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プロローグ
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スレイブ王国。
雲一つない青空の下、アトラフィード公爵家の庭で元気よく駆け回る少女の姿があった。
透き通るような白い髪をなびかせ、真紅の瞳をキラキラと輝かせる、6歳にお似合いの笑顔を浮かべた少女の名はシェラローズ・ノーツ・アトラフィード。公爵家の一人娘であり、まだ一度も屋敷内の外に出たことのない正真正銘の『箱入り娘』だった。
そんなシェラローズを見守るように佇むのは、公爵家に仕えるメイド達だ。
「シェラローズ様、ドレス姿で走るのは危険です」
「大丈夫よ。まったく、ローナは心配性ねっ」
「あなたの身に何かあれば大変です。ただでさえシェラローズ様は活発なお方です。厳重に見張っていろと、旦那様にもそう言い伝えられております」
ローナと呼ばれたメイド長の言葉に賛同するように、後ろに控えるメイド達もうんうんと頷く。
暗にお転婆娘だと言われたシェラローズは、面白くなさそうにぷくーっと頬を膨らまして怒りを表現するが、それは全く意味を成していない。
むしろそんな彼女が可愛すぎて悶絶するメイドが大量発生してしまい、結果的に少々危険な視線を注がれるだけだった。
「それに、後ろを向いて歩かないでください。ほらそこに──」
「ふんっ! 私は大丈夫だもん! 私だって馬鹿じゃないもん!」
「っ、シェラローズ様! それ以上は……!」
「……え……?」
ローナが咄嗟に声を上げるも、それは遅かった。
振り向いて走り出したシェラローズの前には大きな木が────
「ぐふっ!?」
「シェラローズ様!」
人は急には止まれない。
それはシェラローズも同じだった。
それでも無理して止まろうとしたせいでバランスを崩し、顔面から大木にゴチンッ! と衝突した。
メイド達が悲鳴をあげる中、ローナだけがいち早く動いていた。
ゆっくりと後ろに倒れ込むシェラローズをすんでのところで受け止め、すぐに公爵家当主、彼女の父親に伝えるよう、メイド達に指示を出す。
「シェラローズ様! シェラローズ様っ!」
何度も繰り返される名前。
しかし、シェラローズがそれに応えることはなかった。
「うっ、くっ……! なに、これ……?」
意識が遠のくシェラローズの脳内に浮かぶのは、花のように真っ赤に染まった床に横たわる白髪の男性だ。その頭部からは禍々しい角が二本生えており、彼の胸元には純白に輝く一振りの剣が深々と刺さっていた。
瀕死に思えるその姿。それなのに彼の瞳は爛々と紅く輝き、まるで望んでいたと言わんばかりにその口はニヤリと大きく歪んでいる。
──どうして?
鈍痛のように響く頭を抱えながら、シェラローズは不思議に思った。
その男性のことを知らないはずなのに、とても懐かしい気持ちになる。
「──っ、──、──ぐ、ぁ……!」
脳裏に焼き付くその映像を空から見下すように眺めていたシェラローズと、その男性との視線が交差した瞬間──彼女の中に何かが流れ込んで来た。
それは途轍もなく巨大な力であり、何百年にも及ぶ『わたし』の記憶でもあった。
──ああ、とシェラローズは内心納得した。
「わたし……わ、れ……は……まお、う────」
そのような呟きを残して、シェラローズは意識を手放した。
◆◇◆
それは人と魔族が全ての大陸を巻き込んで争っていた時代。
自然は荒れ果て、空は赤く染まり、大地は弱り切っていた。
人々の絶望を体現したようなその時代は、唐突に終りを告げる。
三日三晩に続く勇者と魔王の大決戦。
世界の命運を賭けた戦いに決着が付いたのだ。
「魔王──討ち取ったぞ!」
それは人類の勝利だった。
世界に絶望を振りまく絶対の強者『魔王』であろうと、勇者パーティー四人を相手に一人で戦うのは分が悪かった。
最初は圧倒していた魔王も、徐々に押され始め──最後には勇者の聖剣が胸を貫いた。
勇者とその仲間は満身創痍ながらも勝利を喜び、人々が待つ『スレイブ王国』へと帰還した。
魔王の証である『深遠なる宝玉』をその手に持って……。
その宝玉は言わば、魔王の核。
宝玉を失った魔王は、すぐに消滅する────はずだった。
「クハ、クハハハッ! ゲホ、ゲホッ……! ああ、くそっ、馬鹿痛いじゃあないか……」
魔王城の最深部にある玉座の間。
花が咲いたように赤く染まる床の中心で、魔王グラムヴァーダは咳き込みながらも笑っていた。
まだ辛うじて生きている。しかし、このままであれば自然と消滅するだろう。
魔王がこの状態から生き残る術は一つ。
──深遠なる宝玉の奪取。
核が魔王の手に戻りさえすれば力を取り戻し、再びこの大陸全土を恐怖の渦に巻き込むことが出来るだろう。
「いやいや、無理だろう」
唯一助かる方法を、他ならぬ魔王本人が否定した。
宝玉は勇者の手にある。そしてその者は王国に帰った。
今更行っても返り討ちに合うし、かと言って時間を待っても宝玉は人の手によって王国の地下深くへと封印されるだろう。
それに勇者は、最後の抵抗すら許さないと言わんばかりに、魔王の胸に聖剣を突き刺したままだ。聖なる力が体を蝕み、魔王は指一本も動かせないでいた。
──ここから奇跡的に動けるようになったとしよう。
それでどうする?
スレイブ王国に向かい、勇者に懇願するか?
勇者に敗れて改心しましたー。
これからは人に手を出さないので、宝玉返してくださいー。
お願いしますー。この通りですー(土下座)。
「信じてもらえるわけがない。であろうな」
つまり、魔王には自然消滅の道しか残っていないのだ。
「ハッ! 我は魔王ぞ。おとなしく死ぬわけがない。クハハハハハハ──ゲホッゴホッ!」
喉奥から込み上げる血液を口から吐き出しながら、魔王はやはり豪快に笑った。
正直なところ、勇者に敗れるのだろうと予想はしていた。
それが世界の定めし運命だったのだ。
──んなもん知るか馬鹿!
魔王グラムヴァーダは運命が大嫌いだった。自分が不利益を被る運命であるのなら、尚更だ。
だから魔王の力で抗おうと本気を出したが、やはり魔王であっても運命には抗えなかった。
それはきっと、神がそうなるように定めたからなのだろう。
「だが、残念だったな」
魔王は、その口をニヤリと歪ませた。
「我には、まだ手があるのだよ……!」
それは全てが魔王の思い通りに動かなければ実現出来なかったことだ。
「感謝するぞ、心優しき勇者よ」
──魔王が敗れ、死に至る。
──『深遠なる宝玉』が奪われる。
──そして聖剣が魔王の体に刺さっている。
この三つが揃った時──魔王の計画は最終段階へと移行する。
グラムヴァーダは体に流れ込む聖なる力を、宝玉の埋め込まれていた部位に集中させた。
魔王を討ち亡ぼすほどの強大な力が一点に集中することで、それはもう一つの宝玉へと形を変える。
それは純白の球体だった。聖なる力は更なる神の加護を与え、魔王を蝕む。折角僅かに残っていた生命力を減らす行為。
だがこれで良いのだと、魔王は微笑む。
「今この時、魔なる力と聖なる力は融合した」
それは他ならぬ魔王の体に宿っていた。
……だがそれは諸刃の剣。
魔王でも扱いきれない強大な力は、すぐにその体を消滅させるだろう。
──だからこそ、この一瞬に全てを捧げる。
「我は願う、来世は希望であり、輝かしい光であると。
我は願う、全ての命は等しく廻ると。
故に我は願う、我が魂は永久の輪廻に渦を巻くと」
魔王は全身に響く鈍痛を堪え、高らかに最後の言葉を発する。
「輪廻は廻る、遥か彼方のその先へ! 輪廻てんし、ぇ──やっべ、噛んだ」
そして究極の魔法は発動した。
幾重にも連なった魔法陣が魔王を包み込み、世界に解けるように体は粒子となって消えゆく。
『輪廻転生』
運命に敗れた魔王は未来に渡ることを選択した。
その末に編み出したのが、この魔法だ。
最後はカッコよく決めるつもりだった魔王だが、重要な部分で噛んでしまった。
しかし、問題なく魔法は発動している。
……まぁ、発動したなら良いかと、魔王グラムヴァーダは静かに目を閉じたのだった。
──300年後の未来。
まさか自分が6歳の公爵令嬢に生まれ変わるとは、この時の魔王は知りもしなかった。
雲一つない青空の下、アトラフィード公爵家の庭で元気よく駆け回る少女の姿があった。
透き通るような白い髪をなびかせ、真紅の瞳をキラキラと輝かせる、6歳にお似合いの笑顔を浮かべた少女の名はシェラローズ・ノーツ・アトラフィード。公爵家の一人娘であり、まだ一度も屋敷内の外に出たことのない正真正銘の『箱入り娘』だった。
そんなシェラローズを見守るように佇むのは、公爵家に仕えるメイド達だ。
「シェラローズ様、ドレス姿で走るのは危険です」
「大丈夫よ。まったく、ローナは心配性ねっ」
「あなたの身に何かあれば大変です。ただでさえシェラローズ様は活発なお方です。厳重に見張っていろと、旦那様にもそう言い伝えられております」
ローナと呼ばれたメイド長の言葉に賛同するように、後ろに控えるメイド達もうんうんと頷く。
暗にお転婆娘だと言われたシェラローズは、面白くなさそうにぷくーっと頬を膨らまして怒りを表現するが、それは全く意味を成していない。
むしろそんな彼女が可愛すぎて悶絶するメイドが大量発生してしまい、結果的に少々危険な視線を注がれるだけだった。
「それに、後ろを向いて歩かないでください。ほらそこに──」
「ふんっ! 私は大丈夫だもん! 私だって馬鹿じゃないもん!」
「っ、シェラローズ様! それ以上は……!」
「……え……?」
ローナが咄嗟に声を上げるも、それは遅かった。
振り向いて走り出したシェラローズの前には大きな木が────
「ぐふっ!?」
「シェラローズ様!」
人は急には止まれない。
それはシェラローズも同じだった。
それでも無理して止まろうとしたせいでバランスを崩し、顔面から大木にゴチンッ! と衝突した。
メイド達が悲鳴をあげる中、ローナだけがいち早く動いていた。
ゆっくりと後ろに倒れ込むシェラローズをすんでのところで受け止め、すぐに公爵家当主、彼女の父親に伝えるよう、メイド達に指示を出す。
「シェラローズ様! シェラローズ様っ!」
何度も繰り返される名前。
しかし、シェラローズがそれに応えることはなかった。
「うっ、くっ……! なに、これ……?」
意識が遠のくシェラローズの脳内に浮かぶのは、花のように真っ赤に染まった床に横たわる白髪の男性だ。その頭部からは禍々しい角が二本生えており、彼の胸元には純白に輝く一振りの剣が深々と刺さっていた。
瀕死に思えるその姿。それなのに彼の瞳は爛々と紅く輝き、まるで望んでいたと言わんばかりにその口はニヤリと大きく歪んでいる。
──どうして?
鈍痛のように響く頭を抱えながら、シェラローズは不思議に思った。
その男性のことを知らないはずなのに、とても懐かしい気持ちになる。
「──っ、──、──ぐ、ぁ……!」
脳裏に焼き付くその映像を空から見下すように眺めていたシェラローズと、その男性との視線が交差した瞬間──彼女の中に何かが流れ込んで来た。
それは途轍もなく巨大な力であり、何百年にも及ぶ『わたし』の記憶でもあった。
──ああ、とシェラローズは内心納得した。
「わたし……わ、れ……は……まお、う────」
そのような呟きを残して、シェラローズは意識を手放した。
◆◇◆
それは人と魔族が全ての大陸を巻き込んで争っていた時代。
自然は荒れ果て、空は赤く染まり、大地は弱り切っていた。
人々の絶望を体現したようなその時代は、唐突に終りを告げる。
三日三晩に続く勇者と魔王の大決戦。
世界の命運を賭けた戦いに決着が付いたのだ。
「魔王──討ち取ったぞ!」
それは人類の勝利だった。
世界に絶望を振りまく絶対の強者『魔王』であろうと、勇者パーティー四人を相手に一人で戦うのは分が悪かった。
最初は圧倒していた魔王も、徐々に押され始め──最後には勇者の聖剣が胸を貫いた。
勇者とその仲間は満身創痍ながらも勝利を喜び、人々が待つ『スレイブ王国』へと帰還した。
魔王の証である『深遠なる宝玉』をその手に持って……。
その宝玉は言わば、魔王の核。
宝玉を失った魔王は、すぐに消滅する────はずだった。
「クハ、クハハハッ! ゲホ、ゲホッ……! ああ、くそっ、馬鹿痛いじゃあないか……」
魔王城の最深部にある玉座の間。
花が咲いたように赤く染まる床の中心で、魔王グラムヴァーダは咳き込みながらも笑っていた。
まだ辛うじて生きている。しかし、このままであれば自然と消滅するだろう。
魔王がこの状態から生き残る術は一つ。
──深遠なる宝玉の奪取。
核が魔王の手に戻りさえすれば力を取り戻し、再びこの大陸全土を恐怖の渦に巻き込むことが出来るだろう。
「いやいや、無理だろう」
唯一助かる方法を、他ならぬ魔王本人が否定した。
宝玉は勇者の手にある。そしてその者は王国に帰った。
今更行っても返り討ちに合うし、かと言って時間を待っても宝玉は人の手によって王国の地下深くへと封印されるだろう。
それに勇者は、最後の抵抗すら許さないと言わんばかりに、魔王の胸に聖剣を突き刺したままだ。聖なる力が体を蝕み、魔王は指一本も動かせないでいた。
──ここから奇跡的に動けるようになったとしよう。
それでどうする?
