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ライアスの治療
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sideリラ
コンコン。
「ライアス…。」
「……」
寝てるかな?
声をかけても反応がない。
「死んでたりしてな。」
ルシアスはニヤニヤと笑ってとてつもなく不謹慎な事を言う。
「ちょっと!ルシアス!!縁起でもないこと言わないでください!」
私が怒るとルシアスはもっと笑った。
「大丈夫だ、アイツのしぶとさと言ったら呆れ返るぞ。首取ってもタップダンスができるだろうな。」
ルシアスがそんな冗談を言っていると、目の前のドアがいきなり開いた。
「首を取られたら、さすがに死ぬかな。」
ライアス……少し見ないだけで随分と顔色が悪くなってる。
「ライアス!あの魔女から聞き出したよ!ライアスは助かる!」
私が興奮して言うとライアスは優しく笑った。
「そんなにはしゃいでいたら…」
私の首元を見てライアスの顔色が変わった。
「リラ、怪我してる。」
もう完治したと思っていたけど、喉のところの切り傷が完全に塞がっていない。
「早く治さないと」「私はいいから!ライアスが先だよ!」
こんなちょっとの切り傷でこれだから、ダリアちゃんとの壮大なお芝居を見せたら気絶していたかもね。
「でも」「でもじゃない!!」
渋るライアスの言葉を遮って私は無理矢理ライアスの部屋に入った。
「先にライアスを治すの!」
いつも私の心配ばかりして。
これじゃあ本当に死んじゃうよ。
「分かったよ、どうやって僕を治してくれるの?」
とりあえず、ライアスをベッドに座らせた。
*********************
sideライアス
「私の血で治るんだって!物凄く簡単でしょ!」
子供みたいに喜ぶリラ。
僕を助けられるとすごく嬉しそうにしてる。
「簡単だけど…僕はリラを殺してしまうかもしれないよ?」
少し怖がらせてみた。
「そうならないためにルシアスがついてきてくれた。」
目をキラキラさせてルシアスを引っ張ってくるリラ。
「少しでも殺意を感じたらお前を殺す。」
「僕、もっと死ぬ確率高くなってない?」
ルシアスの顔には殺す気満々と書いてあるよ。
「大丈夫!絶対大丈夫だから!早く私の血を飲んでよ!」
まさか、リラに血を飲んでと言われる日が来るなんてね。
ものすごく可愛い。
「ほら、ほら!早く!」
リラは僕の目の前で髪を片方に束ねてベッドに乗ってきた。
いつもなら可愛いで済ませられるけど…
「っ……」
牙が疼いて仕方ない。
理性が剥がされていくような感覚だった。
怖がらせてはいけないとわかってる。
優しくしないといけないのも。
だけど…
「きゃっ!!」
「ライアス!」
僕は獣さながら、リラの首筋に噛み付いた。
コンコン。
「ライアス…。」
「……」
寝てるかな?
声をかけても反応がない。
「死んでたりしてな。」
ルシアスはニヤニヤと笑ってとてつもなく不謹慎な事を言う。
「ちょっと!ルシアス!!縁起でもないこと言わないでください!」
私が怒るとルシアスはもっと笑った。
「大丈夫だ、アイツのしぶとさと言ったら呆れ返るぞ。首取ってもタップダンスができるだろうな。」
ルシアスがそんな冗談を言っていると、目の前のドアがいきなり開いた。
「首を取られたら、さすがに死ぬかな。」
ライアス……少し見ないだけで随分と顔色が悪くなってる。
「ライアス!あの魔女から聞き出したよ!ライアスは助かる!」
私が興奮して言うとライアスは優しく笑った。
「そんなにはしゃいでいたら…」
私の首元を見てライアスの顔色が変わった。
「リラ、怪我してる。」
もう完治したと思っていたけど、喉のところの切り傷が完全に塞がっていない。
「早く治さないと」「私はいいから!ライアスが先だよ!」
こんなちょっとの切り傷でこれだから、ダリアちゃんとの壮大なお芝居を見せたら気絶していたかもね。
「でも」「でもじゃない!!」
渋るライアスの言葉を遮って私は無理矢理ライアスの部屋に入った。
「先にライアスを治すの!」
いつも私の心配ばかりして。
これじゃあ本当に死んじゃうよ。
「分かったよ、どうやって僕を治してくれるの?」
とりあえず、ライアスをベッドに座らせた。
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sideライアス
「私の血で治るんだって!物凄く簡単でしょ!」
子供みたいに喜ぶリラ。
僕を助けられるとすごく嬉しそうにしてる。
「簡単だけど…僕はリラを殺してしまうかもしれないよ?」
少し怖がらせてみた。
「そうならないためにルシアスがついてきてくれた。」
目をキラキラさせてルシアスを引っ張ってくるリラ。
「少しでも殺意を感じたらお前を殺す。」
「僕、もっと死ぬ確率高くなってない?」
ルシアスの顔には殺す気満々と書いてあるよ。
「大丈夫!絶対大丈夫だから!早く私の血を飲んでよ!」
まさか、リラに血を飲んでと言われる日が来るなんてね。
ものすごく可愛い。
「ほら、ほら!早く!」
リラは僕の目の前で髪を片方に束ねてベッドに乗ってきた。
いつもなら可愛いで済ませられるけど…
「っ……」
牙が疼いて仕方ない。
理性が剥がされていくような感覚だった。
怖がらせてはいけないとわかってる。
優しくしないといけないのも。
だけど…
「きゃっ!!」
「ライアス!」
僕は獣さながら、リラの首筋に噛み付いた。
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