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2.はじまりのはじまり。
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初めて彼を見た時、私は天使だと思った。
ふわふわサラサラの金色の髪に、賢そうな青い瞳。色白でその顔立ちは甘く、可愛らしい砂糖菓子のような外見の美少年――それが、彼、レオンハルトの最初の印象だった。
「師匠、頼まれていた絵具ここに置いておきますよ?」
古めかしい小さな街角の家で、中の人間の返事も待たず、入り口の木の扉を開けて入って来たのは長い黒髪を一つに束ねた男……では無く、男物の黒っぽい服を着た女性である。全身が黒尽くめの為、黒髪と相まって肌の白さが際立つ。
「…………」
男装の女性は声をかけた師匠の方を見るが、さほどの大きな声でも無いが小さくも無い彼女の問いかけに、彼は振り返ることも無く、無言でひたすら黙々と絵筆を握っている。しかし、これはいつものことなので、彼女もまた気にせずに無言で荷物をそっと木の卓の上に置く。
テンペラと油の匂いの中、微かな筆音が聞こえるだけだ。
「……私も制作に入りますね」
そう言って軽く頭を下げて、美月は師匠のアトリエから出て行こうとした。
「美月」
相変わらず絵に向かったままで、彼女の師匠が美月を呼び止めたので、部屋の入り口の扉に手を掛けたまま振り返る。
「何でしょう?」
出て行こうとしていた身体の方向を変え、師匠である画家ヘリオス・ランガスタに向き直る。
「依頼が来ておる」
ヘリオスの口から出て来た言葉に、美月は無言でその言葉の先を待つ。彼への依頼はいつものことだ。わざわざ呼び止めてまで美月に言うことも無い。
彼は何を言いたいのだろうか?
戸惑って首を傾げると、ヘリオスは珍しくやや焦れたように美月を見た。
「……なんじゃ? その間抜けな顔は。ワシにでは無く、美月への依頼じゃよ」
一瞬、言われた意味が分からなかった。いつもなら聴き逃さないはずの、合間に挟まれた失礼な言い回しにも気付かぬ程の衝撃だ。
彼にでは無く、美月への……依頼?
「私への……依頼ぃっ?!」
たっぷりと間が空いた後、目を見開き、ぽっかりと口を開けたまま固まってしまった弟子の様子を尻目に、嗄れた声で彼女にそう言い渡しながら、微かに目を細めたヘリオスはどこか嬉しげな様子だ。
「そうじゃ。さっきからそう言っておろう。明日から、ベルンシュタイン公の城へ上がってくれ。そこで、お前の絵に必要なものは何でも揃えてくれると言うておる」
「な、何でも?!」
ベルンシュタインと言えば、この世界の人間では無い美月さえ一般常識として知っている貴族の名門ルーデンボルグ家が治める領地だ。王家にも繋がる古い家柄で、御領地は王家に次いで一番広く、現在の当主は国と王家の政務中枢を支える宰相様。当然資産はたんまりあるだろう。貧乏な画家見習いの自分にはまさに渡りに船の、願ってもない依頼である。
そう、有り得ない程美味しい話だ。
(……美味しい話には裏がある)
そこで、美月ははたと正気に戻った。
画材の為にかなりの節約生活を送っていた元来貧乏性の美月だ。頭の中でぐるぐるとヘリオスから聞いた情報でウハウハしてすっかり舞い上っていたが、ここは美月の居た世界では無い。元居た世界の一般常識が、ここでは全く通用しないこともままあることを、数ヶ月の短い間に美月は身を以て学んでいた。
訝しげに師匠を見ると、彼は珍しく上機嫌な様子だ。
いつだって不機嫌そうな顔で、偏屈で、めんどくさがりで、ケチな師匠が上機嫌――これは、ますます怪しい。
「どうした? 嬉しいじゃろ?」
「お師匠」
「な、なんじゃ?」
美月の様子に何かを感じ取ったヘリオスは、少し吃りながらゆっくりと目を逸らしていく。
あ。
これは売ったな。
美月はその瞬間に全てを把握した。
数ヶ月の間ではあったが、突然やって来たこの見知らぬ世界で、美月が途方に暮れていた時にヘリオスに引き取られた。
身寄りも無く、見た目も地味で怪しげな、見ず知らずの自分をヘリオスは引き取ってくれた。そのことに恩義を感じ、美月はやがて衣食住を与えて貰う代わりに彼の身の回りの世話や、彼が手掛けている宗教画の手伝いなどをするようになっていた。だから……なのかもしれない。美月は、自分が彼の弟子にして貰えたのだと思っていた。
