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第39話 旅行先で実況動画を撮ろう!
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早朝の小鳥のさえずりで俺は目が覚めた。昨日はビーチに着いて早々海で遊び、夜は花火で随分とはしゃいでしまったな。さすがに少し疲れたが、ベッドが気持ちよくて、良く眠れた気がする。今何時だろうか?
時間を確認するためテーブルに置いておいたスマホを取ろうと思い、動こうとしたその時何か違和感を覚えた。布団の中で何かもぞもぞ動く物体がある。とても温かくて手を入れると柔らかい感触を感じる。
「えっ、もしかして」
布団を捲り上げると、俺の布団の中にパジャマ姿の彩夏ちゃんが、さも当たり前の様に潜りこんで寝ているではないか。
「彩夏ちゃんどうしてここに!?」
俺の声でむにゃむにゃと目を擦りながら、
「あ、渉さん、おはようございますの~。ふぁー……」
まだ寝ぼけまなこで、小さなあくびをしながらもっさりと起き上ってくる。どうやら夜中の内にこの部屋に侵入していたらしい。これは天然なのか、わざとなのかはさっぱり分からないけど、とにかくここから出て行ってもらわないと。誰かにでも見られたら面倒くさい事になる。
「わたくしいつの間に渉さんの部屋に来たのですの? もしかして渉さんがわたくしを連れ込んで……?」
「変な誤解を招く事を言わないでくれるかな。彩夏ちゃんが知らない間にいたんだけど。とにかく上野さんのいる部屋に戻って!」
俺は着替えもしたいので、さっさと出て行ってもらいたいのだが。
「すぅ……、すぅ……」
「って言うそばから寝るなー!」
あれから俺はベッドで未だに起きぬお姫様を起こすために一階に下りて、朝食の支度をしてくれていた上野さんを呼び、彩夏ちゃんを引き取ってもらった。
「申し訳ございません。彩夏お嬢様が粗相をしてしまい、メイドである私の監督不届きでございました」
「いやいや、上野さんのせいじゃないって。それより今日の朝ごはん美味しいですよ」
「遠慮せずじゃんじゃん食べて下さいね」
俺は用意して頂いたトースト、スクランブルエッグ、サラダにオレンジジュースがテーブルに並んでいる。朝からこれら全部を食べるにはちょっと胃もたれが起きそうだが、どれも手作りで美味しそうな匂いで食欲が湧いてくる。早速フォークとスプーンを片手に食べていく。
どうにか完食し終えた頃に彩夏ちゃんもリビングにやって来た。すみれと竹中はその間ずっとスマホで何かのゲームで対戦をしている。どうやらとっくに起きて朝食を食べ終えていたらしい。
「ねぇ彩夏たんに、すみれ。今日は何して過ごそっか。また海に行く?」
「海は昨日たくさん遊びましたから、今日は別の事をしたいですの」
「そうねぇ。さすがにまた海は日焼けしちゃうし、どうしよっかー。どこか観光でもする?」
3人は既に今日は何をして過ごそうか話している。よくもまぁ昨日あんなにはしゃいで、今日もまた遊ぶ事を考えられるものだ。自分で食べた食器とコップを片付けながら思う。しかし観光か。さすがに今日はゆっくりしたいと思うんだがなぁ。
ぼんやりとそう思っていると、上野さんが全員に話しかけてきた。
「皆様、良かったら私の提案を聞いてもらってよろしいでしょうか?」
その言葉に全員が上野さんの方を向く。一体どうしたのだろうか。さっきの話を聞いて、お勧めの観光地を教えてくれるかも知れないな。それくらいの下調べなら、この人は朝飯前だろう。
「観光もよろしいと思いますが、皆様はVTuberですよね。ですから今日は実況動画を撮ってみてはいかがでしょうか?」
いきなり右斜め上の、突拍子もない事を言い出した。
「実況動画ですの?」
「でもパソコンやマイク、ゲーム機、諸々の機材や設定。それがないと出来ないと思いますが……」
確かにそうだ。当たり前すぎるが、どうしてそんな事を上野さんは言っているのだろうか?
