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7.理想の結婚相手
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あの、目まぐるしく様々な出来事があった舞踏会の日から、数日経ったある日――私は、両親と共に話をしながら暖炉のある居間で寛いでいた。
冬の始まりにしては妙に冷え込んだこの日、パチパチと微かな音を立てて暖炉の火が部屋を暖める中、読みかけの本を、私はバサリと取り落とした。
「はっ?! ……い、今、何と仰ったのですか……父上……」
「ガンドルフ辺境伯クラウス殿から、アイリスとの縁談を打診された……と、言った」
平穏な日々が戻って来て、ほっとしたのも束の間。何と、父上が私に縁談を持って来たんですけど?!
「嫌です」
「……ふむ」
「絶対に嫌! です」
「……で、あろうな」
父上……「で、あろうな」じゃあ、ありませんよ。何で自分でこの話を持ち出しておきながら、母上のいれた紅茶を優雅に飲んでるんですか!
「父上! あの方の噂は聞き及んでらっしゃるのでしょう?!」
「……まぁな」
「ッ、では、何故――!」
私は公爵令嬢らしからぬ勢いで椅子から立ち上がり、父上に詰め寄った。それなのに、父上ときたら全く悪びれた様子も無く、アルディア東方の、とある地方の特産品として有名な織物を張った椅子で寛いでいる。
「……お前がそう言うだろうと思って、既に丁重に断っておいた」
「!」
その一言に、私はほっとした。心底胸を撫で下ろしたわ。さすが父上……
だって、クラウス様のあの高慢な目つき。もしも、彼との結婚が纏まってしまったら、あの男に一生尽くさなければならないでしょうし。あの男は、夫婦になってからもお互いに支え合えるような、そんなタイプでは絶対に無い。
私の性格からして、黙ってあの人の後ろを静々と歩くような、そんな女にはなれ無いのだから、上手く行くとは思えないもの。
私だって、言われたこと全部に反抗するような喧嘩っ早さまでは無いわ。でも、きっと、相手が理不尽なことを要求して来たら、全力で抵抗してしまう。
間違ったことをしていたら、それはおかしい。と、相手に言わずにはいられない性分なのよ。それが例えば、自分の旦那様であったとしても。
口答えも許さないような、亭主関白タイプ。
その上、平気で女を乗り換え、政争の具扱い……クラウスにとっての恋愛とは、己の立場を有利にする為に使えるか否か。
アイリスでさえ、彼のあまり良くない女性遍歴の噂は時折耳にはしていた。
客観的に見れば、あの甘い顔立ちと、辺境伯と言うその爵位も、そこそこあると目される資産も魅力的であり、娘を結婚相手にと望む野心家の貴族達も少なくは無いらしい。
しかし、そんな噂を聞く度に、アイリスは正直言って自分とは合わないだろうと思っていた。
(……あの男と結婚なんてしたら、一気に病んじゃう自信があるわ)
アルディア王国は、基本的に一夫一婦制である。それは貴族であっても同じことだ。
クラウスは確か、今年二十六。
結婚相手の男性としては好条件が揃っているから、それなりに婚約者も居たはずだが、その間にも女性の噂が絶えなかった。婚約者がいるのに、他の女性に手を出していた……だとか、そんな類いのものだ。真偽を確かめた訳では無いが、同時に何人もの女性に手を出していたと聞いている。
(女癖が悪いだけならまだしも、相手の女性を裏切っても平気って言う神経がわからない。結婚したって、愛人沢山作りそうだし。そんな男、少なくとも私は無理だわ……)
「でも、アイリス……貴女もお年頃なのだから、そろそろ相応しい方を探さなければいけないのは事実よ」
父上の隣りで黙って話を聞いていた母上が、そっと口を開いた。
母上は、少し困ったように眉根を寄せて私を見ている。年齢を重ねて尚『砂漠の至宝』と謳われた美貌は健在で、いつだっていそいそと身体を動かしていることが好きで、生気に満ちているからか、年齢よりも若々しい。少し心配そうに、優しくこちらを見つめる私と同じ紫瞳と視線がぶつかった。
「……誰か……貴女が想う方が居るならば、話は別だけれど」
長い睫毛が瞬いて、私の瞳をしっかりと捉えながらそう口にした。
……なんだか意味深な言い方に、私は首を傾げる。
(母上……?)
