そう言って出てきたのは鍋焼きうどんだった。チョコは一ミリも入っていなかったけどとても美味しかったよ。
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