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13章 テラス団
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冬休みが終わり、今日から学校が始まる。募希寮からは離れた位置にある音霧寮故に、通学路の途中までは音霧メンバーしか歩いていない。静かな道を皆で歩く。
よし、いろいろあったけどもういつも通りに振る舞える。大丈夫大丈夫……
「藍さん?」
「ひゃいぃっ!?」
思わず脊髄反射で福寿さんの後ろに隠れる。ここは安全地帯だからね。考え込んでいたせいで竜胆さんが近付いてきたことに気が付かなかったよ。
「……まだ藤や桃ならいいですけど、何故よりによって椿なんですか?」
ひいぃ、なんか竜胆さん笑ってるけど怒ってる? なんで!?
「藍、引っ付くなら椿じゃなくて俺にしろよ。」
茜さんまで! どうしたのこの兄弟怖い!!
「ここが一番の安全地帯なので!」
「……あーちゃん……!」
なんか嬉しそうにしている福寿さん。安全地帯になっているのが嬉しいのかな? よく分からん。
「カオス……ってこんな感じなのかな。」
「えー、僕にそれ聞くー? そもそもカオスって何?」
「俺も辞書で調べたくらいでしか知らないけどね……ん? メールか。……ねえ、藍ちゃん。」
「は、はいっ!?」
藤さんと桃さんのほのぼのした会話に混ざりたいと思っていたら名前を呼ばれた。三人の隙をついて藤さんの元へ。
「どうされましたか?」
「今日暇な時でいいから学園長室に来て欲しいって龍彦さんからメールが来たからさ。」
「分かりました。いつにしましょう……」
「昼休みとかでいいんじゃない?」
「ですね。そうします。」
「でも学園長、なんであいさんを呼び出したんだろうね?」
「確かに……怒られること、何かしましたっけ。」
「俺も分かんないや。」
結局誰も呼び出された理由が分からないまま昼休みになった。
お弁当を食べ終えたので学園長の元へ行こうとしたら、竜胆さんに引き止められる。
「一人で行くつもりですか?」
「え? もちろんですけど。」
「なら私も行きます。」
「……え? いや、申し訳ないですよ。一人でも大丈夫です。」
「私が大丈夫ではないので着いて行きますね。ほら、行きましょう。」
「ええと……」
これは断れないな。
「で、ではお願いします。」
竜胆さんは私のその答えに満足したような笑顔を浮かべるのだった。
竜胆さんに学園長室の前で待っていてもらい、学園長と向かい合う。無言の空間が数秒出来上がったが、それを破ったのは学園長だった。
「この学園での生活ももう半年以上経つけど、どうだい?」
「え、ええと……そうですね……」
どうだい、とあまりにも曖昧な問にどう答えていいか分からない。頑張って頭を働かせるが……うーん、どう答えよう。
「君を初めて見た時は、今にも消えちゃいそうだったものね。」
そんなに消えそうな雰囲気を出していたのか。まあ確かに一人で生きていくと決めていたものね。そう思われていてもおかしくはない。
「確かにそうだったかもしれません。」
「それが今は沢山の人に囲まれて、とても楽しそうだ。顔つきが変わったね。」
それは音霧の皆さんのおかげ。皆さんがいなければ私は今も一人のままだった。
「それは皆に出会えたからです。きっかけをくださりありがとうございます。」
「うん。それが聞けたのなら私は満足だ。」
にこり。満足気に笑って私の言葉を聞く学園長。その笑みを見てマスターを思い出した。確かに似てるかもなあ。
「あ、学園長。そういえば何故私はここに転入出来たのでしょう。」
ずっと気になっていた。私は他の学校に通っていたのに何故今年から花学に転入出来たのか。この際だから聞いてみてもいいかな。
「ああ、それね。龍二から聞いたんだよ。『エートスを一人育ててるがいつも一人で寂しそうにしているからなんとかならないか?』ってね。花学には音霧寮というエートスの集まりがあることを多分この辺りに知ったのだろう。
学園長だしどうにか出来ないかと言われてね。実際ストレリチアに行って君を視たんだよ。能力を使って。」
「……?」
能力を使って……?