だが、この様子だと、どうやらそれも自分の勘違いだったのかもしれない。
そのことは美月に少なからず衝撃を与えた。
「ひどい!! 私を売りましたね! 幾らで売ったんですか?!」
「う、売ってなどおらん。わ、ワシはただ美月に……うっ――」
美月の涙を浮かべた目が初老の男を見据える。
「……幾らです?」
「……当面の援助と、生活費に困らない程度の給金……」
「それと?」
「……教会の宗教画の依頼が幾つか……」
美月は口をひき結んで身体をわなわなとさせると、キッとヘリオスを睨みつける。
「……分かりました。今までお世話になりました」
「美づ――」
「明日からとは言わず、今から出て行きます! 見ず知らずの私を助けて頂き、ありがとうございましたっ」
ガバッと勢い良く頭を下げると、部屋の奥へ進み、ガチャガチャと荷物を纏める。哀しいくらい荷物の少ない自分の部屋を見て、美月はまた込み上げて来るやるせない気持ちに蓋をすると、まだ茫然としているヘリオスの前を過ぎり、入り口の木の扉の前で立ち止まる。そして、深々と頭を垂れた。
「美月、ワシは――」
何事かを言いかけたヘリオスの方を振り返ること無く、静かに扉を閉める。
「幸せに……おなり」
扉が閉まるその瞬間、呟かれた師匠の言葉は美月の耳には届かぬまま、宙に消えた。
まさか、師匠が私をそんなに疎んでいたとは思わ無かった。
役に立つことは自分なりに考え、それなりにやって来たつもりだった。数ヶ月の間に彼にこの世界の画法を学びながら、師弟としても信頼して貰えつつあって、自分はヘリオスと上手くやれていると思っていた。
だが、考えてみれば確かに自分は、絵を描ける以外には特にこれと言って特徴が無い人間だ。
話術が得意な訳でも無い。手先が特段器用だと言う訳でも無い。何か専門的な技術を持っている訳でも無い。
この世界にやって来て、そのことを改めて痛感した。
ただの美大生であった美月が得意なことと言えば、師匠の世話を出来る程度に家事が得意なこと……ぐらいだろうか。
それに加えて自分の容姿もまた、特に目立つ容貌でも無かった。
背中の真ん中まで伸びた真っ直ぐの黒髪。黒目がちな瞳。年頃の娘にはあるまじきだろう化粧っ気の無い自分の顔。痩せぎすとまではいかないが、胸ばかりが目立つ薄い身体。
そして、その細い身体を包むのはゆったりした男物の服。
この出で立ちの所為で、この世界で何度男に間違われたか分からない。
「……っ……」
いかん。涙が出て来た。
何を取っても地味。地味しかない。
今まで生きて来て、地味であることに劣等感を抱いたことは無いのだから、当然だ。
しかし、自分がもっと保護欲を誘うような可愛らしい女の子なら、師匠も娘のように可愛がってくれたかもしれない。
彼の、亡くなった娘さんのように――。
(美術家と言うのは、美しいものが好きだから)
この世界に突然やって来た美月には、当然身寄りが無い。
天涯孤独となった美月にとって、短い間ではあったがヘリオスはただの師匠では無く、父親のように慕う存在でもあった。
だからこそ、ショックだった。
まるで、裏切られたような気分だったのだ。
それは他でもない自分が、ヘリオスと言う存在に勝手に家族のような、ある種の信頼を寄せつつあったものをあっさりと否定されたことが原因だと思う。それは美月の気持ちの問題で、ヘリオス自身に非がある訳では無いことも、頭では理解している。
理解しているけれど、やはりキツい。
すっかりやさぐれてしまった自分に、自身も少しうんざりして、ショゲてしまった心を無理矢理奮い立たせるように涙の滲んだ目をぐいっと擦る。
「……ベルンシュタインでは、上手くやろう。与えられた仕事を、ちゃんと!」
今度こそ。
とは言ったものの、ベルンシュタインはこの王都からは遠く、歩いて行くなら一日近くはかかるだろう。トボトボと途方に暮れながら重い足取りを引きずり、ベルンシュタイン方面へと向かう馬車を探す。
「失礼。そこの方……もしや、ミヅキ殿でございますか?」
その時、背後から声を掛けられた。のろのろと振り向くと、そこには立派な身なりの騎士が一人、馬を返しながらこちらを見ていた。
「? そうですが」
「おお。やはり! この国では珍しい黒髪のご婦人と聞き及んでおりましたので!」
騎士は馬から降りると、こちらへ近づいて来る。大きな男だ。美月も女性にしては背が高い方だが、彼は美月よりも背が高く、身体も大きい。
