上 下
24 / 37
終わりもトラブルです。

ごめんなさい3

しおりを挟む
「な、なんで?」
俺が追い付いた時、彼女は子供達に抱きつかれて鼻血をながしていた。しかもどこか幸せそうだった。

先程まで何の不調もなさそうだったのに……
まさか!ミノタウロス達との戦闘で何か負傷を?遅効性の毒?いや呪いの類いか?

とにかく、そうだったのなら早く何らかの対処をしなくては大事になりかねない。こんな時に恥ずかしがって手遅れになってしまっては俺は自分が赦せなくなるだろう。

「ルーナ団長、失礼します。」

聖域セイント・ボーダー

俺が使えるなかで唯一にして最高の浄化、聖属性付与の障壁を張った
この障壁で囲んだ内部範囲は毒、呪術、負傷などマイナスの状態以上を解除、治療する“領域”となり……

「そん、な……」

ルーナ団長の鼻から流れる血が止まらない。そんな高位の猛毒、呪術なのか……
俺がもっと…もっとまともに護れていればこんな事にはなっといなかったはず。
俺は自分の不甲斐なさに怒りを覚えた。

(と、盛大に勘違いをしているレオンだがルーナは色々拗らせた面倒臭い奴で単に幼子達に抱きつかれて興奮して鼻血を出しているだけなのである。幸せそうなのは子供好きでもふもふ好きなためでけっしてレオンが気にしているようなことはなくむしろ幸せな状態。
浄化、聖属性の力は意味をなしていないだけである。
レオンも根は真面目なので変に責任を感じているのです。)

「ルーナ団長、もうしわけありません。俺がちゃんと護れていれば……
責任を取らせてください。」

俺が出来ることならなんでもする。俺のかわりなんていくらでもいるんだ例え奴隷に堕ちたってかまわない。
俺はルーナ団長にたいして深く頭を下げた。

視点変更

ルーナはルーナで
「はあ?」
と、現状を理解できないでいた。

「レオン殿、貴方は一体何を言っているんだ?私のこれは」
(訳:責任ってもしかしてこれってプロポーズ?)

「すんません、姫様達の前でする話じゃなかったっすね」
(訳:考えが足りませんでした。弱みを見せない上
、姫様達を不安にさせまいと…承知致しました。後程今の状態を確認させてください)

「うむ、わかってくれたのならばいい。申し訳無いが姫様達をテントまで送る。殿を頼む。」
(訳:そのはなしはあとで、いきなり過ぎて考えがまとまらないよ。少し距離をおかせて。)

「はいっ、お任せください。」
(訳:やはり、ルーナ団長はすごい。姫様達の前では弱みを見せないということっすね。俺もしっかりお守りせねば。)

仲直り?をしたルーナと子供達はいったんはなれルーナを先頭にレオンを殿にテントへと戻っていった。それぞれにかなりの行き違いをしながら


※ルーナ→サファイア→スカーレット→タマモ→エル、ハート、ルーク→レオンの順の隊列。……








しおりを挟む

処理中です...