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プロローグ的な
とりあえず始めるか
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「どんくさいわね、まったく。いい?ちゃんと終わらせなさいよ?おわらなかったら…」
「お嬢、そんなやつ放っておいて早くいきましょうぜ。日が暮れちまう」
「おい、畜生もどき!お嬢様がくださった仕事だちゃんとやりとげるんだぞ。」
「うん!ちゃんと運んでおくから安心して。大丈夫、みんなで運んだって伝えるから。」
僕“タマモ・フォン・イルバウム”は冒険者ギルドの前でみんなと別れた。
皆はいつも依頼を受けたら特訓しに森の方にいくんだ。パーティーのレベルアップに必要なんだって。僕は強くなれないから特訓には参加できないの。
だからね沢山の荷物を運ぶ依頼を受けても僕が一人で運ぶんだ。僕なんかをパーティーにいれてくれる優しいみんなから“御願い”されてるから僕頑張るんだ。
「よしっ、とりあえず“目録保存(ストレージ)”」
集めておいた荷物を僕の命具の中に保存します。あっ“命具”って言うのはね教会で洗礼を受けると神様から貰える自分だけのいろんな事が出来る道具なんだよ。出したり消したりできて自分にしか使えない便利な道具なんだ。
ちなみに僕の命具は“白紙の大典”!分厚いなんにも書いてない本なの。
目録保存は命具のページの中にモノをしまうスキルなんです。スゴいでしょ。シュンってページに吸い込まれちゃった。しまっちゃえばなくさないし壊れないんだ。重くもないんだよ。目録って言うくらいだからしまったものの目録が出来るから何がどれだけ入っているか一目でわかるんだよ。
…うぅん、本当は全然スゴくないんだ。普通の本の命具は魔法とか召喚獣とかいろんなスゴい事が出来るんだけど僕の命具はこれしかできないから
「今日は沢山だから急がなくっちゃ。」
今日中に届けないと失敗で報酬もらえなくなっちゃうからね。がんばるぞ!いつもの倍くらいあるけど
みんながんばってるんだ僕もがんばらなくちゃね。
先ずは…
と、まぁこんな感じでがんばり屋さんな“俺達”のご主人様。
だけど如何せん年齢が六歳とまぁがきんちょもがきんちょだ。言葉が足りない。
そんなわけで俺からこの世界の補足説明をさせて貰うぜ。この世界の名前は“メルストリア”五つの大陸と四つの海からなる剣と魔法の世界。
大まかに人族、亜人族、魔族、天族、海人族の五つの部族が暮らしている。
あとは…さっきアイツから説明があったと思うがこの世界では神様から教会で洗礼を受けて子供から大人まで一人一人が命具を持っているんだ。まぁこれの説明はおいおいな。
そして!俺達の主人様の紹介だ。
タマモ・フォン・イルバウム この人族の大国“アストライア王国”の端っこイルバウム男爵領の領主サンタナ・マリウス・フォン・イルバウム男爵の三男
とりあえず貴族だ
まぁ貴族で三男と言っても男爵の兄貴の子供で兄貴が蒸発したから仕方なく引き取った感じで跡継ぎの権利もなければあんまりいい扱いも受けていない。
ちなみにタマモは亜人だ。この世界では人族の男女が交わっても先祖に亜人がいたりすると子供にその力がよみがえって人族でない子供が生まれることがごく稀にある。先祖帰りというらしい。(亜人同士でも人族が生まれる事はないらしい。なんでだろうな(笑))
タマモはそのなかでも珍しい仙獣“九尾狐”の亜人だ。さらさらの銀髪にぴょこんと顔を出す狐耳。透き通って吸い込まれそうな程にキレイな青い瞳。体積の大半を閉めるもふもふの九本の尻尾。小柄な丸みを帯びた体躯で愛くるしいとか可愛いとかそんな形容しかできない容姿……
涎が…って話がそれたな。
男爵は自分の血縁に先祖帰りが生まれたことが許せなかった。一般的には大分改善されたが先祖帰りは忌み子とか畜生とか獣憑きとかさんざん言われていたからだ。田舎だと特に。
どこの世界でもどこの国でも 弱者を、他と違う者をみんなで敵対して辱しめて落とし込んで徒党を組んで自分自身を正当化する。
クソみてぇな奴らがいるもんだ
さっきみたいなのがいい例だろ?
アイツらはタマモのすむ村に静養にきたわりと大きな商会の会長の孫娘とその取り巻き。タマモとタメでパーティーの雑用としてタマモを引き込んだなんか嫌な奴らだ。
仕事はしないくせに遊び回っていてタマモから報酬を巻き上げる…
あれ?なんか話してたら腹立ってきた。
まあ?タマモは優しいから?大事にはなってないけど
タマモがパーティーから抜けたら…
くくっいろんな意味で楽しみだな(黒笑)
とりあえず今回はこれくらいにしとくか。
えっ俺が誰かだって?それは…
次回までのお楽しみだ!
