367 / 471
解剖結果
しおりを挟む
sideライアス
解剖をするのに3時間もかかった。
人数が多いのもあるけど。
チーム☆ゴーストは今どこにいるんだろう。
結果を知りたがっているはずだけど…
「あ!ライアス!」
そう思っていると、前からルディが走ってきた。
「ルディ、どうしたの。」
まさか何かあった?
そんなに血相を変えて。
「いや、なんも。それよりどうだった??解剖結果!」
僕とルディが話していると、他のメンバーも集まってきた。
その中にいる愛しい子はなんだか元気がないように見える。
何かあったのかな。
「メイドの血液に黒い血が混入していた。その黒い血を調べたら約300年前のもので、おそらくタランテラ本人の血液だと推測してるよ。」
僕の答えに全員が目の色を変えた。
「それから、解剖をする前に死んだ子が3人。いきなり死んだから解剖してみたら心臓が破裂していた。
きっと心臓がタランテラの血液に耐えられなかったんだろうね。
300年前の魔女の血なんて毒でしかない。
運良く心臓が破裂しなかったにしろ、最後は脳にまでその毒が回ってしまうみたいでね。
それでおかしくなったメイドがいたんだと思う。」
僕の推測にみんなは絶望したようだった。
そんなにショックな答えだった?
「へ、へぇ、超最悪じゃん。でさ、これからどうするの?」
ルディは絶望した顔をすぐになくし僕に聞いてきた。
「どうするとは?」
「だから、これから先あの女の血が混じってる奴がいたらどうするの?一滴でも。」
そんな事を聞いてどうするんだろう。
結果は何も変わらないのに。
「もちろん殺すよ。」
逆にルディはそれ以外の選択肢があると思っているの?
「仲間でも…殺すのか?」
仲間ね…
まぁ、リラ以外なら…
「殺すよ、もちろん問答無用で。一滴でも二滴でも。」
僕の答えに、ルディは不自然に笑った。
「そっかそっか…俺らも気をつけないとな…」
何かおかしい気がする。
「ルディ、何かあるなら話してほしい。」
いつものルディじゃない。
「何もないよ。…それよりルシアスたちは?」
ルディがそう言うと僕の隣に一瞬でルシアスが現れた。
「何だ。」
「ルシアス、お前にも一応聞くけど、もしも俺たちの中の誰かに一滴でもあの女の血が入っていたら、俺らを殺す?」
ルシアスは何と答えるだろう。
「当たり前だろ。取り返しはつかない、さっき調べて分かったがどうやっても黒い血液は正常な血液を離さない。
仮に俺の中に一滴でもあの女の血が入り込んだらお前たちの手で殺してくれ。
気持ち悪くて敵わない。」
*********************
sideリラ
気持ち悪くて敵わない。
その言葉に血の気が引いた。
じゃあ私は?
私の中にあの女の血があるのはもう確定した。
これから先どうなるかも確定している。
私の中には一滴どころではない穢れが混じっているのだから。
やっぱり言えない。
ルシアスの手にかかって殺されるなんてそんな酷いことはないわ。
「そんなことより、リラ。さっさと帰るぞ。」
ルシアスがそう言って私の方に来た。
私は咄嗟に隣にいたダリアちゃんの腕を掴む。
愛しくて仕方がなかったルシアスが今は怖いからだ。
「ルシアス…私…今日はダリアちゃんのとこに泊まります。」
ルシアスは不思議そうにして私の顔を覗き込んだ。
「………….。」
何?
怖い、どうしてそんなに私の表情を確認するの?
「別にいいが…。」
「きゃっ!!」
ルシアスは容赦なく私を抱き上げた。
「俺に全部話してからだ。」
そしてスタスタと歩いて、ルシアスの部屋に連れ込まれてしまった。
解剖をするのに3時間もかかった。
人数が多いのもあるけど。
チーム☆ゴーストは今どこにいるんだろう。
結果を知りたがっているはずだけど…
「あ!ライアス!」
そう思っていると、前からルディが走ってきた。
「ルディ、どうしたの。」
まさか何かあった?
そんなに血相を変えて。
「いや、なんも。それよりどうだった??解剖結果!」
僕とルディが話していると、他のメンバーも集まってきた。
その中にいる愛しい子はなんだか元気がないように見える。
何かあったのかな。
「メイドの血液に黒い血が混入していた。その黒い血を調べたら約300年前のもので、おそらくタランテラ本人の血液だと推測してるよ。」
僕の答えに全員が目の色を変えた。
「それから、解剖をする前に死んだ子が3人。いきなり死んだから解剖してみたら心臓が破裂していた。
きっと心臓がタランテラの血液に耐えられなかったんだろうね。
300年前の魔女の血なんて毒でしかない。
運良く心臓が破裂しなかったにしろ、最後は脳にまでその毒が回ってしまうみたいでね。
それでおかしくなったメイドがいたんだと思う。」
僕の推測にみんなは絶望したようだった。
そんなにショックな答えだった?
「へ、へぇ、超最悪じゃん。でさ、これからどうするの?」
ルディは絶望した顔をすぐになくし僕に聞いてきた。
「どうするとは?」
「だから、これから先あの女の血が混じってる奴がいたらどうするの?一滴でも。」
そんな事を聞いてどうするんだろう。
結果は何も変わらないのに。
「もちろん殺すよ。」
逆にルディはそれ以外の選択肢があると思っているの?
「仲間でも…殺すのか?」
仲間ね…
まぁ、リラ以外なら…
「殺すよ、もちろん問答無用で。一滴でも二滴でも。」
僕の答えに、ルディは不自然に笑った。
「そっかそっか…俺らも気をつけないとな…」
何かおかしい気がする。
「ルディ、何かあるなら話してほしい。」
いつものルディじゃない。
「何もないよ。…それよりルシアスたちは?」
ルディがそう言うと僕の隣に一瞬でルシアスが現れた。
「何だ。」
「ルシアス、お前にも一応聞くけど、もしも俺たちの中の誰かに一滴でもあの女の血が入っていたら、俺らを殺す?」
ルシアスは何と答えるだろう。
「当たり前だろ。取り返しはつかない、さっき調べて分かったがどうやっても黒い血液は正常な血液を離さない。
仮に俺の中に一滴でもあの女の血が入り込んだらお前たちの手で殺してくれ。
気持ち悪くて敵わない。」
*********************
sideリラ
気持ち悪くて敵わない。
その言葉に血の気が引いた。
じゃあ私は?
私の中にあの女の血があるのはもう確定した。
これから先どうなるかも確定している。
私の中には一滴どころではない穢れが混じっているのだから。
やっぱり言えない。
ルシアスの手にかかって殺されるなんてそんな酷いことはないわ。
「そんなことより、リラ。さっさと帰るぞ。」
ルシアスがそう言って私の方に来た。
私は咄嗟に隣にいたダリアちゃんの腕を掴む。
愛しくて仕方がなかったルシアスが今は怖いからだ。
「ルシアス…私…今日はダリアちゃんのとこに泊まります。」
ルシアスは不思議そうにして私の顔を覗き込んだ。
「………….。」
何?
怖い、どうしてそんなに私の表情を確認するの?
「別にいいが…。」
「きゃっ!!」
ルシアスは容赦なく私を抱き上げた。
「俺に全部話してからだ。」
そしてスタスタと歩いて、ルシアスの部屋に連れ込まれてしまった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
58
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる