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27.欲しいものは……(1)★
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……この人は、こういう人だった。
いつだって、心根が真っ直ぐで、優しい。
優しいから、甘えたくなる。
全部任せて頼ってしまいたくなる。
(でも……)
“死ねない魔術師”の花嫁になる為の契約が、どんなものなのかわからない。
この人に本当に甘えて良いのだろうか?
彼の気持ちも、私の気持ちもこんな風にぐらぐらしたまま?
それはそれで……アリなのだろうか?
(そりゃあ……一度は、切羽詰まっていて、勢いのまま彼に求婚をしたのは私だけど……)
「――誰にも?」
「ああ。渡したく無い」
心臓が、どくんと大きく一つ跳ねた。
ぎゅっと、コーウェンの腕に力がこもり、背中から抱き竦められて身体が彼のぬくもりに包まれる。
「私に……」
「……欲情する」
自分から確かめた癖に、それを聞いた瞬間、アイリスは遠目にも分かる程、ぶわりと顔を真っ赤に染めた。
顔だけでは無くて、耳も首も……もしかしたら、身体中が全部真っ赤になっているかもしれない。
頭が真っ白になって、言葉が出ない。
どくん、どくん、と自分の心臓の音が身体中に響いているみたいだ。
「ば、馬鹿じゃないの……っ? ふ、普通、そんなこと言う?!」
「アイリス……」
「え……ち、ちょっ……ぁむ……ぅ、んん?!」
顎を取られ、何度目かのキスはお喋りな彼女の唇を塞ぐように押し当てられた。
(……何、これ……?)
しかし、今度は先程とは少し様子が違った。
柔らかく、唇の厚さと形を確かめるようにコーウェンに優しく食まれる。
(くらくらする……)
塞がれた唇の甘さとその熱さに、そして、息継ぎの出来ない息苦しさに、早鐘を打つ鼓動。
何故か瞼が熱くなる。
「コーウェ――」
先程までの会話が頭の中で反芻される。
その言葉の意味通り、欲の篭った口付けがアイリスの思考を甘く蕩けさせて奪っていく。
身体から徐々に力が抜け、ふにゃふにゃと地面に沈んで行きそうになって、慌てて彼の身体を押すが、その腕には力など入っていない。
「んっ……」
逆にその細い腕を捕まえられ、身動きが出来ぬまま、益々熱を煽るような口付けが降りてくる。舌先からアイリスのそれを絡めとり、ぬるりと生き物のように動くのをぼんやりとした思考のまま、受け止めていた。
息が出来なくて苦しいのに、ぬるぬると蠢くその熱と合わせた唇から時折漏れる、艶を含んだ男の吐息にドキドキする。
何度唇を合わせても、どうしたって馴れない胸の鼓動。
その瞬間の熱さと柔らかく優しい感触に慄きながら、そのくせどこか心地良くて、拒むことを忘れてしまう。
彼の指先がアイリスの頸をそっと辿り、鎖骨の下辺りをなぞると、身体が反射的にぶるりと震えた。窪んだ鎖骨の真ん中から、身体の中心に向かって指先はゆっくりと降りて行き、やがて彼女の二つの膨らみの上へと辿り着く。
「ぁ、ッ……」
ぴくん、と跳ねた身体に構わず、コーウェンの大きな温かい手が服の上からアイリスの膨らみに触れ、そっと揺らす。メンフィスの邸にあったドレスはいずれも人の手が要らない用にか、コルセット無しで着れるワンピース型の脱ぎ着のしやすいドレスだ。おかげであの独特の硬さも無く、容易に布地ごと掬い上げられ、その重さと質量を確かめるかのようにやわやわと揉みしだかれ、先端を親指で押し潰すようにして刺激される。すると、弾力のあるそれに指先が沈み込み、ピリリと身体の中心が熱く疼くような感覚を覚えた。
「……んんっ」
小さな水音を立てて唇が離れ、僅かに乱れた吐息がそのまま耳朶の縁を辿り、耳の後ろから首筋へと熱い息が降りて行く。吹きかかる吐息の熱と彼の唇が触れる度、意識がふっと遠くに飛びそうになって来る。
(何が起こって、るの……?)
身体を捩り、馴れない刺激に悶える彼女をしっかりとその腕で抱き竦めたまま、背後から伸びてきたコーウェンの両手の中で、持ち上げられて布越しにくにゃくにゃと自在に形を変える自分の胸を見ると、恥ずかしさに息をすることを忘れてしまいそうになる。
顔のすぐ近くにある彼の吐息。
全部に思考がついて行かない。
(なんで、私……抵抗しないの? て、言うかこれ……っ、力が脱けて……)
柔らかな膨らみを持ち上げ、捏ねくり回すように動くコーウェンの手。何度も刺激されたせいで布地を持ち上げて主張し始めた尖った部分を、人差し指と親指で挟みあげながら、その柔らかな膨らみごと大きな掌の中に掴まれて、揺さぶられて、段々と妙な気持ちになってくる。
(身体の奥が……熱い)
むず痒いようなその感覚に、思わず腰をくねらせて耐える彼女に、コーウェンは微かに笑ったようだった。
「……気持ちいい? 腰が揺れてる」
低い声が耳の後ろから吐息交じりに囁かれ、身体が無意識に跳ねる。少々我に返ったらしいアイリスが再び真っ赤になって、コーウェンの腕から逃れようと身を力一杯捩った。
「も、もうっ……ぃ、や」
「アイリスの胸、気持ちいい。柔らかくて、大きさもちょうどいいな。直に触れていいか?」
「ち、ちょっ……っ」
言うが早いかコーウェンの手が、大きく開いたドレスの襟ぐりから忍び込む。
「ゃ、あっ……」
肌理細かく滑らかな白い肌は薄っすらとピンク色に色づいている。先程までは布越しに触れていた場所へ、コーウェンの手が直に触れた。
しっとりと吸い付くような滑らかな素肌の感触を確かめ、やがて可愛らしく主張する先端を指先で探り当てると、くにくにと指先で摘み上げられる。
「こんなに硬くして……アイリスは悪い子だなぁ」
「なっ……しっ……んぁっ……知らな……」
コーウェンは楽しそうに少し笑って、アイリスの胸を揉みしだく。
「立派に成長したよなぁ……」
「ば、馬鹿っ……あっ……」
彼の手に収まるか収まらないかの大きさのそれを、開いた襟ぐりを一気に引きおろして露わにされる。
夜とはいえ、屋外のひんやりとした空気が肌を撫でていき、ざわりと粟立つ。パチパチと燃える焚き火に照らし出される肌は艶めかしく、ただでさえ夜目も利く彼の視覚を大いに愉しませた。
「真っ白、だな」
他家の姫君よりも、確実に外出の多い割に赤くなりやすいだけで日焼けした跡もほとんど残らない肌は、意外なほど、まるで雪のように白い。
「ああ……ここは、美味しそうに色付いてるか。この、先っちょのは熟れて美味しそうだなぁ」
「んっ……あっ……」
膨らみの先の薄いぷにぷにとした部分を縁取りながら、コーウェンの指がその柔らかさの中へ沈む。
(変な気持ち……それに、なんかスースーする……)
上半身に気を取られている間に、気付けば、ドレスの裾が捲り上げられている。
「ひゃっ!」
「気付くのおせぇ」
脚の付け根付近まで露わにされ、布地が腰の付近に弛んでわだかまっている。太腿の内側に触れる指が、悪戯にアイリスの反応を楽しむかのように、ゆるゆると擽って脚の間へと忍び込む。
「……あ」
「湿ってる」
カッ、と瞬時に顔が再び赤くなる。
少しばかり引いたはずの熱が再燃する。恥ずかしいことをおくびにも出さずに指摘され、堪らず背後の男を睨むと、コーウェンは人の悪そうな顔で口元を歪め、彼の目の前にあるアイリスの耳をぱくりと食んだ。
「!!」
「……感じやすいカラダだな。お前、ここ触ったら――」
「っ、……ぁあ、あっ?!」
びくん、とコーウェンの腕の中でアイリスが仰け反った。