「? どなたですか?」
美月が不思議そうな顔をすると、彼は美月の前で片膝を立てて跪いた。
ふわふわサラサラの金色の髪に、賢そうな青い瞳。色白でその顔立ちは甘く、可愛らしい砂糖菓子のような外見の美少年――それが、彼、レオンハルトの最初の印象だった。
「師匠、頼まれていた絵具ここに置いておきますよ?」
古めかしい小さな街角の家で、中の人間の返事も待たず、入り口の木の扉を開けて入って来たのは長い黒髪を一つに束ねた男……では無く、男物の黒っぽい服を着た女性である。全身が黒尽くめの為、黒髪と相まって肌の白さが際立つ。
「…………」
男装の女性は声をかけた師匠の方を見るが、さほどの大きな声でも無いが小さくも無い彼女の問いかけに、彼は振り返ることも無く、無言でひたすら黙々と絵筆を握っている。しかし、これはいつものことなので、彼女もまた気にせずに無言で荷物をそっと木の卓の上に置く。
テンペラと油の匂いの中、微かな筆音が聞こえるだけだ。
「……私も制作に入りますね」
そう言って軽く頭を下げて、美月は師匠のアトリエから出て行こうとした。
「美月」
相変わらず絵に向かったままで、彼女の師匠が美月を呼び止めたので、部屋の入り口の扉に手を掛けたまま振り返る。
「何でしょう?」
出て行こうとしていた身体の方向を変え、師匠である画家ヘリオス・ランガスタに向き直る。
「依頼が来ておる」
ヘリオスの口から出て来た言葉に、美月は無言でその言葉の先を待つ。彼への依頼はいつものことだ。わざわざ呼び止めてまで美月に言うことも無い。
彼は何を言いたいのだろうか?
戸惑って首を傾げると、ヘリオスは珍しくやや焦れたように美月を見た。
「……なんじゃ? その間抜けな顔は。ワシにでは無く、美月への依頼じゃよ」
一瞬、言われた意味が分からなかった。いつもなら聴き逃さないはずの、合間に挟まれた失礼な言い回しにも気付かぬ程の衝撃だ。
彼にでは無く、美月への……依頼?
「私への……依頼ぃっ?!」
たっぷりと間が空いた後、目を見開き、ぽっかりと口を開けたまま固まってしまった弟子の様子を尻目に、嗄れた声で彼女にそう言い渡しながら、微かに目を細めたヘリオスはどこか嬉しげな様子だ。
「そうじゃ。さっきからそう言っておろう。明日から、ベルンシュタイン公の城へ上がってくれ。そこで、お前の絵に必要なものは何でも揃えてくれると言うておる」
「な、何でも?!」
ベルンシュタインと言えば、この世界の人間では無い美月さえ一般常識として知っている貴族の名門ルーデンボルグ家が治める領地だ。王家にも繋がる古い家柄で、御領地は王家に次いで一番広く、現在の当主は国と王家の政務中枢を支える宰相様。当然資産はたんまりあるだろう。貧乏な画家見習いの自分にはまさに渡りに船の、願ってもない依頼である。
そう、有り得ない程美味しい話だ。
(……美味しい話には裏がある)
そこで、美月ははたと正気に戻った。
画材の為にかなりの節約生活を送っていた元来貧乏性の美月だ。頭の中でぐるぐるとヘリオスから聞いた情報でウハウハしてすっかり舞い上っていたが、ここは美月の居た世界では無い。元居た世界の一般常識が、ここでは全く通用しないこともままあることを、数ヶ月の短い間に美月は身を以て学んでいた。
訝しげに師匠を見ると、彼は珍しく上機嫌な様子だ。
いつだって不機嫌そうな顔で、偏屈で、めんどくさがりで、ケチな師匠が上機嫌――これは、ますます怪しい。
「どうした? 嬉しいじゃろ?」
「お師匠」
「な、なんじゃ?」
美月の様子に何かを感じ取ったヘリオスは、少し吃りながらゆっくりと目を逸らしていく。
あ。
これは売ったな。
美月はその瞬間に全てを把握した。
数ヶ月の間ではあったが、突然やって来たこの見知らぬ世界で、美月が途方に暮れていた時にヘリオスに引き取られた。
身寄りも無く、見た目も地味で怪しげな、見ず知らずの自分をヘリオスは引き取ってくれた。そのことに恩義を感じ、美月はやがて衣食住を与えて貰う代わりに彼の身の回りの世話や、彼が手掛けている宗教画の手伝いなどをするようになっていた。だから……なのかもしれない。美月は、自分が彼の弟子にして貰えたのだと思っていた。
だが、この様子だと、どうやらそれも自分の勘違いだったのかもしれない。
そのことは美月に少なからず衝撃を与えた。
「ひどい!! 私を売りましたね! 幾らで売ったんですか?!」