スレイブ王国に向かい、勇者に懇願するか?
勇者に敗れて改心しましたー。
これからは人に手を出さないので、宝玉返してくださいー。
お願いしますー。この通りですー(土下座)。
「信じてもらえるわけがない。であろうな」
つまり、魔王には自然消滅の道しか残っていないのだ。
「ハッ! 我は魔王ぞ。おとなしく死ぬわけがない。クハハハハハハ──ゲホッゴホッ!」
喉奥から込み上げる血液を口から吐き出しながら、魔王はやはり豪快に笑った。
正直なところ、勇者に敗れるのだろうと予想はしていた。
それが世界の定めし運命だったのだ。
──んなもん知るか馬鹿!
魔王グラムヴァーダは運命が大嫌いだった。自分が不利益を被る運命であるのなら、尚更だ。
だから魔王の力で抗おうと本気を出したが、やはり魔王であっても運命には抗えなかった。
それはきっと、神がそうなるように定めたからなのだろう。
「だが、残念だったな」
魔王は、その口をニヤリと歪ませた。
「我には、まだ手があるのだよ……!」
それは全てが魔王の思い通りに動かなければ実現出来なかったことだ。
「感謝するぞ、心優しき勇者よ」
──魔王が敗れ、死に至る。
──『深遠なる宝玉』が奪われる。
──そして聖剣が魔王の体に刺さっている。
この三つが揃った時──魔王の計画は最終段階へと移行する。
グラムヴァーダは体に流れ込む聖なる力を、宝玉の埋め込まれていた部位に集中させた。
魔王を討ち亡ぼすほどの強大な力が一点に集中することで、それはもう一つの宝玉へと形を変える。
それは純白の球体だった。聖なる力は更なる神の加護を与え、魔王を蝕む。折角僅かに残っていた生命力を減らす行為。
だがこれで良いのだと、魔王は微笑む。
「今この時、魔なる力と聖なる力は融合した」
それは他ならぬ魔王の体に宿っていた。
……だがそれは諸刃の剣。
魔王でも扱いきれない強大な力は、すぐにその体を消滅させるだろう。
──だからこそ、この一瞬に全てを捧げる。
「我は願う、来世は希望であり、輝かしい光であると。
我は願う、全ての命は等しく廻ると。
故に我は願う、我が魂は永久の輪廻に渦を巻くと」
魔王は全身に響く鈍痛を堪え、高らかに最後の言葉を発する。
「輪廻は廻る、遥か彼方のその先へ! 輪廻てんし、ぇ──やっべ、噛んだ」
そして究極の魔法は発動した。
幾重にも連なった魔法陣が魔王を包み込み、世界に解けるように体は粒子となって消えゆく。
『輪廻転生』
運命に敗れた魔王は未来に渡ることを選択した。
その末に編み出したのが、この魔法だ。
最後はカッコよく決めるつもりだった魔王だが、重要な部分で噛んでしまった。
しかし、問題なく魔法は発動している。
……まぁ、発動したなら良いかと、魔王グラムヴァーダは静かに目を閉じたのだった。
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