何か、勘づいているのかしら?
初恋の相手がコーウェンだって言うことなら……私、何も言ったこと無いはずだけど。
「アイリス、今回あの男の申し出を蹴ったからと言って話は終いでは無い。お前はもう二十歳。これまでそう急ぐ必要は無いと思っていたが、嫁ぎ先をそろそろ決め無ければならないと言うのは事実だ。縁談自体は昔から沢山来ているしな」
「……はい」
「うちには嫡子であるレナードも居ることだ。お前が嫌だと言うのなら、無理に急ぐ必要は無いが……私達はお前が心配なんだ」
父上が言っていることも尤もだ。
私は二十歳。
この世界での女性の結婚適齢期は十六歳から十八歳位までと言われているし、そんな風潮が実際にある。私の周りの友人達は次々と結婚していき、残るは私と親友であるシラー伯爵令嬢イザベルだけだ。彼女とは同い年と言うこともあり、デビュタントの時期も一緒で、うちの父上とイザベルの父上とは面識があった。そんな経緯もあって、私とイザベルは話をしているうちに次第に仲良くなっていき、いつしか互いの家にを行き来したりもする程、親しくなっていた。
そんなイザベルも、ついに今年、父上の弟であり、現国王陛下の弟でもあるクリス殿下との縁談が決まった。
それは喜ぶべきことで、私にとっても嬉しい出来事だったのだけれど……
彼女の結婚が決まった今、つまり……行き遅れになりかけている……いや、既に行き遅れているのは、私だけ。
これで焦らない訳が無い。
それに対して、相手になる男性には、基本的に年齢制限と言うものは無い。
適齢期と言うのも、目安程度のもので、実際には若くて年齢的にも程よく、結婚相手として向いているか否かと言う点だけなのだけれど……
女性は年をとると、結婚相手は減っていく。相手に先立たれた父上よりも年上のお爺ちゃんみたいな男から後添いにならないかだとか、暴力趣味の変態男で離婚歴が沢山あるような男へ嫁がないか? だとか、そう言う話しか来なくなるのは……私も真っ平ごめんだ。
「縁談が纏まるか否かは別として、また見合いをしてみるか?」
「………………」
父上。またと言うのはやめませんか。
確かに、私も年頃になってからそれなりにお見合いはして来た。舞踏会もそれなりに出席したわ。
でもね……相手が私のことを手籠めにしようとする男(私が相手を全力で蹴飛ばし、抵抗しながら得意の大声で助けを呼んだ為、父上にバレて半殺しにされました)だったりとか、しつこく私に手紙を寄越してくれて、会う機会がある度に熱心に愛を語った癖に、他の女の子を孕ませて、その子と別れるから結婚してくれとか平気で言う男(腹が立ったので、一発殴ってやろうかと思いましたが、はしたないので何とか堪えました。後で聞いたら、こちらも父上に制裁を喰らわされていました)だったりとか……他にも、そこそこお会いする機会が増える度に色々あったのだけれど、多過ぎて忘れたわ。
……あ。父上が制裁した内容は内緒よ。ご想像にお任せします。我が父ながら、エゲツなかったのは確かよ。
父上、いつも守ってくれてありがとう。
……じゃなくて、兎に角、私は男運が悪いのですよ。
でもねぇ……確かに二十歳を過ぎて、婚約者すら居ないと言う今の状況は、やっぱり色々とマズい気がする……
私だって、一生独り身で生きていくつもりなんてない。いつかは結婚して、子供を産んで……それなりに穏やかに過ごしながら年をとりたいなんてことは思っている。
例え、お邸があったとしても、伴侶も居ないままひっそりと孤独死なんて嫌だもん。
「……アイリス?」
一瞬、私の脳裏に、あの夜のコーウェンの顔がチラついた。
何故、彼が年を取らないのか、結局分からずじまいだ。あの人が私の結婚相手になってくれたらと言う考えが浮かぶ。
