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番外編(続)
4 キラキラ
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図書館までの道のりを竜胆さんと歩く。手を繋いだまま。そのことを考えると顔が熱くなってくる。
「あ、あの……手を離してはもらえないのでしょうか?」
「嫌ですか?」
竜胆さんに笑顔でそう返される。ぐっ、その聞き方は悪いよね。嫌ではないのだから。けれども落ち着かないから離して欲しいと言ったのだ。
「い、嫌というかなんというか……あ、そうです! 恥ずかしい、です!」
この状況にぴったりな言葉を思いついた。そう、恥ずかしい、だ。
「恥ずかしい、ですか。……まあ、どうとも思われないよりかはいいか。」
後半はそっぽ向いて急に声のボリュームを小さくしたので聞き取れなかったが、何か不都合でもあったのかな。
「さ、着きましたよ。本を返してまた借りるのでしょう?」
もう図書館に着いていたらしい。ずっと話していたから気がつかなかった。
「はい。……そろそろ手、離してはくれないのですか?」
「ああ……分かりました。」
なんか竜胆さん、嫌々了承したかのような声だったけど……? まあいいか。手は離してくれたし、深く考えないでおこう。
「ではもう一度借りてきますね。」
「はい。ではその間、私は適当に見て回ってますね。」
「分かりました。」
竜胆さんと別れ、私は貸し出しコーナーへと向かう。
無事にまた本を借りることも出来た。用事は済んだので後は帰っても良いし、ここで本を読んでいくのも良い。どうするかは一緒に来た竜胆さんにも聞いてみてから決めようかな。
ということで竜胆さんの姿を探すと、すぐに見つかった。座って本を読めるスペースにいたのだ。
竜胆さんは眼鏡をかけて机に頬杖を付きながら本を読んでいる。その真剣な姿を見ると……
「っ……」
なんだろう、走った後のような動悸がする……? それに竜胆さんの周りがキラキラと輝いているようにも見える? 別に窓からの光が当たっているわけでもないのに。
なんだろう、これ。……分からない。分からないけど、嫌ではない。
「うーん……」
話しかけようかどうしようか悩む。集中して本を読んでいるようだし、なんか今は話しかけられない雰囲気かな。
……よし、もう少しだけそっとしておこう。うん、そうしよう。私自身落ち着く時間が必要だし。
くるりと方向転換し、少し進んだ先の読書スペースに向かう。そこに座ってふっと息を吐き、心を落ち着かせるのだった。
「あ、あの……手を離してはもらえないのでしょうか?」
「嫌ですか?」
竜胆さんに笑顔でそう返される。ぐっ、その聞き方は悪いよね。嫌ではないのだから。けれども落ち着かないから離して欲しいと言ったのだ。
「い、嫌というかなんというか……あ、そうです! 恥ずかしい、です!」
この状況にぴったりな言葉を思いついた。そう、恥ずかしい、だ。
「恥ずかしい、ですか。……まあ、どうとも思われないよりかはいいか。」
後半はそっぽ向いて急に声のボリュームを小さくしたので聞き取れなかったが、何か不都合でもあったのかな。
「さ、着きましたよ。本を返してまた借りるのでしょう?」
もう図書館に着いていたらしい。ずっと話していたから気がつかなかった。
「はい。……そろそろ手、離してはくれないのですか?」
「ああ……分かりました。」
なんか竜胆さん、嫌々了承したかのような声だったけど……? まあいいか。手は離してくれたし、深く考えないでおこう。
「ではもう一度借りてきますね。」
「はい。ではその間、私は適当に見て回ってますね。」
「分かりました。」
竜胆さんと別れ、私は貸し出しコーナーへと向かう。
無事にまた本を借りることも出来た。用事は済んだので後は帰っても良いし、ここで本を読んでいくのも良い。どうするかは一緒に来た竜胆さんにも聞いてみてから決めようかな。
ということで竜胆さんの姿を探すと、すぐに見つかった。座って本を読めるスペースにいたのだ。
竜胆さんは眼鏡をかけて机に頬杖を付きながら本を読んでいる。その真剣な姿を見ると……
「っ……」
なんだろう、走った後のような動悸がする……? それに竜胆さんの周りがキラキラと輝いているようにも見える? 別に窓からの光が当たっているわけでもないのに。
なんだろう、これ。……分からない。分からないけど、嫌ではない。
「うーん……」
話しかけようかどうしようか悩む。集中して本を読んでいるようだし、なんか今は話しかけられない雰囲気かな。
……よし、もう少しだけそっとしておこう。うん、そうしよう。私自身落ち着く時間が必要だし。
くるりと方向転換し、少し進んだ先の読書スペースに向かう。そこに座ってふっと息を吐き、心を落ち着かせるのだった。
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