生贄少女とヴァンパイア

秋ノ桜

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危ない男

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sideルディ


何とかラルフは座った。


それはいいけど、ラルフの視線は殺意がこもりにこもっている。



俺怖い。



「えっと…ルーカス、私はリラ。よろしくね?」


ルーカスの興味をダリアから逸らそうとリラがルーカスに声をかけた。



「よろしく、リラ。小さくて可愛い。」

ピシッ!!!



凍った!!空気がまた凍った!!!!


怖い!俺怖い!!


王族兄弟の方見れない!!


「ルーカス!!!お、お前は素直でいい子だな!!俺は健康優良児のルディだ!よろしくお願いします!!!」


これはルーカスを黙らせた方が早い!


「よろしく、ルディは…元気だね」


俺の感想はそこかい!!


事実だからいいけどさ!


「そう!俺は元気元気!!!お前も元気、みんなハッピー!」


お前も元気、みんなハッピーって何なんだよ!!


これって俺が馬鹿に見えるだけじゃん!!



何で俺だけこんな損な役回りなんだよ!


「そんなわけでみんなハッピーな感じで進めようぜ、これからどうする??」



なんで俺が司会進行みたいになってるわけ!?


これ絶対おかしい!


そもそもクロウさん!



作戦会議と自己紹介を一緒に始めるなよ!!


「ハッピー野郎はお前だけでいい。とりあえず、明日もリラに行って話を聞いてきてもらう。もう少し情報が出てから判断すればいい。」



ルシアスは俺をハッピー呼ばわりした。


そしてちゃっかり司会をしてる。


よかった、これで俺は救われた。



「新入りとの交流は各個人に任せる。」




ルシアスは言う事言ってリラの目の前に来た。
「!!!」


「解散。」 


*****************

sideルシアス


早くコイツを部屋に連れて帰って結界を張るか。


ライアスとルディに気に入られているだけでも気に食わないのに、加えて同い年の魔法使いにも可愛いと思われたのか?


最悪じゃねぇか。


閉じ込めるしかない。



「ルシアス!困ります!さっきみんなで集まるってルディと話したんです!!」


リラは下ろして欲しいのか見え透いた嘘をついた。



「そんな会話してなかっただろ。」

「目で会話したんです!!!」



目で会話?


離さなくても顔見たらわかるってやつか。


やっぱり気に入らない。



「それなら尚更ダメだな。」


リラは俺の腕の中でバタバタと暴れた。


「ルシアス!」


必死な声が夜のそれと重なる。


ベッドぶっ壊れたままだけどいいか。


「体力温存しとけ、抱く。」


俺が抱くと言えばリラは大人しくなった。


「だ…ダメです、ベッド、壊れてるし…」



急に潮らしくなって可愛いな。


「何も寝転がったまま抱くとは言ってないだろう。」


リラが真っ赤な顔で俺を見上げた。


「そ、そんなこと/////できませんよ!!」


本気で言ってるのか?



あぁ、そうか。


俺はベッドでしか抱いたことがなかったか。


「教えることが多くて俺も大変だ。」


******************

sideリラ

部屋についてすぐに床に下ろされた。


私は逃げようとドアに縋り付くけど…


「え???」


どんなに引いてもドアが開かない。


待って、いつの間にドア直ったの??


ライアスに壊されてたはずなのに。


それより早くこの部屋を出ないと、ルシアスにとんでもない事をされる。


私は昨日、それを身をもって体験した。



「もう俺の手の中だ。」


ルシアスはそう言って私の顎を大きな手で後ろから掴んで上を向かせた。


お腹にはルシアスの手ががっちり回っていて抱きしめられている。



「逃げ場なんてない。」



ルシアスの瞳が獣に変わる。



「そもそも逃げる必要なんてないよな?」

「ルシアス、待って/////手加減してください/////」



私はルシアスに縋った。


するとルシアスは私のお腹に回していた手を離し、その手を私の内腿に這わす。



「っ////////」

「いいのか?手加減なんかしたら物足りないだろう。」



ルシアスの指が私の中に入ってきた。
「あっ/////やっ…やぁっ///////」


私はすぐに声を出すのをやめる。



この部屋の隣はライアス。



また聞かれたくない。



「っ…っ/////」
「我慢強いな、これならどうだ?」



声を我慢しているとルシアスが私の中で指を遊ばせた。



「あっ//////」



これに耐えかねた私は嬌声を上げる。


そんな私の声を聞いて、ルシアスが満足そうに静かに笑みを溢した。


「このままここで可愛がってやるよ。」
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