「お嬢、そんなやつ放っておいて早くいきましょうぜ。日が暮れちまう」
「おい、畜生もどき!お嬢様がくださった仕事だちゃんとやりとげるんだぞ。」
「うん!ちゃんと運んでおくから安心して。大丈夫、みんなで運んだって伝えるから。」
僕“タマモ・フォン・イルバウム”は冒険者ギルドの前でみんなと別れた。
皆はいつも依頼を受けたら特訓しに森の方にいくんだ。パーティーのレベルアップに必要なんだって。僕は強くなれないから特訓には参加できないの。
だからね沢山の荷物を運ぶ依頼を受けても僕が一人で運ぶんだ。僕なんかをパーティーにいれてくれる優しいみんなから“御願い”されてるから僕頑張るんだ。
「よしっ、とりあえず“目録保存(ストレージ)”」
集めておいた荷物を僕の命具の中に保存します。あっ“命具”って言うのはね教会で洗礼を受けると神様から貰える自分だけのいろんな事が出来る道具なんだよ。出したり消したりできて自分にしか使えない便利な道具なんだ。
ちなみに僕の命具は“白紙の大典”!分厚いなんにも書いてない本なの。
目録保存は命具のページの中にモノをしまうスキルなんです。スゴいでしょ。シュンってページに吸い込まれちゃった。しまっちゃえばなくさないし壊れないんだ。重くもないんだよ。目録って言うくらいだからしまったものの目録が出来るから何がどれだけ入っているか一目でわかるんだよ。
…うぅん、本当は全然スゴくないんだ。普通の本の命具は魔法とか召喚獣とかいろんなスゴい事が出来るんだけど僕の命具はこれしかできないから
「今日は沢山だから急がなくっちゃ。」
今日中に届けないと失敗で報酬もらえなくなっちゃうからね。がんばるぞ!いつもの倍くらいあるけど
みんながんばってるんだ僕もがんばらなくちゃね。
先ずは…
と、まぁこんな感じでがんばり屋さんな“俺達”のご主人様。
だけど如何せん年齢が六歳とまぁがきんちょもがきんちょだ。言葉が足りない。
そんなわけで俺からこの世界の補足説明をさせて貰うぜ。この世界の名前は“メルストリア”五つの大陸と四つの海からなる剣と魔法の世界。
大まかに人族、亜人族、魔族、天族、海人族の五つの部族が暮らしている。
あとは…さっきアイツから説明があったと思うがこの世界では神様から教会で洗礼を受けて子供から大人まで一人一人が命具を持っているんだ。まぁこれの説明はおいおいな。
そして!俺達の主人様の紹介だ。
タマモ・フォン・イルバウム この人族の大国“アストライア王国”の端っこイルバウム男爵領の領主サンタナ・マリウス・フォン・イルバウム男爵の三男
とりあえず貴族だ
まぁ貴族で三男と言っても男爵の兄貴の子供で兄貴が蒸発したから仕方なく引き取った感じで跡継ぎの権利もなければあんまりいい扱いも受けていない。
ちなみにタマモは亜人だ。この世界では人族の男女が交わっても先祖に亜人がいたりすると子供にその力がよみがえって人族でない子供が生まれることがごく稀にある。先祖帰りというらしい。(亜人同士でも人族が生まれる事はないらしい。なんでだろうな(笑))
タマモはそのなかでも珍しい仙獣“九尾狐”の亜人だ。さらさらの銀髪にぴょこんと顔を出す狐耳。透き通って吸い込まれそうな程にキレイな青い瞳。体積の大半を閉めるもふもふの九本の尻尾。小柄な丸みを帯びた体躯で愛くるしいとか可愛いとかそんな形容しかできない容姿……
涎が…って話がそれたな。
男爵は自分の血縁に先祖帰りが生まれたことが許せなかった。一般的には大分改善されたが先祖帰りは忌み子とか畜生とか獣憑きとかさんざん言われていたからだ。田舎だと特に。
どこの世界でもどこの国でも 弱者を、他と違う者をみんなで敵対して辱しめて落とし込んで徒党を組んで自分自身を正当化する。
クソみてぇな奴らがいるもんだ
さっきみたいなのがいい例だろ?
アイツらはタマモのすむ村に静養にきたわりと大きな商会の会長の孫娘とその取り巻き。タマモとタメでパーティーの雑用としてタマモを引き込んだなんか嫌な奴らだ。
仕事はしないくせに遊び回っていてタマモから報酬を巻き上げる…
あれ?なんか話してたら腹立ってきた。
まあ?タマモは優しいから?大事にはなってないけど
タマモがパーティーから抜けたら…
くくっいろんな意味で楽しみだな(黒笑)
とりあえず今回はこれくらいにしとくか。
えっ俺が誰かだって?それは…
次回までのお楽しみだ!
応援ありがとうございます!
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