「もちろん私も重々承知です。ですから皆様私に付いて来て下さい」
全員が疑問に思いながら俺達は上野さんに言われるがまま、2階の誰も使ってない角部屋に到着した。確かこの部屋は最初に来た時はベッドもなく、ただの空き部屋のような部屋だったはず。こんな所に来て何があるのだろうか?
「どうぞ中に入って確認して見て下さい」
言われるがままドアを開けてみた。すると最初に入った何もない空き部屋だったのが、うって変わってゲーム実況をするためみたいな部屋へと、様変わりしていたのだ。
デスクに椅子、パソコン、マイク、などなど……。それぞれ自分のスマホがあればアカウントIDとアバターデータがあるので、今すぐにでも実況が撮れる。ただゲーム機とソフトはさすがになかったので、その実況動画は取れない。ただ、いくらでも他の企画を考えれば良いだけの話だ。
「わぁっ。凄い機材が全部揃ってるよ。もしかしてこれを、上野さんが1人で準備したんですか?」
「ほへ~。昨日私達が遊んでいる間に、こんな短時間でセッティングとか上野さんすごっ」
すみれと竹中が感心してパソコンを立ち上げる。中のソフトもすぐに使えるようにセッティングされており、本当に今からでも収録出来るみたいだった。
「あの、わたくし何か実況を撮りたいですの」
「そうね。でも急にやるとしても。PCゲーム専用サイトで何かDLしてやるしかないかな」
「そうだねぇ。どうしよっか」
全員でいざ企画を考えるが、なかなか決まらない。
そういえば、少し前に流行ったサイトがあったのを俺は思い出した。
「俺は今日参加しないけど。何か撮るなら、あれやってみたらどうだ。オンラインクレーンゲーム、『トレール』とか」
その名前を聞いて3人がこっちを振り返る。
「それ良いね!」
竹中が目を光らして自分のスマホを弄る。素早くアカウントと携帯決済でポイントを購入したみたいだ。何と行動の早いやつ。
「じゃあ、今日は3人でそれぞれ『トレール』で欲しい物を取まくる動画を撮るわよ」
「わたくしが全ての商品を狩りつくして差し上げますの!」
そう言う事で急遽2日目は、3人で実況を撮っていく事へとなり、それぞれ共同で動画を撮り始めた。
時間を確認するためテーブルに置いておいたスマホを取ろうと思い、動こうとしたその時何か違和感を覚えた。布団の中で何かもぞもぞ動く物体がある。とても温かくて手を入れると柔らかい感触を感じる。
「えっ、もしかして」
布団を捲り上げると、俺の布団の中にパジャマ姿の彩夏ちゃんが、さも当たり前の様に潜りこんで寝ているではないか。
「彩夏ちゃんどうしてここに!?」
俺の声でむにゃむにゃと目を擦りながら、
「あ、渉さん、おはようございますの~。ふぁー……」
まだ寝ぼけまなこで、小さなあくびをしながらもっさりと起き上ってくる。どうやら夜中の内にこの部屋に侵入していたらしい。これは天然なのか、わざとなのかはさっぱり分からないけど、とにかくここから出て行ってもらわないと。誰かにでも見られたら面倒くさい事になる。
「わたくしいつの間に渉さんの部屋に来たのですの? もしかして渉さんがわたくしを連れ込んで……?」
「変な誤解を招く事を言わないでくれるかな。彩夏ちゃんが知らない間にいたんだけど。とにかく上野さんのいる部屋に戻って!」
俺は着替えもしたいので、さっさと出て行ってもらいたいのだが。
「すぅ……、すぅ……」
「って言うそばから寝るなー!」
あれから俺はベッドで未だに起きぬお姫様を起こすために一階に下りて、朝食の支度をしてくれていた上野さんを呼び、彩夏ちゃんを引き取ってもらった。
「申し訳ございません。彩夏お嬢様が粗相をしてしまい、メイドである私の監督不届きでございました」
「いやいや、上野さんのせいじゃないって。それより今日の朝ごはん美味しいですよ」
「遠慮せずじゃんじゃん食べて下さいね」