「……実を言うと私もエートスでね。」
なんと。そうだったのか。驚きで口が塞がらない。
「私は、エートスかどうか見分ける『能力者判別』の能力持ちなのだよ。それで能力を使って君がエートスであり、さらにはアプリオリであることが分かった。」
「……。」
そこまで分かっていたのか。学園長の能力すごいや。
「だからきっとエートスであるがために周りから疎まれていたのではないかと推測したんだ。事実君を観察しているとどこか怯えたような、諦めたような雰囲気だったし。」
「……。」
「そんな君を助けたいと思ったから、花学に転入出来るように計らった。……まあ、こんな感じかな。」
「そうだったんですね……。改めてお礼を言わせてください。ありがとうございます。」
「うんうん、でも入れたのは花蘇芳さんがテストを頑張ったからでもあるから自分も褒めてあげてね。」
「わ、分かりました。」
自分を褒める……とりあえず『凄いね自分!』って言ってればいいのかな。
そこまで考えた所でゴーン、ゴーンと昼休みが終わるのを告げる鐘が鳴る。
「おや、昼休みが終わってしまったね。次の授業の準備もあるだろうし、そろそろお開きにしようか。今日は来てくれてありがとうね。」
「こちらこそありがとうございます。これからもよろしくお願いします。」
「うんうん、よろしくね。」
「では、失礼します。」
学園長室を後にする。
廊下に出るとぶるりと寒さが私を襲う。こんな寒い中竜胆さんを放置してしまったなんて……
廊下でぼーっと立っていた竜胆さんに駆け寄る。
「竜胆さん長くなってすみません。寒かったですよね?」
「大丈夫です。結構寒さには強いので。」
「そうでしたか。でも寒くなったら言ってください。私のブレザーくらいなら今すぐ貸せますよ。」
「気持ちだけ頂いておきますね。さ、戻りましょう。」
「はい。」
そう言って歩き出す。ここら辺は空き教室ばかりで人気もないから余計寒いのだ。だから早く暖かい場所に……
そう思っていたら、
ガッ
「ぐっ……!」
何かがぶつかる重い音と共に竜胆さんが倒れた。
─────
カキツバタ
「幸せは必ずやって来る」
よし、いろいろあったけどもういつも通りに振る舞える。大丈夫大丈夫……
「藍さん?」
「ひゃいぃっ!?」
思わず脊髄反射で福寿さんの後ろに隠れる。ここは安全地帯だからね。考え込んでいたせいで竜胆さんが近付いてきたことに気が付かなかったよ。
「……まだ藤や桃ならいいですけど、何故よりによって椿なんですか?」
ひいぃ、なんか竜胆さん笑ってるけど怒ってる? なんで!?
「藍、引っ付くなら椿じゃなくて俺にしろよ。」
茜さんまで! どうしたのこの兄弟怖い!!
「ここが一番の安全地帯なので!」
「……あーちゃん……!」
なんか嬉しそうにしている福寿さん。安全地帯になっているのが嬉しいのかな? よく分からん。
「カオス……ってこんな感じなのかな。」
「えー、僕にそれ聞くー? そもそもカオスって何?」
「俺も辞書で調べたくらいでしか知らないけどね……ん? メールか。……ねえ、藍ちゃん。」
「は、はいっ!?」
藤さんと桃さんのほのぼのした会話に混ざりたいと思っていたら名前を呼ばれた。三人の隙をついて藤さんの元へ。
「どうされましたか?」
「今日暇な時でいいから学園長室に来て欲しいって龍彦さんからメールが来たからさ。」
「分かりました。いつにしましょう……」
「昼休みとかでいいんじゃない?」
「ですね。そうします。」
「でも学園長、なんであいさんを呼び出したんだろうね?」
「確かに……怒られること、何かしましたっけ。」
「俺も分かんないや。」
結局誰も呼び出された理由が分からないまま昼休みになった。
お弁当を食べ終えたので学園長の元へ行こうとしたら、竜胆さんに引き止められる。
「一人で行くつもりですか?」
「え? もちろんですけど。」
「なら私も行きます。」
「……え? いや、申し訳ないですよ。一人でも大丈夫です。」
「私が大丈夫ではないので着いて行きますね。ほら、行きましょう。」
「ええと……」
これは断れないな。
「で、ではお願いします。」