冬の始まりにしては妙に冷え込んだこの日、パチパチと微かな音を立てて暖炉の火が部屋を暖める中、読みかけの本を、私はバサリと取り落とした。
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「ガンドルフ辺境伯クラウス殿から、アイリスとの縁談を打診された……と、言った」
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「父上! あの方の噂は聞き及んでらっしゃるのでしょう?!」
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「ッ、では、何故――!」
私は公爵令嬢らしからぬ勢いで椅子から立ち上がり、父上に詰め寄った。それなのに、父上ときたら全く悪びれた様子も無く、アルディア東方の、とある地方の特産品として有名な織物を張った椅子で寛いでいる。
「……お前がそう言うだろうと思って、既に丁重に断っておいた」
「!」
その一言に、私はほっとした。心底胸を撫で下ろしたわ。さすが父上……
だって、クラウス様のあの高慢な目つき。もしも、彼との結婚が纏まってしまったら、あの男に一生尽くさなければならないでしょうし。あの男は、夫婦になってからもお互いに支え合えるような、そんなタイプでは絶対に無い。
私の性格からして、黙ってあの人の後ろを静々と歩くような、そんな女にはなれ無いのだから、上手く行くとは思えないもの。
私だって、言われたこと全部に反抗するような喧嘩っ早さまでは無いわ。でも、きっと、相手が理不尽なことを要求して来たら、全力で抵抗してしまう。
間違ったことをしていたら、それはおかしい。と、相手に言わずにはいられない性分なのよ。それが例えば、自分の旦那様であったとしても。
口答えも許さないような、亭主関白タイプ。
その上、平気で女を乗り換え、政争の具扱い……クラウスにとっての恋愛とは、己の立場を有利にする為に使えるか否か。
アイリスでさえ、彼のあまり良くない女性遍歴の噂は時折耳にはしていた。
客観的に見れば、あの甘い顔立ちと、辺境伯と言うその爵位も、そこそこあると目される資産も魅力的であり、娘を結婚相手にと望む野心家の貴族達も少なくは無いらしい。
しかし、そんな噂を聞く度に、アイリスは正直言って自分とは合わないだろうと思っていた。
(……あの男と結婚なんてしたら、一気に病んじゃう自信があるわ)
アルディア王国は、基本的に一夫一婦制である。それは貴族であっても同じことだ。
クラウスは確か、今年二十六。
結婚相手の男性としては好条件が揃っているから、それなりに婚約者も居たはずだが、その間にも女性の噂が絶えなかった。婚約者がいるのに、他の女性に手を出していた……だとか、そんな類いのものだ。真偽を確かめた訳では無いが、同時に何人もの女性に手を出していたと聞いている。
(女癖が悪いだけならまだしも、相手の女性を裏切っても平気って言う神経がわからない。結婚したって、愛人沢山作りそうだし。そんな男、少なくとも私は無理だわ……)
「でも、アイリス……貴女もお年頃なのだから、そろそろ相応しい方を探さなければいけないのは事実よ」
父上の隣りで黙って話を聞いていた母上が、そっと口を開いた。
母上は、少し困ったように眉根を寄せて私を見ている。年齢を重ねて尚『砂漠の至宝』と謳われた美貌は健在で、いつだっていそいそと身体を動かしていることが好きで、生気に満ちているからか、年齢よりも若々しい。少し心配そうに、優しくこちらを見つめる私と同じ紫瞳と視線がぶつかった。
「……誰か……貴女が想う方が居るならば、話は別だけれど」
長い睫毛が瞬いて、私の瞳をしっかりと捉えながらそう口にした。
……なんだか意味深な言い方に、私は首を傾げる。
(母上……?)