俺は用意して頂いたトースト、スクランブルエッグ、サラダにオレンジジュースがテーブルに並んでいる。朝からこれら全部を食べるにはちょっと胃もたれが起きそうだが、どれも手作りで美味しそうな匂いで食欲が湧いてくる。早速フォークとスプーンを片手に食べていく。
どうにか完食し終えた頃に彩夏ちゃんもリビングにやって来た。すみれと竹中はその間ずっとスマホで何かのゲームで対戦をしている。どうやらとっくに起きて朝食を食べ終えていたらしい。
「ねぇ彩夏たんに、すみれ。今日は何して過ごそっか。また海に行く?」
「海は昨日たくさん遊びましたから、今日は別の事をしたいですの」
「そうねぇ。さすがにまた海は日焼けしちゃうし、どうしよっかー。どこか観光でもする?」
3人は既に今日は何をして過ごそうか話している。よくもまぁ昨日あんなにはしゃいで、今日もまた遊ぶ事を考えられるものだ。自分で食べた食器とコップを片付けながら思う。しかし観光か。さすがに今日はゆっくりしたいと思うんだがなぁ。
ぼんやりとそう思っていると、上野さんが全員に話しかけてきた。
「皆様、良かったら私の提案を聞いてもらってよろしいでしょうか?」
その言葉に全員が上野さんの方を向く。一体どうしたのだろうか。さっきの話を聞いて、お勧めの観光地を教えてくれるかも知れないな。それくらいの下調べなら、この人は朝飯前だろう。
「観光もよろしいと思いますが、皆様はVTuberですよね。ですから今日は実況動画を撮ってみてはいかがでしょうか?」
いきなり右斜め上の、突拍子もない事を言い出した。
「実況動画ですの?」
「でもパソコンやマイク、ゲーム機、諸々の機材や設定。それがないと出来ないと思いますが……」
確かにそうだ。当たり前すぎるが、どうしてそんな事を上野さんは言っているのだろうか?
「もちろん私も重々承知です。ですから皆様私に付いて来て下さい」
全員が疑問に思いながら俺達は上野さんに言われるがまま、2階の誰も使ってない角部屋に到着した。確かこの部屋は最初に来た時はベッドもなく、ただの空き部屋のような部屋だったはず。こんな所に来て何があるのだろうか?
「どうぞ中に入って確認して見て下さい」
言われるがままドアを開けてみた。すると最初に入った何もない空き部屋だったのが、うって変わってゲーム実況をするためみたいな部屋へと、様変わりしていたのだ。
デスクに椅子、パソコン、マイク、などなど……。それぞれ自分のスマホがあればアカウントIDとアバターデータがあるので、今すぐにでも実況が撮れる。ただゲーム機とソフトはさすがになかったので、その実況動画は取れない。ただ、いくらでも他の企画を考えれば良いだけの話だ。
「わぁっ。凄い機材が全部揃ってるよ。もしかしてこれを、上野さんが1人で準備したんですか?」
「ほへ~。昨日私達が遊んでいる間に、こんな短時間でセッティングとか上野さんすごっ」
すみれと竹中が感心してパソコンを立ち上げる。中のソフトもすぐに使えるようにセッティングされており、本当に今からでも収録出来るみたいだった。
「あの、わたくし何か実況を撮りたいですの」
「そうね。でも急にやるとしても。PCゲーム専用サイトで何かDLしてやるしかないかな」
「そうだねぇ。どうしよっか」
全員でいざ企画を考えるが、なかなか決まらない。
そういえば、少し前に流行ったサイトがあったのを俺は思い出した。
「俺は今日参加しないけど。何か撮るなら、あれやってみたらどうだ。オンラインクレーンゲーム、『トレール』とか」
その名前を聞いて3人がこっちを振り返る。
「それ良いね!」
竹中が目を光らして自分のスマホを弄る。素早くアカウントと携帯決済でポイントを購入したみたいだ。何と行動の早いやつ。
「じゃあ、今日は3人でそれぞれ『トレール』で欲しい物を取まくる動画を撮るわよ」
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