竜胆さんは私のその答えに満足したような笑顔を浮かべるのだった。
竜胆さんに学園長室の前で待っていてもらい、学園長と向かい合う。無言の空間が数秒出来上がったが、それを破ったのは学園長だった。
「この学園での生活ももう半年以上経つけど、どうだい?」
「え、ええと……そうですね……」
どうだい、とあまりにも曖昧な問にどう答えていいか分からない。頑張って頭を働かせるが……うーん、どう答えよう。
「君を初めて見た時は、今にも消えちゃいそうだったものね。」
そんなに消えそうな雰囲気を出していたのか。まあ確かに一人で生きていくと決めていたものね。そう思われていてもおかしくはない。
「確かにそうだったかもしれません。」
「それが今は沢山の人に囲まれて、とても楽しそうだ。顔つきが変わったね。」
それは音霧の皆さんのおかげ。皆さんがいなければ私は今も一人のままだった。
「それは皆に出会えたからです。きっかけをくださりありがとうございます。」
「うん。それが聞けたのなら私は満足だ。」
にこり。満足気に笑って私の言葉を聞く学園長。その笑みを見てマスターを思い出した。確かに似てるかもなあ。
「あ、学園長。そういえば何故私はここに転入出来たのでしょう。」
ずっと気になっていた。私は他の学校に通っていたのに何故今年から花学に転入出来たのか。この際だから聞いてみてもいいかな。
「ああ、それね。龍二から聞いたんだよ。『エートスを一人育ててるがいつも一人で寂しそうにしているからなんとかならないか?』ってね。花学には音霧寮というエートスの集まりがあることを多分この辺りに知ったのだろう。
学園長だしどうにか出来ないかと言われてね。実際ストレリチアに行って君を視たんだよ。能力を使って。」
「……?」
能力を使って……?
「……実を言うと私もエートスでね。」
なんと。そうだったのか。驚きで口が塞がらない。
「私は、エートスかどうか見分ける『能力者判別』の能力持ちなのだよ。それで能力を使って君がエートスであり、さらにはアプリオリであることが分かった。」
「……。」
そこまで分かっていたのか。学園長の能力すごいや。
「だからきっとエートスであるがために周りから疎まれていたのではないかと推測したんだ。事実君を観察しているとどこか怯えたような、諦めたような雰囲気だったし。」
「……。」
「そんな君を助けたいと思ったから、花学に転入出来るように計らった。……まあ、こんな感じかな。」
「そうだったんですね……。改めてお礼を言わせてください。ありがとうございます。」
「うんうん、でも入れたのは花蘇芳さんがテストを頑張ったからでもあるから自分も褒めてあげてね。」
「わ、分かりました。」
自分を褒める……とりあえず『凄いね自分!』って言ってればいいのかな。
そこまで考えた所でゴーン、ゴーンと昼休みが終わるのを告げる鐘が鳴る。
「おや、昼休みが終わってしまったね。次の授業の準備もあるだろうし、そろそろお開きにしようか。今日は来てくれてありがとうね。」
「こちらこそありがとうございます。これからもよろしくお願いします。」
「うんうん、よろしくね。」
「では、失礼します。」
学園長室を後にする。
廊下に出るとぶるりと寒さが私を襲う。こんな寒い中竜胆さんを放置してしまったなんて……
廊下でぼーっと立っていた竜胆さんに駆け寄る。
「竜胆さん長くなってすみません。寒かったですよね?」
「大丈夫です。結構寒さには強いので。」
「そうでしたか。でも寒くなったら言ってください。私のブレザーくらいなら今すぐ貸せますよ。」
「気持ちだけ頂いておきますね。さ、戻りましょう。」
「はい。」
そう言って歩き出す。ここら辺は空き教室ばかりで人気もないから余計寒いのだ。だから早く暖かい場所に……
そう思っていたら、
ガッ
「ぐっ……!」
何かがぶつかる重い音と共に竜胆さんが倒れた。
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カキツバタ
「幸せは必ずやって来る」
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