下穿きをずり下げ、淡い下生えのその更に奥へ忍び込んだ手が、彼女の秘所をぐりぐりと指先で刺激する。
自分の身体なのに、まるっきり自制が効かない。
「……どうなるんだって、聞く前に溢れてたな。アイリス……ここ、自分で弄ったことあるか?」
「ゃ、あっ……な、無いわ、よっ……ば、馬鹿っ……ちょっ、だから……っ、やめ、やめ……ッ、ン、やぁあッ! コーウェ、んっ……っ!」
左手でアイリスの胸の先を摘み上げると同時に、右手の指先が彼女の秘所の周辺を撫で、中心を焦らすように辿る指先が入り口にある粒を弄った途端、逃げ場の無いコーウェンの腕の中で、彼女は小さく果てた。
頭の中が真っ白になって、身体が重たくなる。
心臓が身体の中で壊れるくらいに大きく聞こえた。呆然とした様子で瞬きを繰り返し、アイリスは、はぁはぁと息も絶え絶えのままコーウェンを睨んだ。
「……っ、はぁっ……はぁっ……や、やめてって、言ったのにっ……」
「やめてよかったのか?」
「!」
「本当に?」
にやりと笑うコーウェンが、憎たらしい。
何だかわからないけれど、少なくともこんな風に触れられることが嫌ではなかったし、それに――
(ちょっとだけ、気持ち良かった……気も、する、し……)
ただ、いかんせん恥ずかしいし、恥ずかしいし、恥ずかしい。信じられないくらい、恥ずかしい。
(世の中の恋人同士や既婚者は、みんな本当にこんな恥ずかしいこと、するの?)
まだ鈍く思考がまとまらない頭で、ぼんやりとそんな下らないことを考えた。それから、アイリスは何気なく自分の身体を見下ろし、固まる。
胸元は大きく開かれてずり下げられ、隠されている重たげな膨らみがすっかり見えているし、下半身はと言えば、下穿きをずり下げられ下生えは見え隠れしている上に、白い太腿の付け根まですっかり見えている。
……半裸どころか、ほとんど脱がされてしまっている。
慌てて乱れたドレスから露出した部分を手で隠そうとすると、その手を掴まれた。
「……もう、終わりか?」
「!」
「……まだ、始まってもいないのに?」
背後から耳に直接注ぎ込むように囁かれ、アイリスは先程までの愛撫で敏感になった肌が粟立つのを感じた。
いつだって、心根が真っ直ぐで、優しい。
優しいから、甘えたくなる。
全部任せて頼ってしまいたくなる。
(でも……)
“死ねない魔術師”の花嫁になる為の契約が、どんなものなのかわからない。
この人に本当に甘えて良いのだろうか?
彼の気持ちも、私の気持ちもこんな風にぐらぐらしたまま?
それはそれで……アリなのだろうか?
(そりゃあ……一度は、切羽詰まっていて、勢いのまま彼に求婚をしたのは私だけど……)
「――誰にも?」
「ああ。渡したく無い」
心臓が、どくんと大きく一つ跳ねた。
ぎゅっと、コーウェンの腕に力がこもり、背中から抱き竦められて身体が彼のぬくもりに包まれる。
「私に……」
「……欲情する」
自分から確かめた癖に、それを聞いた瞬間、アイリスは遠目にも分かる程、ぶわりと顔を真っ赤に染めた。
顔だけでは無くて、耳も首も……もしかしたら、身体中が全部真っ赤になっているかもしれない。
頭が真っ白になって、言葉が出ない。
どくん、どくん、と自分の心臓の音が身体中に響いているみたいだ。
「ば、馬鹿じゃないの……っ? ふ、普通、そんなこと言う?!」
「アイリス……」
「え……ち、ちょっ……ぁむ……ぅ、んん?!」
顎を取られ、何度目かのキスはお喋りな彼女の唇を塞ぐように押し当てられた。
(……何、これ……?)