何か、勘づいているのかしら?
初恋の相手がコーウェンだって言うことなら……私、何も言ったこと無いはずだけど。
「アイリス、今回あの男の申し出を蹴ったからと言って話は終いでは無い。お前はもう二十歳。これまでそう急ぐ必要は無いと思っていたが、嫁ぎ先をそろそろ決め無ければならないと言うのは事実だ。縁談自体は昔から沢山来ているしな」
「……はい」
「うちには嫡子であるレナードも居ることだ。お前が嫌だと言うのなら、無理に急ぐ必要は無いが……私達はお前が心配なんだ」
父上が言っていることも尤もだ。
私は二十歳。
この世界での女性の結婚適齢期は十六歳から十八歳位までと言われているし、そんな風潮が実際にある。私の周りの友人達は次々と結婚していき、残るは私と親友であるシラー伯爵令嬢イザベルだけだ。彼女とは同い年と言うこともあり、デビュタントの時期も一緒で、うちの父上とイザベルの父上とは面識があった。そんな経緯もあって、私とイザベルは話をしているうちに次第に仲良くなっていき、いつしか互いの家にを行き来したりもする程、親しくなっていた。
そんなイザベルも、ついに今年、父上の弟であり、現国王陛下の弟でもあるクリス殿下との縁談が決まった。
それは喜ぶべきことで、私にとっても嬉しい出来事だったのだけれど……
彼女の結婚が決まった今、つまり……行き遅れになりかけている……いや、既に行き遅れているのは、私だけ。
これで焦らない訳が無い。
それに対して、相手になる男性には、基本的に年齢制限と言うものは無い。
適齢期と言うのも、目安程度のもので、実際には若くて年齢的にも程よく、結婚相手として向いているか否かと言う点だけなのだけれど……
女性は年をとると、結婚相手は減っていく。相手に先立たれた父上よりも年上のお爺ちゃんみたいな男から後添いにならないかだとか、暴力趣味の変態男で離婚歴が沢山あるような男へ嫁がないか? だとか、そう言う話しか来なくなるのは……私も真っ平ごめんだ。
「縁談が纏まるか否かは別として、また見合いをしてみるか?」
「………………」
父上。またと言うのはやめませんか。
確かに、私も年頃になってからそれなりにお見合いはして来た。舞踏会もそれなりに出席したわ。
でもね……相手が私のことを手籠めにしようとする男(私が相手を全力で蹴飛ばし、抵抗しながら得意の大声で助けを呼んだ為、父上にバレて半殺しにされました)だったりとか、しつこく私に手紙を寄越してくれて、会う機会がある度に熱心に愛を語った癖に、他の女の子を孕ませて、その子と別れるから結婚してくれとか平気で言う男(腹が立ったので、一発殴ってやろうかと思いましたが、はしたないので何とか堪えました。後で聞いたら、こちらも父上に制裁を喰らわされていました)だったりとか……他にも、そこそこお会いする機会が増える度に色々あったのだけれど、多過ぎて忘れたわ。
……あ。父上が制裁した内容は内緒よ。ご想像にお任せします。我が父ながら、エゲツなかったのは確かよ。
父上、いつも守ってくれてありがとう。
……じゃなくて、兎に角、私は男運が悪いのですよ。
でもねぇ……確かに二十歳を過ぎて、婚約者すら居ないと言う今の状況は、やっぱり色々とマズい気がする……
私だって、一生独り身で生きていくつもりなんてない。いつかは結婚して、子供を産んで……それなりに穏やかに過ごしながら年をとりたいなんてことは思っている。
例え、お邸があったとしても、伴侶も居ないままひっそりと孤独死なんて嫌だもん。
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