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第13話 現れた女の子は俺のファンとかありえない!(前編)
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激しく動揺しているこの女の子は、俺の首根っこを離すつもりがないらしい。困ったな、俺の事をストーカーしていたらしい女子がまさかこんな可愛らしい女子だとはな。
「な、なぁ、君。とりあえず俺達雨でびしょ濡れだし、ここは中で雨宿りしないか。このままだと全員風邪を引いちまうからさ」
「こんなに可愛い女性を2人連れて、変な事をしようとしているのではなくて?」
女の子は俺達の間を明らかに不審がっていて、やましいことをするのじゃないかと思っているらしい。しかしここはビジネスホテルだから、何か勘違いしているのだろうこの子は。純真無垢な瞳で見上げてくるのだが、まずはしっかり説明をしなければ。
「ちゃんと聞いてほしいんだ。まずこれにはきちんと理由がある。そしてその原因はそもそも君にある」
俺が喋っている間にも、すみれも竹中も身体を冷やしてしまう。まずは中に入って落ち着く事を優先しなければ。
「わ、わたくしにですの……?」
「だから俺から納得いく説明をするから、まずは全員中で落ち着いた方が良いと思うんだ。これはやましい気持ちじゃなくて、常識的に体調を心配してからだぞ」
念を押して言う。女の子はまだ当然納得していなかったが、すみれと竹中の姿を見て小さくコクリと頷いた。
「分かりましたの。中に入って話を聞きますの……」
よくやくこの子が納得したのに対して俺は安堵した。そして全員を中に入るように促す。
「じゃあちょっと中に入って雨宿りしていくか」
「中に入っても変な気起こさないでよ、兄貴?」
「そんな事するかよ!」
待ちくたびれたみたいでで少しイラついているすみれだったが、さすがに中には早く入りたかったようで、すぐに入ってくれた。俺達は中に入ると、フロントの人に事情を話し宿泊しないで利用する事を話してから、利用料を払って鍵を受け取り部屋に入った。
「はあ~、もうっ最悪。私先にシャワー浴びるからねっ」
そう言ってすみれが風呂場へと入った。
竹中はバッグからタオルで髪や服を拭いているが、こっちの様子に興味津々のご様子だ。多分一番興味があるのがこいつだろうからな。ベッドに座りながらじっとり見てきている。まぁこいつは放っておいてと。
さて、この子とは一度ちゃんと話をきかにゃならんのだが、まずは室内に多めに設置されたタオルを取り出し、彼女に渡す。渡された彼女も濡れた部分を拭き取っていく。俺は椅子に座り、女の子もガラステーブル越しの椅子に座る。
「とりあえず、服を拭きながらでも良いから、話を聞かせてくれないかな。まず名前を教えてほしい」
「は、はい、わかりました。わたくしは姫柊彩夏と言いますの。皆さまの通っている学校の一年生となりますの」
「なら学校の下駄箱に脅迫めいた手紙を入れたり、俺の後を付けたりしていたのは姫柊さん?」
姫柊さんは少し黙っていたが、今更もう隠せないと覚悟したのか小さく頷いた。
「そうか。でもどうして俺に手紙を出したり、後をつけたりしてたのかな?」
そう、もっとも俺が知りたい事だ。何がこのお嬢様みたいな姫柊さんをそうさせたのか。その理由が一番分からない。何かこの子にそんな事をされる覚えは無論ない。面識すら全然ないわけでだな。
「そうだよ、彩夏たん。どうして赤坂君に手紙を渡したり、後をつけたりしたのさ。もしかしてこれは――赤坂君に惚れちゃってるとか?」
したり顔で竹中が姫柊さんの顔を覗きこむと、給湯器が沸騰したかのように顔を真っ赤になりだした。
「ははーーん、そっかそっか。これは納得のなっちゃんね」
「おーい、竹中。何1人で納得しているんだよ」
「何って、もう赤坂君はニブチンさんだなー。見ての通りじゃないのさ」
俺達が話していると、姫柊さんは顔を俯けて恥ずかしがっているのが分かる。
「わたくしは、渉さんのファンと言うか、恩人と言うか……」