しかし、今度は先程とは少し様子が違った。
柔らかく、唇の厚さと形を確かめるようにコーウェンに優しく食まれる。
(くらくらする……)
塞がれた唇の甘さとその熱さに、そして、息継ぎの出来ない息苦しさに、早鐘を打つ鼓動。
何故か瞼が熱くなる。
「コーウェ――」
先程までの会話が頭の中で反芻される。
その言葉の意味通り、欲の篭った口付けがアイリスの思考を甘く蕩けさせて奪っていく。
身体から徐々に力が抜け、ふにゃふにゃと地面に沈んで行きそうになって、慌てて彼の身体を押すが、その腕には力など入っていない。
「んっ……」
逆にその細い腕を捕まえられ、身動きが出来ぬまま、益々熱を煽るような口付けが降りてくる。舌先からアイリスのそれを絡めとり、ぬるりと生き物のように動くのをぼんやりとした思考のまま、受け止めていた。
息が出来なくて苦しいのに、ぬるぬると蠢くその熱と合わせた唇から時折漏れる、艶を含んだ男の吐息にドキドキする。
何度唇を合わせても、どうしたって馴れない胸の鼓動。
その瞬間の熱さと柔らかく優しい感触に慄きながら、そのくせどこか心地良くて、拒むことを忘れてしまう。
彼の指先がアイリスの頸をそっと辿り、鎖骨の下辺りをなぞると、身体が反射的にぶるりと震えた。窪んだ鎖骨の真ん中から、身体の中心に向かって指先はゆっくりと降りて行き、やがて彼女の二つの膨らみの上へと辿り着く。
「ぁ、ッ……」
ぴくん、と跳ねた身体に構わず、コーウェンの大きな温かい手が服の上からアイリスの膨らみに触れ、そっと揺らす。メンフィスの邸にあったドレスはいずれも人の手が要らない用にか、コルセット無しで着れるワンピース型の脱ぎ着のしやすいドレスだ。おかげであの独特の硬さも無く、容易に布地ごと掬い上げられ、その重さと質量を確かめるかのようにやわやわと揉みしだかれ、先端を親指で押し潰すようにして刺激される。すると、弾力のあるそれに指先が沈み込み、ピリリと身体の中心が熱く疼くような感覚を覚えた。
「……んんっ」
小さな水音を立てて唇が離れ、僅かに乱れた吐息がそのまま耳朶の縁を辿り、耳の後ろから首筋へと熱い息が降りて行く。吹きかかる吐息の熱と彼の唇が触れる度、意識がふっと遠くに飛びそうになって来る。
(何が起こって、るの……?)
身体を捩り、馴れない刺激に悶える彼女をしっかりとその腕で抱き竦めたまま、背後から伸びてきたコーウェンの両手の中で、持ち上げられて布越しにくにゃくにゃと自在に形を変える自分の胸を見ると、恥ずかしさに息をすることを忘れてしまいそうになる。
顔のすぐ近くにある彼の吐息。
全部に思考がついて行かない。
(なんで、私……抵抗しないの? て、言うかこれ……っ、力が脱けて……)
柔らかな膨らみを持ち上げ、捏ねくり回すように動くコーウェンの手。何度も刺激されたせいで布地を持ち上げて主張し始めた尖った部分を、人差し指と親指で挟みあげながら、その柔らかな膨らみごと大きな掌の中に掴まれて、揺さぶられて、段々と妙な気持ちになってくる。
(身体の奥が……熱い)
むず痒いようなその感覚に、思わず腰をくねらせて耐える彼女に、コーウェンは微かに笑ったようだった。
「……気持ちいい? 腰が揺れてる」
低い声が耳の後ろから吐息交じりに囁かれ、身体が無意識に跳ねる。少々我に返ったらしいアイリスが再び真っ赤になって、コーウェンの腕から逃れようと身を力一杯捩った。
「も、もうっ……ぃ、や」
「アイリスの胸、気持ちいい。柔らかくて、大きさもちょうどいいな。直に触れていいか?」
「ち、ちょっ……っ」
言うが早いかコーウェンの手が、大きく開いたドレスの襟ぐりから忍び込む。
「ゃ、あっ……」
肌理細かく滑らかな白い肌は薄っすらとピンク色に色づいている。先程までは布越しに触れていた場所へ、コーウェンの手が直に触れた。
しっとりと吸い付くような滑らかな素肌の感触を確かめ、やがて可愛らしく主張する先端を指先で探り当てると、くにくにと指先で摘み上げられる。
「こんなに硬くして……アイリスは悪い子だなぁ」
「なっ……しっ……んぁっ……知らな……」