「う、売ってなどおらん。わ、ワシはただ美月に……うっ――」
美月の涙を浮かべた目が初老の男を見据える。
「……幾らです?」
「……当面の援助と、生活費に困らない程度の給金……」
「それと?」
「……教会の宗教画の依頼が幾つか……」
美月は口をひき結んで身体をわなわなとさせると、キッとヘリオスを睨みつける。
「……分かりました。今までお世話になりました」
「美づ――」
「明日からとは言わず、今から出て行きます! 見ず知らずの私を助けて頂き、ありがとうございましたっ」
ガバッと勢い良く頭を下げると、部屋の奥へ進み、ガチャガチャと荷物を纏める。哀しいくらい荷物の少ない自分の部屋を見て、美月はまた込み上げて来るやるせない気持ちに蓋をすると、まだ茫然としているヘリオスの前を過ぎり、入り口の木の扉の前で立ち止まる。そして、深々と頭を垂れた。
「美月、ワシは――」
何事かを言いかけたヘリオスの方を振り返ること無く、静かに扉を閉める。
「幸せに……おなり」
扉が閉まるその瞬間、呟かれた師匠の言葉は美月の耳には届かぬまま、宙に消えた。
まさか、師匠が私をそんなに疎んでいたとは思わ無かった。
役に立つことは自分なりに考え、それなりにやって来たつもりだった。数ヶ月の間に彼にこの世界の画法を学びながら、師弟としても信頼して貰えつつあって、自分はヘリオスと上手くやれていると思っていた。
だが、考えてみれば確かに自分は、絵を描ける以外には特にこれと言って特徴が無い人間だ。
話術が得意な訳でも無い。手先が特段器用だと言う訳でも無い。何か専門的な技術を持っている訳でも無い。
この世界にやって来て、そのことを改めて痛感した。
ただの美大生であった美月が得意なことと言えば、師匠の世話を出来る程度に家事が得意なこと……ぐらいだろうか。
それに加えて自分の容姿もまた、特に目立つ容貌でも無かった。
背中の真ん中まで伸びた真っ直ぐの黒髪。黒目がちな瞳。年頃の娘にはあるまじきだろう化粧っ気の無い自分の顔。痩せぎすとまではいかないが、胸ばかりが目立つ薄い身体。
そして、その細い身体を包むのはゆったりした男物の服。
この出で立ちの所為で、この世界で何度男に間違われたか分からない。
「……っ……」
いかん。涙が出て来た。
何を取っても地味。地味しかない。
今まで生きて来て、地味であることに劣等感を抱いたことは無いのだから、当然だ。
しかし、自分がもっと保護欲を誘うような可愛らしい女の子なら、師匠も娘のように可愛がってくれたかもしれない。
彼の、亡くなった娘さんのように――。
(美術家と言うのは、美しいものが好きだから)
この世界に突然やって来た美月には、当然身寄りが無い。
天涯孤独となった美月にとって、短い間ではあったがヘリオスはただの師匠では無く、父親のように慕う存在でもあった。
だからこそ、ショックだった。
まるで、裏切られたような気分だったのだ。
それは他でもない自分が、ヘリオスと言う存在に勝手に家族のような、ある種の信頼を寄せつつあったものをあっさりと否定されたことが原因だと思う。それは美月の気持ちの問題で、ヘリオス自身に非がある訳では無いことも、頭では理解している。
理解しているけれど、やはりキツい。
すっかりやさぐれてしまった自分に、自身も少しうんざりして、ショゲてしまった心を無理矢理奮い立たせるように涙の滲んだ目をぐいっと擦る。
「……ベルンシュタインでは、上手くやろう。与えられた仕事を、ちゃんと!」
今度こそ。
とは言ったものの、ベルンシュタインはこの王都からは遠く、歩いて行くなら一日近くはかかるだろう。トボトボと途方に暮れながら重い足取りを引きずり、ベルンシュタイン方面へと向かう馬車を探す。
「失礼。そこの方……もしや、ミヅキ殿でございますか?」
その時、背後から声を掛けられた。のろのろと振り向くと、そこには立派な身なりの騎士が一人、馬を返しながらこちらを見ていた。
「? そうですが」
「おお。やはり! この国では珍しい黒髪のご婦人と聞き及んでおりましたので!」
騎士は馬から降りると、こちらへ近づいて来る。大きな男だ。美月も女性にしては背が高い方だが、彼は美月よりも背が高く、身体も大きい。
「? どなたですか?」
美月が不思議そうな顔をすると、彼は美月の前で片膝を立てて跪いた。
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