そうしてぽつぽつと姫柊さんが事情を話し始めてくれた。外はまだ雨が止む様子がなく、むしろその勢いが増すのを窓を見ると分かる。これはまだ外に出る訳にはいかないなと思いながら、俺は真面目に語り始めた、目の前の姫柊さんの話に耳を傾けるのだった。
「な、なぁ、君。とりあえず俺達雨でびしょ濡れだし、ここは中で雨宿りしないか。このままだと全員風邪を引いちまうからさ」
「こんなに可愛い女性を2人連れて、変な事をしようとしているのではなくて?」
女の子は俺達の間を明らかに不審がっていて、やましいことをするのじゃないかと思っているらしい。しかしここはビジネスホテルだから、何か勘違いしているのだろうこの子は。純真無垢な瞳で見上げてくるのだが、まずはしっかり説明をしなければ。
「ちゃんと聞いてほしいんだ。まずこれにはきちんと理由がある。そしてその原因はそもそも君にある」
俺が喋っている間にも、すみれも竹中も身体を冷やしてしまう。まずは中に入って落ち着く事を優先しなければ。
「わ、わたくしにですの……?」
「だから俺から納得いく説明をするから、まずは全員中で落ち着いた方が良いと思うんだ。これはやましい気持ちじゃなくて、常識的に体調を心配してからだぞ」
念を押して言う。女の子はまだ当然納得していなかったが、すみれと竹中の姿を見て小さくコクリと頷いた。
「分かりましたの。中に入って話を聞きますの……」
よくやくこの子が納得したのに対して俺は安堵した。そして全員を中に入るように促す。
「じゃあちょっと中に入って雨宿りしていくか」
「中に入っても変な気起こさないでよ、兄貴?」
「そんな事するかよ!」
待ちくたびれたみたいでで少しイラついているすみれだったが、さすがに中には早く入りたかったようで、すぐに入ってくれた。俺達は中に入ると、フロントの人に事情を話し宿泊しないで利用する事を話してから、利用料を払って鍵を受け取り部屋に入った。
「はあ~、もうっ最悪。私先にシャワー浴びるからねっ」
そう言ってすみれが風呂場へと入った。
竹中はバッグからタオルで髪や服を拭いているが、こっちの様子に興味津々のご様子だ。多分一番興味があるのがこいつだろうからな。ベッドに座りながらじっとり見てきている。まぁこいつは放っておいてと。
さて、この子とは一度ちゃんと話をきかにゃならんのだが、まずは室内に多めに設置されたタオルを取り出し、彼女に渡す。渡された彼女も濡れた部分を拭き取っていく。俺は椅子に座り、女の子もガラステーブル越しの椅子に座る。
「とりあえず、服を拭きながらでも良いから、話を聞かせてくれないかな。まず名前を教えてほしい」
「は、はい、わかりました。わたくしは姫柊彩夏と言いますの。皆さまの通っている学校の一年生となりますの」
「なら学校の下駄箱に脅迫めいた手紙を入れたり、俺の後を付けたりしていたのは姫柊さん?」
姫柊さんは少し黙っていたが、今更もう隠せないと覚悟したのか小さく頷いた。
「そうか。でもどうして俺に手紙を出したり、後をつけたりしてたのかな?」
そう、もっとも俺が知りたい事だ。何がこのお嬢様みたいな姫柊さんをそうさせたのか。その理由が一番分からない。何かこの子にそんな事をされる覚えは無論ない。面識すら全然ないわけでだな。
「そうだよ、彩夏たん。どうして赤坂君に手紙を渡したり、後をつけたりしたのさ。もしかしてこれは――赤坂君に惚れちゃってるとか?」
したり顔で竹中が姫柊さんの顔を覗きこむと、給湯器が沸騰したかのように顔を真っ赤になりだした。
「ははーーん、そっかそっか。これは納得のなっちゃんね」
「おーい、竹中。何1人で納得しているんだよ」
「何って、もう赤坂君はニブチンさんだなー。見ての通りじゃないのさ」
俺達が話していると、姫柊さんは顔を俯けて恥ずかしがっているのが分かる。
「わたくしは、渉さんのファンと言うか、恩人と言うか……」
そうしてぽつぽつと姫柊さんが事情を話し始めてくれた。外はまだ雨が止む様子がなく、むしろその勢いが増すのを窓を見ると分かる。これはまだ外に出る訳にはいかないなと思いながら、俺は真面目に語り始めた、目の前の姫柊さんの話に耳を傾けるのだった。
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