コーウェンは楽しそうに少し笑って、アイリスの胸を揉みしだく。
「立派に成長したよなぁ……」
「ば、馬鹿っ……あっ……」
彼の手に収まるか収まらないかの大きさのそれを、開いた襟ぐりを一気に引きおろして露わにされる。
夜とはいえ、屋外のひんやりとした空気が肌を撫でていき、ざわりと粟立つ。パチパチと燃える焚き火に照らし出される肌は艶めかしく、ただでさえ夜目も利く彼の視覚を大いに愉しませた。
「真っ白、だな」
他家の姫君よりも、確実に外出の多い割に赤くなりやすいだけで日焼けした跡もほとんど残らない肌は、意外なほど、まるで雪のように白い。
「ああ……ここは、美味しそうに色付いてるか。この、先っちょのは熟れて美味しそうだなぁ」
「んっ……あっ……」
膨らみの先の薄いぷにぷにとした部分を縁取りながら、コーウェンの指がその柔らかさの中へ沈む。
(変な気持ち……それに、なんかスースーする……)
上半身に気を取られている間に、気付けば、ドレスの裾が捲り上げられている。
「ひゃっ!」
「気付くのおせぇ」
脚の付け根付近まで露わにされ、布地が腰の付近に弛んでわだかまっている。太腿の内側に触れる指が、悪戯にアイリスの反応を楽しむかのように、ゆるゆると擽って脚の間へと忍び込む。
「……あ」
「湿ってる」
カッ、と瞬時に顔が再び赤くなる。
少しばかり引いたはずの熱が再燃する。恥ずかしいことをおくびにも出さずに指摘され、堪らず背後の男を睨むと、コーウェンは人の悪そうな顔で口元を歪め、彼の目の前にあるアイリスの耳をぱくりと食んだ。
「!!」
「……感じやすいカラダだな。お前、ここ触ったら――」
「っ、……ぁあ、あっ?!」
びくん、とコーウェンの腕の中でアイリスが仰け反った。
下穿きをずり下げ、淡い下生えのその更に奥へ忍び込んだ手が、彼女の秘所をぐりぐりと指先で刺激する。
自分の身体なのに、まるっきり自制が効かない。
「……どうなるんだって、聞く前に溢れてたな。アイリス……ここ、自分で弄ったことあるか?」
「ゃ、あっ……な、無いわ、よっ……ば、馬鹿っ……ちょっ、だから……っ、やめ、やめ……ッ、ン、やぁあッ! コーウェ、んっ……っ!」
左手でアイリスの胸の先を摘み上げると同時に、右手の指先が彼女の秘所の周辺を撫で、中心を焦らすように辿る指先が入り口にある粒を弄った途端、逃げ場の無いコーウェンの腕の中で、彼女は小さく果てた。
頭の中が真っ白になって、身体が重たくなる。
心臓が身体の中で壊れるくらいに大きく聞こえた。呆然とした様子で瞬きを繰り返し、アイリスは、はぁはぁと息も絶え絶えのままコーウェンを睨んだ。
「……っ、はぁっ……はぁっ……や、やめてって、言ったのにっ……」
「やめてよかったのか?」
「!」
「本当に?」
にやりと笑うコーウェンが、憎たらしい。
何だかわからないけれど、少なくともこんな風に触れられることが嫌ではなかったし、それに――
(ちょっとだけ、気持ち良かった……気も、する、し……)
ただ、いかんせん恥ずかしいし、恥ずかしいし、恥ずかしい。信じられないくらい、恥ずかしい。
(世の中の恋人同士や既婚者は、みんな本当にこんな恥ずかしいこと、するの?)
まだ鈍く思考がまとまらない頭で、ぼんやりとそんな下らないことを考えた。それから、アイリスは何気なく自分の身体を見下ろし、固まる。
胸元は大きく開かれてずり下げられ、隠されている重たげな膨らみがすっかり見えているし、下半身はと言えば、下穿きをずり下げられ下生えは見え隠れしている上に、白い太腿の付け根まですっかり見えている。
……半裸どころか、ほとんど脱がされてしまっている。
慌てて乱れたドレスから露出した部分を手で隠そうとすると、その手を掴まれた。
「……もう、終わりか?」
「!」
「……まだ、始まってもいないのに?」
背後から耳に直接注ぎ込むように囁かれ、アイリスは先程までの愛撫で敏感になった肌が粟立つのを感じた。
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